パンデミック 歴史作品一覧

  • アリエナイ医学事典 改訂版(アリエナイ理科別冊)
    続巻入荷
    -
    1~2巻1,870円 (税込)
    苦難を乗り越えて新生! 2020年に発売した『アリエナイ医学事典』。 某県の有害図書指定により、一部のネット通販サイトから販売が制限されてしまいました。 そこで、一部の記事を差し替えて(+α)、「改訂版」としてリニューアル。 “新刊”として発売します! 後書き(一部抜粋) 皆さま、改訂版もお買い上げいただきありがとうございます。 鳥取県から有害指定されてしまった、有害なケダモノ・亜留間次郎です。 前とちょっと内容が変わっているので、今度は有害指定されないように頑張りたいと思いますが、この本の帯を取ると分かる通り、改訂前と同じく下半身丸出しなのでやっぱりダメかもしれません。 まあ、薬理凶室なので有害指定はむしろご褒美と思ったのですが、Amazonから消されるとは思いませんでした…。 有害指定の経緯についてはラジオライフ編集部から出ているので、興味のある方はそちらを見て下さい。 さて、ここ数年、パンデミックが続き医療に興味を持っていなかった人たちが医療に興味を持つようになりましたが、それ以上にアンチも湧きました。 日本のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)対策は、世界平均から見て死者数は少なく大成功を収めています。 意外に思うかもしれませんが、経済的なダメージも世界的に少ない部類です。 日本人がお金に困っているのは日本経済がどんどん劣化しているからで、COVID-19のダメージだけを抽出してみると世界的にも軽傷なのです。 今、振り返ると、日本で最も感染症対策に非協力的だったのは、「お気持ち商売」をしてる人たちだったように思います。 主な収録コンテンツ ●巻頭Topics ブルーベリーが目に効く説の実態/「コーラを飲むと骨が溶ける」説って?/リアル『JIN-仁ー』がいた!5,000人の未熟児を救った男/わざと病気にさせる闇医者のお仕事/前立腺マッサージの科学/日本を糖尿病から救ったインスリン研究者/強制射精の世界 ●闇の医学史 チェーンソーは医療機器だった!?/精液の味見は研究行為/性病なら不合格…東大入試のチ○コ検査/性医学者による変態性欲の研究/「女子学生肉棒治療事件」とは?/「トライ・アンド・エラー」は時代遅れ/自作人工呼吸器で子供を救った男達/麻薬と密輸の科学 ●裏基礎医学 アミバ様が新しい秘孔を発見したら医療特許で儲けられる?/先発薬とジェネリック医薬品の違い/使用期限切れの薬は飲むべきか否か?/はじめての滋養浣腸ガイド/アリエナイ処女喪失/お股がピンチ!魔法少女の職業病/非処女は罪?世界の狂った処女厨達/性欲とホルモンの関係/キンタマ解剖学講座/食人鬼を見分ける方法 ●世界の奇病・難病 薬も過ぎれば毒となる…ドラム缶ビールで鉄分過多に!/古代から存在していた…うつ病の歴史/ロリ巨乳の悲劇/記憶喪失の治療法/会いたくて会いたくて震える人のための…恋煩いの治療法/女性が性的にイキまくる…イクイク病の実態と原因/トランスジェンダーの性別適合治療による医学的リスク/電磁波の影響でがんになる説の実態 …など
  • 経済危機の100年―「危機なき世界」は実現するのか
    NEW
    -
    1巻4,950円 (税込)
    ベルサイユ体制、世界恐慌からパンデミック危機に至るまで、元IMF日本代表理事による珠玉の歴史考察 「世界経済危機の系譜を探る好著である」(第30代日本銀行総裁・白川方明氏・推薦)  振り返れば、私たちの世界は数々の経済危機に見舞われてきた。これらの危機は、国々や個人、企業、そして世界全体に深刻な影響を及ぼし、時には歴史を変える力を持っている。経済危機が私たちの過去と未来にどのように影響を与えてきたのか。そしてなぜこれほど頻繁に起こるのか、その理由は何か。これらの問いに答えるために、私たちは世界各地における経済危機の100年の系譜をたどってみることにしたい。  過去の危機の中で、経済的な崩壊から復興まで、驚くべき物語が広がっている。そして、これらの物語を通じて、私たちは次に訪れるかもしれない危機にどのように対処すべきかを考えていかねばならない。歴史の教訓を学び、未来の危機に備えるための知識を蓄える必要がある。  現代の世界経済が直面するさまざまな課題が、これまでにない固有の問題であることは確かではあるが、その中にあっても歴史的に見れば共通した問題点を含んでいる可能性もあり、もしそうだとすると、過去の対応や教訓から学んで将来に対する対応に活かすことが可能となる。(「はじめに」より)
  • ウイルスは[ばら撒き]の歴史
    -
    1巻2,420円 (税込)
    「感染症に関する超一級の資料としてこの本を推す」(船瀬俊介) エイズ(HIV)、エボラ、サーズ、マーズ、トリインフルエンザ、スペイン風邪までも--すべての裏で暗躍する軍産複合体、製薬会社、CIA、WHOの超構図--この歴史に学べばコロナパンデミックの全体像が丸見えになる! 船瀬俊介氏がなん度も読み返して参考にした本 『インフルエンザをばら撒く人々』(5次元文庫/徳間書店)を大幅に加筆修正し、新章(第6章 新型コロナの解析 これは中国・アメリカの共同共謀作戦である!)を増設、コロナパンディミックの仕組み明らかした決定版! 新型コロナ・ウイルスは、やはり武漢から中国軍部によって、流出させられていた! 新型コロナ・ウイルスの製造者は、中国の女性生物学者・石正麗(せきせいれい)博士、その製造過程が明らかに! 石正麗博士がキクガシラコウモリからサーズ・コロナ・ウイルス(65歳以上の致死率50%)と同じウイルスを分離したのが、2013年10月! オバマは2014年、高致死性病原菌作成のための予算を停止した! 世界の二大超大国である 中国とアメリカが新型コロナ・ウイルスで 共謀していた驚くべき軌跡が記される!

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  • 伏竜 蛇杖院かけだし診療録[1]
    続巻入荷
    3.0
    「あきらめるな、治してやる」 江戸のパンデミックへ立ち向かう規格外の若き医師たちの物語。 漢方医の真樹次郎、蘭方医の登志蔵、拝み屋の桜丸、そして女主・玉石。見目麗しく優秀なのに一癖も二癖もある面々が、その診療所には揃っていた。 流行り病から九死に一生を得た旗本次男坊・長山瑞之助は、医師になる決心をし真樹次郎に師事するも、拒絶される。 脛に傷持つ医師たちが集う梁山泊のようなところで、何が起こるのか? 熱血時代医療小説、診療開始!
  • 災厄の絵画史 疫病、天災、戦争
    4.0
    ベストセラー「怖い絵」シリーズ著者最新作! パンデミック、飢餓、天変地異、戦争…… 人類の歴史は災厄との戦いの歴史でもある。 画家たちは、過酷な運命に翻弄され、抗う人々の姿を描き続けてきた。 ムンクは疫病で死にゆく者が生き残る者へ示したあふれる愛を、 ミレイは天災から立ち直ろうとする若者の強靱さを、 ゴヤは怒りでいっぱいになりながら人間の蛮行を、 それぞれキャンバスに塗り込め、叩きつけた。 本書は、そんな様々な災厄の歴史的背景を解説しながら、現在も人々の心をつかむ名画の数々を紹介する。
  • 自由になるための技術 リベラルアーツ
    4.1
    リベラルアーツとは、「自由になるための手段」にほかならない。 自分たちを縛り付ける固定観念や常識から解き放たれ、自らの価値基準を持って行動するために。 いままでの正解が突破するヒントがここにある。 独立研究家・山口周が、哲学・歴史・美術・宗教など知の達人たちと、リベラルアーツの力を探る。 【主な内容】 「なぜチャーチルは周囲の反対を押し切ってナチスと対峙できたのか」 「日本企業の生産性の低い根本的原因とは」 「考える力の鍛え方」 「なぜ近代化はキリスト教社会から始まったのか」 「イノベーションに重要な「神」の視点」 「最新のリーダー育成のキーコンセプトと禅の共通点」 「なぜ、エリートの多い組織で不祥事が頻発するのか」 「予測不能な時代に対処する三つのPとは」 「かつてのローマ帝国にあって現代日本にないもの」 【構成】 第1章 リベラルアーツはなぜ必要か 第2章 歴史と感性 対談:中西輝政、 第3章 「論理的に考える力」が問われる時代に 対談:出口治明 第4章 グローバル社会を読み解くカギは宗教にある 対談:橋爪大三郎 第5章 人としてどう生きるか 対談:平井正修 第6章 組織の不条理を超えるために  対談:菊澤研宗 第7章 ポストコロナ社会における普遍的な価値とは 対談:矢野和男 第8章 パンデミック後に訪れるもの 対談:ヤマザキマリ 終 章 武器としてのリベラルアーツ
  • 安政五年、江戸パンデミック。~江戸っ子流コロナ撃退法~
    3.0
    1巻1,540円 (税込)
    ニューノーマルな時代を生きる現代人に 江戸っ子が智恵と勇気を与えてくれる! 吉原オーバーシュート、長屋クラスター、コレラ感染者30万人。 それでも、江戸っ子は、コレラをコロリと笑い飛ばした。落語に登場するあの江戸っ子たちが、withコロナな時代を粋にサバイブする術を教えてくれる。読後、勇気が湧いてくる稀代の歴史読み物です。 幕末の安政五年(1858)8月、コレラパンデミックが日本を襲い、100万都市の江戸で約30万人が死んだ。コロナ禍とは比較にならない被害者を出した町中で、江戸庶民はいつもの日常を生きていた――本書は、ユニークな話題作を多数世に送ってきた著者が、「江戸と令和」のパンデミックを比較、江戸っ子と令和東京人の共通点と相違点をあぶり出し、独特の視点で「withコロナな時代」を生きるための知恵とヒントを読み解く。
  • 「偉大なる後進国」アメリカ [電子改訂版]
    -
    「州連合」という未成熟な「世界帝国」アメリカという砂上の楼閣の実像。 新型コロナウイルスのパンデミック。穴に埋められる無数の遺体。アメリカは既に崩壊しつつあった。「州連合」という未成熟な「世界帝国」は砂上の楼閣だ。本書はその内部に目を凝らし、実像をあぶり出す。 太平洋の対岸に位置する、小さな島国・日本から見るアメリカとは異なる、アメリカの今と、その今に至るまでの歴史を知ることで、日本人の暮らしに大きな影響を与え続けている「アメリカ」について、新たな観点を提供する。 【目次】 まえがき 第一章 びっくりメリケンのなぞなぞ 第二章 なんでもアメリカン? 第三章 銃社会を生きる若者たち 第四章 「アメリカンドリーム」の地は失楽園 第五章 黄昏から闇夜へのアメリカ 第六章 アメリカの希望と絶望 あとがき 【著者】 菅谷洋司 1949年(昭和24年)小樽生まれ。 早稲田大学高等学院在学中、米国バージニア州ヨークタウンにAFS奨学金で一年間留学。早稲田大学政経学部卒業。共同通信写真部に入社。本社、那覇支局、名古屋支社などで報道カメラマン。世界60カ国余りで取材。 フリージャーナリスト時代に初の黒人大統領誕生のアメリカを一年間、現地取材。カメラをペンに置き換えて、「育ジージがやってくる」、2016年アメリカ大統領選挙での現地取材をもとに「ゴハンと叫ぶネコ」(ミステリー小説)など出版、現在に至る。
  • 命の経済――パンデミック後、新しい世界が始まる
    3.8
    【内容紹介】 2020年初頭、アジアの一都市で発生した感染症は爆発的に広がり、西側諸国のロックダウン、さらには世界規模での経済停止という前代未聞の事態を引き起こしました。 なぜ、中国は抑え込みに失敗したのか。 パンデミック(感染症の世界的流行)の発生を許した先進諸国の初動の誤りはどこにあったのか。甘い幻想に溺れることなく、第二波の直撃を避けるには何をなすべきなのか。 本書でアタリ氏は、世界にまたがる自身の情報ネットワークを駆使して今回の危機の真相を明らかにし、パンデミック後の世界を克明に描きます。古代文明の時代から現代まで、感染症は社会と経済の構造に変化をもたらし、世界の勢力図を大きく描き換えてきました。 米中という二つの大国のひずみが露呈したいま、今後の世界の覇権を握るのは誰なのか。ヒトとモノの移動が制限されるなか、未来の個人、企業、国家は何を指針としていくべきか。ヨーロッパ随一の知性が訴えるのは、事実から目を背けずに向き合い、真実を語ることの重要性です。 歴史を紐解き、現状を分析し、未来を見通す。 傍観者でも、隷属者でもなく、自ら主体的に生きる存在となるために。 博覧強記のアタリ氏が、2020年のロックダウン下のフランスで書き上げ、日本語版刊行を前に、最新のデータに基づく加筆を行った渾身の一冊です。 【著者紹介】 [著]ジャック・アタリ(Jacques Attali) 1943年アルジェリア生まれ。フランス国立行政学院(ENA)業、81年フランソワ・ミッテラン大統領顧問、91年欧州復興開発銀行の初代総裁などの、要職を歴任。 政治・経済・文化に精通することから、ソ連の崩壊、金融危機の勃発やテロの脅威などを予測し、2016年の米大統領選挙におけるトランプ の勝利など的中させた。 林昌宏氏の翻訳で、「2030年 ジャック・アタリの未来予測』(小社刊)、『新世界秩序』『21世紀の歴史』、『金融危機後の世界』、『国家債務危機一ソブリン・クライシスに、いかに対処すべきか?」、『危機とサバイバルー21世紀を生き抜くための(7つの原則〉』(いずれも作品社)、『アタリの文明論講義:未来は予測できるか」(筑摩書房)など、著書は多数ある。 [翻訳]林昌宏(はやし・まさひろ) 1965年名古屋市生まれ。翻訳家。立命館大学経済学部卒業。 訳書にジャック・アタリ『2030年 ジャック・アタリの未来予測』(小社刊)、『21世紀の歴史』、ダニエル・コーエン「経済と人類の1万年史から、21世紀世界を考える」、ボリス・シリュルニク『憎むのでもなく、許すのでもなく』他多数。 [翻訳]坪子理美(つぼこ・さとみ) 1986年栃木県生まれ。翻訳者。博士(理学)。東京大学理学部生物学科卒業。同大学院理学系研究科生物科学専攻修了。 訳書に『なぜ科学はストーリーを必要としているのか』(ランディ・オルソン著、慶應義塾大学出版会)、『性と愛の脳科学—新たな愛の物語』(ラリー・ヤング、ブライアン・アレグザンダー著、中央公論新社)等。 現在、広範囲薬剤耐性菌(スーパーバグ)感染症との闘いを描いた科学ドキュメンタリー『The Perfect Predator』(原題)の翻訳に取り組むほか、『遺伝子命名物語』(仮題)を共著で執筆中。 【目次抜粋】 はじめに 第一章 命の値段が安かったとき 第二章 未曾有のパンデミック 第三章 一時停止した世界経済 第四章 国民を守り、死を悼む政治 第五章 最悪から最良を引き出す 第六章 命の経済 第七章 パンデミック後の世界 結論 「闘う民主主義」のために
  • インフルエンザ パンデミック 新型ウイルスの謎に迫る
    4.1
    2009年に執筆された本ですが、内容は全く色あせておらず、むしろ、コロナと対峙する際に、参考になることが多数見つかります。パンデミックというと未知なる体験のように思われがちですが、人類は、1918年のスペイン風邪や2009年の新型インフルエンザなどを既に経験しているので、その時の歴史を学び、経験を生かすべきです。 この書籍の中で、 1. 新型ウイルスの何が怖いのか 2. どのように変異が生まれるのか 3. どの程度PCR検査をするべきなのか 4. 感染者数に一喜一憂するな などの、現在私たちが直面している問題の解決策につながる洞察が深く掘り下げられています。 【本書に関する参考ブログ】 http://www.kenjikabashima.com/ 京大医学部の椛島先生のブログです。 ロベルト・コッホ賞を受賞したインフルエンザの世界的権威が書いた衝撃の科学ミステリー。変幻自在なインフルエンザウイルスの謎に迫る! 21世紀初のパンデミック(世界的大流行)が突如発生、ウイルスは瞬く間に世界に伝播した。はたして新型ウイルスは、人類を脅かす存在なのか。ロベルト・コッホ賞を受賞した世界的権威らが、最新の研究成果をもとに、インフルエンザウイルスにまつわるさまざまなミステリーを解き明かす。 第1章 パンデミック発生 「新型」の何が怖いのか ウイルス学の基本をおさえる ほか 第2章 インフルエンザウイルスはどのように感染するのか インフルエンザウイルスの発見 電子顕微鏡が映し出したウイルスの正体 ほか 第3章 「種の壁」を超えた感染はなぜ起きるのか? 人獣共通感染症としてのインフルエンザ 「変異」はこうして起きる ほか 第4章 ウイルスの病原性が突然高まるのはなぜか? 第5章 H5N1亜型ウイルスがパンデミックを起こす可能性はあるのか 第6章 スペイン風邪は、なぜ史上最悪の被害をもたらしたのか? 第7章 ワクチン接種で感染を予防できるのか 第8章 抗ウイルス薬は感染拡大を食い止められるのか 第9章 新型ウイルスは、人類を脅かす存在なのか? 疑問1 どのようにして新型インフルエンザウイルスが誕生したのか 疑問2 H1N1亜型のウイルスにもかかわらず、パンデミックを起こしたのはなぜか 疑問3 これから新型インフルエンザは大流行するのか 疑問4 季節性インフルエンザと何が違うのか 疑問5 病原性が高まることはないのか 疑問6「六〇歳以上の人には新型ウイルスに対する免疫がある」は本当か 疑問7 新型インフルエンザに抗インフルエンザ薬やワクチンは有効か
  • 陰謀論が世界を蝕む
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (目次より) ●〔対談〕魔女裁判、赤狩り、Qアノン…… 「陰謀論大国アメリカ」のゆくえ 森本あんり×渡辺 靖 ●実証研究で読み解く 「正しい知識」は防波堤になるか? 秦 正樹 ●外交戦略としてのディスインフォメーション 影響力を増すサイバー空間 小谷 賢 ●米国HIV製造説、JFK暗殺CIA説から読み解くフェイクニュース作戦 世界を欺くロシア情報機関 保坂三四郎 ●〔対談〕それはカルトか、暴力団か、政党か? 歴史を刻む“謎”組織 中国の秘密結社とは 岡本隆司×安田峰俊 ●知識社会の「パンデミック」が高学歴層を襲う日 「下級国民の反乱」が世界を揺るがす 橘 玲
  • ウイルス
    5.0
    1巻2,948円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 全世界で猛威をふるう新型コロナウイルス。 おかげで「ウイルス」という言葉にすっかり慣れてしまいましたが……ウイルスってそもそも一体何? 細菌と何が違うの? ウイルスは生物なの? 単なる物質なの? ウイルスの変異変異って、そもそも変異って何? 私たちの身の周りにもたくさん存在するウイルス。 ある意味とても身近なものなのに、“ウイルス”の実態はほとんど理解されていません。 ウイルスの実態をもっとよく知ってほしい・・・・・・ということで生まれたのが『ずかんウイルス』です。 この本は、“ウイルスそのもの”に注目。 美しい写真をメインに、コミカルなイラストとともに、ウイルスをわかりやすく解説。 「細菌とウイルスの違いって何?」 「カプシドやらエンベロ―プってなんぞ?」 「DNAウイルスやらRNAウイルスって……何それ?」 「ウイルスは人に悪さばかりするの?」 ウイルスにまつわる数多くの疑問も、本書を読めばよくわかる! 身近にあふれるウイルスの世界を、存分にご覧ください。 ★『ずかん ウイルス』のココを見てほしい★ ◆有名どころからマイナーなウイルスまで幅広く掲載。かなりスゴいぞ! ◆コミカルなイラストとわかりやすい文章で、ウイルスのことがよくわかる。 ◆あまり知られていないウイルスの利用法もばっちり掲載。 ◆パンデミックの歴史からウイルス発見史も。調べ学習にも最適!
