平賀緑のレビュー一覧

  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    農家や家畜が目に届くところにないのに、スーパーに、コンビニにレストランに人間の都合の良いように食材が沢山並んでいるのはなんでだろう?
    前から気になっており、夫の読み終わった本を眺めていたらこちらを見つけたので読んだみた。

    読んでカラクリに納得。辻褄が合う。
    と同時に意味も分からず、覚えていた世界史や日本史の重要単語の意味もようやく理解できた。

    ガッチガチに資本主義に固められたシステムの中で食事をしている私たちはこれから大きな災害や戦争が起きたらどうなるだろう。
    高度経済成長前の人たちならまだ自給自足を覚えているかもしれない。バブルが弾けた後に生まれたわたし、わたしの子ども達はどうなる?

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    2024年10月18日
  • 食べものから学ぶ現代社会 私たちを動かす資本主義のカラクリ

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    現代の資本主義経済のあり方を幅広く扱うからには、どうしても「大きな話」になるわけで、読む側にそれなりの知識(「コモン」とか「金融化」とか)がないと、「なんだかうさんくさい」「陰謀論じゃないか」といった感想が出てきそうではある。普通の高校生には(普通の大学生にも)ややハードルが高いかもしれない。でも、すごくよくできた本だと思う。高校生がこの本を入り口にいろいろ自分でたしかめながら、世界に対する自分なりのものの見方を広げていってくれるといいなと思う。

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    2024年04月24日
  • 食べものから学ぶ現代社会 私たちを動かす資本主義のカラクリ

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    輸入した食品が安いのは大企業が大量購入した物がタックスヘイブンを経由する事で税金を払う必要が無くなり安くなっている。

    資本主義は良くなる事では無くただただお金を増やすことが正義なのでお金が増えれば環境がどうなろうが地域社会がどうなろうがどうでも良い。

    経済の金融化により皆んなが加害者皆んなが被害者の状態になっている。

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    2024年03月17日
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    ジュニア向けだから読みやすい!

    産業革命まで遡り、食の歴史が紐解かれている。
    歴史の大きな流れの中で、政治的な思惑で食が影響を受けてきたことがよくわかる。

    第一次フードレジームはなんとなく知ってたけど、第二次フードレジームは知らなかった!
    第二次世界大戦後に米国が食物を輸出するために支援という名目で日本をはじめ各国に粉食を推奨したこと。

    そして、「南」の状況
    自給自足してたのに、北のやり方を押し付けられて、借金まみれ…。もっと詳しく調べてみよう。

    日本は大きなトレンドに乗るのが上手いなと思った。褒められたことではないけど…
    開国後は財閥と組んで外貨獲得
    戦後はフードレジームに乗り、安い

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    2023年09月01日
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    読み始めは、岩波の本だと言う勝手な先入観から資本主義全否定のトンデモ本かな?と思ったが、実はそうではなく、資本主義というシステムの歴史と内容、そして今そのシステムで起こっている弊害について丁寧に書かれている良本。ただ、歴史を習った人間がこれをみるのはいいが、初っ端手にしてしまうと素直に世界史の授業受けれないな、と危惧。
    娘が高校生になったら勧めてみようかな?

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    2023年04月19日
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    わたしたちの口に入るまで、生産・加工・流通において安い労働力を使い、冷蔵や冷房、輸送にかかる膨大なエネルギーと資源を使い、経済成長だけを優先して地球の裏側から運ばれてくる食品。
    わたしは、いまのような経済至上主義から早急に脱却したほうがいいと思っているので、得るものがとても多かった。

    産業革命以降、デブを作る食に変えられた世界。
    栄養ゼロで真っ白で炭水化物の塊である小麦粉、進んで摂取させられる油。
    海外産の小麦も大豆も、もちろんそのほかの食材も、まじで体に入れたくない。

    資源も人も他国から勝手に奪って、自国を発展させた『北』であるヨーロッパとアメリカ。
    彼らが『発展途上国』(=南)を作った

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    2022年12月05日
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    中学生向けの本だけあって、資本主義とか経済の発達とかわかりやすく書いてありました。
    読みやすくためになる本だと思います。
    たまに岩波ジュニアを読みますが、タイトルが興味深い感じがあります。

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    2022年10月17日
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    経済からみる、食べものの歴史の流れがざっくり分かりました。他の方が言っていたように、地球の北、南の貧困の差がなぜか??がスッキリしました。
    緑の革命なるほど、こういうことだったのかと。

    学生時代は歴史=暗記科目でした。
    なぜ?今、こうなってると逆に遡ると、こんなにも楽しいのですね。関連文献も、読み始めました。
    年齢を重ねると、学び直しが楽しくなりますね。

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    2022年05月17日
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    #食べ物から学ぶ世界史
    #平賀緑
    #岩波ジュニア新書

    新自由主義やケインズ主義などが少しわかった。世界史や日本史が苦手な自分には難しいなと思うところが結構あったが諦めずに読破すると得るものが多かった。教科書や参考書、用語集ではわからないことがある。是非10代にも勧めたい。

