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5000万キロにわたって延びる道路、放射能で2万年後まで住めない土地、10万年後も残り続ける二酸化炭素、
化石化するプラスチックごみ、沈みゆく巨大都市、宇宙空間をさまよう人工物……
人新世が地球に刻む負の遺産とは?
私たちの文明は、未来に何を残すのだろうか? 私たちはこの地球を永遠に変えてしまったのだろうか?
スコットランドのエディンバラから、海に沈みゆく上海、汚染されたバルト海、サンゴの白化現象が進むグレートバリアリーフ、フィンランドの核廃棄物処分場などを訪れながら、我々現代人が残す「未来の化石」を紹介する。
また、生物多様性や、地球の歴史を刻む南極の氷床コアのような、私たちによって失われてしまうもの、さらには、抗生物質によって進化する細菌といった、人間によって変化してしまったものなどをも取り上げる。
現代の人類は、すぐ直後の数世代に対してのみならず、数百・数千世代のちの子孫たちに対する責任を負っていることを突きつけ、遠い未来の子孫たちに、私たちがどのように記憶されることになるのかを明示する、人新世をかつてない巨視的なスケールで描く画期的な書。
Posted by ブクログ 2022年03月03日
「科学道100冊2021」の1冊。
著者は英文学と環境学の教授。
人類の辿った道が地球環境に与えた影響はどのようなものであったか、さまざまな文学作品への連想も絡めた思索集といったところである。
タイトルの「フットプリント」とは文字通り足跡のことで、序章は、イングランドにある、85万年前の初期人類...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月30日
人新生とはとても恐ろしい用語だ。そしてこの本で文学的視点も交えて語られる史実は、タイトル通りまさに痕跡と呼ぶにふさわしい。プラスチックや石油、原子核など、人間が作ってしまったものが地球にじわじわと与え続けている影響の深刻さに、我々は小さな声はあげるものの、決して便利さを手放そうとはしない。そして愚か...続きを読む
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