あらすじ
長屋と拾楽の危機を救うのは猫? それとも? 鯖縞模様の三毛猫サバが一番いばっている「鯖猫長屋」が、住人が減って存続の危機に! 店子が居つかない様子を見かねて、家主がしびれを切らしたのだ。そんな折、団扇売りを生業にする色男が、長屋に引っ越してくる。どうやらそこには、サバが一枚噛んでいるらしい。一方、「黒ひょっとこ」の異名を持つ元盗人で、今はサバの飼い主である画描きの拾楽にも、怪しげな影が近づいてくる。偽者の出現に慌てる拾楽に対し、荒事がからっきしだめなのに、なぜか存在感のある同心・掛井十四郎、通称「成田屋の旦那」は……。江戸を舞台にした、謎と人情あふれる好評「鯖猫長屋」シリーズ第二弾。文庫オリジナル。
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内容(ブックデータベースより)
鯖猫長屋に取り壊し騒ぎが起き、慌てる住人達のもとにやって来たのは……。長屋で一番偉い猫サバが主役の謎解き&人情シリーズ第二弾。長屋に戻ったおはまを見て猫のサバが毛を逆立てる。一体何があったのか。人情&ミステリの香り漂う、好評「鯖猫長屋」シリーズ第二弾。
令和5年4月11日~14日
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元盗人で現絵描きの拾楽さんと雄のボス三毛猫サバが長屋の事件を解決していくお話。
人間の新入りさんがやってきたり、猫の新入りさんがやってきたり、長屋の家主が変わったり、多くのことが変化した巻。
今回は偽黒ひょっとこがおこす事件がメインです。
拾楽さんをゆさぶる偽黒ひょっとこ、とんだ悪党ですがどうも憎めない。
愛嬌があるとか根が良いやつとかではなく、憑き物が落ちて引き際を弁えたさっぱりした悪党だからかな?
今後登場が無さそうなのが残念なくらい。
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黒ひょっとこの正体と黒幕は予想どおり。同情はできないけど、気持ちは理解できる。心地良く読み終えました。
子猫が新たに加わり、今後も楽しみ。「さくら」もかわいいけど、「おまめ」も愛嬌がある。
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鯖猫長屋ふしぎ草紙シリーズ2巻
今回も情愛溢れる話だった。
将来有望な女形をしていたが、贔屓筋のいざこざに巻き込まれ泣く泣く歌舞伎から出たのは、団扇売りの涼太。
なりが美しい男だ。
店子がいなくなり、古くなった長屋が取り壊されそうに。
それを居抜きで買ったのが新しい家主だったのだが。
黒ひょっとこ時代のある事件を恨みに思い、陥れようと画策。
店子同士の友情、いつの間にか拾楽も同じように情愛を感じていた。
練り上げられたストーリー展開はぎっしり詰まったお重のように豪華!
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シリーズ第2弾
店子が出て行って、取り壊しになる危機の「鯖猫長屋」を買い取ってくれた、何やら、いい人っぽい、新大家。
訳ありの色男が、新しい店子となり、今回も、いろいろ、揉め事が、出来。
「黒ひょっとこ」に、恨みを抱く男が、偽「黒ひょっとこ」を作り、本家の名前を落とそうと、企てる。
他の店子に迷惑を掛けてはいけないと、長屋を出る覚悟で、捨楽が、偽物に、挑む。
長屋のみんなに、慣れることに、恐れながら、受け入れられている事が、密かに、嬉しい捨楽が、微笑ましい。
長屋で一番偉いのは、猫の《サバ》
機嫌の良い時には、「なーお」と、可愛いく鳴く。
榛色の眼をした、猫の目も、人の目も惹く、雄の縞三毛で美猫。
榛色・・
一体、どんな色だろう。
調べてみました。
茶色がかった薄い黄土色系の色。
やや灰色にくすんだあかみの黄色。
あら、ますますわからない。
Wikipediaには、
シェークスピアが「ロミオとジュリエット」の中で、hazel eyes という表現を用いたことを、嚆矢として、英語圏では、ある種の瞳のいろを指して、hazel と、呼ぶことがおこなわれてきた。と。
セイヨウハシバミという別称を持つ、ヘーゼルナッツ色に由来する。とも。
ヘーゼルナッツって、そんな色だったかなぁ?
まぁ、美味しいから、いいか。
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鯖猫長屋ふしぎ草紙、シリーズ2作目。
並外れた猫サバが謎の解決を導きます。
江戸の根津にある棟割り長屋で、一番偉いのが猫のサバ。
白地にサバ柄と茶色が少し入った美猫で、賢く堂々としています。
飼い主は売れない絵描きの拾楽(しゅうらく)。訳あって住んだ長屋にはすでにサバがいて、サバの方が何かと威張っているのでした。
住人が減った鯖猫長屋に存続の危機が…!
新しい家主が現れる?
そんなところへ、団扇売りの新入りが。
戯作者の豊山の様子がおかしい。
人気者過ぎて仕事に集中できないため、引っ越してきたのだが…何かにとり憑かれている?