  • 疫病と人類知 新型コロナウイルスが私たちにもたらした深遠かつ永続的な影響
    -
    今、もっとも求められる世界的権威による最高の知見、ついに翻訳版刊行! 【ノーベル経済学賞受賞 ウイリアム・ノードハウス激賞】 「新型コロナウイルスの科学的・社会的問題を真っ直ぐに射る一冊。生物学、医学、疫学、社会学のバックグラウンドをもつクリスタキスは、この複雑な問題を解き明かすための高最高の方程式をもっている。神々は、この本を書くために彼を創ったと考えたくなるほど、賢明で鮮明で魅力的だ」 【米ベンチャー投資家・京都大学特任准教授 山本康正絶賛】 「すべてのリーダー必読! 同じ構造の悲劇を繰り返してはいけない。感染症があぶりだした世界レベルでの社会の『不都合な真実』の検証。科学は都合のいいところだけを利用され、伝えられ、メディアの監視は機能していない。自称専門家の意見がメディアの都合によって増幅されてしまう。次の感染症に限らない危機も必ずやってくる。その前に今回の教訓を真摯に受け止め対策につなげなければならない」 新型コロナウイルスの問題は、「科学VS.経済」の対立構造があるとされ、格差、貧困、差別など、秘められた問題を白日の下に晒す。この問題を論じられる人物こそ、著者ニコラス・クリスタキス。医師であり公衆衛生学の研究者であり、社会的つながりを解き明かしたネットワーク科学の先駆者である知の巨人が、ここ100年間の疫病研究と最新の科学的エビデンスをもとに、疫病と”人類知”の攻防を描く。 病原体という「昔なじみの小さな敵」は、どのようにやってきて世界を変えたのか? パンデミック期、パンデミック余波期を科学と社会の両面で丹念に解き明かすとともに、ポスト・パンデミック期に言及。 人類は数々の疫病と戦って歴史を紡いできた。わたしたちは「希望」を必ず見いだせる! 【目次より】 第1章 小さな大敵との出会い ウイルスのゲノムが描く感染地図 第2章 昔なじみの敵が戻って来る 隔離と追跡とプライバシー/ウイルス検査のしくじり 第3章 引き離すこと 感染症にはワクチンより経済発展が効く/政治化するロックダウン 第4章 悲嘆と恐怖と嘘 年収と性別で悲しみの度合いが異なる?/「つながり」の多い人がスーパー・スプレッダーになる? 第5章 わたしたちと「彼ら」の分断 病原体は無差別だが人は差別をする 第6章 一致団結する 利己的な遺伝子をもつ「ヒト」はなぜ助け合うのか? 第7章 深遠かつ永続的な変化 新しい自律と自主の誕生/サウンドバイト時代の科学の役割 第8章 疫病はどのように収束するか 脅威の測定基準は「失われた人生の年数」/疫病と希望は人類の一部
  • 疫病と投資―――歴史から読み解くパンデミックと経済の未来
    4.0
    1巻1,485円 (税込)
    コロナ以前にも、SARSやMARS、古くはペストやスペイン風邪のように人類を苦しめた疫病はたくさんあった。その度に経済も疲弊したが、人類は立ち直ってきた。それぞれの時代で、疫病は経済にどんな影響を与えたのか。そして人類はどのように立ち直っていったのか。未来の答えはすでに歴史の中で示されているはずだ。コロナの後遺症は長引くだろうし、コロナ的な危機は今後も毎年のように続くだろう。著者の強みである「歴史」と「経済」を掛け合わせ、社会の未来の姿を予測する。 「感染症を過剰に恐れる必要はありません。しかし、社会が変化することも恐れてはいけません。パンデミックが起こると、必ず社会は変化しています。それは歴史が証明しています。変化することによって人類は生き延びてきたのです。「早く元に戻らないかなあ」と願っている人にとっては厳しい言い方になるかもしれませんが、もう完全に社会が元通りになることはありません。否が応でも社会は変化していきます。我々が出来ることは、ひたすら我慢して待つことではなく、変化して前に進むことです。」「はじめに 」より
  • 欧米の敗北
    -
    大英帝国が築いた世界支配の裏には、影の組織「ミルナー・グループ」の存在があった。彼らは、世界の政治・経済を手中に収め、その力を維持し続けてきた。しかし、21世紀に入り、その支配に疑問を投げかける国々が現れた。中国、ロシア、そしてBRICS+の仲間たち。彼らは、欧米エリートの偽りの「人権・民主主義」に立ち向かい、新たな世界の秩序を築こうとしている。 本書では、これまでの歴史と、これからの未来を緻密に分析。ウクライナ戦争、新型コロナのパンデミックなど、21世紀の大事件を通じて、欧米エリートの真の狙いと、それに立ち向かうBRICS+諸国の戦略を明らかにする。
  • おとなの教養3 私たちは、どんな未来を生きるのか?
    4.4
    教養とは、「過去を未来に生かす技術」です。 気候変動にパンデミック、データ経済とDX、人種・移民問題、米中新冷戦からポスト資本主義まで――。これからの世界を左右する6つのテーマについて、歴史やサイエンス、経済学の教養にもとづき、「そもそも」から講義形式でわかりやすく解説。累計46万部突破『おとなの教養』シリーズ(NHK出版新書)の最新刊。ニュースで取り上げられる問題の本質が見えてくる! 〈目次〉 序章 私たちは、どんな未来を生きるのか? 第一章 気候変動 第二章 ウイルスと現代社会 第三章 データ経済とDX 第四章 米中新冷戦の正体 第五章 人種・LGBT差別 第六章 ポスト資本主義 おわりに 文献案内
  • 改訂新版 これ1冊! 世界各国史ーアフリカ・中東現代編【分冊版】
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    (※本書は『改訂新版 これ1冊!世界各国史』の分冊版です。) 初版から3年。コロナパンデミック、習近平の野望、そしてロシアのウクライナ侵攻など内容をボリュームアップして新登場!! 「スタディサプリ」の超人気講師が先史から21世紀の現在までの各国史・地域史を各章ごとに徹底解説。本書に記した重要語をマスターすれば、東大、京大、早慶上智など最難関大の入試でも9割はとれる。社会人にとっても関心のある国や地域の歴史を超高速でマスターできる! 最難関大で9割とる最高水準の世界史! 通史だからこそわかる国と地域の歩み!
  • 改訂新版 これ1冊! 世界各国史ーオスマン帝国・アメリカ大陸編【分冊版】
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    (※本書は『改訂新版 これ1冊!世界各国史』の分冊版です。) 初版から3年。コロナパンデミック、習近平の野望、そしてロシアのウクライナ侵攻など内容をボリュームアップして新登場!! 「スタディサプリ」の超人気講師が先史から21世紀の現在までの各国史・地域史を各章ごとに徹底解説。本書に記した重要語をマスターすれば、東大、京大、早慶上智など最難関大の入試でも9割はとれる。社会人にとっても関心のある国や地域の歴史を超高速でマスターできる! 最難関大で9割とる最高水準の世界史! 通史だからこそわかる国と地域の歩み!
  • 改訂新版 これ1冊! 世界各国史ー各国史・前史編【分冊版】
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    (※本書は『改訂新版 これ1冊!世界各国史』の分冊版です。) 初版から3年。コロナパンデミック、習近平の野望、そしてロシアのウクライナ侵攻など内容をボリュームアップして新登場!! 「スタディサプリ」の超人気講師が先史から21世紀の現在までの各国史・地域史を各章ごとに徹底解説。本書に記した重要語をマスターすれば、東大、京大、早慶上智など最難関大の入試でも9割はとれる。社会人にとっても関心のある国や地域の歴史を超高速でマスターできる! 最難関大で9割とる最高水準の世界史! 通史だからこそわかる国と地域の歩み!
  • 改訂新版 これ1冊! 世界各国史ー西ヨーロッパ編【分冊版】
    -
    (※本書は『改訂新版 これ1冊!世界各国史』の分冊版です。) 初版から3年。コロナパンデミック、習近平の野望、そしてロシアのウクライナ侵攻など内容をボリュームアップして新登場!! 「スタディサプリ」の超人気講師が先史から21世紀の現在までの各国史・地域史を各章ごとに徹底解説。本書に記した重要語をマスターすれば、東大、京大、早慶上智など最難関大の入試でも9割はとれる。社会人にとっても関心のある国や地域の歴史を超高速でマスターできる! 最難関大で9割とる最高水準の世界史! 通史だからこそわかる国と地域の歩み!
  • 改訂新版 これ1冊! 世界各国史ー東アジア編【分冊版】
    -
    (※本書は『改訂新版 これ1冊!世界各国史』の分冊版です。) 初版から3年。コロナパンデミック、習近平の野望、そしてロシアのウクライナ侵攻など内容をボリュームアップして新登場!! 「スタディサプリ」の超人気講師が先史から21世紀の現在までの各国史・地域史を各章ごとに徹底解説。本書に記した重要語をマスターすれば、東大、京大、早慶上智など最難関大の入試でも9割はとれる。社会人にとっても関心のある国や地域の歴史を超高速でマスターできる! 最難関大で9割とる最高水準の世界史! 通史だからこそわかる国と地域の歩み!
  • 火定
    4.0
    パンデミックによって浮かび上がる、人間の光と闇。これほどの絶望に、人は立ち向かえるのか。時は天平、若き官人である蜂田名代は、光明皇后の兄・藤原四子(武智麻呂、房前、宇合、麻呂)によって設立された施薬院の仕事に嫌気が差していた。ある日、同輩に連れられて出かけた新羅到来物の市で、房前の家令・猪名部諸男に出会う。施薬院への悪態をつき、医師への憎しみをあらわにする諸男に対して反感を持つ名代だったが、高熱に倒れた遣新羅使の男の面倒をみると連れ帰った行為に興味も抱く。そんな中、施薬院では、ひどい高熱が数日続いたあと、突如熱が下がるという不思議な病が次々と発生。医師である綱手は首をかしげるが、施薬院から早く逃げ出したい名代は気にも留めない。だが、それこそが都を阿鼻叫喚の事態へと陥らせた、“疫神”豌豆瘡(天然痘)の前兆だったのだ。病の蔓延を食い止めようとする医師たちと、偽りの神を祀り上げて混乱に乗じる者たち――。疫病の流行、政治・医療不信、偽神による詐欺……絶望的な状況で露わになる人間の「業」を圧倒的筆力で描き切った歴史長編。
  • 大惨事(カタストロフィ)の人類史
    値引きあり
    3.0
    戦争・ウイルス・自然災害・経済危機…… この世界の次なる「破滅」とは? ネットワーク理論やカオス理論で迫る文明の脆弱性。 伝染病のパンデミックや飢餓、戦争は天災か、人災か? 大惨事(カタストロフィ)の責任を負うべきは一握りのリーダーか、あるいは組織の管理職たちか? 大地震や火山の噴火、2つの世界大戦、中国の大躍進政策による飢餓、チェルノブイリ原発事故、スペースシャトル「チャレンジャー」の爆発事故など、人類が被ってきた大惨事や事故に共通する構造を、ネットワーク理論やカオス理論などの最先端の知見をもって明らかにし、この世界や組織が抱える脆弱性と回復力(レジリエンス)に、今、最も注目される「世界の知性」が迫る。 ニーアル・ファーガソンは、コロナ・パンデミックを幅広い歴史的なパースペクティブに置き、今回の危機は人類が初めて挑戦した大惨事ではないことを思い起こさせる。グローバルな歴史を深い知識とともに描きつつ、人類が直面した脅威を列挙し、人類がどのようにそれに対処してきたかを機知に富んだ方法で示してみせる。――フランシス・フクヤマ(『歴史の終わり』著者) 本書でニーアル・ファーガソンは、人類が経験してきた大惨事の広大な景色を、注目すべき批判的な視線で見つめる。そして、次のパンデミックや厄災を理解し、より良い未来を創造するのに役立つであろう、過去から得られる深い洞察を提示する。――マーク・ベニオフ(セールスフォース・ドットコム会長、共同CEO兼創業者)
  • 感染症の日本史
    4.1
    新型ウイルスに対するワクチン、治療薬も確立していない今だからこそ、歴史を見つめ直す必要がある。 「給付金」も「出社制限」も「ソーシャル・ディスタンス」もすでにあった! 今こそ歴史の知恵が必要だ! 一級の歴史家が、平安の史書、江戸の随筆、百年前の政治家や文豪の日記などから、新たな視点で、感染症と対峙してきた日本人の知恵に光をあてる。 【目次より】 第一章 人類史上最大の脅威 牧畜の開始とコロナウイルス/ペリー艦隊が運んできた感染症/スペイン風邪は波状的に襲ってきた ほか 第二章 日本史のなかの感染症――世界一の「衛生観念」のルーツ 「最初の天皇」と疫病/奈良の大仏は天然痘対策?/疫神を歓待する日本人/江戸の医学者の隔離予防論 ほか 第三章 江戸のパンデミックを読み解く すでにあった給付金/薬をただで配った大坂の商人たち/上杉鷹山の患者支援策 ほか 第四章 はしかが歴史を動かした 「横綱級」のウイルスに備えるには/都市化とパンデミック/麻疹が海を渡る ほか 第五章 感染の波は何度も襲来する ――スペイン風邪百年目の教訓 高まった致死率/百年前と変わらない自粛文化/「「感染者叩き」は百害あって一利なし ほか 第六章 患者史のすすめ――京都女学生の「感染日記」 日記が伝える「生きた歴史」/ついに学校が休校に ほか 第七章 皇室も宰相も襲われた 原敬、インフルエンザに倒れる/昭和天皇はどこで感染したか?/重篤だった秩父宮 ほか 第八章 文学者たちのスペイン風邪 志賀直哉のインフルエンザ小説/宮沢賢治の“完璧な予防策”/荷風は二度かかった? ほか 第九章 歴史人口学は「命」の学問 ――わが師・速水融のことども 数字の向こう側に/晩年に取り組んだ感染症研究 ほか
  • 感染症の歴史学
    5.0
    パンデミックは世界を変えたのか――新型コロナの大流行を経験した私たちには,疫病と人類の関わりを問い直すという重い課題が突きつけられている.最新の知見をふまえて天然痘,ペスト,マラリアの歴史を振り返り,ポスト・コロナ社会への教訓をさぐる.パンデミックの記録と記憶を掘り起こし,未来を考えるための疫病史入門.

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  • 感染症・微生物学講義 ~人類の歴史は疫病とともにあった~(小学館新書)
    値引きあり
    4.5
    感染症入門書のこれが決定版!! 生き残るためには「敵」を知れ! 感染症は時に社会や歴史を大きく変えてきた。 14世紀のペスト、16世紀の梅毒、17~18世紀の天然痘、19世紀のコレラ、結核、20世紀の新型インフルエンザ……。これらの感染症はその時代の社会・環境を背景としてパンデミック(感染爆発)を起こし、多くの命を奪ってきた。 「感染症の時代」といわれる現代において、自分や家族の命を守るために必要な最低限の知識を、感染免疫学の専門家である著者が丁寧に解説。 コロナ禍を経験したいまだからこそ必読の、感染症入門書の決定版。 <本書で紹介している主な感染症> ・「黒死病」と怖れられ、中世を終焉させたともいわれる「ペスト」 ・現在も150ケ国に存在し、発症したら致死率ほぼ100%の「狂犬病」 ・現代日本で20代の女性にも感染者が激増している「梅毒」 ・地球温暖化による沿岸域の水温上昇で「コレラ」流行の危険性 ・交通網の発達でアフリカ大陸を飛び出した「エボラウイルス病」 ・WHOがパンデミックへの警戒を継続している「鳥インフルエンザ」……etc (底本 2023年8月発売作品)
  • 危機の時代を生きる
    -
    1~3巻1,029円 (税込)
    このパンデミックが人類の歴史にどのような転換をもたらすのか。 日本を代表する26名の英知を結集し、未曾有の困難をいかに乗り越えるべきかを模索する。 医学だけでなく、社会科学、生物学、ロボット工学、日本思想史、文化史、メディア史、環境史、また医療現場や学校現場など多様な分野の専門家による示唆と提言をまとめる。 主な執筆陣 磯田道史 寺島実郎 中村桂子 石弘之 安部龍太郎 駒崎弘樹 開沼博 など、26名の各分野の専門家。
  • 危機の地政学 感染爆発、気候変動、テクノロジーの脅威
    4.2
    戦争、パンデミック、資源争奪、サイバーテロ…… 人類の存亡を脅かす危機の正体と解決策を、地政学の世界的な大家が語る! 「世界は日本のリーダーシップを必要としている」(本文より) 【人類の存亡を脅かす「3つの危機」】 現在、我々は3つの危機に直面している。 1つはパンデミックだ。世界は今も、新型コロナウイルスの経済的、政治的、社会的影響を払拭できずにいるばかりか、今後も危険なウイルスが世界を苦しめるのは間違いない。 2つ目は気候変動で、何十億もの人々の暮らしを一変させ、地政学的なリスクを高める要因となる。 3つ目は破壊的な新技術だ。我々の生き方、考え方、他人とのかかわり方を変え、それが思わぬ悪影響を人類におよぼし、未来を決めるだろう。 分断が進むこの世界で、人類は果たして危機を乗り越えられるのか……。 だが、希望はある。 歴史を見ても、人類の存亡に関わる危機、世界的な戦乱が起こりかねない断絶が起こると、それを避けるために協調の動きが起こる。 逆説的だが、分断を乗り越えるために「危機の力」が必要なのである。 本書は、地政学の第一人者による「警告の書」であると同時に「希望の書」でもある。 【本書の主な内容】 ・新たな冷戦の正体とは? ・台湾、そして東アジアの火種 ・コロナが明らかにした地政学的停滞 ・次の危険なパンデミックは、確実にやってくる ・ロシアのウクライナ侵攻が意味するもの ・弾圧の道具を売る強権国家 ・気候アパルトヘイトというリスク ・気候難民の権利は守られるか ・下がる戦争へのハードル ・偽情報と暴力行為の扇動 ・「監視資本主義」の台頭 ・自律型兵器の恐怖 ほか
  • 『共産党宣言』からパンデミックへ 「歴史の終わり」の弁証法
    -
    1巻3,080円 (税込)
    本書は、理論と歴史と現在という三つの次元を往復しながらマルクス主義の古典を論じるシリーズの第三弾となる。最初が『ラディカルに学ぶ「資本論」』(二〇一六年)で、その次が『「資本論」とロシア革命』(二〇一九年)であり、本書がその三冊目である……。 世界を襲った新型コロナウイルスのパンデミックはあらゆる点で現代資本主義の脆弱性を示した。新自由主義による四〇年間に、先進資本主義諸国における人口当たりの病床数やICU病床数は半分から三分の一にまで減少し、ほとんど余裕のない状態に置かれた……。 だが今日における資本主義の問題は感染症だけではない。地球温暖化とそれに伴う大災害もまた、資本主義成立後の二〇〇年間につくり出され累積されてきた矛盾の発現でもある……。 資本主義は果たして人類と共存可能なのかという疑問が多くの人々の脳裏に浮かび始めている。若手のマルクス研究者である斎藤幸平氏が執筆した『人新世の資本論』(集英社新書、二〇二〇年)が発売からわずか半年ほどで二〇万部以上売れるという大ベストセラーになったのも、そうした危機感が背景にあると言ってもいいだろう。(本書序文より)
  • 禁城 死の沈黙の武漢で、本当に起きたこと
    -
    芥川賞作家・楊逸(ヤンイー)氏、東京大学大学院教授・阿古智子氏推薦! 中国の人気作家が封鎖された住民に極秘インタビュー。逮捕を逃れ、ロンドンへ亡命して実話を伝える。歴史から消せないゼロコロナ犠牲者の物語、日米同時刊行。 何が起こったのか、なぜ世界を深淵にひきずりこむ悲劇となったか、真実を明かす。 中国で最も人気のある現代作家の一人で、著書やニューヨークタイムズの記事で習近平政権から黙らされたムロン・シュエツンが、2020年4月6日、静かに武漢に向かった。政権が喧伝する新型コロナ勝利との英雄的イメージの裏で、最も過酷なロックダウン下を生きる人々の恐怖、混乱、苦しみを世界に伝えようと決めたのだ。 ニューオーリンズを舞台にしたダン・バウムのベストセラー『ナイン・ライブス』の手法にのっとり、武漢の人々が実際に経験した驚くべき物語を取材。感染の最前線に立った医師、夫婦で感染し夫を亡くした妻、封鎖下で客をとり続けた違法バイクタクシーの運転手、病人を助けるために身を投じたボランティア、実態を世界に発信し逮捕された市民ジャーナリスト、一人娘を奪われ抗議し軟禁された母親などの驚くべき物語が描かれている。中国共産党はパンデミック発生の歴史を書き換えることに多大な努力を払ってきたが、本書はこれらの痛烈で美しい生の証言を通して、武漢で実際に起こったことを描き出すことに成功した。
  • 決して終わらない? コロナパンデミック未来丸わかり大全
    -
    「この本はいわゆる陰謀論の基本、初歩を学ぶ上ではうってつけの本」 「用語説明書でありながら、要所で歴史的考察を加えている。これは基礎を学ぶ上では都合がよい」 「ヴィーガン(完全菜食主義)のウソ、キャンセルカルチャー(ネット上での糾弾)、現代貨幣理 論(MMT理論)、慈善運動、積極的差別(いわゆる逆差別)、について否定的に述べているところ は好感がもてる。これらについては日本で語ることはもはや不可能である。文字面しか読めない日本人はこれらの正義を信じて疑わず、むしろ陰謀論にアンテナを張っているものほどそういう傾向が強いが、これらはすべて「彼ら」が意図をもって広めているものでしかない」(監修・解説:内海聡より) 「『グローバル・リセット』や『新世界秩序』などの提唱者たちは、自分たちの悪魔的な目的に沿って、世界がどのように変化するか 明確な見解を持っている。だが、彼らはこの見解を、支配される側の人々と共有することには消極的だ。本書は提唱者たちのやり方で物事が進んでいった場合に、私たちに どのような世界や人生が待っているのかを公平な視点で記したものだ」(本文より)

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  • 月刊「潮」2021年8月号
    -
    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2021年8月号 主な内容 【特別企画】「令和」視点で日本を見直す 天然痘とマラリア 日本型パンデミックを探る。 中西 進 コロナ対策も日中関係も構想力が求められている。 寺島 実郎 依存か、対立か――米中関係の本質を見誤るな。 鈴木 一人 平和安全法制の具体的成果と公明党のさらなる役割。 北側 一雄 【連載対談】ニッポンの問題点44 地球温暖化を嗤う者は経済で泣く。 夫馬 賢治 VS 田原 総一郎 【連載】高島礼子の歴史と美を訪ねて11 長崎から考える平和・信仰・差別。 篠崎 桂子 VS 高島 礼子 【特集】深読みニュース講座 なぜ人は陰謀論にハマるのか――“二十世紀の神話”の終わり。 佐々木 俊尚 鎌田實の「希望・日本」15 「親の面倒は子がみるべき」からの解放 鎌田 實 ルポ「学校内性暴力」がもたらした深い傷痕。(下) 渋井 哲也 連載ドキュメンタリー企画126 民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇(5) 【対談】毎日何かを残すっていうことが、すごく大切。 塙 宣之 VS トクサン 【人間探訪】田原 俊彦 悪いけど、“田原俊彦”は楽しいです。 【特集】歴史を愉しむ 新連載 深堀り!「三国志」1 史書『三国志』と小説『三国志演義』の違い。 塚本 青史 インタビュー「仏の道」をたどる旅――シルクロードで考えたこと。 安部 龍太郎 意外とカンタン!「半日断食」で体も心も健康に。 青木 厚 プラスチックに頼らない生活よ、こんにちは。 儀同 千弥 【好評連載】師弟誓願の大道――小説『新・人間革命』を読む26最終回 全人類に開かれた世界宗教へ。 佐藤 優 名越康文のシネマ幸福論34 「物語」が人を動かす。 名越 康文 世界への扉58 リスクコミュニケーションに求められるもの。 三浦瑠麗 大相撲の不思議67 禁じ手。 内舘牧子
