澤田直の作品一覧

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作品一覧

2023/08/04更新

ユーザーレビュー

  • 新編 不穏の書、断章
    これは一生ものの一冊になりそうです。読んでいると、生活上の様々な出来事や悩みが至極つまらないことに思える。開き直ることができる。自分が自分でいられる。それでいて、時にしんみりすることもある。まるでお酒のように、飲み方によって色々な酔い方ができる作品です。
  • シュレーディンガーの猫を追って
    例えば、堀江敏幸の小説のように。あるいは蜂飼耳の散文のように。流れる言葉の連なりの中に、作家の思考の断片が幾重にもオブラートに包(くる)まれた状態で見つかるような文章に、惹かれる。フィリップ・フォレストはそんな文章を書く作家のひとり。

    例えば草むらの中に転がる軟式野球のボールの白さにはっとするよう...続きを読む
  • 新編 不穏の書、断章
    「わたしと私は違う」
    ペソア自身とは違う様々な人物・・・アルベルト・カエイロ、リカルド・レイス、アルヴァロ・デ・カンポス、等、様々な異名を作り上げた詩人、ペソアの散文集の様な作品です。
    ペソアの独特な思想、哲学感が反映された散文で、ニヒリズムでも、ペソアらしさが添えてあって、それだけじゃない何かが感...続きを読む
  • 新編 不穏の書、断章
    真に書く人は本を造らない。
    「造る」は「書く」に追いつけないからだ。
    散らかした紙片の中に佇み途方に暮れる人こと詩人なのである。

    みたいなことを考えた。
    つまりはペソア病にかかっていたわけだ。

    60箇所くらい付箋が残されたこの本を、何度も読み返すことになるだろう。

    未来の郷愁。
  • 新編 不穏の書、断章
    何だ! 彼は、どこから来たんだ!

    ペソアを知らなかった。
    このことを口惜しく思ったと同時に会えて心底喜んだのです。形の無いアンティークを見つけたように。

    この読後感はカフカに近似しています。
    それもそのはずで、本書も『城』や『審判』と同様に未完。音量の縮減。フェイドアウト的。いやどこかの結末を目...続きを読む

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