拾楽は関わりたくなくとも、引っ張り出される羽目に。
見た目は優しげだが人と深く関わろうとしない拾楽。
若気の至りで義賊「黒ひょっとこ」だったことを隠し、身を潜めて生きているのだが、同心の掛井に見抜かれていました。
「成田屋」とあだ名される濃いめの美男で勢いがある掛井だが、実は腕っぷしは立たないので拾楽の方が強かったり。
しだいに、いいコンビになっていく様子。
翡翠の玉の持ち主を探すことになったり。
かわいらしさと切なさもありのお話。
長屋の住人達も様々で、隣のおてるはしっかり者、若いおはまはけなげ、その兄はちょっとうっかり屋。
子猫のさくらも登場。
1作目では、話がどういう方向へ行くのか。わからないところがありましたが。なるほど…
安定の面白さになって来てます☆
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鯖猫長屋の画師・拾楽と長屋を仕切る猫のサバ。
人情あり、怪異あり、ミステリーありの時代劇連作短編集、第二弾。
其の一 色男、来る・・・鯖猫長屋存亡の危機に、長屋を買い取る
者が現れる。一方、入居した団扇売りの涼太には難儀な事が・・・。
其の二 戯作者、憑かれる・・・ニセ「黒ひょっとこ」が与えた
金が原因で、大工一家に禍が。戯作者豊山から頼まれる拾楽。
其の三 猫描き、預かる・・・拾楽が預かった翠の玉の持ち主は、
三人の内の誰か?ちょっぴり怪異だが犬の話が秀逸。
其の四 縞三毛、世話を焼く・・・ニセ「黒ひょっとこ」の正体を
暴くために動く、拾楽と掛井。
ちょっとした過ちが家族と人生を狂わせてしまう怖さ。
画師・拾楽と猫のサバのコンビが活躍する、時代劇の2冊目。
最初の1冊は7つの話でしたが、今回は4つ。
各話の奥行きが深くなりました。そして、裏に潜む謎を示す、
各話の冒頭にある“問わず語り”も効いてます。
成田屋こと定廻り同心の掛井は、この巻で男振りが向上。
元・盗賊の拾楽と良いコンビとなってきました。
相変わらずの、長屋のまとめ役おてると差配の磯兵衛。
新登場の深川の主と手伝いの太市は今後の登場が楽しみです。
個性豊かな登場人物に、猫たち。
サバの力量は1冊目以上に発揮されていますね。
そして其の四最後の後日譚となる長屋の今後と其の三の後始末。
これまた良かった!続きを読みたくなってしまうじゃないの(^^♪
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シリーズ第二弾。猫のサバを含め、登場人物のキャラが立っていて面白い。著者は猫好きなんだろうな~。ユーモアもあって、拾楽のぼやきや成田屋の旦那との掛け合いにはクスリと笑ってしまう。時代劇ライトミステリーって感じで、時代物をあまり読まない方も楽しめそうなシリーズ。気に入ったので次巻も読もう。
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鯖猫長屋シリーズ第二弾
三毛猫ホームズの様に長く続いてくれるだろうか?
ん?
三毛猫-鯖猫
ホームズ-ホーム(家)の複数形=長屋 だったのか。
わけありの色男も加わり、子猫のさくらも登場した。
さくらがサバと連れ立つくらいになると、拾楽はかなり苦労しそうな気がする。
拾楽は気持ちを整理できた感じがするけれど、しかし、このまま、歯切れが悪く消極的で、サバとさくらに背中を押される拾楽であって欲しいな。
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翡翠の玉の持ち主を探す話に登場した嵐の話がとても切ない。一人で暮らす男にとって、嵐はかけがえのない相方だったのだろう。嵐にとっても、大切なご主人だから守ってあげたんだろう。
サバの新しい子分、さくらの甘えん坊っぷりもまたかわいい。
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サバってば本当に素敵。
さすが大将。
子猫の面倒も見ちゃうし、終盤の掛井との掛け合いは最高!拾楽がぼやくのが、また愉快。
おてるさん、智さんも魅力的だし。
今回は、拾楽の過去が追いかけてきて色んな事が起こったけど、それも一段落。よかった、よかった。
おはまちゃんとの関係は進展するや否や。続きが楽しみ。
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いまいちだった別の作品の続編と勘違いしたまま読んだら面白かったので、先入観がどうであれ面白いものは面白いと当たり前のことを実感。サバがいいわ~。猫が謎解きを誘導する小説は多々あるけれど、この存在感は独特。
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新入りさんが入居したり
家主さんが変わったりと相変わらず落ち着かない鯖猫長屋。
ピンチの時のお節介も健在で変に肝が座ってしまって団結力が増したようで微笑ましい。
今回は猫の「サバ」も子分を引き連れたり新入りの面倒を見たりと大活躍だった。
縦軸の語りから、黒幕は早々に検討がつくが
「サバの大将」と猫の先生のやり取りや長屋の人たちや長屋を取り巻く人々の暮らしがいきいきと描かれていて読みやすい。
お節介で、優しくて粋な人たちの続きも気になるので次の巻も、また買ってこようと思う。
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子猫の名前が、
「小サバ」→「おまめ」と来て「さくら」になった。肉球が桜色だから、さくら。
もし、自分が猫を飼うなら「おまめ」にしようと思う。
今回の黒幕はちょっと微妙な感じだったが、世の中そんなに勧善懲悪ばかりではないと思い直す。
悪人には悪人たる背景と理由がある。
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シリーズ第二弾。
前作を(単行本にて)読んだのが2013年なので、忘れていた内容を、思い出しながら読みました。
サバと拾楽の関係が良いですね。仔猫のさくらも登場し、今後どのような活躍を見せてくれるのか、成田屋の旦那は猫達と仲良くなれるのか(笑)。第三弾も出ているようなので、早く読まねば!