  • 答え 第4巻[世界の考え方編]
    -
    心を開き、トランスジェンダーもAIも無効に 第11章 なぜ白人、キリスト教徒、男性か? 第12章 私たちはどこへ向かっているのか?──流れにまかせた場合 第13章 トランスジェンダー・ヒステリーの真相 第14章 新世界交響曲とは何か? 第17章 答えは何か? カルト(ディープステートを操るのはレプティリアン)のアジェンダは、ポストヒューマンだ。そのため着々と布石を打ってきた。 全地球を巻き込んだ偽パンデミックの「コロナ騒ぎ」、猛毒の「ワクチン強制」、やらずもがなの「ロシアVSウクライナ戦争」、「イスラエルVSハマス戦争」など。また中国は優秀な「世界覇権国」とモーレツに持ち上げて、冷酷な人民の完全監視管理ディストピア大実験を進行中。 悪魔の遊び場シリコンバレーのテクノクラートで京兆長者イーロン・マスクやビル・ゲイツの得意満面の阿呆面を見よ! カルトの現場手先は、いずれカルトの親方からポイされることになる。 のほほんと幸せ面をして、殺人的に強烈な5G電磁波浴のスマホ中毒になりながら虹色の旗を振って、エセ温暖化や洗脳の罠LGBTQジェンダー差別反対のエセ人権運動やポリティカル・コレクトなどと称してエセ覚醒ごっこ大騒ぎなどやっている場合などではない。 では、どうする? その「答え」が、デーヴィッド・アイク著の『答え』全4巻にギッシリ。 Q.「アイクは、カルトの陰謀真相をあれほどあからさまに暴露しながら、なぜ消されないのか?」 A.「私と波動接続できなければ、ホログラフィックな「物理的な」領域において私に影響をおよぼすことはできないから、だ。物理的な領域とは、波動情報場を解読して投影したものなのだから」 A.「私たちが低波動なことにフォーカスすれば、カルトとその非人間の親方に餌を与えることになる。カルトの周波数に合わせなければ、その力の源を断つこともできる。カルトの操作に対しては、マッチョに怒りと憎しみで立ち向かうべきと思う向きが多いかもしれないが、逆である」 A.「カルトにとって無限の愛は、吸血鬼にとってのニンニクのようなものだ。だから「歴史」上の権力者たちは、「愛こそが答え」であるという者をおそれてきたのだ」 Q.「世の中を変えるにはどうすればいいのか?」 A.「自分自身を変えれば、人生経験が変わる。集団的に変化がおこれば、世界が変わる。個人的な変化、つまりバイブレーションの変化を望まないなら、永遠に待ちぼうけすることになる。 私たちは、互いに怒りや憎しみ、恨みを持っていれば、相手とその周波数でからみあうと述べた。相手にそういった感情がなければ、波動接続は発生しない。相手はその周波数を発していないからだ。その場合、あなたが発した恨みの周波数は行き場をなくし、恨みを抱えた他の者にからめ取られることになる。このことから、赦しとは赦される側だけでなく、赦す側のためにもなるといえる」 A.「互いに憎しみあい、おそれる空気が、あらゆる紛争や戦争の基本原理だ。そうした波動がなくなれば、争いもなくなる」

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  • 国家の債務を擁護する 公的債務の世界史
    4.0
    巨大債務にどう対処すべきか? ヒントは歴史の中にある。 2000年にわたる歴史から見えてくる公的債務と経済発展との関わり、債務危機対応への道。 世界史的にみてもきわめて高い水準の巨大債務をかかえる日本は、どのようにして経済成長を実現しつつ、債務問題を管理していけばよいのか。日本経済最大の問題を考察するうえでも役立つ本格的な債務論。 古代ギリシャから中世のローマ教皇、ヴェネツィア、英仏などの絶対王政、ジョン・ロー、近代国家の成立と財政、アメリカ南北戦争、南米への投資ブーム、オスマントルコ帝国、中国・清および明治日本の資金調達、中央銀行の創設、第一次・第二次世界大戦、福祉国家の登場と戦争財政、戦後の国際金融、石油マネー、途上国債務問題、ルービン財政、リーマン危機などごく最近に至るまでの歴史を取り上げる。最後に、新型コロナのパンデミックを乗り切るために公的債務の果たした役割を取り上げ、重い債務を負担する世界各国の政府が危機から立ち上がり、前に進むためのヒントを示す。 バリー・アイケングリーンら世界的に著名な研究者が執筆。増大する公的債務の背景事情、債務削減に成功するための条件を明らかにし、国家の債務問題に関するバランスのとれた議論を展開する。オリビエ・ブランシャール、アラン・ブラインダー、ニーアル・ファーガソンなどの世界的に高名な経済学者、歴史研究者が高く評価している。
  • 国旗の考現学
    -
    【国旗を見れば、世界の「今」が見えてくる。】 執念、ジェンダー、差別、宗教、オリンピック…… 国があれば国旗あり。そして国旗の数だけ歴史と物語は存在する。本書は古代から中世、近世、そして現代に至るまで、各国の国旗の成り立ちや移り変わりを、1964東京オリンピックより専門職として五輪に関わった「国旗と儀典のプロ」が深堀りする、新しい世界の見方。政治や軍事、経済や世相は国旗にどのように反映されてきたのか。 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な流行)により翌年への延期となった第32回東京オリンピック・パラリンピック競技大会。約一万リュウの国と地域の選手団旗(国旗)、IF(国際競技連盟)旗などを製作することになりそうだ。一つの行事でこれだけの旗を揃えるのは、日本では空前のこと。おそらく絶後ではあるまいか。56年前の東京オリンピック、開会式で入場行進したのは94の国と地域。旗はオリンピック旗約2500枚、各国旗約4000枚、「日の丸」約300枚、東京都旗約250枚、一部の競技を開催した神奈川、埼玉、千葉、長野の各県旗計約150枚、合計約7200枚を製作した。それが今度は(略)世界のほとんどすべてからアスリートたちが集まってくるのだ。 (本文「序章 オリンピックと国旗」より) 〈本書の内容〉 ■序 章 オリンピックと国旗 ■第一章 考現学で見る世界と国旗 ■第二章 怨念、ジェンダー、差別、宗教 ■第三章 国旗が語る歴史的瞬間 ■第四章 変化し続ける国旗 ■第五章 国旗で読む過去・現在・未来 〈著者プロフィール〉 吹浦忠正(ふきうら・ただまさ) 1941年、秋田市生まれ。早稲田大学在学中に64年のオリンピック東京大会組織委国旗担当専門職員となる。以後、札幌、長野の両冬季五輪で国旗や儀典に関わり、「TOKYO2020」では組織委員会国際局アドバイザー。元埼玉県立大学教授。NPO法人世界の国旗・国歌研究協会共同代表。社会福祉21ぽうと21、NPO法人ユーラシア21研究所各理事長。法務省難民審査参与員。NHK大河ドラマ「いだてん」では国旗考証を担当。「NHKスペシャル」「世界一受けたい授業」などTV出演は多数。全国各地で国旗・国歌の講演をおこなう。これまでに84か国を訪問、特に、ロシアは最多の130回。北方領土問題の専門家でもある。『国旗のクイズ図鑑』(学研)、『国旗で読む世界地図』(光文社)、『国旗で読む世界史』(祥伝社)、『世界の国旗図鑑』(主婦の友社)など著作は50冊以上に及ぶ。

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  • 国境と人類 文明誕生以来の難問
    5.0
    難民、パンデミック、気候変動……すべては国境問題につながる。人類にとって「国境」とは何か。古代の戦跡から、パレスチナ、トランプの壁、解ける氷河まで、歴史的転換点の現場で考える。 侵攻、移民、 パンデミック、気候変動…… すべてはここにつながる 「境界線」は いかに世界を 動かしてきたのか―― 歴史的瞬間の現場を めぐるドキュメント。 [メディア絶賛!] 「歴史、旅行記、ルポルタージュを駆使した野心的な探究」 ――米ニューヨーク・タイムズ紙 「過去・現在の国境での抒情的な旅」 ――米ワシントン・ポスト紙 「豊穣なエッセイで綴られた旅行記」 ――英ガーディアン紙 ●本文より 「本書を執筆する過程で、私は昔からある国境も新しい境界線も探して旅をした。(中略)私の目論見は、これら現代の旅だけでなく、過去の旅や、そこでの会話や、物語を使って、国境とは何かを理解しようと試みることだ。境界がいかにつくられ、つねに動き、どう曲げられ、断ち切られる一方となっているかを」 ●原題 THE EDGE OF THE PLAIN: How Borders Make and Break Our World(2022年刊)
  • これでいいのか広島県
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 広島県はかなりの有力県だ。中国四国地方の中核県であり、経済規模も大き い。さらにいえば、結局長期のデフレ不況を脱していなかったことが明白にな った日本において、広島県は数少ない「成長県」である。一時は「自虐キャン ペーン」なんてものを行い、どうにも自信なさげに見えた広島県だが、実は結 構長いこと成長を続けてきた優良県だったのである。  だが、主要4大都市、広島、呉、尾道、福山を比較してみたらどうだろうか。 広島市は実際目に見えて好調だが、他の3都市も同様かと言われれば疑問符が つく。呉、尾道は人口減少が止まらず、頼みの観光業も災害やパンデミックの 前には脆弱だ。福山も昔日の繁栄に比べると、今はまだまだ寂しい状況。各地 がそれぞれ、いくつもの問題を抱えている。  実際、広島県には安定感がない。県の象徴である広島東洋カープがいみじく も象徴しているとおり、一時最強を誇っても、ちょっとしたきっかけですぐに 沈んでしまう。実力がありながら、「自虐」傾向があったりするのは、こうし た広島県の不安定さを、県民は肌で感じているからなのかもしれない。  だが、それでも広島県の歩みは止まらない。2020年に世界を覆った新型 コロナウイルス感染症の大流行下においても、広島駅のさらなる拡大や、福山、 三原の再開発など、経済の動きは活発だ。これは、それまで地域の中心である「一 流」であった広島県が、地域の枠を越え、超一流県へと羽ばたこうとしている ようにもみえる動きだ。  それでもなお、広島県の不安は色濃く残る。カープがリーグを連覇し、広島 県の経済状況が絶好調の時ですら、県民の本当の実感は不安だらけだった。激 動の2020年代に、世界へ向けて躍進しようとする広島県に、どんな不安が あるというのだろうか。  本書は、広島県4大都市の現状と課題、その歴史と県民性の分析から、広島 県の実像を探っていく一冊である。長期の取材と資料分析の結果、見えてきた 広島県の真実と未来とは、ぜひ一緒に、ご覧いただきたい。
  • コレラを防いだ男 関寛斎
    -
    1巻1,265円 (税込)
    【小学上級から】 世界中に広まった新型コロナウイルスの感染。それより百五十年以上も前の日本をおそったパンデミックに、敢然と立ち向かった一人の医師がいました。その名は、関寛斎(せき・かんさい)といいます。 江戸の末期、幕末の時代、鎖国していた日本に西洋の医学はほとんど広まっておらず、病がはやると、人々はまじないや祈祷をすることで難を逃れようとするありさまでした。 農家の長男に生まれ、チャンスを得て蘭学を学べる私塾「順天堂」に入り、苦学の末に医師となった関寛斎は、「まだ病にかかったわけでもないのに……」といぶかしがる人々に対し、天然痘のワクチンを接種するなど、現代の医学と同じ「予防」という観点から医療行為をほどこしました。 その寛斎が、とんでもない早さで伝染する流行り病が発生したことを耳にします。コレラです。「かかれば三日で死んでしまう」ことから「三日コロリ」と呼ばれたおそろしい病が、アメリカ艦隊が上陸した長崎から大阪、そして江戸へと感染者を拡大し、大勢の命を奪っているというのです。 コレラが「江戸の台所」と呼ばれた当時の大都市・銚子に入りこめば、死者の数が増えるばかりでなく、日本の経済にとっても大打撃となり、復興どころではなくなります。 関寛斎は、どのような方法でコレラに立ち向かったのでしょうか? 百五十年以上も昔なのに、現在、新型コロナウイルスの感染を防ぐために当たり前となった「ソーシャル・ディスタンス」の徹底をしていたことにも驚かされるばかりですが、寛斎の生きざまから伝わってくるのは、人の命を助けるという医師の仕事の重さです。 知られざる幕末の偉人、関寛斎について、物語のかたちで、すいすい読んでみませんか。 関寛斎が生きた時代に何が起きたのか、巻末に年表をつけました。幕末から明治の初めにかけての歴史も学べてしまう一冊です。
  • コロナ後の世界
    3.6
    新型コロナウイルスが国境を越えて感染を拡大させる中、現代最高峰の知性6人に緊急インタビューを行い、世界と日本の行く末について問うた。 このパンデミックは人類の歴史にどんな影響を及ぼすのか? これから我々はどんな未来に立ち向かうのか? 世界史的・文明論的な観点から、冷静かつ大胆に2020年代を予測する。 [主な内容] ・ジャレド・ダイアモンド「21世紀は中国の時代にはならない」 (カリフォルニア大学ロサンゼルス校地理学教授。著書『銃・病原菌・鉄』) ・マックス・テグマーク「AIで人類はもっとレジリエントになれる」 (マサチューセッツ工科大学教授。著書『LIFE3.0 人工知能時代に人間であるということ』) ・リンダ・グラットン「ロックダウンが日本人の新しい働き方を生んだ」 (ロンドン・ビジネススクール教授。著書『ライフシフト 100年時代の人生戦略』) ・スティーブン・ピンカー「人間の認知バイアスが感染症対策を遅らせてしまった」 (ハーバード大学心理学教授。著書『21世紀の啓蒙 理性、科学、ヒューマニズム、進歩』) ・スコット・ギャロウェイ「パンデミックでGAFAはますます強大になっていく」 (ニューヨーク大学スターン経営大学院教授。著書『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』) ・ポール・クルーグマン「経済は人工的な昏睡状態。景気回復はスウッシュ型になる」 (ノーベル経済学賞受賞者。著書『格差はつくられた 保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略』)
  • コロナ世代/人類の未来派
    -
    1巻770円 (税込)
    中国の武漢から発生し、世界を震撼させた新型コロナウイルス。社会・経済活動が制限され、人と接触せず、自由に移動することもできない。ぼくらの日常生活はどうなってしまうのか。これまでの文明は、未知のウイルスとどのように共生してきたのだろうか。  中国は、監視・管理体制でコロナ封じの成果を上げ、いち早く経済活動を復興させる道筋を開き、ウィズコロナ時代を先取りしたかに見える。国家独裁によるデジタル監視社会……コロナの入口は中国、そして出口も中国なのか。一方で、“アメリカファースト(アメリカ第一主義)”を掲げ、経済ナショナリズムを突き進むトランプ米大統領。アメリカ文明と中華文明の衝突は、何をもたらすのか。  ビフォーコロナからアフターコロナへ……人間社会のつくり方を根本から見直し、これからの人類が生き残る道を探る一冊。 はじめに ~コロナと共に、人生を運命を探すことに~ 序章 コロナの入口/コロナの出口 〈歴史から学び、未来を見つめる〉 第一章 歴史をやれ/旅をしろ 〈過ぎ去ろうとしない過去への旅立ち〉 第二章 コロナ文革/武漢アラート 〈誰が、コロナウイルスを持ち込んだのか〉 第三章 ブラックスワン/ドラゴンキング 〈誰も、コロナ・パンデミックを予測できなかった〉 第四章 都市の未来派/TOKYOリボーン 〈100年先まで東京に住み続けたい=創造的復興〉 第五章 ウィズコロナ/中国人であるという生き方 〈行き過ぎたモノは、必ず戻る〉 第六章 コロナ文明病/処女地のウイルス 〈文明の前に森がある。文明の後に砂漠が残る〉 第七章 デジタル・シルクロード/宇宙インフラ“5G革命” 〈ぼくらは、米中コロナ戦争の戦前・戦中を生きている〉 第八章 米中コロナ戦争/シンギュラリティ 〈AIが人間を超える日〉 第九章 コロナ抗体/日本人であるという生き方 〈虚往帰実――往きは虚しくとも実ちて還る〉 終章 コロナ復興/過去と未来の衝突 〈コロナ世代=次世代へ持続可能な開発目標SDGs〉 結び ~2020コロナ世代「歴史は動いた」~ ●森田靖郎(もりた・やすろう) 作家。1945年、兵庫県出身。文革中に、中国・チベット地区を訪れ、辺境地に下放された都市青年との交流から中国への興味を抱く。その後、シルクロードやロングマーチ(長征)など中国各地への旅を繰り返す。改革開放、天安門事件、香港返還などを常に現場から発信し、中国をフレームにして日本への同時代メッセージを送り続けるルポで定評がある。ノンフィクションを底辺にさらに再構築した小説執筆にも精力的で、ノンフィクションでは表現出来ない中国の暗部を赤裸々に描き出している。『上海セピアモダン』(朝日新聞社)、『中国「犯罪源流を往く」』(講談社)、『悪夢』(光文社)、『地経学で読む爆走中国』(原書房)、『引き裂かれた街~池袋チャイナタウン・プロジェクト~』(ナショナル出版)など著書多数。
  • コロナとワクチン 歴史上最大の嘘と詐欺 4
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    我々はもはや戦争捕虜である! 世界の反コロナ、反ワクチンの筆頭、ヴァーノン・コールマン 博士『Covid-19: The Greatest Hoax in History』の全訳シリーズ!消されたYouTube、超不都合な真実が蘇る! コロナは単なる前哨戦であり、その目的は、我々の恐怖心を高め、国民を国家の恐怖の奴隷にすること!国連、WHO、国家のグローバリストたちは、多くの人々があまりにも愚かなので、ますます自信をつけ始めている! この新型コロナウイルス詐欺が、世界征服を目論む者たちの陰謀の一部であることに気づく人も増えてきている。彼らはデジタルやアナログによる監視システム、IOT(あらゆる物のインターネット化)、追跡システム、無人運転自動車、暗号通貨、オンライン教育、患者を医者から遠ざけてしまう遠隔医療システムなどで世界を支配しようとしているようだ。こんなことを言うと気が変になりそうだが、これは明らかに真実なのだ。 バカげたマスクはいらない 殺人的なワクチンはいらない ソーシャルディスタンスはいらない このマントラを覚えて、我々を永久奴隷化に導くものたちに、告げよう! 新型コロナウイルス詐欺のシナリオが洗脳を専門とする心理学者によって書かれているのは明らかであり、これは軍事的には心理戦と呼ばれる。すべてのストーリーは捏造であり、私たちは騙され、操られていたのだ。 政府は、第二次世界大戦のときに使ったようなトリックを用いている。しかし、今回はナチス相手ではなく、国民に向けて使っている。そのトリックや嘘は、効き目があるからこそ続いているのだ。 今や敵となった政府はあらゆる手を尽くしており、国民の大半を恐怖に陥れている。彼らの主張は科学的な理由ではなく、政治的・商業的な理由に基づいている。 コロナパンデミックを俯瞰するための必読書シリーズ! 「まるで捕虜のようだ」と感じ始めている方は、大正解だ。国連、世界保健機関(WHO)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、世界経済フォーラムなどの金持ちたちが世界的なクーデターをけん引している。彼らの目的は1つ。世界を再編成し、世界政府を設立し、私たちの「ノーマル」と「歴史」を破壊し(そのために「ブラック・ライヴズ・マター」を利用)、生活のすべてにインターネットを使うよう強制したいのだ。だから、予防接種を強制して、外出したり、買い物をしたり、医療サービスを受けたい場合にはワクチンパスポートを携行させようとしている。つまり24時間追跡されるのだ。

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  • コロナとワクチン 歴史上最大の嘘と詐欺 5
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    ・話は2010年に遡るが、アメリカのロックフェラー財団が「人口抑制にパンデミックを利用する」という、あらかじめ決められた計画について話していた。この10年前に書かれた計画が、細部に至るまで正確に実行されているのである。 ・新型コロナウイルスの恐怖は常にでっちあげだ。コロナはインフルエンザよりも恐ろしいウイルスではないという事実に目を向ければ一目瞭然である。今日、ワクチン接種賛成派の陰謀者こそが巨大な脅威である。 ・これは決して偶然に起こったのではない。すべて国際連合の未来への世界的な計画であるアジェンダ21の一環なのだ。私たちは今、彼らが仕組んだ未来を生きている。私たちがすぐに大きな声を上げない限り、未来は暗黒化していくばかりである。 ・一般の人々は気づいていないかもしれないが、彼らは人類を滅ぼし、地球を冒涜し、私たちを悪魔崇拝者の虜にしようとする戦いを支持している。ちなみに私は、悪魔崇拝者という言葉を脚色した悪口としてではなく、まさにそのものを示す正確な表現として使っている。私たちは、指導者不在のファシズム的な世界政府が構築される初期の段階に生きているのだ。ユーチューブは、腐敗した政治家、貪欲な製薬会社、グローバル・リセットを支持し、世界中の人々を奴隷化しようと計画しているサイコパスに対して不都合な情報や意見を提供するチャンネルを打ち切る口実を探しているように思える。 ・私たちに保証されている未来はワクチン接種だ。○○のためにワクチン接種を、○○のためにワクチン接種を。注射器にワクチンを、食事にワクチンを。そして、新型コロナウイルスによって製薬会社はDNAやRNAに致命的な影響をもたらすワクチンを導入することができたのだ。

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  • コロナの暗号 人間はどこまで生存可能か?
