作品一覧 2024/03/12更新 [新版]西部戦線全史 死闘!ヒトラーvs.英米仏1919~1945 試し読み フォロー 詭弁社会 日本を蝕む”怪物”の正体 試し読み フォロー アイヒマンと日本人 試し読み フォロー 5つの戦争から読みとく日本近現代史 試し読み フォロー この国の同調圧力 試し読み フォロー [詳解] 西部戦線全史 試し読み フォロー [新版]中東戦争全史 試し読み フォロー [新版]独ソ戦史 ヒトラーvs.スターリン、死闘1416日の全貌 試し読み フォロー 侵略か、解放か!? 世界は「太平洋戦争」とどう向き合ったか 試し読み フォロー 「自由」の危機 ――息苦しさの正体 試し読み フォロー 1937年の日本人 試し読み フォロー 戦前回帰 「大日本病」の再発 試し読み フォロー 〔増補版〕戦前回帰 「大日本病」の再発 試し読み フォロー 太平洋戦争秘史 周辺国・植民地から見た「日本の戦争」 試し読み フォロー 第二次世界大戦の発火点 独ソ対ポーランドの死闘 試し読み フォロー 第二次世界大戦秘史 周辺国から解く 独ソ英仏の知られざる暗闘 試し読み フォロー 中国共産党と人民解放軍 試し読み フォロー 沈黙の子どもたち 試し読み フォロー 転換期を生きるきみたちへ 試し読み フォロー 「天皇機関説」事件 試し読み フォロー 日本会議 戦前回帰への情念 試し読み フォロー ポストコロナ期を生きるきみたちへ 試し読み フォロー ポーランド電撃戦 試し読み フォロー 未完の敗戦 試し読み フォロー 歴史戦と思想戦 ――歴史問題の読み解き方 試し読み フォロー ロンメル戦記 試し読み フォロー 1~26件目 / 26件<<<1・・・・・・・・・>>> 山崎雅弘の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 第二次世界大戦の発火点 独ソ対ポーランドの死闘 山崎雅弘 「ポーランドの歴史を知らずして第二次世界大戦を語るべからず」って本当のことです。私たち日本人は第二次世界大戦の勃発については、太平洋戦争ばかりに目がいっていて、ヨーロッパで始まった大戦の経緯についてはあまり知らないのだと思います。ヒトラーというおかしなオッサンがいて、ユダヤ人を虐殺しまくるという異...続きを読む常さについて、あまりに異常なので思考停止してしまうのです。 でもよく考えるとなんでアウシュビッツってドイツではなくポーランドにあるの?ドイツ内のユダヤ人よりもポーランド内のユダヤ人が大量に殺されているのはなぜ?ヨーロッパ中のユダヤ人600万人が殺されたが、そのうち約半分はユダヤ系ポーランド人だった(270万人)と言われていますが、なぜ戦争している最中にそんなことをする必要があるのかわかりませんでした。これをヒトラーの狂気で片付けていいのか? この本でポーランドの歴史を学ぶと、大国の狭間で小国の運命は木の葉のように渦に巻き込まれてどうしようもないことがわかります。第二次世界大戦で最も多くの犠牲者を出して戦ったのに、ドイツが負けても親ソ連派が重用されレジスタンスした愛国者は虐殺の対象なのです。今度のロシアのウクライナ侵攻に際して、ポーランド政府が268万人ものウクライナ難民を受け入れ、24.2億ユーロの援助を行っているのはどうしてなのか、この本を読んでわかりました。 Posted by ブクログ アイヒマンと日本人 山崎雅弘 第二次世界大戦下、アウシュヴィッツなどの殺害を目的とした強制収容所へのユダヤ人の大量移送という職務を通じて、国家間同士の戦争とは全く異なる次元で600万人もの特定の民族を殺戮したナチスの幹部アドルフ・アイヒマン。彼の生い立ちから死刑までを総ざらいし、最終章で、戦後彼が法廷で繰り返した「私は上司の命令...続きを読むに従っただけで」「組織の人間として他に選択の余地はなく」「したがって私に責任はない」という態度から、「アイヒマン的な思考」=「組織人の詭弁」を読み取り、それは少なくない日本人にとって共感を寄せやすい考え方ではないだろうか、という論考である。