あらすじ
老母の暮らす郷里に帰った、出入り医師の下男・新次郎が、小仏峠で追い剥ぎに遭い、だるま屋に戻って来た。雪隠から忽然と消えた、料理屋の主の神隠し騒ぎを見届けている伊織は、出所不明の景徳鎮が、二つの事件を繋ぐ鍵だと察知する。氾濫した笛吹川に別たれた、不遇の兄弟。哀しき邂逅を描く文庫書下ろし第七弾。
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Posted by ブクログ
約3年ぶりの7作目。第1作が05年なので、11年で7作。6作目が3年前なので、しばらく思い出すのに時間が掛かる。藤原さんの話は好きだなあ・・・
Posted by ブクログ
シリーズ第七弾。
今回は第一話「笛吹川」、第二話「飛鶴」の二話構成となっております。
どちらも、哀しい背景がありながらも、最後は優しい気持ちになれる人情噺です。
そして、伊織様が秋月家に戻らなければいけない件ですが、縁談まで持ち出されて、これ以上お茶を濁し続けるのは難しい模様です。どうする、お藤さん・・。