作品一覧 2023/12/22更新 未婚と少子化 この国で子どもを産みにくい理由 試し読み フォロー インスタグラムと現代視覚文化論 試し読み フォロー 結婚と家族のこれから~共働き社会の限界~ 試し読み フォロー 災禍の時代の社会学 試し読み フォロー 仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか 試し読み フォロー 社会学はどこから来てどこへ行くのか 試し読み フォロー 社会を知るためには 試し読み フォロー 数字のセンスを磨く~データの読み方・活かし方~ 試し読み フォロー 団塊の花道 試し読み フォロー 1~9件目 / 9件<<<1・・・・・・・・・>>> 筒井淳也の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 未婚と少子化 この国で子どもを産みにくい理由 筒井淳也 少子化対策と子育て支援の混同は、限られた財政資源の無駄遣いになるだけではなく、未婚化という主たる原因を見て見ぬ振りをしてしまうことで、対策を遅らせる=少子化を進行させることになる。 本書では若干歯切れが悪いが、未婚化の主因は「若者の不安定雇用」ではなく、「若い女性から見て満足できる経済力がある男性...続きを読むがいないこと」なのは各種データから明らかなのだから、議論の精度をそこまで上げていく必要がある。今後はそのような議論をせざるを得なくなってくるだろう。 上記の主因は、若い女性の学歴や就業先の向上の結果であるものの、それがリベラル面で喜ばしいとされるのは、あくまで資本主義(というより賃金労働至上主義)や能力主義(というより受験・就活至上主義)の局面においてのみであり、持続的な社会という公共的な局面では、まさに合成の失敗だった。どちらがいいという話ではない。全てが良い結果になるという都合がいい話はないのである。 このまま「誰もが自由に選択できて、可能性が開かれた(ように見える)先進国」が衰退し、「受け継がれてきた社会規範を変えられない後進国」が残る、そんな皮肉な世界になるのか、それとも上記のジレンマを止揚するような知恵や価値転換(キャリアなんてくだらない、貧しくても家族が一番、子供は公立高校までで十分など)が徐々に浸透していくか。 話は飛んだものの、少子化の議論において、今もっとも誠実な(つまりバランスが良く、時流におもねらない)研究者が、子育て支援金という壮大な失政がなされるタイミングで上梓した意味は大きい。 Posted by ブクログ 数字のセンスを磨く~データの読み方・活かし方~ 筒井淳也 計量社会学者らしい本。「数えることが難しい」「比較することが難しい」「データを集めれば集めるほど厳密さから離れる」などの例を、事例をもとに上手に説明している。 Posted by ブクログ 数字のセンスを磨く~データの読み方・活かし方~ 筒井淳也 いつも眺めている統計とか相関とか因果とか、そう言ったものを噛み砕いて解説している。数字などは(多分意図的に)省かれていて、やさしい Posted by ブクログ 仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか 筒井淳也 仕事と家庭の両立について、国際比較と歴史的背景の両面から詳細に調査し、日本がこれから選択するべき道筋をまとめた良書。ここで示された方向性が正解とは思わないが、平易な言葉で議論に必要な情報がまとめられているので、これをもとに今後を考えるのは有効だと感じた。 Posted by ブクログ 仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか 筒井淳也 日本がなぜ働きづらく、産みにくい社会なのかについて書かれた本。当方のこの本からの学びは以下4点 ①日本の労働環境は未だ男性、正社員が優位であること ②総合職制度、職能給が日本独自の働き方であること ③未婚化、晩婚化は経済的要因ではなく、女性の高学歴化による目指すキャリア像と家庭との両立に困難がある...続きを読むこと ④低福祉の代表国であるアメリカ、高福祉の代表国スウェーデンは共に日本より出生率が高い(1.9程度) Posted by ブクログ 筒井淳也のレビューをもっと見る