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ある日、僕は認知症と診断された。 まだ、39歳だった――。 実話をもとに描く、夫婦の9年間の軌跡。 僕は39歳で若年性アルツハイマー型認知と診断された。 車の営業として働き盛りだった僕はその事実を受け入れられない。 だが、ある日、顧客の顔を忘れ、会議を忘れ、とうとう自宅への帰り道も忘れてしまった。 いつか大切な家族のことも忘れてしまうのだろうか。 「人生、もう終わり」。 そう思っていたが……。 実在の人物をモデルにした感動の物語。
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「オレンジ・ランプ」
2023年6月30日公開 出演:貫地谷しほり、和田正人、伊嵜充則
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Posted by ブクログ
人生に絶望することもあるけれど、きっと大丈夫、なんとかなる、なんだってできる、だって生きているから。
昔見たドラマの影響か、自分にも認知症への偏見があった。 読み始めてから半分くらいまでは、「ここからどんどん辛い話になっていくのか…」と怖々と読んでいた。それこそが、自分の認知症への偏見であったと、この本を通して気づいた。 印象に残った場面たち ★「認知症になったことで、私もあの人も、再スタートが...続きを読む出来たのかもしれない。諦めない人生のね」 さゆりは、私と晃一を見て笑った。晃一が聞いた。 「あのー。それって、僕たちにも出来るでしょうか?」 一瞬驚いた表情を浮かべたさゆりは、晃一の目を見て「大丈夫」と言った。 「だって、生きているんだから」 ★失敗しても笑っていよう。失敗しても、命まではとられない。1番ダメなのは、失敗を恐れて何も出来なくなることだ。 ★「俺さ、認知症になって分かったことがあるんだ。大丈夫じゃない時とか、しんどい時は、もっと周りに頼っていいんだって。甘えていいんだって」「だから、真央が辛い時は、大丈夫じゃないって言って頼って欲しい。泣きたい時は泣いてほしい、ありのままでいいんだよ」 認知症についての話ではあったが、「生きる」とは何かという、大切な考え方を教えてもらった。またいい本に出会えた。
大好きな家族がいて、仕事も順調。平凡で幸せに過ぎる日々に突然、若年性アルツハイマーだと告げられる。 記憶があるという事が、当たり前だと感じていましたが、何て幸せな事なのだろうと思い知らされました。 アルツハイマーになった主人公と、アルツハイマーの家族を持つ妻の交互の語り手で、物語は進んでいく。 ...続きを読むアルツハイマーになっていく辛さや苦悩は読んでいても相当なものだったが、それを受け入れる心の持ち方も、計り知れないものでした。 ある出逢いから、病気でも前向きに人生を生きていく決断をする2人。その前向きな姿勢に、力をもらえます。明日も同じように生きれるって当たり前に思ってしまってた自分に、日々を大切に生きてみようと思わせてくれた1冊。
読みやすい本 認知症になっても、人生終わるわけじゃない 周りに助けを求めることも大事。みんな助けてくれる。思いやりという名の小さな灯火はみんなの中にある
自分に置き換えたらと考えて、こんなに前向きになれるだろうか。認知症になってしまったら、性格や人柄も無くなってしまうのかと思ってた。受け入れて、共に生きる。障害がある人に優しい地域や支え合いがもっと広まったらいいなと思う。
★4.5 若年性認知症と診断された39歳の主人公が家族と共に病気に負けずに生きて行くお話 「認知症じゃない?忘れっぽすぎるよね」なんて、話の中で言ってしまったことがある 反省した 当事者にならないと人は真実がわからない 健康で不自由がないと特にそうだと思う 自分でできることを取り上げず、困り事...続きを読むがある時にはサポートできるようになりたい! 自分が病気になった時、周りが助けてあげたいと思ってもらえる人になりたい!
泣いた〜 しっかり泣きました。 ただ、なにかハンデがあっても前向きに行動すること、そして、家族の支えの大切さを痛感した。
実在の人物をモデルにした物語。 39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された夫。 営業マンとして致命傷となる物忘れや人の顔すらあやふやになってくる恐怖。 そう、自分はどうなってしまうのかという恐怖しかなかっただろう。 もう仕事はできない…と退職届まで出す。 妻と一緒に認知症本人ミーティングに...続きを読む参加して驚いたことは、進行役の人をはじめ認知症関連のシンポジウムでの講演を1人で行ったという人もいるのだ。 そして、営業マンとして仕事している人だっている。 みんな失敗を恐れてはいないのだ。 できなければ工夫すること。 そこから自分も有給消化するのをやめて、失敗をしても命までは取られない気持ちで、工夫しながら仕事した。 会社側も企業向け認知症サポーター養成講座を受けてサポートしてくれることになった。 妻も子も他人の目を気にせず受け入れて、周りの応援もあって生活できている。 確かにまだ若いうちに認知症になると「人生、終わった」となったのかもしれないが、けっして悲観することなく家に篭ることなく活動できるのは、家族とともに生きるという気持ちがあるからなのかもしれない。 今では認知症も5人に1人はなる。 だが家族も特別なことをせずとも本人の気持ちをできるだけ考えて無理せず、できなければ誰かに頼む、くらいがいいのかもしれない。
〈僕は39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された〉 実話をもとに描く・・・と聞き、読んでみることにした本。 映画化も。 貫地谷しほりさん、和田正人さん主演。 トップ営業マンとして順調な日々を過ごしていたが お客様、上司などの顔が思い出せないことが多くなった。 ストレスか? 不安がジワジワと...続きを読む押し寄せる。 検査の結果「若年性アルツハイマー型認知症」と診断された。 この先どうすればいい? 「認知症は人生の終わり」そう思っていたと語る。 読みながら涙が出てきた。 何の情報もない時は不安だっただろうな。 「認知症本人ミーティング」での皆さんとの会話が印象的。 P128 〈失敗してもいいじゃないか、そんなの大した問題じゃない〉 確かに少しくらいの失敗なんて笑い飛ばすくらいの余裕が欲しい。 モデルとなった丹野智文さんの解説文も良かった。
認知症だから何もできないわけではない。 困った事だけを助ける。 認知症当人が困ったと言える環境を作ることも大切なんだろうな。
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