    4.0
    文明の転換期に警笛を鳴らす小舟の一つとなることを目指した解説書。 コロナ・科学・人新世などについて、各節を簡潔にまとめた「まとめ」の文とあわせてわかりやすく紹介 【もくじ】 1人間自身が招いた「新型危機」の時代 現代文明の「モア・アンド・モア」が人類を滅亡させる 「第六次大量絶滅時代」を招く「人新世」という時代 「成長の限界」どころか「生存の限界」に向かう地球 ほか 2「コロナ」が教えてくれたこと 二年前の危惧が現実化した新型ウイルスのパンデミック コロナ禍は「人新世」に乗じて爆発的に広がった 人類と共生してきたウイルスの人知を超えた戦略 ほか 3科学者は間違っていなかったか コロナ禍も大災害も「想定外」では済まされない 役に立たない科学が、じつは一番役に立つ 「役に立つ科学」に偏ると人類の将来が危うくなる 4遺伝子は「いのち」の謎に迫れるか 生命や宇宙の研究にも求められる人間としての節度 ゲーテが予言していた遺伝子操作の危険性 遺伝子も酵素も生物の「部分」であり「全体」像に届かない ほか 5人類は遺伝子ONで進化する 常識の歴史的転換を迫った一本で一万個のトマト 崖っぷちに立つ人類も、変身できる可能性がある ほか 6人類が「生きる」ための「合い言葉」 宇宙飛行士が感じ取った「生きている」地球の痛み 「生きていること」の本質を示す自然界の高度な秩序 地球は生きている ほか 7危機の時代に日本人がはたす役割 受難の時代に求められる日本人の利他的遺伝子 いくつもの歴史に明らかな日本人の利他的伝統 危機状況でこそ発揮される日本人の日本人らしさ おわりに 全体のまとめを兼ねて 〜「コロナ」の暗号に隠された人類生存の知恵 *「コロナ」が促した生き方の転換 *新しい生き方のヒント「新3S」 *西洋と東洋を結ぶ〝超合理〟の考え方 ほか
  • Go To マリコ
    3.3
    世界を襲った感染爆発(パンデミック)もなんのその。 おうち時間は目いっぱい楽しみ、「新しい生活様式」になじめば さっそく飲食店支援に食べ歩き、相撲観戦へと出かける。 さらに故郷山梨では「まるごと林真理子展」も開催。 未曽有の時代にも躍進する日々を綴った、週刊文春連載人気エッセイ集。 巻末に、特別対談「眞子さまの恋『皇室結婚史』から考える」収録。 ギネス世界記録エッセイ マリコはコロナ禍も正面突破! \連載40年、ずっとミーハー/ 【2大付録収録!】 (1) 番外編対談「祝ギネス記録! 次は小説で世界進出を目指します」 ×阿川佐和子(エッセイスト・小説家) (2) 特別対談 「眞子さまの恋『皇室結婚史』から考える」 ×小田部雄次(歴史学者) ※この電子書籍は2021年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 災禍の時代の社会学 コロナ・パンデミックと民主主義
    -
    コロナ・パンデミックをはじめとする災禍の時代。露わになる格差の拡大、社会の分断、民主主義の危機などに、私たちはどのように立ち向かうのか。社会学理論の知見やデータをもとに、第一線の社会学者たちが未来へ向けて発信する市民へのメッセージ。 【主要目次】 まえがき I 災禍が拡大した格差と孤立 1.コロナ・パンデミックと雇用格差(有田 伸) 2.コロナ・パンデミックとジェンダー格差(筒井淳也) 3.コロナ・パンデミックと教育政策(中村高康) 4.コロナ・パンデミックと住宅問題(村上あかね) 5.コロナ・パンデミックと日本の自殺(江頭太蔵) Ⅱ 民主主義社会のゆらぎと危機 6.コロナ禍は民主主義国への評価を低下させたか(園田茂人) 7.新しい介入主義に市民社会はどう対峙するか(町村敬志) 8.危機に瀕する民主主義:ヴァイマル共和国の歴史から考える(友枝敏雄) 9.民主主義の二つのかたちと日本の選択:教育から考える価値観と市民像(渡邉雅子) 10.社会のゆらぎと社会理論のゆくえ(山田真茂留) 11.文化戦争と文系学問の危機(盛山和夫) Ⅲ 未来をどのように創るか 12.〈生〉を包摂する社会へ:ケアとジェンダーの視点から(落合恵美子) 13.モビリティーズと〈共〉の社会理論(吉原直樹) 14.持続可能な民主主義へ向けて(今田高俊) 15.ウィズコロナ、ウィズAI時代の民主主義と社会学5.0(佐藤嘉倫) 16.災禍の時代を超えて:孤立から語り合う世界へ(遠藤 薫) あとがき
  • THE WORLD FOR SALE(ザ・ワールド・フォー・セール)  世界を動かすコモディティー・ビジネスの興亡
    3.5
    フィナンシャル・タイムズ紙2021年ベスト・ビジネス書、エコノミスト誌2021年ベストブックスの1冊。 ウクライナ危機の唯一の勝者ともいわれるエネルギー企業。その最たる存在が世界最大級の資源会社、グレンコアに代表されるコモディティー商社だ。グレンコア、ビトル、トラフィギュラ、カーギル。彼らコモディティー商社の存在なくしては世界の資源・穀物・金融取引、そして、国家運営さえもが成り立たない。そして彼らは、日本経済の生命線を握る石油、石炭、鉄鋼、銅、アルミ、その他金属、穀物など、天然資源、農産物取引を牛耳るグローバル資本主義の最後の冒険者でもある。 内戦下のリビアから、コンゴ、クルディスタン、イラク、キューバ、カザフスタン、中国、そしてプーチンのロシアまで。コモディティー商社のトレーダーたちは現金の詰まったブリーフケースを手に世界を飛び回り、脱法行為、賄賂も辞さず、新興国・資源国の権力者に食い込む。そしてグローバル化とスーパー・コモディティー・サイクルの波に乗って巨万の富と巨大なビジネス王朝を築き上げてきた。 だが、その歴史と実像はほとんど知られてこなかった。石油ショックから、ソ連崩壊と冷戦の終焉、中国台頭、新興国・資源ブーム、デリバティブ取引の拡大、世界金融危機に至る世界の大きな変化に、コモディティー商社はどう商機を見出してきたのか。コモディティー業界を長年徹底取材してきたジャーナリストが、その成功・失敗、驚くべき興亡の物語を、規制強化、グローバル化の減速という逆風の強まり、新型コロナ・パンデミックでの本領発揮、新世代トレーダーの登場も交え、スリラーさながらに描き出した話題の書。
  • シグマフォース シリーズ⑮ ウイルスの暗躍 上
    4.0
    生命を進化させた〝謎のウイルス〟が いま――人類に終末をもたらす…… ベストセラー・シリーズ最新作! この本はパンデミック小説ではない。だが、それよりもはるかに恐ろしい。 なぜか? その理由は、私が科学者たちから聞いたある警告にある。 〝ウイルスは、自然界に存在するものも、我々の体内に存在するものも、どちらも我々を変化させ、進化させてきたが、それを終えたわけではない。今も、その作業を続けている〟 ――ジェームズ・ロリンズ ◉科学的事実から──人類の進化の歴史と密接に絡み合うウイルスについて 本書はウイルスの不思議な生態について――特に感染を引き起こすこの微小な構造体が、目には見えない広大なネットワークで地球上のあらゆる生命体を結びつけていることについて、深く掘り下げている。私がこの物語を書こうと思い立ったのは、「コロナウイルス」が現在の我々の時代精神の一部になるよりも、COVID-19が世界的なパンデミックとして拡散するよりも、ずっと前のことだった。感染症が世界を席巻している中で、この小説を完成させるべきなのだろうかと自問した。現実の世界がどんなフィクションの作品よりもはるかに恐ろしい(そして悲痛な)状況にある中で、致死性のウイルスについての物語を執筆するのは不遜の極みなのではないか、そう感じたのだ。しかも、この時期にそのような題材に取り組み、世界中が苦しみにあえいでいる中で疫病についてのフィクションをエンターテインメントの材料にしようとするのは、無神経なのではないかとも思った。読者の皆さんは本書を手にしているので、私の熟考がどのような結論に至ったのかはおわかりだろう。なぜこのような判断を下したのか? まず、私は以前の小説(『ダーウィンの警告』『モーセの災い』)でもパンデミックの脅威を扱った。本書の狙いは過去の作品と同じではない。この物語の着想は疫病そのものを扱おうというのではなく、その起源を――ウイルスの奇妙な生態をより深く見ていこうというものだった。それは読者にとって関心の高い題材なのではないかと思った――今だからこそ、取り組むべき重要なテーマと言えるかもしれない。 〈上巻・あらすじ〉 アフリカのコンゴ民主共和国のジャングルで奇病が発生、患者は無気力で無反応になる一方、感染した動物は攻撃的になり、人間を襲うという。調査のためアフリカに飛んだグレイ・ピアース隊長率いるシグマフォースの隊員たちは、謎の感染症の調査と、患者が発生した国連の支援キャンプから拉致された医師の捜索に当たる。だが、同じ一味と思われるグループに仲間を奪われてしまう。グレイはタッカー・ウェイン大尉と軍用犬ケインに医師たちの捜索を任せ、自分たちは感染症の原因となるウイルスの発生源とその治療法を探す。鍵を握るのはキリスト教の宣教師だったウィリアム・シェパード牧師と、伝説の「骨の王国」……しかし、この感染症を権力の拡大に利用しようと画策する人物がいた。
  • シグマフォース シリーズ⑮ ウイルスの暗躍 合本版
    -
    生命を進化させた〝謎のウイルス〟が いま――人類に終末をもたらす…… ベストセラー・シリーズ最新作! この本はパンデミック小説ではない。だが、それよりもはるかに恐ろしい。 なぜか? その理由は、私が科学者たちから聞いたある警告にある。 〝ウイルスは、自然界に存在するものも、我々の体内に存在するものも、どちらも我々を変化させ、進化させてきたが、それを終えたわけではない。今も、その作業を続けている〟 ――ジェームズ・ロリンズ ◉科学的事実から──人類の進化の歴史と密接に絡み合うウイルスについて 本書はウイルスの不思議な生態について――特に感染を引き起こすこの微小な構造体が、目には見えない広大なネットワークで地球上のあらゆる生命体を結びつけていることについて、深く掘り下げている。私がこの物語を書こうと思い立ったのは、「コロナウイルス」が現在の我々の時代精神の一部になるよりも、COVID-19が世界的なパンデミックとして拡散するよりも、ずっと前のことだった。感染症が世界を席巻している中で、この小説を完成させるべきなのだろうかと自問した。現実の世界がどんなフィクションの作品よりもはるかに恐ろしい(そして悲痛な)状況にある中で、致死性のウイルスについての物語を執筆するのは不遜の極みなのではないか、そう感じたのだ。しかも、この時期にそのような題材に取り組み、世界中が苦しみにあえいでいる中で疫病についてのフィクションをエンターテインメントの材料にしようとするのは、無神経なのではないかとも思った。読者の皆さんは本書を手にしているので、私の熟考がどのような結論に至ったのかはおわかりだろう。なぜこのような判断を下したのか? まず、私は以前の小説(『ダーウィンの警告』『モーセの災い』)でもパンデミックの脅威を扱った。本書の狙いは過去の作品と同じではない。この物語の着想は疫病そのものを扱おうというのではなく、その起源を――ウイルスの奇妙な生態をより深く見ていこうというものだった。それは読者にとって関心の高い題材なのではないかと思った――今だからこそ、取り組むべき重要なテーマと言えるかもしれない。 〈上巻・あらすじ〉 アフリカのコンゴ民主共和国のジャングルで奇病が発生、患者は無気力で無反応になる一方、感染した動物は攻撃的になり、人間を襲うという。調査のためアフリカに飛んだグレイ・ピアース隊長率いるシグマフォースの隊員たちは、謎の感染症の調査と、患者が発生した国連の支援キャンプから拉致された医師の捜索に当たる。だが、同じ一味と思われるグループに仲間を奪われてしまう。グレイはタッカー・ウェイン大尉と軍用犬ケインに医師たちの捜索を任せ、自分たちは感染症の原因となるウイルスの発生源とその治療法を探す。鍵を握るのはキリスト教の宣教師だったウィリアム・シェパード牧師と、伝説の「骨の王国」……しかし、この感染症を権力の拡大に利用しようと画策する人物がいた。
  • 食料危機 パンデミック、バッタ、食品ロス
    3.3
    ノーベル平和賞を受賞した国連世界食糧計画によると、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、極度の食料不安を抱える人は2億7000万人に上ると推計されている。この深刻な食料危機はなぜ発生しているのか。食品ロスの専門家が膨大な情報を分析して解説し、さらに日本の食料危機の歴史や、食品ロスを防ぐための方法、昆虫食や培養肉に関する取り組みも語る。 [専門家、識者へのインタビュー](所属はインタビュー当時)「アフリカの食料事情」白鳥佐紀子氏(国際農林水産業研究センター主任研究員)/「パンデミック前後の世界の食料危機の状況」ンブリ・チャールズ・ボリコ氏(FAO[国連食糧農業機関]駐日連絡事務所長)/「サバクトビバッタの大発生による被害」前野ウルド浩太郎氏(国際農林水産業研究センター研究員、『バッタを倒しにアフリカへ』著者)/「ミツバチの減少」エクベリ聡子氏、ペオ・エクベリ氏(株式会社ワンプラネット・カフェ)
  • 新型コロナウィルス大流行で知りたいこと・考えたいこと
    -
    1巻1,650円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、新型コロナウィルスの大流行について、この難局の舵取りを感染症の専門家とよばれる人たちに任せておいて大丈夫なのだろうか、と著者が疑問を抱いたことに端を発しています。  結局、自分が納得するには自分で情報を集めて理解に努めるしかないという結論に達した著者は、「同じような思いをもつ人たちに、もう少し助けになる書籍があってもよいのではないか」という考えから、多くの人たちの知りたい内容をわかりやすく伝え、一緒に考える上で少しでも役立つものになってほしい、と本書を執筆しました。  本書では、疫病の歴史から感染の拡大・収束のシミュレーションまで詳細に解説し、流行が収まった「コロナ後」に世界が向き合う課題についても展望しています。また、付録ではシミュレーションについての計算方法や数学的な裏付けを記しています。  本書がパンデミックに直面している現在、そしてその先のことを考えるきっかけとなれば幸いです。
  • 新キャッシュレス時代 日本経済が再び世界をリードする 世界はグロースからクオリティへ
    -
    急進するキャッシュレス化社会は、日本経済に何をもたらすのか? 米中摩擦、コロナ禍による第二次世界大戦以来の“戦時体制”下で進む世界経済のブロック化こそ、日本経済復活のカギとなる。 世界はコロナ・パンデミックをきっかけに新たなパラダイムにシフトした。 株式市場のグロース株(成長株)バブル、つまり米中のバブルが弾けた時、世界でバリュー株の時代が始まる。その時、バリュー = クオリティの象徴である日本、そして究極のバリュー株である日本株が必ず復活する。 その方策と道しるべを、気鋭のエコノミストが通貨の歴史から紐解き、その未来を予測する。 第1章 コロナ・ショックで進む世界経済のブロック化 第2章 戦後最大の好景気が訪れる 第3章 通貨の歴史 お金の誕生から貨幣の登場まで 第4章 電子マネーと仮想通貨の登場 第5章 日本が世界をリードする時代 第6章 日経平均は2050年までに30万円に‼
  • 真犯人は資本主義だったのか 78億人の目撃者
    -
    1巻770円 (税込)
    政治、経済、社会そして歴史の専門家の間では、資本主義社会の矛盾を衝いた「真犯人は資本主義説」がある。核兵器、原発、地球温暖化、テロ、経済格差、人種差別、コロナ・パンデミック、ウクライナ戦争……。社会主義を葬り去った資本主義が、これらすべての真犯人なのか。  ぼくら人間は偶然に生まれ、死に方は社会が決める。与えられた自分の持ち時間を何に代えるか、それがその人なりの人生ではないか。人間と文明、どちらが主人でどちらが奴隷かを争った20世紀から脱出したはずなのに……。  本書では、「真犯人は資本主義説」を検証しながら、人類史上かつてないほど進化した時代“近現代史”を振り返り、何が悪かったのか、どこで間違えたのかを見極め、もういちど「資本主義のアリバイ(存在証明)」を確かめる。 序章 見えた、何が、コロナ後とウクライナ戦争が…… 第一章 成長無限都市TOKYO150年史 第二章 資本主義“真犯人説”を追う 第三章 奇跡の中国200年国家改造 第四章 宇宙が戦場になる“前夜” 終章 資本主義のアリバイ「存在証明」 ファイナルアンサー『悠々として、急げ』 ●森田靖郎(もりた・やすろう) 作家。1945年、兵庫県出身。文革中に、中国・チベット地区を訪れ、辺境地に下放された都市青年との交流から中国への興味を抱く。その後、シルクロードやロングマーチ(長征)など中国各地への旅を繰り返す。改革開放、天安門事件、香港返還などを常に現場から発信し、中国をフレームにして日本への同時代メッセージを送り続けるルポで定評がある。ノンフィクションを底辺にさらに再構築した小説執筆にも精力的で、ノンフィクションでは表現出来ない中国の暗部を赤裸々に描き出している。『上海セピアモダン』(朝日新聞社)、『中国「犯罪源流を往く」』(講談社)、『悪夢』(光文社)、『地経学で読む爆走中国』(原書房)、『引き裂かれた街~池袋チャイナタウン・プロジェクト~』(ナショナル出版)など著書多数。
  • ジェフ・ベゾス 発明と急成長をくりかえすアマゾンをいかに生み育てたのか
    -
    世界的ベストセラー『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』著者、待望の続編発売! 止まらない発明、秘密のプロジェクト、大失敗、歴史に残る成功と急成長、 圧倒的な権力、うずまく不満と批判、不倫、離婚、再建、パンデミック、退任――。 アマゾン創業者にして、20兆円超の個人資産で世界一の富豪となったジェフ・ベゾスとアマゾンに、トップジャーナリストが鋭く切り込む! ◆なぜアマゾンは次々と発明を生み、育てられるのか? ECサイトはもちろん、キンドル、アレクサ、アマゾンゴー、AWSなどアマゾンは次々と発明をくりかえしてきた。従業員130万人を超える巨大企業になっても、大企業病にかからずに発明をつづける組織の秘密について、それぞれの開発物語を通し、表から裏まで紹介する。 ◆大失敗、歴史に残る成功と急成長 2010年末のアマゾンは売上342億ドル(約4兆円)円、従業員は3万3700人。そこから8年後には売上2328億ドル(約28兆円)と7倍に、従業員約65万人と20倍の規模で巨大化した。その後も、ぐんぐん規模を拡大し続けている。 ◆冷酷な経営者として知られるが、起業家と不倫相手には甘い人間臭さも ジェフ・ベゾスは、結果を出せない社員には厳しくあたると恐れられ、倉庫の作業員を搾取していると批判され、合理化の鬼のように言われる。その一方で本書には、若い起業家には時間を割き、評価が甘くなる側面も登場する。そして、離婚のきっかけとなった元キャスターのローレン・サンチェスとの不倫スキャンダルでは、ベゾスのそれまでとはまったく違う行動も数々見られた。人間臭いベゾスを著者が描きだす。
