アイヒマンと日本人

アイヒマンと日本人

1,045円 (税込)

5pt

3.8

「まじめ」を隠れ蓑にした「思考停止」の罪―――

1942年1月20日、「ユダヤ人問題の最終的解決」を話し合う政府合同会議が、
ベルリン郊外のヴァン湖畔で開かれた。いわゆる「ヴァンゼー会議」である。
国家保安本部長官ハイドリヒ親衛隊大将など錚々たる幹部が出席した同会議に、
事務方として参加していたのが、アドルフ・アイヒマンである。
アイヒマンは、支配地域で増え続けるユダヤ人を負担とみなし、
効率よく殺害する計画策定で大きな役割を果たした。
そして、戦後は南米に逃亡するも捕えられ、イスラエルでの裁判の結果、
死刑に処せられた。
本書は、法廷で「命令に従うしかなかった」と述べ、自らを正当化した
アイヒマンの生涯を追い、従順さが内包する危険性について警鐘を鳴らす。
上位者の命令に対して従順な国民性を持つ日本人こそ必読。

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アイヒマンと日本人 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年09月29日

    第二次世界大戦下、アウシュヴィッツなどの殺害を目的とした強制収容所へのユダヤ人の大量移送という職務を通じて、国家間同士の戦争とは全く異なる次元で600万人もの特定の民族を殺戮したナチスの幹部アドルフ・アイヒマン。彼の生い立ちから死刑までを総ざらいし、最終章で、戦後彼が法廷で繰り返した「私は上司の命令...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月19日

    ホロコーストへの興味が自分の中で高まっている今、書店で見かけ手にとってみた。
    アイヒマンと日本人。
    そのタイトルの意図するところは、本編を読み進めなるほど理解できた。日本人の社会人の多くは、その意図するところをなんとなく感じることができるだろうと思う。

    ただ、タイトルの意図するところはわかるけれど...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月04日

    『第二次大戦秘史』に次いで、作者と題名に惹かれて読む。アイヒマンの生い立ちから始まりナチスでのユダヤ人排除の活動が時系列で概説されている。上位の決定者ではなく冷酷で剛腕な忖度型官僚の姿である。内面の思考にはあまり触れず、仰々しい題名の割に平板で物足りない印象の作品である。
    彼はドイツ西部のゾーリンゲ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月28日

    アイヒマンを認識する様になったのは2013年の映画「ハンナ・アーレント」から(映画自体は観ていないのだが)

    人道に対する罪が問われたアイヒマン裁判を認めるのならば、事後法という点で共通する平和に対する罪で裁かれたA級戦犯に関する極東軍事裁判も認めなければならない部分が出てくる。事後法は受け入れ難い...続きを読む

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