藤原緋沙子のレビュー一覧

  • 雪晴れ 切り絵図屋清七

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    久し振りすぎる第5弾。

    勘定奉行の不正を暴く為、旅に出ていた父が消息不明になり、探索の為飛騨に旅立つ清七(清七郎)。
    江戸、飛騨、伊豆と舞台を変えて、果たして父を救助する事ができるのか・・。

    今回は清七と、父や仲間との絆は勿論ですが、今まで清七に辛く当たってきた長谷家の奥方・多加とクズ兄・市之進がやっと改心するのが個人的に見どころでした。(市之進に関しては、ちょいと懐疑的になってしまいますが・・。)
    この巻で完結なのか、続きがあるのか、取り合えず一区切りついた印象です。

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    2018年06月09日
  • 花鳥

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    江戸時代1番の悪法とも言える生類憐みの令を
    発布した綱吉。
    小姓上がりの柳沢吉保の中老時代は、
    収賄が習慣化する時代でもあり、貨幣の金銀含有率は
    すでに低く、貨幣価値は下がり市民は疲弊していた時代。
    そこから、引き継ぎ7代目の母ともなった家宣の側室。
    「輝」と呼ばれた幼少時代から、記録を掘り起こし
    8代将軍にも大切にされた人徳者「月光院」の生涯を描く。

    人となりを丹念に、家族に見舞われた政の事件の数々。
    それらが、絡み合うように物語は流れてゆく。
    読み応えのある女性史とも言える一冊。

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    2018年02月11日
  • 秘め事おたつ 細雨

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    両国の長屋で金貸しを営むおたつ
    口は悪いが情に厚く、困っている人を見過ごせない。
    ある日、常連客の弥之助が身投げを図ろうとする女を
    連れてくる。

    おたつと長屋の仲間の奮闘する書き下ろし新シリーズ。

    新刊のコーナーで、目を留め読むことに。
    ずっと佐伯泰英の剣劇時代物を読んでいたので
    たまには、、、、と。

    人情あふれるストーリーに、登場人物も
    性格をかき分け、実に読みやすく痛快な作品。
    次回作が早楽しみ。出来が良い!!

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    2018年01月19日
  • 花野~隅田川御用帳(十六)~

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    やっと十四郎とお登勢が結婚!したと思ったら、まさかの次巻に続く展開!
    1話完結・1冊完結ではなかったのは初めて。連作短編なのが読みやすかったのだけどなぁ。
    二人が結ばれたのは、とにかくめでたい。

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    2017年11月03日
  • 寒梅~隅田川御用帳(十七)~

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    4年振りに復活! 出版社が変わり再刊された第1作のあとがきで、作者が「まだ出版してなかった最終巻」って書いてたのが、この作品。江戸を離れ、十四郎が越後で活躍する話2編で、番外編的。これで本当に終わりのようだが、ちょっと淋しいなあ~

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    2017年10月01日
  • 藍染袴お匙帖 : 8 月の雫

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    内容(「BOOK」データベースより)
    軽微な罪で入牢していたおまちという女が、娑婆に出てまもなく、本所堅川の土手で無残な遺体となって見つかった。検死に立ち会った女医桂千鶴は、堅川土手には咲いていない一輪の花をおまちの遺体から発見する。さらには草履の底に星のような白い砂が付着していた。医学館の教授方であった桂東湖の遺志を継いで、女医となった千鶴の活躍を描く好評シリーズ第八弾。

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    2017年09月05日
  • 藍染袴お匙帖 : 7 桜紅葉

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    切ない話。
    現代の豊かさとかけ離れた話で、みんな幸せになってほしいと祈らずにいられません。

    内容(「BOOK」データベースより)
    江戸で大評判の伽羅油「花の露」を扱う桔梗屋の主、吉蔵が多額の借財を残して姿を消した。心労で倒れた内儀のおすずのもとに駆けつけた女医者の桂千鶴は、かつて繁盛していた桔梗屋の変わり果てた様子を目の当たりにし、吉蔵捜しを買ってでるが…。父の遺志を継いで女医者となった千鶴の活躍を描く書き下ろし時代小説、大好評シリーズ第七弾。

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    2017年06月28日
  • 藍染袴お匙帖 : 6 恋指南

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    子殺しの罪で捕まっているお勝さんの、娘を思いやるいい話。

    内容(「BOOK」データベースより)
    牢医師を務める千鶴は、子殺しの罪で小伝馬町の牢に入っているお勝から、娑婆に一人残してきた娘の暮らしぶりを見てきてほしいと懇願された。御法度と知りつつも、千鶴がお勝の娘を捜し始めようとした矢先、馬喰町で味噌醤油屋を営む大崎屋平兵衛の倅、源八の水死体があがり…。父の遺志を継いで女医となった桂千鶴の活躍が冴える好評シリーズ。

