平賀緑のレビュー一覧

  • 食べものから学ぶ現代社会 私たちを動かす資本主義のカラクリ
    現代の資本主義経済のあり方を幅広く扱うからには、どうしても「大きな話」になるわけで、読む側にそれなりの知識(「コモン」とか「金融化」とか)がないと、「なんだかうさんくさい」「陰謀論じゃないか」といった感想が出てきそうではある。普通の高校生には(普通の大学生にも)ややハードルが高いかもしれない。でも、...続きを読む
  • 食べものから学ぶ現代社会 私たちを動かす資本主義のカラクリ
    輸入した食品が安いのは大企業が大量購入した物がタックスヘイブンを経由する事で税金を払う必要が無くなり安くなっている。

    資本主義は良くなる事では無くただただお金を増やすことが正義なのでお金が増えれば環境がどうなろうが地域社会がどうなろうがどうでも良い。

    経済の金融化により皆んなが加害者皆んなが被害...続きを読む
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    ジュニア向けだから読みやすい!

    産業革命まで遡り、食の歴史が紐解かれている。
    歴史の大きな流れの中で、政治的な思惑で食が影響を受けてきたことがよくわかる。

    第一次フードレジームはなんとなく知ってたけど、第二次フードレジームは知らなかった!
    第二次世界大戦後に米国が食物を輸出するために支援という名...続きを読む
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    読み始めは、岩波の本だと言う勝手な先入観から資本主義全否定のトンデモ本かな?と思ったが、実はそうではなく、資本主義というシステムの歴史と内容、そして今そのシステムで起こっている弊害について丁寧に書かれている良本。ただ、歴史を習った人間がこれをみるのはいいが、初っ端手にしてしまうと素直に世界史の授業受...続きを読む
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    わたしたちの口に入るまで、生産・加工・流通において安い労働力を使い、冷蔵や冷房、輸送にかかる膨大なエネルギーと資源を使い、経済成長だけを優先して地球の裏側から運ばれてくる食品。
    わたしは、いまのような経済至上主義から早急に脱却したほうがいいと思っているので、得るものがとても多かった。

    産業革命以降...続きを読む
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    中学生向けの本だけあって、資本主義とか経済の発達とかわかりやすく書いてありました。
    読みやすくためになる本だと思います。
    たまに岩波ジュニアを読みますが、タイトルが興味深い感じがあります。
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    経済からみる、食べものの歴史の流れがざっくり分かりました。他の方が言っていたように、地球の北、南の貧困の差がなぜか??がスッキリしました。
    緑の革命なるほど、こういうことだったのかと。

    学生時代は歴史=暗記科目でした。
    なぜ?今、こうなってると逆に遡ると、こんなにも楽しいのですね。関連文献も、読み...続きを読む
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    #食べ物から学ぶ世界史
    #平賀緑
    #岩波ジュニア新書

    新自由主義やケインズ主義などが少しわかった。世界史や日本史が苦手な自分には難しいなと思うところが結構あったが諦めずに読破すると得るものが多かった。教科書や参考書、用語集ではわからないことがある。是非10代にも勧めたい。
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    食べものをキーとして、資本主義経済の成り立ちと仕組みが分かりやすく述べられていた。
    こんな時代だからこそ、読んでおきたいという内容だった。
    この先生の講義を直接聞いてみたいと思った。
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    高校の頃、受験のために学んだ世界史では学べなかった、「南側」の事情やいいことで語られがちな側面をこういう負の面もあったということを教えてくれた本。食べ物という身近なものを通じて学べる点もよい。大人が読んでも学びは大きい。
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    資本主義とは何か、どんな成り立ちを持ちどう変容してきたのか、そしてどのように世界を変化させてきたのかについて食を通じて学ぶことができ大変興味深く読むことができた。
    参考文献も丁寧に紹介されており、この本をきっかけに学ぶべきものが新たに見えたような気がする。

    2023/01/21 再読
    当たり前だと...続きを読む
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    序盤の資本主義への溢れ出る陰性感情とマルクス的な用語で少し気持ちが遠ざかりそうになりましたが、序盤以降はそういった様子は落ち着いているように思えました。
    その後は資本主義の中で食糧がどのような役割を果てしてきたのか、名著の内容を踏まえながら進めていくとても学びがある内容でした。紹介してくださっている...続きを読む
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    書名に「世界史」とあるが、先史時代も含めた通史ではなく、近現代において食と農が資本主義経済に包摂されていく過程に焦点を当てているので、『食べものから学ぶ資本主義の歴史』などのほうが正確かも。

    ともあれ18世紀の産業革命、19世紀の植民地主義、20世紀の世界恐慌と戦争とグローバリゼーションを経て、2...続きを読む
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    割と経済史よりの世界史。よくまとまっていると思う。説得力もある。少なくとも私が読んだことのある本についてはまっとうな紹介だった。
    なんか違和感がある。言葉にできるようになるといいのだが。自炊するのは外食より、中食よりいいのだろうか。正直よくわからない。
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    いろいろ考えさせられます~1農耕の始まりから近代世界史ステムの形成まで2山積みの小麦と失業者たち3食べ過ぎの「デブの帝国」へ4世界の半分が飢えるのはなぜ?(植民地支配~1970年代「南」の途上国では)5日本における食と資本主義の歴史(19世紀の開国~1970年代)6中国のブタとグロバリぜーション(1...続きを読む
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    農業の発展について資本主義経済の視点からまとめられており、私にとっては新鮮な視点をくれた良本。
    グローバル企業は人々に食料を広く分配した一方で、資本主義社会の中で自分たちの利益追求を追い求め犠牲をうんだ側面もある。負の側面を理解した上での選択が増えると良い。

    つい、都会から離れ地元に帰って新鮮な食...続きを読む
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    ジュニア新書という偏見を持ちながら読んだものの
    最後は腑に落ちた。必要最低限な食べ物から商業主義でコントロールされ格差や無駄を生んできた歴史。地域ネットワークと一人一人の取り組みでの解決を願う。
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    「ごはんと世界史」というより「食と”世界経済”の歴史」を紹介する一冊だった。

    狩猟生活から農耕による食の定住生産に変わり、土地の侵略/植民地化という悪行に伴う食とその生産地の搾取が顕在化して、産業革命以降は食が商品化されて資本主義(資本家と労働者に二分される)との結びつきがより顕著になって、今に至...続きを読む
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    Audible。資本主義社会になってからの資本主義にまつわる歴史が挙げてあり、この本のトピックをもとに掘って周辺知識を付けたい、と思う入り口の書と認識した。参考文献を確認し、その先で参照用に手元に残す書籍を探したい。
    終盤では筆者の意見が述べられていたが、そこは正直惹かれなかった。もう少し掘った意見...続きを読む
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
    具体的に「どこの誰がいつ行った何の行動か」を言及せずに「だから資本主義が、グローバル企業が、大資本家が食糧問題を引き起こし深刻化させている」と各章で結論づけるのは、「ファクトフルネス」で言うところの「犯人探し本能」や「ネガティブ本能」であると思う。「ユダヤ陰謀論」に近い印象を受けてモヤりました。

    ...続きを読む