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20世紀が秘匿した最後の巨匠とされるポルトガルの作家の書。異なる人格となって書かれた作品群のひとつ「不穏の書」と諸人格による「断章」をおさめる。旧版を大幅に増補改訂。 解説=池澤夏樹
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Posted by ブクログ
何だ! 彼は、どこから来たんだ!
ペソアを知らなかった。
このことを口惜しく思ったと同時に会えて心底喜んだのです。形の無いアンティークを見つけたように。
この読後感はカフカに近似しています。
それもそのはずで、本書も『城』や『審判』と同様に未完。音量の縮減。フェイドアウト的。いやどこかの結末を目指してさえいない散文で彩られていますから、そもそも終えようとしていないのかもしれない。私たちは本というシステムでもって彼を読みます。本には最後のページがあります。書籍的には一冊を読み終えましたが、実際は彼の世界を一度撫でたに過ぎないのです。
彼は「夢を見ている」と言っていますが、それはしなやかでたくましい想像力のなせる業。
でもきっと、彼は想像なんてしていない、なんて言い出しそう。
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