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    2017年05月28日
  • 藍染袴お匙帖 : 5 漁り火

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    内容(「BOOK」データベースより)
    神田川沿いで岡っ引の彌次郎の刺殺体が引き上げられた。彌次郎は、足抜けした女郎を折檻死させた女衒の八十助を追っていたという。前科者の八十助が腕の入れ墨を消すため、町医者の所に現れると踏んだ定中役同心の小森伝一郎は、助力を求めるため桂治療院を訪れるが…。父の遺志を継ぎ女医者となった桂千鶴の活躍を描く、好評書き下ろしシリーズ第五弾。

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    2017年05月28日
  • 藍染袴お匙帖 : 4 紅い雪

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    内容(「BOOK」データベースより)
    女医者千鶴の助手をしているお道の幼馴染み・おふみが、許嫁の松吉にわけも告げず、吉原に身を売った。真意をただそうと、おふみの両親のもとに出向いた千鶴とお道だったが…。医学館の教授方だった父・桂東湖の遺志を継いで医学の道を志した千鶴の活躍を描く、書き下ろし時代小説シリーズ第四弾。

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    2017年05月28日
  • 藍染袴お匙帖 : 3 父子雲

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    内容(「BOOK」データベースより)
    長崎でシーボルトの警護役を務めていた井端進作が、役目の上の不手際で自害した。藍染橋の袂で治療院を構える桂千鶴は、かつて長崎でシーボルトの薫陶を受ける際、井端にずいぶんと世話になっていた。折りしも、シーボルト一行が上府することになり…。医学館で教授方だった父東湖の遺志を継いで、女医となった千鶴の活躍を描く、書き下ろし時代小説、好評シリーズ第三弾。

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    2017年05月28日
  • 藍染袴お匙帖 : 2 雁渡し

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    鳥もち事件(笑)
    人情ものの、いい話。

    内容(「BOOK」データベースより)
    押し込み強盗を働いて捕らえられた男が牢内で死んだ。牢医師も務める町医者千鶴の見立ては、烏頭による毒殺というものであった。南町奉行所同心の浦島亀之助は、千鶴の治療院に出入りしている御家人の菊池求馬の助けを得て探索をはじめる。医学館で教授方だった父東湖の遺志を継いで、女医となった千鶴の活躍を描く書き下ろし時代小説、好評シリーズ第二弾。

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    2017年05月28日
  • 藍染袴お匙帖 : 11 あま酒

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    約2年ぶりのシリーズ11作目。今回も余り千鶴と求馬の話は発展せず、まだまだ続くのか? もうそろそろ終りにしてもいいのではって感じ。

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    2017年03月20日
  • 冬の野 橋廻り同心・平七郎控

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    シリーズ第12弾。

    久しぶりすぎる新作。
    何だか与力の一色さんが、やたら可愛い感じでした(炒り担当・・)。
    ダメ同心だった工藤と亀井も、後半は真面目だったので、これを機会に心を入れ替えてほしいほしいと思う次第。

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    2017年03月19日
  • 冬の野 橋廻り同心・平七郎控

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    11巻から約3年半振り。そろそろけりが付くのかと思ったら、そんなことはなかった。このシリーズ、もう10年以上読んでるんやなあ~

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    2017年01月28日
  • つばめ飛ぶ~渡り用人 片桐弦一郎控(五)~

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    シリーズ第五弾。

    安芸津藩改易の謎に迫る1話と、毎度の渡り用人稼業で、問題あり旗本に赴く2話。
    毎回面倒な問題に取り組む羽目になる弦一郎ですが、誠実に対応していくところが良いですね。(時折弱気になるところも、また良し)
    次の巻が楽しみです。

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    2016年12月11日
  • 月凍てる―人情江戸彩時記―

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    この方の作品ははじめてだったような気がする。
    うーん、イマイチかなって思ったけど読み進めるうちにわりと入っていけて良かったかな。「秋つばめ」はけっこうイラッとした内容だった(個人的に)

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    2016年08月11日
  • 笛吹川 見届け人秋月伊織事件帖

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    約3年ぶりの7作目。第1作が05年なので、11年で7作。6作目が3年前なので、しばらく思い出すのに時間が掛かる。藤原さんの話は好きだなあ・・・

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    2016年04月17日
  • 藍染袴お匙帖 : 10 雪婆

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    第十弾
    何か久しぶりに読む感じ、登場人物に若干の変化しかなく安心
    二話での話、共に女性が主人公、タイプは正反対だが女性らしさを感じさせる二話

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    2015年06月05日
  • 切り絵図屋清七 栗めし

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    シリーズ4作目だけど、全体の大きな流れもそろそろ終りが見えてきた? もう次くらいで大詰めになってもいいような感じです。藤原さんのシリーズは、似てるようなとこがあるけど、でも主人公のキャラがきっちり書き分けられてるよなあと改めて感心した。

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    2015年03月15日