作品一覧

  • この身体がつくってきた文明の本質
    4.6
    1巻3,190円 (税込)
    身体を持った生物としての人間が、いかに文明をつくってきたかを壮大なスケールで描く大作。『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』と『世界の起源』に続く3部作の終巻。 「肉体」をもった「生物」としての人類の壮大な歴史! 人間には肉体的な壁があるからこそ歴史はつくられた。 「身体」から初めて世界史を総合的に解き明かした名著!  ベストセラー『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』で始まる3部作の最新作。 疫病、人口問題、遺伝的変異、アルコール・カフェイン・薬物、長子相続、認知バイアス……。 歴史を動かした身体性! 本書「はじめに」より 本書では、人類の歴史の奥深くまで潜り、文化や社会、文明に人間の根本的な特徴がどのように現われていたかを探ることにする。ヒトの遺伝子や生化学、解剖学、生理学、心理学上の奇妙な癖がどのように発露してきたか、そして一度の重大な出来事という観点だけでなく、世界の歴史で終始一貫して長期に見られた傾向の結果や波及効果が何であったかを探究したい。……ヒトの体の特徴は、僕らが互いに学ぶ慣習や行動、技能などの人間の文化的発展に、もっと微妙な方法でも影響をおよぼしてきた。
  • 国境と人類 文明誕生以来の難問
    5.0
    1巻3,498円 (税込)
    難民、パンデミック、気候変動……すべては国境問題につながる。人類にとって「国境」とは何か。古代の戦跡から、パレスチナ、トランプの壁、解ける氷河まで、歴史的転換点の現場で考える。 侵攻、移民、 パンデミック、気候変動…… すべてはここにつながる 「境界線」は いかに世界を 動かしてきたのか―― 歴史的瞬間の現場を めぐるドキュメント。 [メディア絶賛!] 「歴史、旅行記、ルポルタージュを駆使した野心的な探究」 ――米ニューヨーク・タイムズ紙 「過去・現在の国境での抒情的な旅」 ――米ワシントン・ポスト紙 「豊穣なエッセイで綴られた旅行記」 ――英ガーディアン紙 ●本文より 「本書を執筆する過程で、私は昔からある国境も新しい境界線も探して旅をした。(中略)私の目論見は、これら現代の旅だけでなく、過去の旅や、そこでの会話や、物語を使って、国境とは何かを理解しようと試みることだ。境界がいかにつくられ、つねに動き、どう曲げられ、断ち切られる一方となっているかを」 ●原題 THE EDGE OF THE PLAIN: How Borders Make and Break Our World(2022年刊)
  • 歴史を変えた気候大変動 中世ヨーロッパを襲った小氷河期
    3.0
    1巻1,078円 (税込)
    19世紀中ごろまでの5世紀間、ヨーロッパは夏でも凍えるような寒気に繰り返し襲われた。食糧が尽きた民衆に飢えが忍び寄る。小氷河期と呼ばれた気候変動は人類に何をもたらしたのか。
  • 古代文明と気候大変動 人類の運命を変えた二万年史
    -
    1巻1,078円 (税込)
    地球は1万5000年前、氷河期を終えて温暖化を迎えた。この「長い夏」に生まれた古代文明は、やがて洪水や旱魃などの自然災害に翻弄され、滅んでいく。気候と歴史のダイナミックな物語。
  • 気候変動と環境危機 いま私たちにできること
    3.5
    1巻4,180円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 気候変動と地球環境の危機について、グレタが世界で最も信頼できる最前線の104人を結集し、総力を上げてまとめた決定本。あらゆる分野で、持続可能な解決策と希望を導くための原点。
  • 世界を変えた12の時計 時間と人間の1万年史
    3.0
    1巻2,970円 (税込)
    「時計」はテクノロジーの結晶であり、政治や社会の象徴である。古代ギリシャ・ローマから、中東、インド、中国、欧米、さらには宇宙や5000年後の未来まで、時計の文明史的意義を語る!
  • FOOTPRINTS(フットプリント) 未来から見た私たちの痕跡
    3.0
    1巻2,640円 (税込)
    5000万キロにわたって延びる道路、放射能で2万年後まで住めない土地、10万年後も残り続ける二酸化炭素、 化石化するプラスチックごみ、沈みゆく巨大都市、宇宙空間をさまよう人工物…… 人新世が地球に刻む負の遺産とは? 私たちの文明は、未来に何を残すのだろうか? 私たちはこの地球を永遠に変えてしまったのだろうか? スコットランドのエディンバラから、海に沈みゆく上海、汚染されたバルト海、サンゴの白化現象が進むグレートバリアリーフ、フィンランドの核廃棄物処分場などを訪れながら、我々現代人が残す「未来の化石」を紹介する。 また、生物多様性や、地球の歴史を刻む南極の氷床コアのような、私たちによって失われてしまうもの、さらには、抗生物質によって進化する細菌といった、人間によって変化してしまったものなどをも取り上げる。 現代の人類は、すぐ直後の数世代に対してのみならず、数百・数千世代のちの子孫たちに対する責任を負っていることを突きつけ、遠い未来の子孫たちに、私たちがどのように記憶されることになるのかを明示する、人新世をかつてない巨視的なスケールで描く画期的な書。
  • 世界の起源 人類を決定づけた地球の歴史
    3.3
    1巻2,640円 (税込)
    究極の「起源」の物語。惑星としての地球のどんなプロセスが人類の進化を促したのか?大陸移動など、地球の地質学的な歴史をたどりながら、人類をはじめとするすべての生物が、いかに地球環境の産物であるかを語る!
  • 動物たちのセックスアピール 性的魅力の進化論
    -
    1巻2,145円 (税込)
    異性の何に、なぜ魅力を感じるのか?性的な美は移り変わりやすい、偶然生じたものだった!?性選択の分野にパラダイムシフトを巻き起こした理論を動物行動学の第一人者が解き明かす!
  • この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた
    3.9
    1巻1,078円 (税込)
    ゼロからどうすれば文明を再建できるのか?穀物の栽培や紡績、製鉄、発電、電気通信など、生活を取り巻く科学技術について知り、 「科学とは何か?」を考える、世界15カ国で刊行のベストセラー!
  • 海を渡った人類の遥かな歴史 古代海洋民の航海
    -
    かつて誰も書いたことのない画期的な野心作!世界中の名もなき古代の海洋民たちは、いかに航海したのか?祖先たちはなぜ舟をつくり、なぜ海に乗りだしたのかを解き明かす人類の物語。
  • インドカレー伝
    4.5
    1巻1,320円 (税込)
    ヴァスコ・ダ・ガマによるインド航路の開拓と欧米列強の進出、ムガル帝国の初代皇帝バーブルによる侵略という二つの事件が、インドの食文化に大きな影響を及ぼした!カレーの起源をめぐる壮大な旅!

