この身体がつくってきた文明の本質

この身体がつくってきた文明の本質

身体を持った生物としての人間が、いかに文明をつくってきたかを壮大なスケールで描く大作。『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』と『世界の起源』に続く3部作の終巻。

「肉体」をもった「生物」としての人類の壮大な歴史!
人間には肉体的な壁があるからこそ歴史はつくられた。
「身体」から初めて世界史を総合的に解き明かした名著!
ベストセラー『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』で始まる3部作の最新作。
疫病、人口問題、遺伝的変異、アルコール・カフェイン・薬物、長子相続、認知バイアス……。
歴史を動かした身体性!

本書「はじめに」より
本書では、人類の歴史の奥深くまで潜り、文化や社会、文明に人間の根本的な特徴がどのように現われていたかを探ることにする。ヒトの遺伝子や生化学、解剖学、生理学、心理学上の奇妙な癖がどのように発露してきたか、そして一度の重大な出来事という観点だけでなく、世界の歴史で終始一貫して長期に見られた傾向の結果や波及効果が何であったかを探究したい。……ヒトの体の特徴は、僕らが互いに学ぶ慣習や行動、技能などの人間の文化的発展に、もっと微妙な方法でも影響をおよぼしてきた。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この身体がつくってきた文明の本質 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    都市は人間が「こうしたい」と思って自然を上手くコントロールするために作り上げてきたもの。養老孟司の唯脳論にも近い主張だが、都市だけでなく、人類の営為そのものが突き詰めればそうした人間身体によるのであり、その身体要求に合わせて最適化して作られてきたのが文明である。

    こうした切り口で、身体欲求や制約に

    0
    2025年05月24日

    Posted by ブクログ

    疫病、人口問題、遺伝的変異、アルコール・カフェイン・薬物、長子相続、認知バイアスなどが及ぼした世界の歴史で終始一貫して長期に見られた傾向の結果や波及効果について探求した本。著者は宇宙生物学が専門だが科学を通して見た歴史書という感じ。特に風土病・感染症の観点からの植民地に関する分析が秀逸。

    BEIN

    0
    2024年12月02日

    Posted by ブクログ

    人間の身体的な側面(遺伝子、病気に対する抵抗、人口増加・減少の原因、薬物、認知バイアス等々)に焦点を合わせた『銃・病原菌・鉄』とも言うべき著作で、ものすごい説得力がある。『銃・病原菌・鉄』がまだまだ文明というものを脳内の機能が発揮されたものと過大解釈してんじゃねーのという印象を読み手にもたらすという

    0
    2024年11月02日

    Posted by ブクログ

    これまでわたしが断片的に知っていた情報を身体の特徴という切り口で一つの書籍にまとめ上げられてたなという印象でした。

    ハプスブルク家の顎(クールー病)、敗血症と航海への執念、ロマノフ王朝の血友病とラスプーチンの関係など、人体の特徴から生まれてくる歴史的な流れも存在するのだなと再認識させられました。

    0
    2025年01月06日

    Posted by ブクログ

    この本は、人間の身体的特徴がどのように文明の発展に影響を与えてきたかを探る壮大な著作。次のそれぞれ独立した8章からなり、どの章もとても面白く読むことができた。

    第1章 文明を作るソフトウエア
    第2章 家族
    第3章 エンデミックー風土病
    第4章 エピデミックー流行病
    第5章 人口統計
    第6章 気分を

    0
    2024年09月23日

この身体がつくってきた文明の本質 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す