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    2021年12月13日
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    食べものをキーとして、資本主義経済の成り立ちと仕組みが分かりやすく述べられていた。
    こんな時代だからこそ、読んでおきたいという内容だった。
    この先生の講義を直接聞いてみたいと思った。

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    2021年08月22日
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    きっかけ
    食が関係していると理解力が深まることに気づき、食×〇〇の1発目として手に取った本

    内容
    食べ物を絡めた世界史、経済史の話

    感想
    興味もあるし本が軽いのでスラスラ読めたものの、途中事の重大さに気付いて気が重くなってしまった。
    資本主義と産業革命が諸悪の根源のような気がしてきてしまう。学校の勉強では事象として流してしまったけど、それによって何がどう変わったのかを再認識でき、ここまで重く捉えられてなかったなと痛感した。
    グローバル化について疑問があったけど、お金を稼ぐって観点に立つと停滞している国内よりブルーオーシャンの他国の方が稼げるよねって話なのね、でもそれ再現なくない?
    また、緑

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    2025年08月23日
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    自給自足の時代から労働で稼いだお金を使って「食品」を「消費」する時代へ、どのように変わっていったのか。そして資本主義的な食糧供給システムがなぜ肥満や食料の廃棄といった問題を抱える一方、飢餓をなくせないのか。参考文献を紹介しながらやさしく解説している。SDGs、地産地消、食育などの言葉を最近よく聞くようになったが、そういったことが推奨される背景が分かる。

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    2025年03月24日
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    “食”を通してみる世界史と資本主義社会。
    教科書では習わないような視点からのものの見方ができて興味深かった。

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    2024年11月30日
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    食を通じて世界史と資本主義の闇を知る

    人間にとって根源的なものだからこそ、大国や大企業の思惑を、支援とか援助という名目で隠しやすいのかもしれない

    日本人の身体にある炭素の4割はアメリカ産トウモロコシ由来らしい。おもしろ、、(ちと怖い)

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    2024年09月08日
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    「ジュニア新書」のカテゴリーだけあって、中学生あたりにもすごくわかりやすく、整理されていて、とても読みやすいです。
    もっと詳しく知りたい人は途中途中で紹介される書籍を読めばまた理解が深まります。この1冊からさまざまなことが始まる本です。

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    2024年09月01日
  • 食べものから学ぶ現代社会 私たちを動かす資本主義のカラクリ

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    誰の犠牲で、誰が儲けているか。

    技術で便利になったかもしれないけど、技術によってデータを取られ、サジェストされ、それを言われるがままになぜか買ってしまう。
    便利になったけど、それは本当によかったのかな。
    まずは、なるべく自分の周りで済ませるように暮らしたい。

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    2024年05月30日
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    高校の頃、受験のために学んだ世界史では学べなかった、「南側」の事情やいいことで語られがちな側面をこういう負の面もあったということを教えてくれた本。食べ物という身近なものを通じて学べる点もよい。大人が読んでも学びは大きい。

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    2024年02月19日
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    資本主義とは何か、どんな成り立ちを持ちどう変容してきたのか、そしてどのように世界を変化させてきたのかについて食を通じて学ぶことができ大変興味深く読むことができた。
    参考文献も丁寧に紹介されており、この本をきっかけに学ぶべきものが新たに見えたような気がする。

    2023/01/21 再読
    当たり前だと思っていた食生活は当たり前じゃなかった。
    今ある生活形式がどのように形作られてきたのかを知ることは未来を考えることに繋がる。

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    2023年01月22日
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    序盤の資本主義への溢れ出る陰性感情とマルクス的な用語で少し気持ちが遠ざかりそうになりましたが、序盤以降はそういった様子は落ち着いているように思えました。
    その後は資本主義の中で食糧がどのような役割を果てしてきたのか、名著の内容を踏まえながら進めていくとても学びがある内容でした。紹介してくださっている本も、非常に興味を引くものでした。
    個人的には資本主義も含め、今ある社会システムの成り立ちや歴史に問題があったと言うことを持って否定することの意味は薄いと感じていますが、この本を読むことはこれからの社会がどうなるかを考える上で活かせると思いました。

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    2022年06月25日
  • 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

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    書名に「世界史」とあるが、先史時代も含めた通史ではなく、近現代において食と農が資本主義経済に包摂されていく過程に焦点を当てているので、『食べものから学ぶ資本主義の歴史』などのほうが正確かも。

    ともあれ18世紀の産業革命、19世紀の植民地主義、20世紀の世界恐慌と戦争とグローバリゼーションを経て、21世紀に暮らす私たちの「食べる」が矛盾や課題を抱えるようになった経緯がわかりやすく説明されていて、勉強になったし面白かった。

    地球は120億人を養えるのだから「飢餓は殺人にほかならない」、という指摘がとくに響いた。


    【要点】

    Q1. いま私たちの食べものをめぐって、どんな問題が起こっているの

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    2022年06月01日