あらすじ
ゼロからどうすれば文明を再建できるのか?穀物の栽培や紡績、製鉄、発電、電気通信など、生活を取り巻く科学技術について知り、 「科学とは何か?」を考える、世界15カ国で刊行のベストセラー!
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Posted by ブクログ
今ではDr.STONE巻末の参考文献としても知られる本作。世界滅亡のあと生き残っても、数年ならがんばれそうな気がしてくる。文明すごい。木もすごい
人参のオレンジとか、時計が時計回りなのは北半球だったから、など随所にはさまれる雑学も楽しい
Posted by ブクログ
全然知らないことがたくさん。
今が西暦何年か分からなくなっても、星を見ればわかるのか。。
必要最小限(むしろ不足)の図示にとどめているので、補足情報のネット検索は必須。
疫病大流行で世界が滅びたときにもし生き残ったら、
この本を握りしめて頑張ろう。
医学について
・もっとも基本的な感染対策は、手洗いとうがい。
飲料水が排泄物で汚染されないように対応すること。
・腸管感染症に対する治療の基本は、水分補給。
塩大さじ1杯+砂糖大さじ3杯→1リットルの水でかき混ぜる。
・単純な顕微鏡:透明なガラスを温めて引き延ばす→細いひも状にする→熱い炎でこの先端を溶かし、垂れさせる→
ガラスの滴は落ちる間に冷え、球形の極小のガラスビーズに→金属の薄片か、厚紙の真ん中に穴→
この穴に球形のレンズを乗せたものを作る→それを試料の上にかざす。
・難産の時に赤ん坊を取りだす、手術によらない方法:産科鉗子を産道まで差し入れる→
胎児の頭蓋骨をしっかり注意深くつかむ→頭の位置を直すか、静かに赤ん坊を引っ張りだす。
・即席の保育器:シールドビームやヘッドライト、ドアチャイム、小型扇風機、バッテリーで出来る。
・聴診器は、体の内部の音を明らかにする。心拍音の異常や肺の病気(ゼイゼイ、パチパチ、プクプク)、
腸の閉塞部(無音)、胎児のかすかな心音までわかる。
・真空ポンプ+二枚の金属板+高圧電流→電子+エックス線。
エックス線は、体の内部の状況を見せてくれる。使用者は、鉛の衝立の後ろで保護される必要あり。
・人体には、構造上で動物とは重要な相違点がある。
・疾患は、全身に及ぶ問題よりも、特定の臓器の問題によってしばしば起きている。
・鎮痛効果:柳の樹皮、トウガラシ、ミント、ケシ。
・消毒剤、消炎剤:ラベンダー。
・抗マラリア薬:キナの木の樹皮。
・臨床試験を成功させるには、被験者を無作為にグループ分けして偏りを無くすこと、
そしてニ重盲検法を利用すること。
・手術をする際の前提条件:正しい解剖学的知識、無菌状態、麻酔。
・無菌状態:ヨウ素、70%エタノール、高温殺菌した手術室。
・麻酔:笑気ガス、ジエチルエーテル。
・医学の再発展の過程では、秩序だった緻密な研究を省く近道は無いだろう。
人間の苦しみを緩和するためには、動物実験のような望ましくないことも実践しなければならないだろう。
・抗生物質ペニシリン。
・必要な科学を理解していても、大破局後の文明は一定レベルの高度さを再び確保しなければ、
社会一般に影響を及ぼすほど、充分な抗生物質を生産できるようにはならないだろう。
Posted by ブクログ
現文明が消えた後。
抱かれし遺構により再構築される新世界。
破壊という愚かしさまで継承されるのか。
数百年で9割もの生物種を絶滅させたもの。
それは人類。
サピエンスって何?
質の悪い冗談にしか思えない。
絶望の囁きは、渇きの風になる。
南無。
Posted by ブクログ
この世が大破局を迎えたあと。
”生存者が乏しくなった資源をめぐって熾烈な争いを始める”シナリオではなく、著者が着眼したのはその逆。人類の大半が抹消され物質的インフラだけが残されている状態というシナリオにおいて、人類が文明を再建する方法は?