  • 人類三千年の幸福論 ニコル・クーリッジ・ルマニエールとの対話
    4.3
    繰り返されるパンデミック、戦争、格差社会……。 ホモ・サピエンスは三千年間、まったく変わっていない!? 漫画家・文筆家・画家のヤマザキマリが、大英博物館の「マンガ展」担当キュレーターで美術史家のニコル・クーリッジ・ルマニエールを相棒に、歴史をひもときながら現代社会を明るく生きるヒントを探る、対談&エッセイ集。 「人類が三千年間変わらないのは業を持っていること」「不条理と孤独が人を育てる」「ユーモアにこそ知性が必要」など、ともに十代で異国での孤独を味わい、世界各地で歴史とアートを縦横無尽に学び続ける二人が導き出した、力強く普遍的なメッセージが満載。 単行本未収録の漫画「美術館のパルミラ」(ルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9~漫画、9番目の芸術~」発表作品)も収録。 【目次】 Prologue 人類三千年の旅への招待状 ヤマザキマリ Dialogue 失敗や破綻はすべて過去に書いてある ヤマザキマリ×ニコル・クーリッジ・ルマニエール 第一章 困難なときほど人類三千年の知性に刮目せよ 第二章 時代の先駆者は、いつの世も孤高にして不遇 第三章 人類の歴史で普遍的なのは、笑いの精神 第四章 想像力をすり減らす同調圧力 第五章 失敗や破綻はすべて過去に書いてある Manga 美術館のパルミラ Essay 人類を救う(かもしれない)ヤマザキマリの七つのヒント Epilogue ヤマザキマリさんは右脳と左脳の間に立つ人 ニコル・クーリッジ・ルマニエール
  • 人類は「パンデミック」をどう生き延びたか
    3.0
    見えないなにかに襲われる……。栄華を極めた国家も、トップに君臨した権力者も、あらがえない不安と恐怖に支配される「感染症」。時代をさかのぼると、今まで知らなかった“人間の本性”と“歴史の真相”が見えてくる。 「鎌倉幕府滅亡の決定打は疫病?」「ナポレオンのモスクワ遠征失敗の原因は、発疹チフス?」「医学界から敵視、子を二人亡くす、半身不随になる……それでもワクチン開発に賭けたパスツールのドラマ」……など。 本書は、「パンデミック」が変えた歴史秘話の決定版。
  • 数学が見つける近道
    -
    1から100までの整数を全部足せ――後の大数学者ガウスが九歳の時に一瞬で解いたというこの問題も、ちょっとしたコツ=近道で、同じ答えにすぐたどり着ける。長い歴史の中で数学が発見した思考の節約術を用いて、時間をもっと豊かに使おう。パンデミック時代の新しい人生の楽しみ方も教える、ユニークな科学エッセイ。
  • 図解 身近にあふれる「感染症」が3時間でわかる本
    -
    人類の歴史、それは 感染症との戦いだ! 新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって注目を集める「感染症」ですが、 身近な感染症はコロナ以外にもたくさんあります。 私たちがよくかかる「風邪」もいくつかのウイルスがもたらすものですし、 インフルエンザや数々の食中毒、性感染症やエイズといったものまで、 実にたくさんの種類があります。 本書は、そうした「身近な感染症」に絞って解説した1冊になります。 ワクチン、抗生物質、免疫機能といったことの解説や、感染症にかかった際の注意点なども網羅。 教養を深められると同時に、実生活の役に立つ面も盛り込んだ一冊です! ◉目次 第1章 感染症と病原体の基本を学ぼう 第2章 日常生活にあふれる感染症 第3章 食中毒を起こす感染症 第4章 小児がよくかかる感染症 第5章 性行為でよくかかる感染症 第6章 世界を脅かしてきたウイルス感染症 第7章 世界を脅かしてきた細菌・原虫・その他の感染症 第8章 今も世界を変える感染症と市民生活
  • 世界史から読み解く「コロナ後」の現代
    -
    1巻1,100円 (税込)
    グローバリゼーションが強制終了した 「中世から近世の移行期」を振り返り 激動の「新・鎖国時代」の乗り越え方を学ぶ 2020年初頭から始まった「新型コロナウイルス感染症」(COVID-19)が、依然として猛威を振るいつづけている。 中国の武漢発のパンデミックは、まさに不意打ちのような形で全世界を襲っただけではない。 安全か経済かという、究極的で根源的な問いを突きつけている。 パンデミックによる外出制限は、「ロックダウン」や「ステイホーム」という形で、私たちの生活を直撃した。 生命を守るための外出制限は、感染拡大を防ぐために必要だったが、 経済活動が停滞してしまうと、仕事によって得られる報酬や、生きがいもまた失われてしまう。代償はきわめて大きいのだ。また、環境の激変によって、「リモートワーク」という、あらたな就業形態が常態化しつつある。 「新型コロナウイルス感染症」によるパンデミックが、これほど急拡大したのは、「グローバリゼーション」が進行していたからだ。すでに世界中のヒト・モノ・カネ・情報が密接につながりあっているのである。だからこそ、感染症もまた一気に全世界に拡大してしまうのだ。グローバリゼーションの経済的メリットは、きわめて大きなものがあったが、同時に負の側面もあったことを、私たちはどうやら失念していたようだ。 もしかすると、今回の新型コロナウイルスのパンデミックで、「グローバリゼーション」が終わったのではないだろうか。そんな問いをしてみる必要があるだろう。「不確実性」の霧のなかにいる私たちは、手探りでも前に進んでいくしかないのだが、これから世の中がどうなっていくか考えるためには、いったん過去に遡って歴史を振り返ってみるべきだろう。 2020年現在のいま終わりつつある「グローバリゼーション」は、歴史的には16世紀以来3度目のものだ。グローバリゼーションによって引き起こされたカオス状態は、その都度、地球レベルで大激動をもたらしてきた。だが、自然環境の激変による「異常気象」もその原因の1つとなって、カオス状態はあらたな安定状態に向けて動き出すことになる。安定するまでには長い時間がかかるだけでなく、その間にはまだまだ激動が続くだろう。とはいえ、最終的には状態は安定化していくはずだ。カオス状態は、あらたな秩序が形成されるための前段階でもある。 もちろん、「新型コロナウイルス感染症」の渦中にいる私たちには、はっきりと先が見えているわけではない。だからこそ、自分自身の経験ではなく、歴史に学ぶことが必要なのだ。環境が変わる以上、歴史がそのまま繰り返すことはないが、似たようなパターンが繰り返されてきたことは否定できないのである。 そこで本書では、16世紀後半に始まり、17世紀半ばに終息した「第1次グローバリゼーション」とその後について考えてみたいと思う。「コロナ後」に生きるための、ヒントなり教訓を見つけることができるはずだ。
  • 世界史を変えたパンデミック
    4.0
    二〇二〇年、世界は新型コロナウィルスの感染爆発に直面した。人類の歴史は感染症との闘いの記録でもある。十四世紀ヨーロッパでのペスト流行時には、デマによりユダヤ人大虐殺が起こった。幕末日本では黒船来航後にコレラが流行、国民の心情は攘夷に傾いた。一方で一八〇三年、スペイン国王は世界中の人に種痘を無償で施し、日清戦争直前には日本人医師が自らも感染して死線をさまよいつつペスト菌発見に尽力した。医学的・歴史的資料をもとに、人類がウィルスといかに闘い、打ち勝ったかを明らかにする。
  • 世界と日本がつながる 感染症の文明史 人類は何を学んだのか
    5.0
    私たち人類は「理性」をフル活用して、「国家」を作り出し、そして宇宙と生命の神秘を解き明かそうとしています。 その一方で、いくら超越的な存在になったとしても、生物としての基本的な行動パターンは変わっていません。 そのため、地球に誕生してから今日まで、細菌やウイルスが引き起こす感染症にたびたび冒されてきたのです。 古代・アテネの疫病に始まり、東ローマ帝国を襲った「ユスティニアヌスの疫病」、同時期に中国で起こった「晋の疫病」、奈良・平安期の日本で広まった疫病。 そして、ハンセン病、黒死病(ペスト)、天然痘、結核、コレラ、インフルエンザ――。 こうした感染症のパンデミックに対して、人類はいつも理性を持って戦い、封じ込めようとしながらも挫折を繰り返し、そして共生・共存してきました。 新型コロナウイルスが流行しはじめてから3年、私たちはようやく日常の生活を取り戻しています。 そんないまだからこそ、過去の人類の歴史を振り返ってみることが私たちには必要です。 さまざまな振興のウイルスに冒される21世紀は「感染症の時代」と言われています。 本書で得た学びは、次なるウイルスの脅威が世界を襲ったとき、必ず我々日本人の指針になるはずです。 古今東西の世界史と日本史を知り尽くした著者だから描けた、誰も読んだことのないまったく新しい「感染症の文明史」。 渾身の大作が満を持して登場!
  • 世界はコロナとどう闘ったのか?―パンデミック経済危機
    -
    2020年、コロナ・ウイルスは世界経済、国際関係、そして地球上のほぼすべての人の日常生活を破壊し、何億人もの人々が職を失い、死の恐怖におびえた。 かつて世界経済全体が数週間のうちに20%も縮小したことはなく、世界経済の95%が同時に苦境に立たされたことはなかった。 ウイルスは私たちの健康だけでなく、経済をも猛烈な勢いで攻撃し、今や世界中のいかなる国も、ビジネスや金融のグローバルな網目から逃れることはできないのだ。 政治家や中央銀行、製薬会社など、さまざまな個人や組織の思惑や利害関係と、中国や欧州、イギリス、アメリカといった世界各国がとった政策とその帰結を克明に追いつつ、中国の台頭やトランプの暴走、ワクチンの開発競争や中央銀行の施策、政府による巨額の財政出動、世界銀行などの国際機関の動きまで、コロナ危機に見舞われた世界を俯瞰する。 2008年の経済危機を描いた『暴落』で高い評価を得た歴史家が、金融、政治、ビジネス、そして人間模様の物語を巧みに織り交ぜながら、すべてが変わってしまった2020年を克明に描き、グローバル化した経済や金融の世界を読み解く、現代世界を理解するための必読書。
  • 「世界」をどう問うか?:地域・紛争・科学
    -
    ジェンダー視点で見る新しい世界史通史 現代のグローバルな課題を捉え直す 現代性の歴史的文脈をたどり、暴力・環境・災害・疫病・最新科学に切り込む! 今ここから見えている「世界」は、他の人たちが別の場所から見ている「世界」と同じだろうか。「世界」を問い、「世界を問う私」を問う―この双方向性のなかに身を置くとき、私たちは「世界」が決して自明のものでないことを再認識させられる。だとしたら、「世界」の歴史、「世界史」とは何だろうと、西洋中心、成人男性中心に描かれてきた従来の「世界史」を見直さざるをえなくなる。時間軸と空間軸とを交差させ、比較と関係性を考えるジェンダー史の視点で考察していく。 本巻のもう一つの目的は、現代的諸課題と向き合うことである。私たちは今、地球規模で考え、協力して取り組まねばならない問題を数多く抱えている。新型コロナウィルス・パンデミックを経験し、ロシア・ウクライナ戦争やイスラエルのガザ侵攻といった20世紀の分断を引きずりながら、私たちは、ビッグデータやIoT、生成AIといったデジタル技術が人間の諸関係を左右する21世紀を生きている。そのなかで、諸課題の解決に向かう端緒を開くためには、適切な問いを発し、その問いを根拠(史料/ 資料)に基づいて多角的・多層的に掘り下げていかなければならない。  本巻では、シリーズ全体を貫くジェンダー史の視点から現代世界に斬り込み、その「現代性」の本質を熟考する。換言すれば、それは、20世紀という時代をジェンダー史の視点で「歴史化」し、「相対化」する作業にほかならない。
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    4.0
    砂糖や小麦粉など身近な食べものから「資本主義」を解き明かす! 産業革命,世界恐慌,戦争,そしてグローバリゼーションと「金融化」まで,食べものを「商品」に変えた経済の歴史を紹介.気候危機とパンデミックを生き延びる「経世済民」を考え直すために.

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  • 大地と星々のあいだで 生き延びるための人類学的思考
    NEW
    -
    人類史を横断する「人間以前のもの」の痕跡、 そこから見えてくる新たな自然と新たな人間の未来! ・内容紹介 荒れ果てた産業林に生じたマツタケ採集のエコノミー、湖底に眠る泥が証す地質学的なカタストロフ……。 3.11をきっかけにメラネシアに渡航し、祖先以前の大地と向き合う人々について思索を重ねてきた人類学者による、生き延びるための思考とは何か。 ・著者メッセージ 本書の旅は、20世紀から21世紀に至る歴史のベクトルを「有限から無限へ」から「無限に媒介された有限」への転回として捉える視座を引き受けつつ、さらにその先に進むものであったと言える。(中略)「プラスチックが新たな地層となる」人新世の有限性を突き抜けて、その内部に再び無限――あるいは具体的・経験的な輪郭を持った無数の「他者」――を見出すことに、この時代からの解放と、新たな明晰さの獲得を賭けた。(中略)私たちが生きる高原は、今後ますます空気が薄くなっていくことがあらかじめ定められているのだ。この世界における生存と自由の可能性は、自らの足元と頭上にある力を認識し、その可能性を裂開させることにあるだろう。(終章「高原の裂開」より) 【目次】 第1章 壊れた世界の向こう側 2つのパンデミック 暴れる地球と向き合う 近代の自然観 アンとピッピの20世紀 「穏やかで規則的な自然と社会」という幻想 大地からの視点 第2章 死は地中にあり、掘ると染み出てくる 死を埋める 「お前の母親のクランは日本のエンペラーと同じなのか?」 ヴィクトリアの病気 生きた土地 第3章 プラスチックが新しい地層になるとき 「われわれはもう人新世に入っているのではないか」 イェネンディ、あるいはアフリカ版『天気の子』 未開社会から実験室へ 地球を喰らう「ジャガー」 人間なるものの起源へ 第4章 『もののけ姫』を読む 2つの文明史的転換期 14世紀の星座 20世紀との重ね合わせ 再び現れる自然 シシ神からトトロへ 第5章 廃墟のマツタケ 大地への不安 マツタケとの出会い オレゴンの森の物語 懐かしい香り ポケモンとスーパーラット 世界の終わりと始まりのキノコ 第6章 人間の変容 サステナビリティの先へ 資本主義の危機 地球と人類のスペアを作る 弱いサイボーグ ナウシカからカミーユへ 第7章 自然の変容 始原の庭 バロック庭園と実験室 再野生化のプロジェクト 奥山からの眼差し 無数の庭の絵が並ぶギャラリー 第8章 星々の力 「石の生まれ」 オントンジャワ海台 深い歴史 地球の二つの顔 終章 高原の裂開 本書のまとめ 高原の裂開 【関連ワード】 文化人類学 人類学 マルチスピーシーズ民族誌 人新世 アナ・ツィン 熱帯
  • 知徳国家のリーダーシップ
    4.5
    新型コロナ、国際情勢の混迷、経済停滞の長期化――  危機に直面したいま、この国のかじ取りは大丈夫なのか?  2人の知の巨人が、リーダーのあり方を巡り緊急対談。  中国の台頭と不安定化する国際情勢、変化への対応に遅れる企業・政治・行政、急速な人口減と高齢化を伴う社会不安、そして新型コロナのパンデミック――多くの課題を抱えたまま危機に直面する日本。今の政治や経済のリーダーたちに、未来へのかじ取りを任せて大丈夫なのか? この危機を乗り越えることができるのだろうか?  本書は、日本が国家的危機に直面した幕末・明治初期と、第2次大戦後という2つの時代に着目。明治維新後の近代日本を創った大久保利通、伊藤博文、渋沢栄一、益田孝、戦後日本の躍進の基礎を創り支えた吉田茂、中曽根康弘、本田宗一郎、稲盛和夫の8人のリーダーたちの生き様を振り返りながら、野中、北岡という現代を代表する2人の「知の巨人」が、リーダーシップ、教育、組織、知的機動力などの論点を軸に緊急対談。いま日本が直面する急激な環境変化を複合的な危機ととらえ、明治維新後150年の日本の経験に「温故知創」の観点から未来へのヒントを探り、あるべきリーダーシップとは何かを提示するもの。  野中の理論的枠組みを用い、社会が暗黙知(文化、慣習等)から形式知(新たな製品技術等)を創出するメカニズムを分析し、明治や戦後の日本の何が優れていたかを明らかにする一方で、北岡の歴史観という時間軸(横軸)と野中の知識創造という縦軸を交差させることで、現在の日本の宿痾や今後のあるべき姿を、よりシャープで普遍性のあるものとして読者に問いかけていく。
  • 朝鮮半島と日本の未来
    4.3
    「これは、私の人生において最も大切な一冊なのだ」朝鮮半島の統一はいつ実現するのか。そして日本には何が起こるのか? 政治学者・姜尚中の真価を問う、渾身の論考! 1950年の朝鮮戦争勃発から70年が経過した。朝鮮半島においては、様々な場面で南北の分断体制の限界が露呈している。加えて、2018年には歴史的な米朝首脳会談が実現するなど、統一への動きが着実に進みつつある。一方で、日本ではいたずらに嫌韓感情を煽ったり、むやみに脅威論を並べ立てたりする偏った報道ばかりが目立ち、なかなか事態の本質は見えてこない。しかし、二国間関係での感情的な対立にばかり目を向けていては、その背景で進行しつつある深い次元での構造的な変化を見逃してしまいかねない。コロナウイルスのパンデミックが宣言され、いっそうの混迷を深めるかに見える世界情勢。しかし、著者はこの未曾有の危機にこそ、むしろ冷静にポジティブな未来像を描き出そうとする。分断と対立の歴史を乗り越え、朝鮮半島が統一を遂げる日は来るのだろうか。そして、その動きに日本はどのように関わっていけばよいのだろうか? 「第一次核危機」以降の北東アジア四半世紀を丹念に総括しながら、一脈の光明を見据えて朝鮮半島と日本の進むべき道を探った、政治学者・姜尚中の真価を問う渾身の論考!