組織全体の目的が犯罪行為であれ、自分の直接の職務の範囲だけ切り取ってみれば犯罪行為とかかわりのないただの事務であるし、自分は組織としての命令系統の下で上司の指示に従っただけで、責任があるとすれば自分ではなく命令を下した上司にある、というロジックで「一個人」としての内なる葛藤を抑え、あまつさえ、上のものに忠実であることは美徳である、という形式的な理解に補完されながら、今の日本でも、多くの「組織人」が「組織にしたがって仕方なく」といいながらも、組織からの受益のために行動している。大量虐殺のような極端な事例ならば、さすがに上司の命令であっても超えてはいけない一線として一個人として拒絶する、と主張する組織人はいるだろう。では粉飾決算、不法廃棄、談合、不正受発注、生産地偽装、保険金詐欺、街路樹の伐採ならどうだろう? その組織人として超えてはいけない一線とはどこにあるべきか、また、奴隷ではないのだから絶対服従ではないとはいえ、人事という名の家族を人質にとられているような組織の権力の在り方についても考える機会を与えてくれる。 Posted by ブクログ 太平洋戦争秘史 周辺国・植民地から見た「日本の戦争」 山崎雅弘 第二次大戦で日本軍に占領された東南アジアの国々や英連邦の国々(カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、インド)及び中南米などの周辺国から見た太平洋戦争と終戦後の独立について体系的に学ぶことができた。 Posted by ブクログ 太平洋戦争秘史 周辺国・植民地から見た「日本の戦争」 山崎雅弘 大戦の時系列はもうたくさんという方でも飽きずに読めると思える。 周辺国、とくに植民地とされていたアジアの国々。 そんな国が大戦とどう向き合ったか、今まであまり触れられてこなかった部分があった。 タイは日本人にとても人気の国であるが、タイの大戦の処世術には驚いた。 侵略しつくし他国の地で戦争を繰り広...続きを読むげ地元民も巻き込む、日本の戦争は嫌われて仕方ないものだと思ってきたが、そればかりではなく日本人も土地の人に喜ばれることもしていた事実があって安堵した。 戦時でも現代でも、みんなのお腹までは読めないが、口から出る言葉と本当の気持ちば違う。 Posted by ブクログ 歴史戦と思想戦 ――歴史問題の読み解き方 山崎雅弘 書店の売り場に「中国・韓国の反日攻勢」「南京大虐殺の嘘」「慰安婦問題のデタラメ」「あの戦争は日本の侵略ではなかった」「自虐史観の洗脳からの脱却」などの歴史修正主義に関する書籍に目が行き、つい手を伸ばして購入したことはないだろうか?最近では、安倍元総理の銃撃事件に端を発し、国葬問題や統一協会問題、東...続きを読む京五輪不正など綴じ蓋が弾けた様な報道に、歴史修正主義者と歴史や事実の積み重ねによる研究書籍など、両論の書籍を並べる書店をSNS等で多数見かけるようになり、読者の目が片方に向かないようになってきているのを肌で感じる。 本書は、歴史修正主義者が「歴史戦」と称して、歴史の一部分をあたかも全体であるかのように見せかけるトリックの概要を解説し、その巧妙さを指摘する。例えば、南京大虐殺では、虐殺の事実の積み重ねが重要であるものを「虐殺された人数」への論点のすり替を行われている点を指摘する。アジア・太平洋戦争では、帝国陸軍は敗戦と同時に多くの書類を焼却・隠滅したために、正確な記録が無い中では明確に数値化できない点を巧妙に突いてくる。しかし、一方で最近になって軍の記録や個人の日記などが多数見つかり、またNHK等の番組で紹介されるようになり、事実の積み重ねと歴史の検証は続いている。この思想戦は、アジア・太平洋戦争中に開始され、戦後も続いている経過とトリックを丹念に追いかけ、歴史教科書や事実の積み重ねの重要性を伝え、ともすれば「非国民」=「反日」のレッテルのトリックも喝破する。作家保坂正康氏は、「自虐史観」から「自省史観」への転換を訴えるが、正に反省、自省、内省、猛省など、「自省史観」が重要な事を再確認した。また、学生を含めた社会人たちと共に歴史の積み重ねを学び、複眼で多面的に考える重要性を再認識した一冊となった。 Posted by ブクログ 山崎雅弘のレビューをもっと見る