あくまで思考実験なのだが、妙に具体的でとても面白い。
ひたすらつらつらつらつらと文章が連なる本で全然Howtoではないのだが、なぜかこの文庫本を防災リュックに入れておこうかなーと思っている。
Posted by ブクログ
高校までの科学で理科で習うような用語がたくさん出て来て、あぁ教育ってやっぱ大事だよなぁと懐かしかった。(ハーバーボッシュ法とか笑)
一つ気になるのは誰がこの再興の役割を担うのかということ。この本は世界に1人取り残されたことを想定しているのか、、、そうなると製鉄とかは多分できないだろう。
世界が滅ぶとして、あなたは何を残しておくかという問いはなかなか難しい。
それぐらいに今の世界はもので溢れているのが当たり前。
リチャードファインマンの言葉が印象的だった。こういうのが本質を捉えている気がする。
「私の考えでは、それは原始仮説、すなわち、すべての物質は原子からできていて、永久に動き回る小さい粒子は、いくらか離れているときは互いに引き合うが、無理やり押し付けられると反発するというものだ」
この言葉だけが滅んだ世界に唯一残ってるとして、ほんとに世界を再建できるのかとか考えると面白い
Dr.stoneとアイアムレジェンド見なければ、、、
Posted by ブクログ
タイトル通り、世界が滅んだ後にどうやって文明を復活されるんでしたっけ?っていう本。Dr. Stone的な話ね。心配性な方は本書を災害用避難バッグに入れておきましょう。
Posted by ブクログ
もしも文明が滅んだとして、そのあと、現在の科学文明を最速で復興させるのにはどのような知識があればいいか?
核戦争とかで全面的に滅ぶのではなく、感染症などで、ほとんどの人類が死に絶え、インフラなどは機能しなくなったものの、建物などは取り残されているという仮定で、そこから上記の問に対して、必要な知識を分野をわけて書いていくという思考実験的な本である。
何となく、自分がそんな文明の滅んだあとの生き残りとして、この本を読んでいるところを想定しながら読んでいたけれど、
実際そのような目にあうことは、ほとんど有り得ないと思うが(そんなことはあって欲しくない)、
でも、この本はそういった場面での実用性よりも、むしろ、生活していて意識されすらしない私たちの生活を支えてくれている科学の存在を教えてくれる。
中には中学校くらいで理科で習った記憶がかすかに残っているような内容もあるのだけれど、その時には知りもしなかったが、実はこの世界を支える重要な要素だったことを再発見するような体験を何度もさせてくれる本だった。
大人になって読んでも楽しめるが、子供が読めばどう感じるだろうか。感想を聞いてみたい。
Posted by ブクログ
たまに、科学文明が全く無い状態になったらどのようにして生活すれば良いかを考えることがあるがそれを理論的に記載してある。
この本が役に立つことは来ない方が良いけれど、もしもの時のためにこの本があることは覚えておこう。
Posted by ブクログ
文明崩壊後に、いかに文明を再興させるかについての壮大な思考実験である本書は現代文明を支えるサイエンスやテクノロジーの入門書でもある。(入門といっても本当にさわり程度なので、本書だけで文明を再興することは難しいが…)
こうした形で科学発展の歴史を振り返ると、奇跡としかいいようのない偶発的な発見のなんと多いことか。
Posted by ブクログ
もし今ある文明社会が終わったら?
そんなときにどうすれば人間は科学を取り戻せる?
今ある世界に近づけるための最低限の幅広い科学の知識が一冊にまとめられた、復活のための教科書のような。
一家に一冊あれば、崩壊後の世界でもなんとか現代農業に近いものくらいはできるようになるんじゃないか…
Posted by ブクログ
大崩壊後の地球で、物理学の基礎的な知識などを使い、生活を元の水準に戻すことができるか?の詳細が書かれた本。科学図鑑のようなポジショニングの本。
具体的な化学反応にも踏み込むので、結構詳細が退屈な場面もある。
が、普段何気なく使ってるツールの仕組みを知ることができ有意義だった。
読書前に想像していたのは、大崩壊後の立ち回りや、周りの人間関係の築き方などのSF要素の入ったサバイバル指南書だったが、思ってた以上に物事の仕組みにスポットを当てた図鑑のようなものだった。
そういう意味では少し退屈だったが。
Posted by ブクログ
世界が崩壊して生き残れた時にどこまで文明を戻せるか。読んだだけでは到底実践は不可能で、バイブルの様に抱えて世界滅亡を待つしかないと感じた。何事においても仕組みをさくっと知りたいと思う方はお勧め。
Posted by ブクログ
文明復興の為の知識が網羅されていると思うのだが、図解、図説がほとんど無いので分かりづらい。
解説が豊富な副読本が欲しい。
自然現象の理解から技術への応用の流れが何となくわかった。