  • 帝国時空大海戦【1】新機動艦隊誕生!
    4.3
    2020年も過ぎたころ、私立大理工学部4年の鳴神武人は、ウイルス・パンデミックの影響もあり就活に失敗する。 希望も夢もなくし自殺も考えた鳴神であったが、ある日突然、時空転移能力を手に入れる。 不思議な力を宿した彼は、今の日本の現状を憂い、昭和8年に時空転移して日本改造による歴史の大修正を行い、『第三の日本』を作りあげることを決意する。 戦争を回避し新生日本を誕生させたかった鳴神だったが、日米開戦の時は刻一刻と迫る。米国に負ければ、また同じ道を辿る。 歴史を知る唯一の男は、戦いに勝つために最新技術を導入し、日本の軍備増強に取り掛かるのであった!!
  • 撤退論
    3.8
    少子化・人口減、気候変動、パンデミック……。国力が衰微し、手持ちの国民資源が目減りしてきている現在において「撤退」は喫緊の論件。にもかかわらず、多くの人々はこれを論じることを忌避している。 名著『失敗の本質』で言われた、適切に撤退することができずに被害を拡大させた旧・日本陸軍と同じ轍をまた踏むことになるのか? 「子どもが生まれず、老人ばかりの国」において、人々がそれなりに豊かで幸福に暮らせるためにどういう制度を設計すべきか、「撤退する日本はどうあるべきか」について衆知を集めて論じるアンソロジー。 目次 まえがき 内田樹 ■1 歴史の分岐点で 撤退は知性の証である──撤退学の試み 堀田新五郎 撤退のための二つのシナリオ 内田樹 撤退戦としてのコミュニズム 斎藤幸平 民主主義からの撤退が不可能だとするならば 白井聡 撤退戦と敗戦処理 中田考 ■2 撤退の諸相 撤退という考え方──ある感染症屋のノート 岩田健太郎 下野の倫理とエンパワメント 青木真兵 音楽の新しさはドレミの外側にだって広がっている 後藤正文 文明の時間から撤退し、自然の時間を生きる 想田和弘 撤退のマーチ 渡邉格 撤退女子奮闘記 渡邉麻里子 ■3 パラダイム転換へ 『桜の園』の国から 平田オリザ ある理系研究者の経験的撤退論 仲野徹 Withdrawalについて──最も根っこのところからの撤退 三砂ちづる 個人の選択肢を増やす「プランB」とは何か 兪炳匡 極私的撤退論 平川克美
  • 電気汚染と生命の地球史 インビジブル・レインボー
    -
    電信線から5G・携帯基地局・Wi-Fiまで-- 「電磁波の檻」と化した現代社会への警鐘! 心臓病、糖尿病、癌、不安障害、パンデミック… 未知の病の蔓延の陰には、 常に電気・通信技術の飛躍的発展があった。 過去200年間以上にわたる電気安全信仰を覆す ベストセラー書籍、待望の邦訳! 『人、動物、植物、そして地球や宇宙さえも この世の森羅万象は電気という ”見えない虹(インビジブル・レインボー)”によって生かされている しかし、そのことを私たちは忘れてしまい、 世界は危険な電気環境に呑み込まれようとしている―― 今こそ思い出すときだ』 ※本書はArthur Firstenbeg『The Invisible Rainbow; A History of Electricity and Life』Chelsea Green Publishing, 2017, 2020の全訳です。 目次紹介 序章 第1部 電気の歴史の始まり ・第1章 瓶の中に捕まえる ・第2章 耳が聞こえる、立って歩ける ・第3章 電気過敏 ・第4章 歩まなかった道 ・第5章 電気による慢性疾患 ・第6章 植物の反応 ・第7章 電気による急性疾患 ・第8章 ワイト島の謎 ・第9章 地球を包む電気の層 ・第10章 ポルフィリンと生命の基盤 第2部 そして現代へ ・第11章 過敏性心臓 ・第12章 変化する糖尿病 ・第13章 癌と飢餓状態 ・第14章 冬眠 ・第15章 電気が聞こえるっていうのかい ・第16章 蜂、鳥、樹木、そして人間 ・第17章 気づいていない人たちの中で 監修者あとがき(増川いづみ) 原注/参考文献/索引

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  • 東急百年 - 私鉄ビジネスモデルのゲームチェンジ -
    3.5
    東急電鉄に所属していた2018年に、前作『私鉄3.0』で「電車に乗らなくても儲かる私鉄の未来」を提言した東浦亮典氏。 あれから4年。 電鉄業界は、コロナというこれまでにないパンデミックに見舞われた。 テレワークの普及で働き方が大きく変動し、国民の鉄道に対する考え方も大きく変わった。 まさに時代の転換期を迎えた2022年、東急は敷設100年を数え、新たな100年に向けた舵取りを始めている。 「経った100年、たった100年」 そんな中、東急グループの常務役員という重責を担うポジションに就いた東浦氏が、東急が100年の歴史の中で作り上げてきた、「ひと」「まち」「企業」を潤わせてきた東急のまちづくり、コロナで変わる新たなビジネスモデルについて大いに語る。 【著者プロフィール】 東浦亮典(とううら・りょうすけ) 1961年東京生まれ。 1985年に東京急行電鉄入社。自由が丘駅駅員、大井町線車掌研修を経て、都市開発部門に配属。 その後一時、東急総合研究所出向。 復職後、主に新規事業開発などを担当。 現在は、東急株式会社常務執行役員、フューチャー・デザイン・ラボ、沿線生活創造事業部長。 著書に、『私鉄3.0』(小社刊)がある。
  • なぜ、日本人は「空気」を読んで失敗するのか?
    1.0
    ジャーナリストの田原総一朗氏は、あらゆる権威に迎合せず、既存のTVや映像、活字メディアで長きにわたり、時代をリードしてきました。そして、戦争を知っている最後の世代です。小学校5年生の夏休みに天皇陛下の玉音放送を聞きました。アメリカの占領時代になると、軍事教育、アジア解放戦争を礼賛していた教師、マスコミ、政治家が「あの戦争は間違っていた」と手のひらを返したのを目の当たりにして、歴史を、政治を、社会を自分の目で確かめ、権力を監視する、揺るぎない信念をジャーナリストの原点としています。グローバリゼーションによって、今、世界は新型コロナウイルスのパンデミックや、世界経済の沈滞、米中覇権戦争、ポピュリストの台頭などリーマンショック時の危機にとどまらない混迷状況に陥っています。国も社会もまさに危機の崖から転落しかねません。それから、早稲田大学教授の津田大介氏は、ツイッターなどSNSメディアを有力ツールにした新しいウエブ・ジャーナリズムの先駆者です。本書は、時流を超えて、現代メディア界を代表する二人が、グローバリズムに翻弄される世界、そして日本の混迷状況を切り開く指針を提言します。 第1章 空気を読まず、大論争する 第2章 大炎上、「同調圧力」に屈したら日本政治に未来はなし ~コロナ禍での安倍総理辞任と菅内閣発足 第3章 「空気を読まない」ための呼び水とは ~デジタル社会到来の意義 第4章 主体性を育む教育が急務 社会のリーダー層から若者層まで幅広い年代、階層の読者を対象に、混迷の時代をどう生きるか指針を与えてくれるものと確信する、集大成本!! 田原 総一朗 1934年滋賀県彦根市生まれ。早稲田大学文学部卒業。岩波映画製作所、テレビ東京を経て1977年フリーに。現在は政治・経済・メディア・コンピューター等、時代の最先端の問題をとらえ、活字と放送の両メディアにわたり精力的な評論活動を続けている。2002年4月より母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講、塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生たちの指導にあたる。 津田 大介 ジャーナリスト、メディア・アクティビスト。ポリタス編集長。1973年生まれ。東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。早稲田大学文学学術院教授。テレ朝チャンネル2「津田大介 日本にプラス+」キャスター。J-WAVE「JAM THE WORLD」ニュース・スーパーバイザー。2011年9月より週刊有料メールマガジン「メディアの現場」を配信中。あいちトリエンナーレ2019芸術監督(2017~2020)を務める。
  • 21世紀型大恐慌 「アメリカ型経済システム」が変わるとき
    3.0
    1巻1,500円 (税込)
    2021年、「21世紀型大恐慌」が起きるのではないか、震源地は「アメリカ国債」と著者は述べます。アメリカの株式市場は、史上最高値の水準にあります。パンデミックが広がっても株価は上昇を続けています。この最大の要因は、新型コロナウイルス対策と称して、アメリカ政府が大幅な金融緩和、未曾有の規模の財政出動を行っているからです。しかし、アメリカ政府はすでに多くの借金を抱えており、2019年10月31日時点で、債務残高は約23兆ドル(約2500兆円)を超えていました。それに、新型コロナウイルス対策のための借入が約3兆ドル上乗せされ、今後もコロナ禍が収まるまで、借入が続くことが予想されます。だとすると、アメリカ政府の借金はどこまで膨らむのか。1つだけ言えることは、世界第1位の経済大国であっても、無限に借金できるわけではないということです。投資家の誰かが、「アメリカは危ない」と判断してアメリカ国債を売り始めたら、売りが売りを呼ぶ展開になり、そうなればもう誰にも止められなくなります。アメリカの国債が暴落すれば、通貨ドルの信用も揺らぎ、ドル安が進みます。それは当然、史上最高値の株価に悪影響を与え、国債、通貨、株式のトリプル大暴落になることは容易に予想できることです。それが目前に迫っているのです。著者は未来学者でも、占い師でもありません。上記の予測は、ゴールドマン・サックス出身の金融のプロとしての、40年以上に亘るビジネス経験と歴史からの学び、現状の事実、数値などのクロスセクショナルな分析によるものです。本文に詳しく記しています。ぜひじっくりお読みください。
  • 20歳の自分に教えたい本物の教養
    4.5
    「教養」と聞いてみなさんは何を思い浮かべるでしょうか? 学校で学べる科目、独学で身につける知識、時代や場所を越えて受け継がれる学問……どれも間違いではありません。 ただし、私たちが生きるこの時代は不確定要素が多く、人・場の状況・お金などの環境要因に振り回されるシーンも数多く存在します。 そんな中で、「自分は何を基準にどう行動するのか?」「何を大切に生きていきたいか?」という、思考や判断のベースを築く教養こそが、今求められているのです。 本書ではそれを「本物の教養」と呼び、【お金・資本】【宗教】【哲学・思想】【歴史】【芸術】【言葉と文学】の6テーマを厳選しました。 これらはどれも、奥深き教養の世界の土台を支える柱……6つあるので、六角柱を想像してもらえればピッタリです。 昨今の世界的な戦争やパンデミックに代表される、予測不可能な生きづらい時代を、より良く、そしてより豊かに生き抜くためのエッセンスが、本書にはつまっています。まさに教養の玉手箱と言えるでしょう! 単に複数の知識を持っているだけでは見えてこない、「知」と「知」の連鎖反応によって切り拓かれた世界に到達した人こそが、本物の教養人なのです。 さあ、「知の貧困」を脱し、みなさんも味わい深い探究の旅に出かけませんか? ※カバー画像が異なる場合があります。
  • パンデミック革命
    -
    小林喜光氏(元経済同友会代表幹事)が寄稿! 新型コロナウイルスは私たちの生活をどのように変えるのか?経済・働き方・組織・医療……各界の専門家による、コロナ後の世界で生きるための緊急提言。 はじめに~パンデミック後の新たな時代を創る 序章 アフターコロナ社会への問題提起(小林喜光) 第1章 変わる生活空間 社会の諸制度の見直しと、ヒトが生きる指針 拡大するネット 溶ける絆 テレワーク時代の人材育成 第2章 変化の歴史を貫く日本人の精神 禍転じて福となす 「日本古来精神」の再興を 生きとし生けるものの運命 今こそ見直すべき文化・芸術の価値 第3章 国家、組織のあるべき姿 国家ガバナンスを強化しよう 株式会社「日本」の現在地 新時代の「法と民衆」の在り方を問う 第4章 快適な生活を導く空間づくり 「室内気候」の産業化 エコロジーとテクノロジーの融合をめざして スマートシティ~闊達な生き方と社会システム 「スマートワーケーション」の場づくり 第5章 支え合う医療であるために 医療を国民の手に返す:未来志向の三つの提案 動物のコロナウイルス疾患とCOVID19 コロナ禍を生きる 都会と地方の制御システム 終章 新たな春を迎えるために
  • パンデミックから何を学ぶか――子育て・仕事・コミュニティをめぐる医療人文学
    -
    2020年に新型コロナウイルス感染症のパンデミックが起きてから、私たちは現実の否定とパニックを行き来し、仮想敵をつくり、真偽の不明な情報や統計データに一喜一憂してきた。感染症をめぐる言説を研究しつづけてきた医療人文学者の著者によれば、これらの反応は歴史において繰り返されてきたという。この50年ほどのあいだの科学の進歩はパンデミックを回避する知識を私たちに与えたが、皮肉にも、実際にパンデミックが起きたときに何をすべきかについての先人の知恵を奪ったのだ。デフォーが『ペスト』で描いた強制隔離のむずかしさ、人々の病気への意識を根底からくつがえした「細菌」の発見、一冊のベストセラーがアメリカを恐怖のどん底に陥れたエボラ出血熱……。医学・科学史、心理学、行動科学、文学などの豊富な知見とともにパンデミック下の市民社会の反応を分析し、よりよい隔離生活のための30の教訓を導き出す。パンデミック下の生活でつらかったこと、もう二度と元通りにならなくなってしまったこと――それを語り継ぐのは、いまパンデミックを生きのびている私たちにしかできないことなのだ。
  • パンデミック―感染爆発から生き残るために―
    3.3
    全世界で数億人、日本で64万人以上が死亡! 性別や年齢を越え、世界中に同時流行し、悶死への恐怖に苛まれる強毒性の感染症「新型インフルエンザH5N1型」。密かにしのびよる「見えない悪魔」と私たちは闘えるのか? そして、もし罹患してしまったら……? 恐ろしい感染症の歴史と数々の病状。その対策の最前線に迫り、人類が生き残る可能性を探る警鐘レポート。

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  • パンデミック後の世界 10の教訓
    4.0
    加速する変化にどう対応すればよいのか ? パンデミック後を生き抜く知恵を身につけろ! 2021年以降を見通すうえで不可欠の書! 政治、経済、デジタル化、米中二極体制、グローバル化、不平等の行方……。 パンデミック到来をいち早く警告した著名コラムニストによる未知への洞察。 本書は、企業、政府、自治体、研究機関、NGOなど、あらゆる組織のリーダー、メンバー一人ひとりにとって見逃せない書 NYタイムズ紙ベストセラー! 米アマゾン2020年トップ100冊の1冊! 同ノンフィクションベストブック! *** 2017年6月25日に自らのCNN番組で、世界的感染爆発はアメリカが直面する最大の脅威だとし、備えの遅れに対し警告を発した世界的コラムニストの著者が、その博識をもとに、パンデミック後の世界を理解するための豊富なヒントを示す。 *** 世界的感染流行は歴史を書き換えるのではなく、加速させる。パンデミック後の世界は、多くの面で、私たちが既知として受け止めている世界のスピードアップ・バージョンとなっていくだろう。 *** 国、企業や個人の生活はどう変わるのか? われわれは、急速に進む変化の時代にどう生きればよいのか ?
  • パンデミック・シミュレーション―感染症数理モデルの応用―
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2020年、世界は、新型コロナウイルスの脅威に曝されている。 同年3月12日、WHOはついに「新型コロナウイルスのパンデミック」を表明した。 2009年、世界は同様の危機に見舞われ、日本はさまざまな課題を突きつけられた。 私たちは過去の経験から一体何を学ぶべきだったのだろうか。 2009年を振り返り、危機管理というものを今一度考えてみたい方々に、ぜひ読んでいただきたい。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 2009年4月28日、新型インフルエンザ(豚インフルエンザH1N1)が発生したことが公式に発表された。 本書は、すでに遠い過去となった新型インフルエンザ発生前の議論を記録した、いわば歴史書である。 歴史書としての本書を読んでもらいたい点は二つある。 第一は、シミュレーションは冬季を想定しているので、冬の流行においてなお有効な予測であること。 冬季の感染拡大予測を具体的にシミュレートしているので、「感染の拡がり方」「経済的な損失」といったことを直感的に見てもらえるだろう。 第二は、日本の危機管理体制に対する警鐘である。 この新型インフルエンザ対策では、発生してから戦略を再検討せざるを得ない状況に陥ってしまった。 対策の発生前の状況を伝えることで、戦略的視点に欠けると言われても仕方のない危機管理体制について、読者の方々と一緒に見つめ直すことができれば、本書の役割は十分に果たしたといえるだろう。
  • パンデミック新時代 人類の進化とウイルスの謎に迫る
    3.9
    ウイルスハンター界のインディー・ジョーンズが未知のウイルスに挑む! 医学や科学技術が発展した今日でも、西ナイル熱、エボラ出血熱、豚インフルや鳥インフルといったパンデミックが発生するのはなぜか?人類は太古の昔からウイルスと共に生きてきた。問題は、世界がフラット化した現代では、変異した致死性のウイルスが瞬く間に世界中に拡散してしまうことだ。どうすればパンデミックの危機を防げるのか?若き科学者ネイサン・ウルフは、パンデミックの爆心地―ジャングルの奥地でウイルスが動物からヒトへと感染するその瞬間をとらえ、警告すべく、最新の科学と通信技術を使った地球規模の免疫系を作りあげようとしている。果たして人類は、このパンデミック新時代を生き延びることができるのだろうか?サルからヒトへの進化の過程で、ウイルスが果たしてきた歴史を紐解きながら、人類とウイルスの未来図を描く、パンデミック爆心地からの最新レポート。 第一部 たれこめる暗雲  第一章 ウイルスに満ちた星  第二章 狩りをする類人猿  第三章 微生物の大規模なボトルネック 第二部 大きな嵐  第五章 最初のパンデミック  第六章 ひとつの世界  第七章 親密な種  第八章 ウイルスの襲撃 第三部 予測  第九章 ウイルスハンター  第一〇章 微生物予測  第一二章 最後の疫病
  • パンデミックの文明論
    3.6
    新型コロナについての議論で意気投合した二人が緊急対談。 古代ローマ帝国から現代日本まで、歴史を縦軸に、洋の東西を横軸に目からウロコの文明論が繰り広げられる。世界各国のコロナ対策を見れば、国民性がハッキリ見える。 ・「空気」という戒律が、日本でコロナを生きづらくさせた ・イタリアで大流行してしまったのは、ハンカチで洟をかむから? ・古代ローマ帝国の弱体化もパンデミックから始まった ・「自粛警察」は不倫カップルのことも許せない ・オランダ人の50%はトイレに行っても手を洗わない ・「浮気遺伝子」と感染拡大地域のビミョーな関係 ・疫病が拡大すると「マイノリティ」排除が起きやすい
  • 東シナ海開戦1 香港陥落
    完結
    4.5
    真綿で首を絞めるように香港の自由を奪った中国が、次に見据えるのは台湾だ。ある日、台湾領の東沙島が中国軍の奇襲を受ける。大艦隊が接近する中、台湾軍は必死の抵抗を続けることに……。そんな緊迫する台湾に偶然居合わせたのが《サイレント・コア》の魔女こと司馬光一佐。面倒を見ている娘のレストラン開店を祝っていたところ台湾、アメリカの関係者との秘密会談に引き込まれ、日本の軍事参加を迫られる。「尖閣を守りながらの二面作戦は無理!」とつっぱねるが、事態はますます予断を許さないものとなっていく。一方、中国へ一矢報いるため、凶悪な計画を携えた者たちも上海へ向かっていて……? 大石英司の新シリーズ、不穏にスタート!?
