あらすじ
父を救え! 消息を絶った父の行方を追って、清七は飛騨、そして伊豆へ。
江戸の切り絵図屋・清七を主人公に描かれる、書き下ろし時代小説シリーズ第5弾。
絵双紙本屋「紀の字屋」が軌道に乗り、町人として充実した日々を過ごしていた清七。
勘定組頭の父・長谷半左衛門が勘定奉行・谷田部貞勝の不正を暴くため、秘密裏に旅に出ていたが、2カ月が過ぎても戻らず、その身を案じている。
そんなあるとき、父が半月前に飛騨で何者かに襲われ、消息を断ったという報せが入る。
しかも父の護衛についていた弁十郎は命を落し、財布と遺髪が届けられていた。
父の無事を確かめられるのは自分しかいない。切り絵図屋は、仲間の小平次・与一郎・おゆりらにまかせ、供のものをつれて、清七は飛騨へ向かう。飛騨で、不正に伐採された山、背後に潜む材木商と役人の悪を目の当たりにした清七は、なんとか父の消息をたどろうとする――。
江戸を離れ、舞台は飛騨、そして伊豆へ。切り絵図屋のエピソードも並行しつつ、清七が自ら父を探し、また疎遠だった継母・実兄との関係を修復していく過程が描かれる、待望の第5弾!
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Posted by ブクログ
内容紹介
江戸の切り絵図屋・清七を主人公に描かれる、書き下ろし時代小説シリーズ第5弾。
絵双紙本屋「紀の字屋」が軌道に乗り、町人として充実した日々を過ごしていた清七。
勘定組頭の父・長谷半左衛門が勘定奉行・谷田部貞勝の不正を暴くため、秘密裏に旅に出ていたが、2カ月が過ぎても戻らず、その身を案じている。
そんなあるとき、父が半月前に飛驒で何者かに襲われ、消息を断ったという報せが入る――。
父の無事を確かめられるのは自分しかいない。清七の行動力が冴えわたる、待望の第5弾!
平成30年7月29日~31日
Posted by ブクログ
シリーズ第5巻で長編。今回は切り絵図にはほとんど関係ない話で、ちょっとその点は物足りない。話自体も面白いけど、よくあるような話。これで最終巻にしていいような形で終わるが、次はどうするのか?
Posted by ブクログ
久し振りすぎる第5弾。
勘定奉行の不正を暴く為、旅に出ていた父が消息不明になり、探索の為飛騨に旅立つ清七(清七郎)。
江戸、飛騨、伊豆と舞台を変えて、果たして父を救助する事ができるのか・・。
今回は清七と、父や仲間との絆は勿論ですが、今まで清七に辛く当たってきた長谷家の奥方・多加とクズ兄・市之進がやっと改心するのが個人的に見どころでした。(市之進に関しては、ちょいと懐疑的になってしまいますが・・。)
この巻で完結なのか、続きがあるのか、取り合えず一区切りついた印象です。