【感想・ネタバレ】未婚と少子化 この国で子どもを産みにくい理由のレビュー

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Posted by ブクログ

良書。
日本の大人が一読すべき本。
少子化は多面的な問題。政治家が実績をアピールしにくい。
アピールする政策は危うい。
当面、特に高齢が多く、労働力の確保が最優先。効率化、外国人労働者。
人口減少は避けられず、穏やかに減らすことが大事。
若い世代が子供を持つのを負担にならない社会が必要。収入、時間に余裕がなければだめ。

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

未婚と少子化 この国で子どもを産みにくい理由。筒井 淳也先生の著書。少子化を解決するにはこの国で子どもを産みにくい理由をなくすこと。子どもを産むのは女性。女性が子どもを産みたい産みやすいと思うようにすること。未婚で子どもを産むことで不利益にならないようにすること。事実婚や未婚での出産を奨励すれば子どもを産みたい産みやすいと思うようになる女性がきっと増える。法律婚や夫婦同姓が嫌で事実婚や未婚のまま子どもを産むことをためらう女性を応援しないと少子化は解決しない。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

少子化対策と子育て支援の混同は、限られた財政資源の無駄遣いになるだけではなく、未婚化という主たる原因を見て見ぬ振りをしてしまうことで、対策を遅らせる=少子化を進行させることになる。

本書では若干歯切れが悪いが、未婚化の主因は「若者の不安定雇用」ではなく、「若い女性から見て満足できる経済力がある男性がいないこと」なのは各種データから明らかなのだから、議論の精度をそこまで上げていく必要がある。今後はそのような議論をせざるを得なくなってくるだろう。
上記の主因は、若い女性の学歴や就業先の向上の結果であるものの、それがリベラル面で喜ばしいとされるのは、あくまで資本主義(というより賃金労働至上主義)や能力主義(というより受験・就活至上主義)の局面においてのみであり、持続的な社会という公共的な局面では、まさに合成の失敗だった。どちらがいいという話ではない。全てが良い結果になるという都合がいい話はないのである。
このまま「誰もが自由に選択できて、可能性が開かれた(ように見える)先進国」が衰退し、「受け継がれてきた社会規範を変えられない後進国」が残る、そんな皮肉な世界になるのか、それとも上記のジレンマを止揚するような知恵や価値転換(キャリアなんてくだらない、貧しくても家族が一番、子供は公立高校までで十分など)が徐々に浸透していくか。

話は飛んだものの、少子化の議論において、今もっとも誠実な(つまりバランスが良く、時流におもねらない)研究者が、子育て支援金という壮大な失政がなされるタイミングで上梓した意味は大きい。

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2024年02月21日

Posted by ブクログ

少子化対策と子育て支援を別物として考えることを論じている。「子育て支援は単なるばら撒き政策」とか、「さらなる出生率の低下」など、メディアの論調に振り回されてモヤモヤしていたのだが、読んだ後は、その靄が晴れた感じがする。
なぜ少子化が問題なのかについても、他の国の状況を挙げて説明。少子化対策成功例のフランスやイスラエルの状況を挙げて、日本との違いも説明されている。
とにかく、少子化対策は一筋縄ではいかないといくことを再認識した。現状(20代から30代の我が子を見てても)結婚すること自体のハードルが高いと思う。いろんな要因で、、、経済的なもの、意識的なもの。
最低でも10年くらいの長丁場で政策を考えてほしいなぁ。
それと、少子化対策と子育て支援を一緒に考えると、将来、少子化が緩和され対策が必要なくなった時、子育て支援も同様に縮小される可能性があると、著者が述べている。目から鱗、だった。

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2024年02月23日

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