  • 羊たちの沈黙は、なぜ続くのか? 私たちの社会と生活を破壊するエリート民主政治と新自由主義
    -
    新自由主義の力は洗脳と教化、気付きこそ自由と民主政治への道 過去数十年間に民主政治はかつてないほどに空洞化した。市民の指導理念は政治的に無感覚・無関心な消費活動に変貌した。選挙は、根本的な政治の問題にとって、もはや意味をなさなくなった。重要な政治的決定は、政治・経済エリートによって下される。エリートによる支配がもたらす環境、社会、人間心理への破壊的影響は、ますます我々の社会と生活基盤を脅かしている。本書は、このような教化の仕組みを解き明かし、歴史的底流とともに多方面にわたる心理的洗脳の手法に対して、我々の眼を開いてくれる。 【目次】 目次 序章 第一章 なぜ羊たちは沈黙を続けるのか?--最悪の戦争犯罪とモラルの毀損は、いかにして人々の目と意識から隠されるか? 第二章 権力エリートは民衆を恐れている。--ソフトパワーの手法によるデモクラシー・マネジメント 第三章 新自由主義の洗脳--あるネット新聞とのインタビュー 第四章 「土地を所有するものこそ、その土地を統治すべし」--デモクラシー回避の手段としての代議制デモクラシー 第五章 マスメディアによる洗脳--イェンス・ヴェルニケ(ジャーナリスト)との対話 第六章 「迷う群衆」をいかに自分たちの軌道に乗せ続けるか--公共の議論の場を制限し、異論を排斥する 第七章 中道という幻影--カルテル政党--連邦議会選挙 第八章 人種差別、資本主義、そして「支配者たち」の価値共同体 第九章 デモクラシーと白色拷問--拷問の不可視化への心理学の貢献 参考文献、人名索引 解説 水野和夫 特別寄稿 アーサー・ビナード 【著者】 ライナー・マウスフェルト 1949年生まれ。ドイツ、キール大学名誉教授。知覚と認知心理学が専門。政治・社会問題に関する研究を通じて、新自由主義イデオロギー、デモクラシー(民主政治)の権威主義統制国家制への転換、世論形成とショックドクトリンの心理操作の仕組みなどについての著作多数。講演活動にも注力しており、中でも『世論とデモクラシーはいかに操作されているか?』と『権力エリートは民衆を恐れている』は数十万人の聴衆を集めた。 長谷川圭 高知大学卒業後、ドイツのイエナ大学でドイツ語と英語の文法理論を専攻し、1999年に修士号取得。同大学での講師職を経たあと、翻訳家および日本語教師として独立。訳書に『樹木たちの知られざる生活』(早川書房)、『カテゴリーキング Airbnb、Google、Uberはなぜ世界のトップに立てたのか』(集英社)、『「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実』(角川書店)、『ポール・ゲティの大富豪になる方法』(パンローリング)、『メイク・ザット・チェンジ』(日曜社、共訳)などがある。 鄭基成 翻訳家。上智大学外国語学部ドイツ語学科卒。ドイツルール大学ボーフムにて言語学学術博士号取得、茨城大学名誉教授。訳書に『コロナパンデミックは、本当か?』(日曜社)など。
  • 百歳の哲学者が語る人生のこと
    3.0
    100歳の哲学者、人生を語る――戦争のリアル、パンデミック……激動の一世紀を振り返り、歴史と人生の奥深さをシンプルな言葉で綴った、いまを生きるすべての人へ贈るメッセージ。
  • 漂流アメリカ 超大国の落日と希望を100の海図で読み解け
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    中間層の財政悪化はアメリカ≒世界を変える! 「鼻もちならないバカ野郎」(by イーロン・マスク)がアメリカの真の姿を暴いた! 変化か革命か ベストセラー作家でニューヨーク大学スターン・ビジネススクール教授のスコット・ギャロウェイが、アメリカの未来について、あらゆる角度から考察したのが本書である。 世界は、パンデミック後の未来について、真剣に考え始めたばかりである。アメリカは、左右の政治的な過激さが増し、大量離職時代が到来し、すべてのビジネスに影響を及ぼし始め、サプライチェーンの問題が企業の収益を圧迫するなか、困難な問題に次から次へと直面している。民主主義は守られるのか、そもそも民主主義は必要なものなのか? ビッグテックは人々の生活を良い方向に変えるのか、それとも悪い方向に導くのか? AIの進化は雇用を安定させるのか、もっと悪化させるのか? アメリカは建国以来、最大の岐路に立っている。今回の転機は、経済の仕組みを破壊し、豊かなアメリカの象徴だった中間層の財政基盤に劇的な影響を与えている。 本書は1945年から現代までを振り返り、アメリカがどうしてこの瀬戸際に立たされたかを詳しく説明している。第2次世界大戦、冷戦、ブラックマンデーやドットコムバブルやリーマンショックの経済危機、テクノロジーの発展、根強い白人家父長制度、パンデミックの社会経済的影響などが、今日の最強度の嵐を発生させた。100枚のチャートでアメリカの過去80年の歴史を丸裸にしている一方で、アメリカの現状である、オンラインデート、出生率の低下、最低賃金、変化するアメリカンドリームなど幅広い話題を取り上げながら、著者独自の認識・見解・解決策も示している。 新しい世界で急速に進行する激しい変化に対応するために、アメリカは何をする必要があるのだろうか。今のアメリカは20年後の日本と言われるなかで、日本人にも大いに参考になるトピックが満載されている!
  • ビジュアル パンデミック・マップ 伝染病の起源・拡大・根絶の歴史
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 中世ヨーロッパで猖獗をきわめたペスト、ヒトの感染症として初めて根絶に成功した天然痘、世界を恐怖に陥れたエボラ出血熱、毎年のように流行をくりかえすインフルエンザ、最近になって新生児に重篤な症状をもたらすようになったジカ熱。 伝染病はどこから世界へと広がり、いかなる暴虐をはたらき、人類はどのように対処してきたのか。 専門用語を使わずに、20の感染症をやさしくビジュアルに解説。 ・感染のきっかけ、病原体発見の感動、驚異的な事例などをストーリーでやさしく紹介。 ・最新のデータにもとづき、感染経路や収束の例、感染地域などをわかりやすく地図化。 ・病原体、感染経路、症状、発生・流行状況、予防・治療方法、世界規模の取り組みを冒頭データでまとめた。
  • 米中対立の先に待つもの グレート・リセットに備えよ
    4.3
    〇中国は振り子のように歴史を繰り返す。強固な共産党支配の貫徹、米国に取って代わる覇権追求がいつまでも続くことはあり得ない。「中国共産党は建国以来、やがて米国に取って代わることを企んできた。その野心を隠して西側を騙してきた」という「100年マラソン」説は誤りだ。中国は今後、どういう要因によって、どう変わるのか。それを正確に予想することこそ喫緊の重要課題だ。 〇世界も大きな変化に見舞われている。コロナ・パンデミックを契機に、世界の経済政策のトレンドが「自由貿易、小さな政府、ネオ・リベラリズム」から「政府の経済介入強化、大きな政府、配分重視」の方向へ転換した。同様の変化は1930年代にも起きた。世界も中国も「歴史は繰り返す」。 〇2020年、中国に大きな変化が起きた。米国と長期持久戦を闘っていく方針を固めたのだ。「米国は衰退に向かっている」という判断が「持久戦を闘えば、時間は中国に味方する」という楽観を生んだからだ。だが、「時間は中国に味方する」ことはない。貧富の格差、不動産バブル、「隠れた政府保証」がもたらす弊害、財政難、少子高齢化などの難問を抱えているためだ。GDPで米国を抜くことはなく、中国経済は崩壊しないものの、「中所得国の罠」への道をたどる。 〇政治面でも軌道修正が避けられない。共産党支配によるタテ単軸制御型システムの限界――「何でも党が指導」体制ではもうやっていけない。老いた文革世代がリードする「中華民族の偉大な復興」という看板は若者から支持されず、もう降ろすとき。
  • 別冊NHK100分de名著 パンデミックを超えて
    5.0
    歴史的な厄災が私たちに突き付けた「問い」とは? 医療崩壊、排外主義、コロナ貧困、自殺者の増加……。新型コロナウイルスの感染爆発は、全世界に社会的混乱と不安をもたらした。誰一人として先行きが見通せない状況で、私たちはパンデミックをどう生き抜くべきか。そして、先人たちはパンデミックとどう向き合ったのか。4人の論者が自身でセレクトした名著を持ち寄り、いま我々が直面している問題に即して解題し、感染症が暴いた人間の本質に迫る。大好評を博した「100分deパンデミック論」(2022年1月3日放送)の内容をさらに充実させた一冊! 【目次】 1 斎藤幸平:グローバル資本主義の限界(ジジェク『パンデミック』を読む) 2 小川公代:パンデミックとケア(ウルフ『ダロウェイ夫人』を読む) 3 栗原康:奴隷根性を打ち砕け!(大杉栄『大杉栄評論集』を読む) 4 高橋源一郎:露わになる社会の本質(サラマーゴ『白の闇』を読む)
  • 亡国の東京オリンピック
    4.0
    ――オリンピック強行開催で得をしたのは誰だ! 世論調査では国民の8割以上が、「中止」もしくは「再延期」を求めていた。 天皇陛下も宮内庁長官を通じ、開催へのご懸念を示されていた。 新型コロナウイルスのパンデミックは収まる気配を見せず、4回目の緊急事態宣言が発出される中、なぜオリンピックは強行開催されたのか。 「平和の祭典」の美名を振りかざし、巨大な利権に群がったのは誰なのか! 目次 まえがき 第1章 オリンピックを中止できなかったのはなぜか ・願望と現実の区別がつかない指導者の伝統 ・愚民思想の果てに ・己こそがニッポン ・天皇陛下のご懸念も無視 ・スポンサーとなった報道機関の罪 ・認知バイアスにとらわれた推進派 ・「延期は一年」の背景 ・オリンピックへの幻想 第2章 オリンピック後、新型コロナ感染が爆発する ・自称「バブル方式」の大失敗 ・「ウイルスに打ち勝った大会」という幻想 第3章 傲慢IOCはそんなに偉いのか ・もともと慎ましい組織だったIOC ・ボイコットに翻弄された歴史 ・モスクワで受けた大打撃 ・IOCを手玉に取った男 ・変貌したIOC ・“ぼったくり男爵”バッハ会長の正体 ・「トーキョーマリオ」と「トム・カフェ」 ・オリンピック憲章を最も尊重しないのはIOC ・踏みにじられた「復興五輪」の精神 ・揺らぐ電通の威信 第4章 結局「国策」の正体は何だったのか ・女性蔑視発言 ・森元首相の長広舌 ・再始動した神宮外苑再開発 ・始まりはラグビーワールドカップ ・ナショナリズムの裏側 第5章 利権の宴が終わったあと ・消えた利権 ・国立競技場を巡る難題 あとがき
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    3.6
    コロナ・パンデミックによって世界は変わった。グローバル資本主義の神話は崩れ、医療や教育などを「商品」として扱ってはならないことがはっきりし、一握りの超富裕層の一方で命を賭して人々の生活を支える多くのエッセンシャルワーカーが貧困にあえぐ構図が明らかとなった。私たちは今、この矛盾に満ちた世界をどうするかの分岐点にいる。この「歴史的転換点」以後を生きる中高生たちに向けて、5つの世代20名の識者が伝える「生き延びるための知恵」の数々。知的刺激と希望に満ちたメッセージ集。 こんなに誠実な大人たちから、地球を引き継げるワクワクをあなたへ。 ──山邊鈴(長崎県立諫早高校3年/「この割れ切った世界の片隅で」作者) 「ウイルス一つによって、わずか数ヵ月の間に、ほんの昨日までこの世界の「常識」だと思われていたことのいくつかが無効を宣告されました。それがどのような歴史的な意味を持つことになるのか、人々はまだそのことを主題的には考え始めてはいません。日々の生活に追われて、そんな根源的なことを考える暇がありませんから。でも、中高生たちはこの「歴史的転換点」以後の世界を、これから長く生きなければなりません。彼らに「生き延びるために」有益な知見や情報を伝えることは年長者の義務のひとつだと僕は思います」(まえがきより) 【目次】 まえがき 内田樹 ■1 Letters from around 30 ポストコロナにやってくるのは気候危機 斎藤幸平 楽しい生活──僕らのVita Activa 青木真兵 これからの反乱ライフ えらいてんちょう ■2 Letters from over 40 君がノートに書きつけた一編の詩が芸術であること 後藤正文 技術と社会──考えるきっかけとしての新型コロナ危機 白井聡 「タテ、ヨコ、算数」の世界の見方 岩田健太郎 支援の現場から考える、コロナ後の世界 雨宮処凛 「大学の学び」とは何か──「人生すべてがコンテンツ」を越えて 増田聡 ■3 Letters from over 50 コロナで明らかになった日本の最も弱い部分──対話・エンパシー・HOME 平田オリザ コロナ禍と人間──私たちはどう生きるのか 想田和弘 台風とコロナ・パンデミックは同じか? 俞炳匡 図太く、しぶとく、生きてゆけ──誰も正解を知らない問題にどう答えを出すか 山崎雅弘 ■4 Letters from over 60 医療が無料であること 三砂ちづる 人生100年時代、ポストコロナはダブルメジャーで 仲野徹 メメント・モリ──思いがけない出会いに開かれているために 中田考 ディレンマの知性 釈徹宗 ■5 Letters from over 70 ポストコロナ期における雇用について 内田樹 自分に固有の問題を考えること 池田清彦 コロナと価値のものさし 平川克美 マスクについて 鷲田清一
  • ポストコロナ時代に医学部をめざす人のための医療の仕事大研究
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 新型コロナウイルスのパンデミックにより露見した日本医療の脆弱性。大学の医局にいれば、有名病院に行けば安泰な時代は終焉を迎えました。これからは、オープンで透明性が高く、フラットな文化のある組織に身を置き、社会的責任を果たしながら自分の価値を高める続けることが必要な時代となりました。本書は、これから医療現場で活躍する医師に求められる資質・考え方・信念・覚悟をまとめたものです。すべての医学部受験生必読の一冊。 《特別寄稿》 コロナ禍を克服した現役医学生9名の体験談、 世界的に活躍する医師たちの体験談を収載! 目次 はじめに STAGE0 ドキュメント 新型コロナウィルス・パンデミック 同時掲載:医療の最前線で活躍する先輩医師からのエール! 先輩医師からのエール! 1) 福島県立医科大学医学部 放射線健康管理学講座 主任教授 坪倉正治さん 2)相馬市新型コロナウイルスワクチン接種メディカルセンター長・東京財団政策研究所研究主幹 渋谷健司さん 3)東京都立墨東病院循環器内科医 大橋浩一さん 4)内科医師、米国ボストン在住、医学博士 大西睦子さん STAGE1 病院とはどんな場所か? ルポ! 患者目線での病院受診 呼吸器以外の診療も受けるが病状は振り出しに あわや失明の危機! 劇的に回復し手術は取りやめに 診療ガイドラインか医師の経験への信頼か! ? STAGE2 医療はどんな仕事? 医学知識と医術。医療の仕事は社会的な営みにほかならない プロフェッショナルの誓い自らの技能を用い、社会のためにベストを尽くす さまざまな診療科と新しい専門医制度 STAGE3 医療の現場のプレーヤーたち 医療従事者はサポート役医療の主役は患者である 疾患は、医療従事者と患者が協力し合わなければ解決できない 素早く的確な治療を進めるための医療活動における一連の流れ 医療現場を支えるプロ集団コ・メディカルとは 大学医学部付属病院にはどんな診療科があるのか?東大病院を探ってみる STAGE4 大学医学部・医科大学の入試制度を俯瞰する 医学部入試制度の仕組み入試の全体像はこうなっている 地域枠入試の光と影残された課題を考える 同窓会枠を拡大する私立大学医学部が増えている 医学部医学科では何を学ぶのかカリキュラムを見てみよう! STAGE5 全国82大学医学部・医科大学コンパクト案内 同時掲載:コロナ禍を乗り切った 現役医学生たちの声 コンパクト案内の見方 年表で見る医学部の系譜 医学部の系譜 全国82大学医学部・医科大学MAP [私立大学] 岩手医科大学医学部/東北医科薬科大学医学部/自治医科大学医学部/獨協医科大学医学部/埼玉医科大学医学部/国際医療福祉大学医学部/杏林大学医学部/慶應義塾大学医学部/順天堂大学医学部/昭和大学医学部/帝京大学医学部/東京医科大学医学部/東京慈恵会医科大学医学部/東京女子医科大学医学部/東邦大学医学部/日本大学医学部/日本医科大学医学部/北里大学医学部/聖マリアンナ医科大学医学部/東海大学医学部/金沢医科大学医学部/愛知医科大学医学部/藤田医科大学医学部/大阪医科薬科大学医学部/関西医科大学医学部/近畿大学医学部/兵庫医科大学医学部/川崎医科大学医学部/久留米大学医学部/産業医科大学医学部/福岡大学医学部 [国立大学] 旭川医科大学医学部/北海道大学医学部/弘前大学医学部/東北大学医学部/秋田大学医学部/山形大学医学部/筑波大学医学群/群馬大学医学部/千葉大学医学部/東京大学医学部/東京医科歯科大学医学部 /新潟大学医学部/富山大学医学部/金沢大学医薬保健学域/福井大学医学部/山梨大学医学部/信州大学医学部/岐阜大学医学部/浜松医科大学医学部/名古屋大学医学部/三重大学医学部/滋賀医科大学医学部/京都大学医学部/大阪大学医学部/神戸大学医学部/鳥取大学医学部/島根大学医学部/岡山大学医学部/広島大学医学部/山口大学医学部/徳島大学医学部/香川大学医学部/愛媛大学医学部/高知大学医学部/九州大学医学部/佐賀大学医学部/長崎大学医学部/熊本大学医学部/大分大学医学部/宮崎大学医学部/鹿児島大学医学部/琉球大学医学部/防衛医科大学校医学教育部 [公立大学] 札幌医科大学医学部/福島県立医科大学医学部/横浜市立大学医学部/名古屋市立大学医学部/京都府立医科大学医学部/大阪公立大学医学部/奈良県立医科大学医学部/和歌山県立医科大学医学部 医師を養成する 全国82大学医学部・医科大学に設置するコ・メディカル系学部・学科 コロナ禍の大学生活 1)東京大学学理科三類 塩野 尚さん 2)東京大学医学部 小坂真琴さん 3)和歌山県立医科大学医学部 村田七海さん 4)広島大学医学部 溝上 希さん 5)東北大学医学部 村山安寿さん 6)ハンガリー センメルワイス大学医学部 吉田いづみさん 7)スロバキア コメニウス大学医学部 妹尾優希さん 8)秋田大学医学部 宮地貴士さん 9)都内大学医学部 吉田 誠さん 監修者から受験生へいくつかのアドバイス STAGE6 大学医学部・医科大学の歴史 「学制」発布 国家百年の大計は人造りから 「帝国大学令」発布 国家須要の学術技芸を教授し、その蘊奥を攻究する 「大学令」制定 大学は帝国大学其の他官立のものの外、公立又は私立と為すことを得 教育基本法公布 平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して STAGE7 ポストコロナ時代に医療の仕事をめざす君たちへ 新型コロナウイルス対策で台湾の後塵を拝した日本 脆弱性な体制へと変質し医療後進国と化していた日本 人口減少時代を迎え大きく変わる医療ニーズ 今、医療界に求められる創造的な破壊とイノベーション 用語メモ 参考文献
  • ポストコロナの生命哲学
    4.0
