マグネット

マグネット

小説・文芸
495円 (税込)

2pt

借金の返済を迫られて殺人を犯した男を匿う黒木。中学校の資料室で教師から猥褻行為を受けていた事件を回想する由美子。そして義弟の死の周辺を克明に描き、まさに掉尾を飾る「最後の資料」。罪の意識はこれほどまでに人間を洗練させるのか? そして用意された罰は時として人を輝かせる。法の裁きではない。殺人、放火、売春、のぞき、強制猥褻……極めて個人的で強烈な9つの罪と罰を収めた傑作短編集。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    幻冬舎
  • 掲載誌・レーベル
    :
    幻冬舎文庫
  • タイトル
    :
    マグネット
  • タイトルID
    :
    138172
  • 電子版発売日
    :
    2011年11月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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マグネット のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    罪と罰がテーマの短編集。
    殺人、放火、結婚詐欺、覗きetc...
    最初からもう良すぎて読み終わりたくなくてゆっっくり時間かけて読んだ。
    性的で、さみしくて、可愛らしくてすこしぞっとするような、まさに山田詠美ワールドだった。
    これが大好きだからずっと山田詠美大好き。

    0
    2026年05月20日

    Posted by ブクログ

    趣味の良い、身の丈に合った欲望に忠実な登場人物たち。

    精神のつながりよりも肉体同士のつながりを真実として、血のつながりよりも共に過ごした時間の密度を重要視する山田詠美が描く9編。
    どれも味わいが異なったけど、どれも好きだった。

    特に好きなのは匂いや生活感が浮かび上がる「熱いジャズの焼き菓子」、ほとんどが主人公の脳内で繰り広げられる「アイロン」、実話に基づいた「最後の資料」
    恋愛関係では無く友人でもない義弟との名前の無い関係性が描かれる「最後の資料」は印象的。

    山田詠美的な流麗な文章を素人が真似すると、どうも自分語り臭い、読んでいて恥ずかしいものが仕上がるけど山田詠美の文章はミニマムで常に客観的かつ諦観する雰囲気をまとっていてかっこいい。
    身体に纏わる生々しい表現は多かれど、欲しているから書いている、ただそれだけのことで身の丈に合わない、必要のないことは書かない潔さを感じる。
    清貧とは全く違う一種の潔癖さ。

    あとがきがとても良かった。
    たとえば芸能人の不倫報道が出て、ネットニュースで叩かれているのを見る度に(叩いてる人は絶対に自分が不倫をしないと言い切れるのか)と疑問に感じる。
    愛は輪郭を持つものじゃないし、理性で押さえつけることは不可能だと思うから。
    自分が罪を背負うことは無いと信じて疑わないようなメディアに飛び交う言葉たちを見て驚く。
    生きている限り私は誰かにとっての罪人だから、せめて1日1日毎分毎秒を正確に生きていきたいと思った。

    0
    2025年12月31日

    Posted by ブクログ

     いきなりだが、性行為を中心とする、男女の性の有り様について、品格と機知を伴って、9編は描かれる。ただし1人称小説が多い。
     山田詠美を「短編小説の名手」と評価する、評論家が現れたことも肯ける。
     黒人男性との性行為を描いて出発したイメージの強い、山田詠美の作家としての成長を読む思いである。ネタバレを書いていられないので、関心を持つ方へはご1読を薦める。もっとも、もっと荒々しい世界を描き続ける作品を期待する、僕もいた。
     彼女を見直して、後期の小説をもっと読みたい思いがする。

    0
    2019年07月07日

    Posted by ブクログ


    はじめて読んだ山田詠美さんの本。
    描かれているのは恋愛と罪の意識。
    どれも都会っぽいおしゃれさとロマンチックさが詰め込まれているかんじがして、なるほどこれが山田詠美かと思いました。笑
    歯が浮くようなセリフを堂々と言う登場人物にすこしドキドキしたり(外国っぽい!)泣きそうになる切ないお話もあったり。
    特に忘れられないのは「熱いジャズの焼き菓子」と「瞳の致死量」 ダントツで好きだった。

    0
    2018年03月06日

    Posted by ブクログ

    自分の男が人を殺したってどうってことない。けれど、自分の男が自分ではない女のためにポリシーを曲げるのは許せない。
    恋愛はミステリーじゃなくてサスペンスかな。ふたりは常に共犯者で、裏切るのは恋が終わるとき。
    瞳の致死量とYO-YOがすき。

    0
    2012年07月20日

    Posted by ブクログ

    9つのお話が入った短編集。

    「おれ、今日人を殺してきちゃった」
    もし、自分の愛する人にそう告げられたら。
    自分の愛する人は、ださくてもボロボロでも、どんな状態でも愛しくて、
    例え彼が人を殺したとしても、その事も女心をつかむのかもしれない。

    愛する人に愛を囁かれるように、そう告げられた黒木。
    彼は、自分の彼女を名字で呼ぶ。それが彼の(ちっぽけな)主義。

    「順子に悪かったな。」

    愛する人から出てきたこの言葉が全てを終わらせた。
    だって私の名前は、黒木みどり。

    人を殺したこと、ずっと外に出ずお風呂の無い部屋で二人で過ごすこと、愛する人をかくまうこと、全て許せたはずなのに。。。

    愛する人が他の女のためにちっぽけな主義を曲げたことは許せなかった。

    男の人には分からないかもしれない。でも、私にはよく分かる。泣きたいのに泣けない、みどりの気持ちが。



    「体には、誰でも性的な匂いがまとわり付いている。」
    でも、それに気づいているか、いないかでは大きな差がでる。
    性的な匂いって人によって違う。
    自分の性的な匂いを知ってる人と知らない人。
    自分をどれだけ魅力的にみせれるかが、ここだと思う。

    そして、その自分の匂いをかがせることで、その匂いにひきつけられ離れられなくなる人がいる。
    マグネットのように。

    0
    2011年04月23日

    Posted by ブクログ

    一時期彼女の書くものは全部一緒じゃないか、と思ってたが、『姫君』を読んで見る目変わった。
    日常を生きる人がいきなり犯罪と関わる・・・というのはよくあるし、私が好きな乃南アサも書きまくってるが、書く人によってこんなに違うんだ。
    話としては『アイロン』が好きだけど、最後の『最後の資料』には泣いてしまった。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    罪って何かって考えさせられる作品☆
    教師と生徒の恋愛ですが・・・
    教師はやがて罪を犯してしまいます。。。
    でもほんとに罪なのは?
    ミステリアスな生徒はやがて
    大人になっても男性の心を
    掴み続けるのです☆
    女の怖さもありますが
    魅力的です☆

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    これか、色彩の息子が一番すきかも。
    多分中高で江國香織さんや川上弘美さんとかにハマってた時期に古本屋で見つけ出して読んだ。

    0
    2023年05月21日

    Posted by ブクログ

    1番刺さったのはあとがき。
    「人との関係を作って行く時、必ず、後悔という事態に遭遇する。」

    泣いたのは、最後の資料。
    憧れたのはマグネットの由美子。
    好きなのはYO-YOの門田くん。

    しかし、性格的に近いのはアイロンの私かしら。
    (電車で何かが起きたことは無いけれど)

    0
    2014年09月02日

マグネット の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    幻冬舎
  • 掲載誌・レーベル
    :
    幻冬舎文庫
  • タイトル
    :
    マグネット
  • タイトルID
    :
    138172
  • 電子版発売日
    :
    2011年11月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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