作品一覧 2024/04/25更新 食べものから学ぶ現代社会 私たちを動かす資本主義のカラクリ NEW 試し読み フォロー 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは? 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 平賀緑の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 食べものから学ぶ現代社会 私たちを動かす資本主義のカラクリ 平賀緑 現代の資本主義経済のあり方を幅広く扱うからには、どうしても「大きな話」になるわけで、読む側にそれなりの知識(「コモン」とか「金融化」とか)がないと、「なんだかうさんくさい」「陰謀論じゃないか」といった感想が出てきそうではある。普通の高校生には(普通の大学生にも)ややハードルが高いかもしれない。でも、...続きを読むすごくよくできた本だと思う。高校生がこの本を入り口にいろいろ自分でたしかめながら、世界に対する自分なりのものの見方を広げていってくれるといいなと思う。 Posted by ブクログ 食べものから学ぶ現代社会 私たちを動かす資本主義のカラクリ 平賀緑 輸入した食品が安いのは大企業が大量購入した物がタックスヘイブンを経由する事で税金を払う必要が無くなり安くなっている。 資本主義は良くなる事では無くただただお金を増やすことが正義なのでお金が増えれば環境がどうなろうが地域社会がどうなろうがどうでも良い。 経済の金融化により皆んなが加害者皆んなが被害...続きを読む者の状態になっている。 Posted by ブクログ 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは? 平賀緑 ジュニア向けだから読みやすい! 産業革命まで遡り、食の歴史が紐解かれている。 歴史の大きな流れの中で、政治的な思惑で食が影響を受けてきたことがよくわかる。 第一次フードレジームはなんとなく知ってたけど、第二次フードレジームは知らなかった! 第二次世界大戦後に米国が食物を輸出するために支援という名...続きを読む目で日本をはじめ各国に粉食を推奨したこと。 そして、「南」の状況 自給自足してたのに、北のやり方を押し付けられて、借金まみれ…。もっと詳しく調べてみよう。 日本は大きなトレンドに乗るのが上手いなと思った。褒められたことではないけど… 開国後は財閥と組んで外貨獲得 戦後はフードレジームに乗り、安い輸入食品を受け入れることで米国と仲良くし、さらには国内産業を発展… Posted by ブクログ 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは? 平賀緑 読み始めは、岩波の本だと言う勝手な先入観から資本主義全否定のトンデモ本かな?と思ったが、実はそうではなく、資本主義というシステムの歴史と内容、そして今そのシステムで起こっている弊害について丁寧に書かれている良本。ただ、歴史を習った人間がこれをみるのはいいが、初っ端手にしてしまうと素直に世界史の授業受...続きを読むけれないな、と危惧。 娘が高校生になったら勧めてみようかな? Posted by ブクログ 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは? 平賀緑 わたしたちの口に入るまで、生産・加工・流通において安い労働力を使い、冷蔵や冷房、輸送にかかる膨大なエネルギーと資源を使い、経済成長だけを優先して地球の裏側から運ばれてくる食品。 わたしは、いまのような経済至上主義から早急に脱却したほうがいいと思っているので、得るものがとても多かった。 産業革命以降...続きを読む、デブを作る食に変えられた世界。 栄養ゼロで真っ白で炭水化物の塊である小麦粉、進んで摂取させられる油。 海外産の小麦も大豆も、もちろんそのほかの食材も、まじで体に入れたくない。 資源も人も他国から勝手に奪って、自国を発展させた『北』であるヨーロッパとアメリカ。 彼らが『発展途上国』(=南)を作った。 『北』が経済成長するために『南』をこき使い、戦後には援助と称して地元の農家を廃業に追い込み、その結果、現在のような作っているのに食べられず(生産者)、貧困と飢餓に苦しむ状況を生み出した。 なんで、『北』の傲慢に『南』が従わなきゃいけないんだろう。 『北』は足るを知らない不幸な人間。 収穫量は増える種だけど、一代で終わるから毎年種を買わなきゃいけないし、害虫や病気に弱いから、農薬も買わなきゃいけない。 灌漑も前提の種。 だから、干ばつにとても弱い。 その土地固有の生物多様性も奪った。 『食』という商品、上手いこと作り込んでる仕組みだなあ。 金持ちだけが儲かって、貧富の差をどんどん広げる資本主義経済システム。 『北』が持ち込まなければ、ちょうどよく幸せに生きられていたのに。 92ページから94ページに書かれている、実際に起こったエピソードを読んでほしい。 ぎゅうぎゅうに押し込まれ、光や風に当たることもなく、短い生命を一方的に終わらせられる動物たち。 大量に生産して稼ぐため、同じものだけを作り、農薬を撒き散らし作られる野菜。 大量のエネルギーを消費し、奪って生産されるのに、世界で1/3が廃棄される。 いまの世界には78億人もの人類がいる。 本当は120億人が十分に食べられるくらいの食物があるのに、飢餓人口は7,8億人、食料不安を感じている人は20億人ほど。 一方で、10億人以上が食べ過ぎによって病に侵されている。 これのどこが幸せ? Posted by ブクログ 平賀緑のレビューをもっと見る