立川談慶の一覧
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ユーザーレビュー
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ひょい、と。
ときどき一緒に落語に行く同僚が、「読んでみ」と渡してきた。
ゆる〜い生き方を進める立川談慶さんのエッセイ。
落語の魅力、共感させる力、勝ち負けではない、働かない人もそれなりに近所と共存していた江戸時代の人々と気質、人情•••。
いいなぁ。
ここ数ヶ月、落語のYouTubeを子
...続きを読む守唄代わりにしている僕。
効率を重視し過ぎて、近年、仕事もプライベートも息が詰まりそうだもんな。
ありがとう、とてもいい本だったよ、とても面白かったよ。
礼を言って同僚に本を返すと、
同僚は、「私はそんなにいいとは思わなかったけど•••」
なぜ、そんな本を推してきた?
共感さえもないオチやんか。
でも、僕には心に響くエッセイだったな。
Posted by ブクログ
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初めて落語と触れた書だったのでとても新鮮で印象に残ることが多かった。
伝統芸能としての落語のポジション変化、時代を作ってきた名人たちのストーリー、現代にも生きる落語の用語。
ビジネスパーソンにも学びになる演目。
芝浜、100年目を見てみようと思う。
Posted by ブクログ
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ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語
著:立川談慶
落語は日本の「文化」、日本人特有の「価値観」を教えてくれる。それは落語が単なる「娯楽」にとどまらず、伝統芸能としての側面があるからである。
国内外を問わず、自国の文化・伝統芸能はビジネスエリートにとって共通言語になりえる。「
...続きを読む落語」を知るということは、日本の文化・伝統芸能を知り、日本人の価値観を知るということである。落語は、日本各国を旅せずとも、日本について深くしることができる最強のツールである。
本書の構成は以下の7章から成る。
①これだけ知っておけば間違いない落語の「いろは」
②噺の構造と落語家の出世
③ニュースや会話によく出てくる名作古典落語
④落語と比べると理解しやすい日本の伝統芸能
⑤これだけは知っておきたい落語界のレジェンド
⑥世界の笑いと落語
⑦これを知っていればあなたも落語通!使える落語
テレビで眺める程度で、あまり触れてこなかった「落語」という世界。本書はその導入部分のみの紹介かもしれないが、その入り口でさえ惹きつかれるものがあった。
日本古来から伝わる文化芸能である落語は、今の世の中のプレゼンテーション。伝えるのも用件ではなく、笑いとその背景の道徳などの心を伝えるという点では非常に参考になる。
笑いという側面でみても、子どもを笑わせるために多用する顔芸や、妻に良かれと思ってくりだす「ダジャレ」(失笑される)、ではとうに限界がきており、ジャパニーズユーモアという、飽きのこない、伝えられる側のとんち的思考も借りながらの笑いの提供というある意味新鮮な笑いのキャッチボールの仕方を学ばせてもらった。
古典的落語の同じ題目は演者によって、大きく変わる。そしてそれは同一人物であっても同じ演者であっても、毎回違った顔を見せてくれる。生き物のようなもの。
古典落語といっても、カチっと変わらないものではなく、時代によってアレンジや解釈や演じ方が変わる。伝える側も伝えられる側も成長することでその題目は時代と共に進化し、生き残っている。
奥が深い落語。簡単ではないかもしれないが、演じる側として落語を触れる等違ったことにもチャレンジしてみたい。
Posted by ブクログ
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このシリーズの「役に立つ古典」で、「俳諧」が笑いを表すものだと知った。そこから笑いは日本の文化に根差した奥深い何かがありそうだと、本書を手に取った。
「落語とは人間の業の肯定である」
落語家立川談志のこの言葉は落語の本質をついていると筆者は言う。
人間は業の塊で、落語はその人間のだめなところ、弱さ
...続きを読むを明るくテンポよく伝えてくれる。それをみた観客は「自分にもそういうことがあったなあ」「誰でもだめなところはあるよなあ」と弱さを受け入れてくれる落語を聴いて安心する。勝ち負けの二元論が蔓延り失敗できない窮屈な社会にいるわたしたちを、リラックスさせてくれる。だから落語の笑いはほっとした笑いなんだそう。
自分を受け入れてくれる場があることで自尊心が高まり、相手と比べることのない自分らしい道を歩むことができる。そんな力が落語にはあったのだと読み進めるにつれ感激した。落語のようなほっと一息つくような場がこの時代には必要だ。
私も自分より頭がよかったり活動的な人をみて自尊心が損なわれることがある。でも他人と比べてばかりでは仕方がない。やはり、週に一度は課題も仕事もしない日を確保し、自分の山を登り続けること、自分らしさを磨き続けることを人生の軸にしたい。
落語の作品を紹介しながら今の日本人が学ぶべきテーマについても書かれており、助け合いが当たり前だった長屋の地域コミュニティについて特に関心を抱いた。人が地域の人に甘えられるにはどうしたらいいだろう?
Posted by ブクログ
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古典落語はその名の通り「古典」なのであって
知っているのと、知らないのでは会話も弾まな
い事は明らかです。
要はその古典の話を知っているというのは、あ
る種の教養とも言えます。
昨年開業した高輪ゲートウェイ駅の名称公募で
第3位に入っていたのは「芝浜」です。
結果はご存知の通りですが、ネットで
...続きを読むは「やっ
ぱり夢だったか。芝浜だけに」と多くの人が書
き込んだといいます。
落語演目の「芝浜」のオチを知らないと何のこ
とだか分からないですよね。
今、落語はブームです。落語だけではないです。
講談や歌舞伎だって盛況なのです。
この本では落語というものが、日本の古典芸能
の中でどういう位置づけであるのか、歴史から
学ぶことができます。
つまりネタを知ることだけではなく、まさに落
語のすべてを教養のごとく学べる一冊です。
Posted by ブクログ
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