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砂糖や小麦粉など身近な食べものから「資本主義」を解き明かす! 産業革命,世界恐慌,戦争,そしてグローバリゼーションと「金融化」まで,食べものを「商品」に変えた経済の歴史を紹介.気候危機とパンデミックを生き延びる「経世済民」を考え直すために.
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Posted by ブクログ
農家や家畜が目に届くところにないのに、スーパーに、コンビニにレストランに人間の都合の良いように食材が沢山並んでいるのはなんでだろう? 前から気になっており、夫の読み終わった本を眺めていたらこちらを見つけたので読んだみた。 読んでカラクリに納得。辻褄が合う。 と同時に意味も分からず、覚えていた世界史...続きを読むや日本史の重要単語の意味もようやく理解できた。 ガッチガチに資本主義に固められたシステムの中で食事をしている私たちはこれから大きな災害や戦争が起きたらどうなるだろう。 高度経済成長前の人たちならまだ自給自足を覚えているかもしれない。バブルが弾けた後に生まれたわたし、わたしの子ども達はどうなる? そんなことを考え、家庭菜園という小さな行動から始めることにした。
ジュニア向けだから読みやすい! 産業革命まで遡り、食の歴史が紐解かれている。 歴史の大きな流れの中で、政治的な思惑で食が影響を受けてきたことがよくわかる。 第一次フードレジームはなんとなく知ってたけど、第二次フードレジームは知らなかった! 第二次世界大戦後に米国が食物を輸出するために支援という名...続きを読む目で日本をはじめ各国に粉食を推奨したこと。 そして、「南」の状況 自給自足してたのに、北のやり方を押し付けられて、借金まみれ…。もっと詳しく調べてみよう。 日本は大きなトレンドに乗るのが上手いなと思った。褒められたことではないけど… 開国後は財閥と組んで外貨獲得 戦後はフードレジームに乗り、安い輸入食品を受け入れることで米国と仲良くし、さらには国内産業を発展…
読み始めは、岩波の本だと言う勝手な先入観から資本主義全否定のトンデモ本かな?と思ったが、実はそうではなく、資本主義というシステムの歴史と内容、そして今そのシステムで起こっている弊害について丁寧に書かれている良本。ただ、歴史を習った人間がこれをみるのはいいが、初っ端手にしてしまうと素直に世界史の授業受...続きを読むけれないな、と危惧。 娘が高校生になったら勧めてみようかな?
わたしたちの口に入るまで、生産・加工・流通において安い労働力を使い、冷蔵や冷房、輸送にかかる膨大なエネルギーと資源を使い、経済成長だけを優先して地球の裏側から運ばれてくる食品。 わたしは、いまのような経済至上主義から早急に脱却したほうがいいと思っているので、得るものがとても多かった。 産業革命以降...続きを読む、デブを作る食に変えられた世界。 栄養ゼロで真っ白で炭水化物の塊である小麦粉、進んで摂取させられる油。 海外産の小麦も大豆も、もちろんそのほかの食材も、まじで体に入れたくない。 資源も人も他国から勝手に奪って、自国を発展させた『北』であるヨーロッパとアメリカ。 彼らが『発展途上国』(=南)を作った。 『北』が経済成長するために『南』をこき使い、戦後には援助と称して地元の農家を廃業に追い込み、その結果、現在のような作っているのに食べられず(生産者)、貧困と飢餓に苦しむ状況を生み出した。 なんで、『北』の傲慢に『南』が従わなきゃいけないんだろう。 『北』は足るを知らない不幸な人間。 収穫量は増える種だけど、一代で終わるから毎年種を買わなきゃいけないし、害虫や病気に弱いから、農薬も買わなきゃいけない。 灌漑も前提の種。 だから、干ばつにとても弱い。 その土地固有の生物多様性も奪った。 『食』という商品、上手いこと作り込んでる仕組みだなあ。 金持ちだけが儲かって、貧富の差をどんどん広げる資本主義経済システム。 『北』が持ち込まなければ、ちょうどよく幸せに生きられていたのに。 92ページから94ページに書かれている、実際に起こったエピソードを読んでほしい。 ぎゅうぎゅうに押し込まれ、光や風に当たることもなく、短い生命を一方的に終わらせられる動物たち。 大量に生産して稼ぐため、同じものだけを作り、農薬を撒き散らし作られる野菜。 大量のエネルギーを消費し、奪って生産されるのに、世界で1/3が廃棄される。 いまの世界には78億人もの人類がいる。 本当は120億人が十分に食べられるくらいの食物があるのに、飢餓人口は7,8億人、食料不安を感じている人は20億人ほど。 一方で、10億人以上が食べ過ぎによって病に侵されている。 これのどこが幸せ?
中学生向けの本だけあって、資本主義とか経済の発達とかわかりやすく書いてありました。 読みやすくためになる本だと思います。 たまに岩波ジュニアを読みますが、タイトルが興味深い感じがあります。
経済からみる、食べものの歴史の流れがざっくり分かりました。他の方が言っていたように、地球の北、南の貧困の差がなぜか??がスッキリしました。 緑の革命なるほど、こういうことだったのかと。 学生時代は歴史=暗記科目でした。 なぜ?今、こうなってると逆に遡ると、こんなにも楽しいのですね。関連文献も、読み...続きを読む始めました。 年齢を重ねると、学び直しが楽しくなりますね。
#食べ物から学ぶ世界史 #平賀緑 #岩波ジュニア新書 新自由主義やケインズ主義などが少しわかった。世界史や日本史が苦手な自分には難しいなと思うところが結構あったが諦めずに読破すると得るものが多かった。教科書や参考書、用語集ではわからないことがある。是非10代にも勧めたい。
食べものをキーとして、資本主義経済の成り立ちと仕組みが分かりやすく述べられていた。 こんな時代だからこそ、読んでおきたいという内容だった。 この先生の講義を直接聞いてみたいと思った。
きっかけ 食が関係していると理解力が深まることに気づき、食×〇〇の1発目として手に取った本 内容 食べ物を絡めた世界史、経済史の話 感想 興味もあるし本が軽いのでスラスラ読めたものの、途中事の重大さに気付いて気が重くなってしまった。 資本主義と産業革命が諸悪の根源のような気がしてきてしまう。学校...続きを読むの勉強では事象として流してしまったけど、それによって何がどう変わったのかを再認識でき、ここまで重く捉えられてなかったなと痛感した。 グローバル化について疑問があったけど、お金を稼ぐって観点に立つと停滞している国内よりブルーオーシャンの他国の方が稼げるよねって話なのね、でもそれ再現なくない? また、緑の革命については初めて知ったけど、善意に見えた農業破壊でこれこそ偽善だと思った。他の本で読んだ地産地消とか小さな経済を回す時なのでは? 最近家庭菜園とか野草を食べるといった食糧危機に備えた事に興味があるけど、この本を読んで失われた技術を取り戻そうとしてるんだなと思った。
自給自足の時代から労働で稼いだお金を使って「食品」を「消費」する時代へ、どのように変わっていったのか。そして資本主義的な食糧供給システムがなぜ肥満や食料の廃棄といった問題を抱える一方、飢餓をなくせないのか。参考文献を紹介しながらやさしく解説している。SDGs、地産地消、食育などの言葉を最近よく聞くよ...続きを読むうになったが、そういったことが推奨される背景が分かる。
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