    パンデミックで注目を集めた3人の論者が これからを生きる拠り所となる哲学を語る! コロナによる初の非常事態宣言後、新聞紙上などでいち早くウイルスとの共生を訴えた生物学者・福岡伸一、コロナ禍で注目された「利他」を学問として研究する美学者・伊藤亜紗、「パンデミックを生きる指針」が大反響を呼んだ歴史学者・藤原辰史。 感染症拡大で混迷を極める世界を考える上で、示唆に富む視座を提供する3人が、今の政治、経済、社会、科学から抜け落ちている「いのち」に対する基本的態度――「生命哲学」を問う。 今こそ、「個々の生命に価値がある」ということを守らなければ――福岡伸一 耳を傾けることによって、自分の思い込みから自由になれる――伊藤亜紗 負の歴史を直視することで現在を生きる指針に変えられる――藤原辰史 新型コロナウイルスがもたらす危機の多くは、人類史にとって新しい危機ではない。 しかも、確認される危機のかなりの部分が、私たちが身近に感じてきたり、私たちが見て見ぬふりをしてきたりした危機である。 「ポスト」(post/後の)コロナの課題は、「アンテ」(ante/前の)コロナの課題の継続もしくは発展であることが、ここでは確認されていくだろう。 ポストコロナに新しい時代を創造しよう、と粋がる人も多いが、実際は、アンテコロナに山積した課題をみんなの課題として取り組むタイミングがやってきたと考える方が正しいと思う。(「はじめに」より) NHK BS1スペシャルで大反響を呼んだ「コロナ新時代への提言2 福岡伸一×藤原辰史×伊藤亜紗」の番組内容や未放送シーン、さらに新たな鼎談を加えて完全書籍化! 【目次】 序 自然(ピュシス)の歌を聴け――福岡伸一 はじめに 藤原辰史 第1部 論考・コロナが投げかけた問い 第1章 コロナは自然(ピュシス)からのリベンジ――福岡伸一 第2章 思い通りにいかないことに耳を澄ます――伊藤亜紗 第3章 コロナがあぶり出した社会のひずみ――藤原辰史 第2部 鼎談・ポストコロナの生命哲学 第4章 漫画版『ナウシカ』の問いかけ 第5章 共生はいかに可能か 第6章 身体観を捉えなおす 第7章 ポストコロナの生命哲学 おわりに 伊藤亜紗 【著者プロフィール】 福岡伸一(ふくおかしんいち)生物学者。青山学院大学教授。ロックフェラー大学客員研究者。著書に『生物と無生物のあいだ』など。 伊藤亜紗(いとうあさ)美学者。東京工業大学教授。著書に『どもる体』『記憶する体』『手の倫理』など。 藤原辰史(ふじはらたつし)歴史学者。京都大学准教授。著書に『ナチスのキッチン』『戦争と農業』『分解の哲学』『縁食論』など。
  • ポストコロナの「日本改造計画」 デジタル資本主義で強者となるビジョン
    3.0
    1巻1,200円 (税込)
    歴史を振り返ると、パンデミック(感染症の世界的大流行)は大きく二つの教訓をもたらしてきました。第一は、パンデミック後は従前とは大きく異なる社会が訪れること、第二は混乱の中でその社会が持つ弱点が露呈される、という点です。コロナ禍による混乱で、この二つの教訓から日本が考えるべき最大の課題は、世界が凄まじいデジタル資本主義の競争に向かうこと、そして日本が立ち遅れているデジタルシフトを急いで進めねばなりません。幸いにして、日本でも在宅勤務、遠隔教育、遠隔診療など、デジタルな手段を駆使した新しい社会生活様式が定着する気配が見えています。この勢いを加速し、ポストコロナ時代に向けた体制移行(トランジション)を急進的に進めるべく、具体的な提言を示したのが本書です。特にまとめの第六章では、「ポストコロナ構想会議」の設置と、そこで議論すべき六つの重要な政策項目を提案しています。デジタル資本主義において重要性を増す無形資産の問題、デジタル時代のインフラとしてのマイナンバー制度の思い切った拡充、さらには究極のセイフティーネットとしてのベイシック・インカム、などです。ポストコロナの時代、日本は、真に豊かな社会を目指すための大きなチャンスを迎えています。本書は、そのヒントをもたらす書籍です。
  • まんが病院崩壊 コロナで地獄世界
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    まんが病院崩壊 コロナで地獄世界 新型ウイルスで医療施設が壊滅!! 地獄世界ルポ漫画大ボリューム収録! ペスト、天然痘、エボラ出血熱、結核 etc 実録!パンデミックの歴史 世界の伝染病大全 すべて感染爆発が原因です 医者も看護師も精神錯乱の混沌 新宿“歌舞伎町”病院24時 犯罪者ばかりが搬送のカオス コロナで崩壊!来客ゼロ!伝染病流行で収入ナシ! 悲惨キャバ嬢「涙」の座談会 淋病、クラミジア、HIV…現役婦人科医が語る性病まみれの10代風俗嬢 強制収容、非道拘束、薬漬け…精神病院 生ける屍の作り方 顔面改造が止まらない! タレント整形依存症 看護師の入院患者虐待 暴力、手抜き治療、わいせつ行為の現実 病院ぐるみで人殺し 実在した安楽死専門医 異常繁殖“モンスター患者”ヤクザのどう喝、たかりババア、告訴大好き 歓楽街“闇医者”潜入体験!!ヤクザ、風俗嬢に混ざって受診しました 看護師どうしのいじめ凶悪惨状、切断専門医の切り裂き生活、実在した安楽死専門医の正体 ほか (こちらは電子配信用に再編集した商品です。表紙の記載と一部内容がことなる場合がございます。他のコアコミックスシリーズと収録作品が重複する場合があります。また、アンケート・プレゼント等の応募は受け付けておりません、あらかじめご了承ください。)
  • みきまるの「名著」に学ぶ株式投資 26冊早わかり熱血ガイド
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    投資の名著26冊で学び、予測不能の事態に備える 本書は、著者の読書観を通じて“みきまる流”投資の思考法や手法を学ぶための、『【書籍版】株式投資本オールタイムベスト』『続【書籍版】株式投資本オールタイムベスト』に続く一冊です。 今回は冒頭で日本人投資家による書籍を取り上げ、近年の話題作『イベントドリブントレード入門』『順張りスイングトレードの極意』『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』などを著者独自の視点から解説。さらに財務3表や有価証券報告書の解説書も、経験を交えながら紹介します。また、第2~3章では、フィッシャー父子、ジェレミー・シーゲル、ジェームズ・P・オショーネシー、マイケル・W・コベル、ローレンス・A・コナーズといった投資家たちの著作を通して、バリュー投資とモメンタム投資をさまざまな角度から分析し、著者が考える投資技法や戒めが語られます。そして4~5章では、ラリー・ハイト、ダニエル・アマン、ダニエル・クロスビーらの新作や、アリ・キエフの古典的作品から、著者独自の視点で、投資家の生き方や心理にまで思いをめぐらせます。 本書でも再三著者が説くように、古典的書籍を通じて得た知識は、金融危機やパンデミックなどマーケットをゆるがす予測不能の事態に備えるための力強い味方になります。前々作・前作に続き、マーケットの知恵や投資のコツをさらに深く広く身につけ、株式市場の「荒波」を乗り越えるために役立ててください。 著者「あとがき」より この本の原稿を書いた2020年は株式市場激動の一年となりました。2019年末に中国・武漢で確認された「謎の新型肺炎」が、「新型コロナウイルス」として瞬く間に世界中に広がり、広範囲に及ぶ流行病、パンデミックとなったからです。(中略) 2020年初めの段階で新型コロナが世界中を席巻してマーケットに大きな影響を及ぼすことを予測できた投資家は誰もいませんでしたし、コロナパニックの真っただ中でその後のマーケットの力強い回復を予想する専門家もほとんどいませんでした。つまり、「マーケットの未来を正確に予測することは誰にもできない」のです。それが「市場の真実」なのです。 このように、「マーケットはいつだって波乱万丈で予測不能」なところなわけですが、それでは我々投資家はその状況で生き抜き、乗り越えるためにどうすればいいのでしょうか? 私は「過去の名著から学び続ける」ことが正解だと考えています。これまでに無数の大投資家たちが、市場の真実を詳細に語ってくれています。「未来は過去と全く同じ形では決して現れないけれども、でも韻は踏む」ものなのです。 2020年3~4月にマーケットを襲った「新型コロナショック」は凄まじいものでした。そして「いつでもニコニコフルインベストメント」が信条の私のポートフォリオも当然に甚大なダメージを受けました。瞬間最大風速では年初来でマイナス40%近いパフォーマンスにまで落ち込んでいたのです。そんな中でも私は、「マーケットはいずれ回復するだろうな」とある意味では他人事みたいに気楽に呑気に考えていました。何故かというと、本書で紹介したケン・フィッシャーの『投資家が大切にしたいたった3つの疑問』の中で、 感染症の歴史にその名を残す、悪名高いスペイン風邪が猛威を振るい続けた時期に株式市場が素晴らしい動きをしたということを元々読んでいて知っていたからです。(中略) そして実際、2020年の世界株式市場も、全体として良好なパフォーマンスを出す結果となりました。「歴史は韻を踏んだ」んですね。市場の未来を前もって予見することは出来ません。それは誰にもできないことなのです。でも、過去の名著に学び、投資家としての「引き出し」を増やすことが出来れば、どんな荒波も乗り越えて生き抜くことが出来ます。
  • 未来救済宣言:グローバル危機を越えて
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    マイケル・サンデル激賞! 「よりよき再建」に向けて 新自由主義の40年から訣別し、不平等から気候変動まで〈新しい社会〉に赴くための世界的権威の処方箋! 新型コロナのパンデミックは、もしそれが起こらなかったら、動き出すのに何十年もかかる流れをたった一年で創り出した。私たちを歴史の変曲点に導いたのだ。この歴史的契機を生かせば、一人ひとりの運命、人類を形づくる潮流を転換できる。 新自由主義を基礎とする現在の支配的な経済モデルは40年にわたり不平等の拡大、極度の貧困、環境破壊を生み出してきた。 しかし、パンデミックが新自由主義への弔鐘を打ち鳴らし、他者にリスクを転嫁する自由市場システムの限界を決定的に浮き彫りにした。民営化・規制緩和・労働組合への攻撃・減税・教育福祉予算削減の時代はようやく終わったのだ。 本書の白眉は、未来の鍵を握るのは中国だとしたところだ。アメリカが単独で世界的な事柄を決定することはもうない。新型コロナは、中国よりもアメリカの経済に大きな打撃を与えたのである。 著者は現在、オックスフォード大学教授(開発学)。これまで、欧州復興開発銀行、OECDで勤務経験があり、南部アフリカ開発銀行総裁、ネルソン・マンデラ大統領顧問、世銀副総裁なども歴任してきた実務家でもある。
  • 劉備玄徳の素顔
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    【〈新解釈〉三国志で一番地味な英雄の正体とは】 『三国志』の愛読者とまでいかずとも、ゲームや映画、漫画など何らかの形で『三国志』に接したことのある人なら、劉備の名は耳にしたことがあるに違いない。 彼のことをあまたの英雄が活躍する壮大なストーリーの主人公と口にする方もいるだろう。 では、劉備のヒーローらしいエピソードを挙げよと言われたら、何と答えるか。 個として武勇を発揮する場面か、計略を鮮やかに決める場面か。おそらくどちらも口ごもるにちがいない。 次に劉備の性格について問われたら、何と答えるか。 聖人君子の鑑、いや優柔不断だと語る人もいるはずで、およそ乱世の主人公には似つかわしくないのである。 講談や芝居でも、主役は闘将・関羽か、名軍師・諸葛亮であり、それは現代の小説や漫画でも同じだ。 名君なら曹操を推す声が多く、美男と言えば周瑜で決まりなど、いつの時代、どの分野でも劉備の名が一番に挙がることはまれだった。 劉備とは、いったいどのような英雄であったのか。 豊富な文献・史料を駆使し、虚と実が入り混じる正体に迫っていく。 〈本書の特長〉 「自分を慕ってくれている人を見捨てることなどできない」。「仁徳の人」劉備玄徳らしい台詞である。小説『三国志演義』で描かれた聖人君子ぶり。はたして、このキャラクターは、嘘か真実か。フィクションにかき消された真実の姿を探るべく、史料を丹念に読み解いていく。『三国志演義』の主人公の正体は、けっこう人間くさいものだった。 〈本書の内容〉  はじめに 序 章 演義と正史のギャップ 第一章 一族期待の星 第二章 群雄割拠の狭間 第三章 新たな出会い 第四章 漢を継ぐ者 第五章 劉備の聖人君子化 〈著者プロフィール〉  島崎晋(しまざき・すすむ) 1963年、東京都生まれ。歴史作家。立教大学文学部史学科卒業(東洋史学専攻)。中華人民共和国山西大学への留学経験をもつ。卒業後は旅行代理店勤務を経て、出版社で雑誌『歴史読本』の編集に携わる。現在は歴史作家として活躍中。おもな著書に『目からウロコの東洋史』『いっきに読める史記』(以上、PHP研究所)、『一気に同時読み!世界史までわかる日本史』『「お金」で読み解く日本史』(以上、SB新書)、『人類は「パンデミック」をどう生き延びたか』(青春出版社)など多数。また、『いっきに読める三国志』(PHP研究所)、『ここが一番おもしろい! 三国志 謎の収集』(青春出版社)、『らくらく読める三国志』(廣済堂出版)をはじめ三国志関連の書籍も多く手がけている。

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  • 歴史でわかる経済危機(週刊エコノミストebooks)
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    新型コロナウィルスのパンデミック(世界的流行)が招いた「大恐慌以来」となる経済ショック。これから先に何が待ち受けているのか、歴史の教訓に学ぶしかない。 ※2020年5月26日号の特集「歴史でわかる経済危機」を電子書籍にしたものです。
  • 歴史の屑拾い
    4.3
    1巻1,463円 (税込)
    歴史をどう語るのか。 こぼれ落ちた断片の生が、大きな物語に回収されないように。 戦争体験者の言葉、大学生への講義、語り手と叙述……。 研究者である自身に問いかけながらの試行錯誤と、思索を綴るエッセイ。 【目次】 プロローグ ぎくしゃくした身振りで 1章 パンデミックの落としもの 2章 戦争体験の現在形 3章 大学生の歴史学 4章 一次史料の呪縛 5章 非人間の歴史学 6章 事件の背景 7章 歴史と文学 エピローグ 偶発を待ち受ける
  • 忘れられた日本史の現場を歩く
    NEW
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    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 北海道から九州まで全国19ヵ所… 気鋭のノンフィクション作家が、自らの足で日本の“裏面史”を歩いた記録的一冊! 暗闇の中を旅するような風景の描写は、「残すか、忘れるのか」そんな問いを投げかける試みのように思える。これぞ八木澤ルポである。 ――丸山ゴンザレス(ジャーナリスト) 列島を、歩く。大地と人間の物語に、分け入る。歴史の彼方に消えてしまった騒めきに、耳を澄ます。その時、細胞が踊り始める。 ――奥野克巳(文化人類学者) 【内容】 私が好んで歩いてきたのは、アイヌの人々の歴史であったり、 東北の蝦夷、江戸時代の大飢饉の記憶、悪所と呼ばれた色街、 明治時代に海を渡った日本人の娼婦からゆきさん、 歴史的に弾圧されてきたキリシタンなど、どちらかというと、 由緒正しきものではなく、悲劇や血に彩られた哀しい歴史であった。 (はじめにより) 本書では、ノンフィクション作家であり、カメラマンでもある八木澤高明氏が、さまざまな理由で「日本史」において忘れられてしまった場所や遺構を訪れ、写真と文章によってその土地に眠る記憶を甦らせていきます。 北海道から九州まで、消えつつある風習や歴史を辿って旅した本作は、日本史好きはもちろん、ここ最近再び盛り上がりを見せている民俗学の視点でも楽しめる一冊です。 【目次】 ●独自の呪術信仰“いざなぎ流”/拝み屋が暮らす集落(高知県香美市) ●パンデミックの悲劇/面谷村(福井県大野市) ●インドから帰ってきた女性/からゆきさんがいた村(山口県岩国市) ●蝦夷に流れ着いた和人たちの城/志海苔館(北海道函館市) ●かつて栄えた風待ちの港/大崎下島(広島県呉市) ●『遠野物語』に記された“デンデラ野”/姥捨山(岩手県遠野市) ●海外への出稼ぎ者が多かった土地/北米大陸に繋がっていた村(静岡県沼津市)  ●本州にあったアイヌの集落/夏泊半島(青森県東津軽郡平内町) ●朝廷に屈しなかった蝦夷の英雄/人首丸の墓(岩手県奥州市) ●国家に背を向けた人々の“聖域”/無戸籍者たちの谷(埼玉県秩父市ほか) ●飢饉に襲われた弘前の地/菅江真澄が通った村(青森県つがる市) ●800年前から続く伝説/平家の落人集落と殺人事件(山口県周南市) ●潜伏キリシタンが建てた教会/中通島(長崎県南松浦郡新上五島町) ●飢饉で全滅した三つの村/秋山郷(長野県下水内郡栄村ほか) ●難破船と“波切騒動”/大王崎(三重県志摩市) ●本土決戦における重要拠点/館山湾(千葉県館山市ほか) ●古より遊女が集まる場所/青墓宿(岐阜県大垣市) ●江戸時代の大阪にあった墓地群/大阪七墓(大阪府大阪市) ●自由に立ち入れない場所/津島村(福島県双葉郡浪江町) 【著者プロフィール】 八木澤高明(やぎさわ・たかあき) 1972年神奈川県横浜市生まれ。ノンフィクション作家。写真週刊誌カメラマンを経てフリーランスとして執筆活動に入る。世間が目を向けない人間を対象に国内はもとより世界各地を取材し、『マオキッズ 毛沢東のこどもたちを巡る旅』で第19回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。著書に『黄金町マリア』(亜紀書房)『花電車芸人』『娼婦たちは見た』(角川新書)『日本殺人巡礼』『青線 売春の記憶を刻む旅』(集英社文庫)『裏横浜 グレーな世界とその痕跡』(ちくま新書)などがある。
  • 渡部昇一 「天国での知的生活」と「自助論」を語る
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    死後の世界が、ほんとうにあることを実感できる。 【帰天後メッセージ第3弾】 2017年に亡くなった渡部昇一教授。生前、保守言論界の巨人として活躍した教授が教えてくれるわかりやすくて具体的な霊界レポート。 さらにコロナ・パンデミックや地上の最新時事問題に対し、天上界からメッセージ。 死後2年目の心境と知的生活 〇気になる本は空中に出現――あの世の読書 〇あの世の新聞や映画はどんなものなのか 〇天上界で出会った歴史上の偉人や聖人 〇「魂のきょうだい」や「縁ある人」たちとの交流 〇生きているうちに捨てるべき執着とは? 死後3年目の最新言論 「中国の噓を許すな!」 ◇新型コロナはチャイナがつくったにちがいない ◇習近平の一帯一路戦略は崩壊の危機に ◇黒川検事長問題に見る嫉妬社会の危険性 ◇日本を復活させるのは「自助論」の精神 ◇◇ 霊言・守護霊霊言とは ◇◇ 「霊言現象」とは、あの世の霊存在の言葉を語り下ろす現象のことをいう。 これは高度な悟りを開いた者に特有のものであり、「霊媒現象」(トランス状態になって意識を失い、霊が一方的にしゃべる現象)とは異なる。 外国人霊の霊言の場合には、霊言現象を行う者の言語中枢から、必要な言葉を選び出し、日本語で語ることも可能である。 また、人間の魂は原則として六人のグループからなり、あの世に残っている「魂のきょうだい」の一人が守護霊を務めている。 つまり、守護霊は、実は自分自身の魂の一部である。したがって、「守護霊の霊言」とは、いわば本人の潜在意識にアクセスしたものであり、 その内容は、その人が潜在意識で考えていること(本心)と考えてよい。

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