ユーザーレビュー

  • この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた

    Posted by ブクログ

    全然知らないことがたくさん。
    今が西暦何年か分からなくなっても、星を見ればわかるのか。。
    必要最小限(むしろ不足)の図示にとどめているので、補足情報のネット検索は必須。

    疫病大流行で世界が滅びたときにもし生き残ったら、
    この本を握りしめて頑張ろう。

    0
    2025年11月24日
  • この身体がつくってきた文明の本質

    Posted by ブクログ

    都市は人間が「こうしたい」と思って自然を上手くコントロールするために作り上げてきたもの。養老孟司の唯脳論にも近い主張だが、都市だけでなく、人類の営為そのものが突き詰めればそうした人間身体によるのであり、その身体要求に合わせて最適化して作られてきたのが文明である。

    こうした切り口で、身体欲求や制約による歴史の転換点に着目し、文明論を述べるのが本書。非常に面白かった。ジャレドダイヤモンドの進化生物学的なアプローチにも近い。

    例えば、自らの遺伝子を残したいという欲求。進化生物学者のホールデンは「兄弟二人を救うためなら命の危険を冒して川に飛び込むが、一人の場合はダメ。いとこなら七人ではダメで、八人

    0
    2025年05月24日
  • この身体がつくってきた文明の本質

    Posted by ブクログ

    疫病、人口問題、遺伝的変異、アルコール・カフェイン・薬物、長子相続、認知バイアスなどが及ぼした世界の歴史で終始一貫して長期に見られた傾向の結果や波及効果について探求した本。著者は宇宙生物学が専門だが科学を通して見た歴史書という感じ。特に風土病・感染症の観点からの植民地に関する分析が秀逸。

    BEING HUMAN: HOW OUR BIOLOGY SHAPED WORLD HISTORY
    【目次】
    はじめに
    第1章 文明をつくるソフトウェア
    第2章 家族
    第3章 エンデミック――風土病
    第4章 エピデミック――流行病
    第5章 人口統計
    第6章 気分を変える
    第7章 コーディング・エラー
    第8章

    0
    2024年12月02日
  • この身体がつくってきた文明の本質

    Posted by ブクログ

    人間の身体的な側面(遺伝子、病気に対する抵抗、人口増加・減少の原因、薬物、認知バイアス等々)に焦点を合わせた『銃・病原菌・鉄』とも言うべき著作で、ものすごい説得力がある。『銃・病原菌・鉄』がまだまだ文明というものを脳内の機能が発揮されたものと過大解釈してんじゃねーのという印象を読み手にもたらすというか、世界史の見方を根本的なところから修正する必要あるんじゃという印象を持った。陸地がつながってるあいだにアフリカからユーラシアに出てきたサルの一部が、家畜と農耕とで人口を増やし、病気も増やしたけど免疫も得た。海がまたつながって遮断されたアフリカとアメリカ大陸では、家畜由来の病気とは無縁だった。ヨーロ

    0
    2024年11月02日
  • 国境と人類 文明誕生以来の難問

    Posted by ブクログ

    国境をほとんど意識しないで生活している島国、日本。そんな我々日本人こそ、この本を読むべきだと感じた。ルポルタージュの形式で前史、古代、中世の国境の在り方を前半では記述している。後半にはウィルスのパンデミックや気候変動で、人間が引いた線が崩れていく様を知らせてくれる。人が引いた国境は強い国には無いに等しいもので、現在もロシア、中国、イスラエルなどは同じ態度を貫いている。しかし、最後の2章で伝えている、ツバルのように海に沈みかけている国や、砂漠化が急速にすすむサヘル地域からの環境難民、コロナでの国境封鎖。どれをとっても高い壁を絶対神のように作ることを対策と考える大国の指導者は、それを引き起こしたの

    0
    2024年02月18日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!