タチコギ

タチコギ

小説・文芸
715円 (税込)

3pt

不登校の息子を連れて故郷に帰った柿崎信郎。30年ぶりの帰郷が「あの頃」の記憶を呼び覚ます。1978年、まだ柿崎がノブと呼ばれていたあの頃。そこには5人の友達がいて、鉱山があった――。今よりも遥かに貧しく辛かった時代に生き生きと過ごしていた少年が父になった今、息子に何を伝えられるのか。汗臭くも繊細な少年時代を描く傑作青春小説。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    幻冬舎
  • 掲載誌・レーベル
    :
    幻冬舎文庫
  • タイトル
    :
    タチコギ
  • タイトルID
    :
    145023
  • 電子版発売日
    :
    2012年01月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

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タチコギ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    祖母の訃報を受け、不登校の息子を連れて30年ぶりに帰郷した柿崎信郎。甦る少年の頃の出来事と現在の境遇が、父として息子に伝えるべき何かを生み出す。
    子供だからといって楽しいことばかりじゃない。大人だからといって世の中を上手く渡れる訳でもない。人間が生きていくには、何かしら背負うものがある。その重さに耐えていくことが成長の証である。
    時折、笑えるストーリーだが、突きつけられる現実は実に重い。でも、信郎が偶然訪れた居酒屋に予想外の救いがあった。昔は良かった風の安易なノスタルジー小説ではない。男として、そしてかつての少年として筋を通した生き方を導いてくれる物語である。名作です。

    0
    2016年01月19日

    Posted by ブクログ

    いつもの青春モノよりは主人公の年齢層が低いので買うかどうしようか悩んでいたのだが、たまたま書店に行った際に(最近はネットで本を買うことが多いので)この文庫の表紙を見てついつい買ってしまった。作者と世代が似ているし住んでいる地域(話の舞台となった場所)も近いのだが、全然違う幼少時代なんだなぁと思った。私が城下町でのんびりした空気の中で生きていたのと違い・・・この話が作者の実体験という訳でもないだろうが・・・廃れゆく炭鉱町の少年達の話なので街の雰囲気もやっている遊びも全然違う。でも、ノスタルジックは感じる。なぜだろう。昔は先生は絶対的存在だったし、体罰も親だって許容していた部分があった。私の頃は校内暴力(学校の窓ガラスを割るとか?)が始まる前だったし学校に行かないとどこにも居場所がないから不登校なんてものもなかったんだと思う。フナの解剖は当たり前だったし、蛙やトカゲにイタズラするのも通過儀礼だったと思う。だからと言って、時代が変わったのだし価値基準も違うのだから、「今時の子は・・・」とは言えないと思う。今も昔も社会に出てしまえば子供の頃の悩みなどホントに自分の周りだけの出来事で実際には大したことがない問題が多いのだが、それでも悩みは悩みなのだ。そして、悩んだり困ったり自分で解決出来たり出来なかったりで生きていくしかないのだ。それは諦めとは違うのである。

    0
    2011年09月03日

    Posted by ブクログ

    田舎町の小学生男子たちのいかにも昭和の香りがするアホさ加減と、今の時代ならではのイジメや不登校問題が交互に綴られた作品。
    三羽氏の描写の上手さは健在です。加えて少年ならではの純粋さと、上手く表現できないもどかしさのバランスも絶妙。ここまで書けるということは、きっと相当充実した少年時代を過ごしたんだろうと思います。

    0
    2015年05月17日

    Posted by ブクログ

    亀岡鉱山の話って書いてあるんだが、なぜか、強烈な岡山弁。
    ここの感想も、岡山と勘違いしてる人が多いんだけど。
    読んだのは初版なんだけど、版が違うと変わってるのかな。

    0
    2013年10月28日

    Posted by ブクログ

    あれ?なんだか印象に残ってない。
    読んでから時間が少し経ってしまったせいだけでは無いんだろうなー

    2回は読まない

    0
    2011年10月03日

    Posted by ブクログ

    かなり重いテーマの少年物語です。
    確かにノスタルジックな昭和の少年達が生き生きと描かれる場面もあるのですが、裏には様々な重い事情が存在します。
    貧困、鉱山の衰退、いじめ。父親の少年時代と息子の現状が交錯し、読みごたえがあります。。ただ、何となく三羽さんらしくないというか、読みながら思わず「重松さんじゃなかったよな」と思ってしまう感じです。
    −−−−−−−−
    どうも私の中の三羽さんは「太陽がイッパイいっぱい」「イレギュラー
    」の漫画チックな痛快小説のイメージが強いようです。過去の読書録を調べてみれば、この作品と同じテーストの「厭世フレーバー」(同じように重松的とみている)も読んでいるのですが。

    0
    2016年07月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    柿崎信郎
    ノブ。四十歳。祖母が亡くなり、葬儀のため十歳まで住んでいた亀岡に帰郷する。柿崎家は江戸末期から四代続く鉱夫の家系。小学四年生で、身長百二十六センチで仲のいい友達が五人おり、生き物係だった。

