あらすじ
絵双紙本屋の「紀の字屋」に出入りする浪人・清七郎は、弱い者を見過ごしにできない性分。江戸の町に不慣れな者たちが辛い目に遇っていると知り、自分の足で調べ上げた切り絵図を作りたいと夢を抱く。折しも主の藤兵衛が病に倒れ、清七郎に店を譲りたいと持ちかけられる……。『藍染袴お匙帖』の作者による、清新な時代小説書き下ろし新シリーズ誕生!
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内容(「BOOK」データベースより)
絵双紙本屋の紀の字屋に出入りする浪人・清七郎は、弱い者を見過ごしにできぬ性分。江戸の町に不慣れな者たちが辛い目に遇っていると知り、自分の足で調べ上げた切り絵図を作りたいと夢を抱く。折しも主の藤兵衛が病に倒れ、清七郎に店を譲りたいと持ちかけられる…。清新な時代小説書き下ろし新シリーズ。
平成30年6月4日~6日
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第一弾
絵双紙本屋紀の字屋を引き継ぐことになった元武士の精七郎・精七と
過去に問題のある仲間たちの出発の物語
中心になろう小平次、与一郎の過去を題材にした短編二編と自分の幼い日を重ね合わせた忠吉の話で構成
紀の字屋の主藤兵衛とその世話をする不思議な女おゆり等
登場人物には事欠かない
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主人公は絵双紙本屋の紀の字屋に出入りする浪人・長谷清七郎。
切り絵図というのがこのシリーズの切り口で、まだまだ題材はあるんだなぁ、と感心。
作者の藤原さんはもともと脚本家だそうで、この本もなるほどの運びです。
清七郎はじめ周囲の人物のことがある程度わかり、これからシリーズが始まっていく、という感じです。
解説の縄田一男氏によれば、佐伯泰英、鳥羽亮、鈴木英治、そしてこの藤原 緋沙子氏が文庫書き下ろし時代小説の四天王と思っているのだとか。
なんと誰も読んだことがない。
とりあえずこのシリーズは読んでみよう。(ってまだこの一冊だけなんだけど)
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発生する事件を解決していく、おなじみの形式の連作短編だが、主要人物の新事業を根底に敷いており、事件のみならずそちらの行方も気になる。
主要人物の性格設定もよい。