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Posted by ブクログ
昔見たドラマの影響か、自分にも認知症への偏見があった。
読み始めてから半分くらいまでは、「ここからどんどん辛い話になっていくのか…」と怖々と読んでいた。それこそが、自分の認知症への偏見であったと、この本を通して気づいた。
印象に残った場面たち
★「認知症になったことで、私もあの人も、再スタートが出来たのかもしれない。諦めない人生のね」
さゆりは、私と晃一を見て笑った。晃一が聞いた。
「あのー。それって、僕たちにも出来るでしょうか?」
一瞬驚いた表情を浮かべたさゆりは、晃一の目を見て「大丈夫」と言った。
「だって、生きているんだから」
★失敗しても笑っていよう。失敗しても、命まではとられない。1番ダメなのは、失敗を恐れて何も出来なくなることだ。
★「俺さ、認知症になって分かったことがあるんだ。大丈夫じゃない時とか、しんどい時は、もっと周りに頼っていいんだって。甘えていいんだって」「だから、真央が辛い時は、大丈夫じゃないって言って頼って欲しい。泣きたい時は泣いてほしい、ありのままでいいんだよ」
認知症についての話ではあったが、「生きる」とは何かという、大切な考え方を教えてもらった。またいい本に出会えた。
Posted by ブクログ
大好きな家族がいて、仕事も順調。平凡で幸せに過ぎる日々に突然、若年性アルツハイマーだと告げられる。
記憶があるという事が、当たり前だと感じていましたが、何て幸せな事なのだろうと思い知らされました。
アルツハイマーになった主人公と、アルツハイマーの家族を持つ妻の交互の語り手で、物語は進んでいく。
アルツハイマーになっていく辛さや苦悩は読んでいても相当なものだったが、それを受け入れる心の持ち方も、計り知れないものでした。
ある出逢いから、病気でも前向きに人生を生きていく決断をする2人。その前向きな姿勢に、力をもらえます。明日も同じように生きれるって当たり前に思ってしまってた自分に、日々を大切に生きてみようと思わせてくれた1冊。
Posted by ブクログ
実在の人物をモデルにした物語。
39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された夫。
営業マンとして致命傷となる物忘れや人の顔すらあやふやになってくる恐怖。
そう、自分はどうなってしまうのかという恐怖しかなかっただろう。
もう仕事はできない…と退職届まで出す。
妻と一緒に認知症本人ミーティングに参加して驚いたことは、進行役の人をはじめ認知症関連のシンポジウムでの講演を1人で行ったという人もいるのだ。
そして、営業マンとして仕事している人だっている。
みんな失敗を恐れてはいないのだ。
できなければ工夫すること。
そこから自分も有給消化するのをやめて、失敗をしても命までは取られない気持ちで、工夫しながら仕事した。
会社側も企業向け認知症サポーター養成講座を受けてサポートしてくれることになった。
妻も子も他人の目を気にせず受け入れて、周りの応援もあって生活できている。
確かにまだ若いうちに認知症になると「人生、終わった」となったのかもしれないが、けっして悲観することなく家に篭ることなく活動できるのは、家族とともに生きるという気持ちがあるからなのかもしれない。
今では認知症も5人に1人はなる。
だが家族も特別なことをせずとも本人の気持ちをできるだけ考えて無理せず、できなければ誰かに頼む、くらいがいいのかもしれない。
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