    智郎
    信郎の息子。十歳。小学四年生。

    杏子
    信郎の妻。看護師。

    信郎の祖母
    八十八歳で亡くなる。

    ウネリン
    信郎が小学四年生の頃の友達。仲間内で一番大きな身体。仲間内のリーダー格。

    タマキン先生
    宮本珠紀。飼育委員会の取りまとめ役。この春赴任したばかりの若い教師。涼しげな目元と艶やかな黒髪が印象的な美人。

    チクワ
    酷い蓄膿症で年中口が開いている。

    禿げ村のおっちゃん
    おしゃれサロン影村の店主。カメラと音楽が趣味で、店内にはいつもジャズが流れ、棚には高価なカメラが何台もも並んでいる。

    ブタ子
    女子リーダー格。かすみ。

    諏訪バァ
    近所の駄菓子屋。

    ガボちゃん
    伊賀。仲間内で最も貧乏。クラスで一番小さい。いつもどこかに怪我をしている。母と鉱夫の寮に住んでいる。

    片腕軍曹
    河原に住む傷痍軍人。

    咲子
    信郎の姉。

    利也
    咲子の夫。信郎の義兄。

    修
    咲子の息子。

    楓
    咲子の娘。

    柿崎喜一郎
    信郎の父。十代の頃から鉱山で労働し、頑強な肉体を持っていた。市街地に引っ越し、鉱夫から自動車整備工員に職を変えた。

    ダゼ夫
    生まれも育ちもこの町なのに、何故か奇妙な標準語を使う。父親は運営サイドの中の幹部クラス。

    ニシナユミ
    ノブとは幼馴染み。

    望月
    ノブ達の担任。モッコリマン。

    タカオミ
    違うクラスにいるノブ達の仲間。仲間内で唯一の山の手の子。運営サイドの子にしては珍しく野球好きの変わり種。

    ゲン
    守屋元。二十四歳にもなって小学四年生の話に付き合う。子供の頃は神童と呼ばれていた。六年前に東京の有名大学に入学したが、三年後に退学して戻ってきた。酒屋の息子。

    飯尾専務

    猪野
    屈強な鉱夫の中でも一際身体が大きく、若い鉱夫のリーダー的存在。

    友子

    ケビン・マーカス・ダニエルズ
    McDuff,O'Brien, and Cameoka Mining Industryの運営サイドの子。転校生としてやってきた。

    オトナ
    幼稚園の頃から空手を習っており、細身だがウネリン並みに背が高く運動神経が良い。未確認情報ではあるが既にあそこの毛も生え始めているという噂で、渾名はオトナになった。

    ナルト
    チクワの弟。

    ワッタン
    ワタベ。六年生。

    0
    2025年05月15日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2015/4/19
    モッコリマン望月の変化が泣けた。
    ノブが「もういらない」と心の中で切り捨てた時に私も心の底から同意したから余計に。
    むかし先生も人間やって、聖人じゃないって気づいた時になーんやって思った。
    人間やから失敗も手抜きもサボりもなんなら悪意も持ってて当然。変に期待すんなって。
    でも今回その一歩先を見たね。
    人間やから後悔して勉強して努力するし、また失敗したりサボっちゃったりしてよりいっそう努力するかもしれん。
    後悔したり悩んだり間違ったりすることのなんと尊く美しいことか。
    全知全能の神様にはできないこと。
    ガボちゃんがまっすぐ頑張れてるみたいでよかった。
    ウサギが増えてるのもよかった。
    ほかのみんなが何してるのかも知りたいなぁ。

    0
    2015年04月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    無責任な大人の意見が、実は子供の社会性を育んでるって考え方にハッとさせられた。子供のうちに、「お前の事なんて知らん」みたいな人と関わっていく経験が大事なのね。物語としての出来も秀逸。先生がダボちゃんの更生のためある意味人生を捧げたってくだりは涙もの。読んでよかった。

    0
    2012年03月15日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    戦後のまだ復興期に鉱山の町で少年時代を送った父が息子と二人で、祖母の葬儀に帰省するところから物語が始まる。
    息子は学校でいじめにあっていて、登校拒否。父として会話を持たないといけないが、話し始められない。
    自分の少年時代を思い出すことから糸口をつかむ。
    父親が職工で管理職の家庭の子供たちと対立し、体力にまかせていじめていた。会社が米国の企業に買収されて、やってきた米国人経営者家族。その息子が同級生で、立場が逆転して除者にされてしまう。争い足掻く中で人間関係の作り方と世の中の仕組みを学んでいた。
    父は帰り道、自分の来た道を息子に語り始める。

    0
    2011年10月19日

タチコギ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    幻冬舎
  • 掲載誌・レーベル
    :
    幻冬舎文庫
  • タイトル
    :
    タチコギ
  • タイトルID
    :
    145023
  • 電子版発売日
    :
    2012年01月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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