中公文庫の検索結果
検索のヒント
検索のヒント
■キーワードの変更・再検索
記号を含むキーワードや略称は適切に検索できない場合があります。 略称は正式名称の一部など、異なるキーワードで再検索してみてください。
■ひらがな検索がおすすめ!
ひらがなで入力するとより検索結果に表示されやすくなります。
おすすめ例
まどうし
つまずきやすい例
魔導士
「魔導師」や「魔道士」など、異なる漢字で検索すると結果に表示されない場合があります。
■並び順の変更
人気順や新着順で並び替えると、お探しの作品がより前に表示される場合があります。
■絞り込み検索もおすすめ!
発売状況の「新刊(1ヶ月以内)」にチェックを入れて検索してみてください。
-
阿呆旅行
内田百閒「阿房列車」にあやかって、西へ東へディスカバー・ジャパン――。 行くなら冬、と思い立った網走番外地。旧正月ならぬ「旧の万博」、祭りのあとの大阪・千里。雲を見に、夕日を見に行く松江。心酔する百鬼園先生の古里、岡山・古京町……あの頃の日本が息づく大人の旅行記。雑誌連載中に急逝した内田百閒への追悼文「核心」を増補。〈解説〉宮脇俊三 [目次より] 精進落さず――伊勢 手鍋さげたり――長崎 白い墓地――網走 ととらく紀行――能登 留学事前――祇園 はずかしい旅――蒲原 うわの空旅――熊本 大阪さがし――大阪 とにかくハワイ――ホノルル・ラナイ島 牛歩随行――宇和島 おばこ、恙なきや――庄内 眩しかりけり――神戸 三景の末路――松島 わたしの城下町――松江・出雲 白い飛礫の――札幌 滾るまで――秋田 海内旅行――鹿児島航路 ああ名山――富士を見に行く 旅に病んで――高山 美しや毒の島――徳之島 百鬼園先生町内古地図――岡山 裸体写真撮影行――奥日光 北海わいん唄――池田町 細胞入替え旅行――ヤング京都 解説 宮脇俊三 巻末エッセイ「核心」 -
パリのパサージュ 過ぎ去った夢の痕跡
フランス革命直後からパリに陸続と生まれたガラス天井の通り抜けを、「パサージュ」という。オペラ座、パノラマ、グラン・ブールヴァール……時代ごとの街の名所に、パリ市民を導いてきた。夢と欲望が吹き抜けたパサージュの歴史は、パリ近代化の歴史でもある。現存する19のパサージュを、フォトグラファー鹿島直の写真で辿る新しいパリガイド。 【目次】 まえがきに代えて Ⅰ パサージュへ時間旅行の手引き パサージュの定義 パサージュガイド19の散歩路 01 ギャルリ・ヴェロ=ドダ 02 ギャルリ・ヴィヴィエンヌ 03 ギャルリ・コルベール 04 パサージュ・ショワズール 05 パサージュ・デ・パノラマ 06 パサージュ・ジュフロワ 07 パサージュ・ヴェルドー 08 パサージュ・デ・プランス 09 ギャルリ・ド・ラ・マドレーヌ 10 パサージュ・ピュトー 11 パサージュ・デュ・アーヴル 12 パサージュ・ヴァンドーム 13 パサージュ・デュ・グラン=セール 14 パサージュ・ブール・ラベ 15 パサージュ・デュ・ケール 16 パサージュ・デュ・ポンソー 17 パサージュ・デュ・プラド 18 パサージュ・ブラディ 19 アルカード・デ・シャン=ゼリゼ パサージュの歴史 Ⅱ パサージュ文学全集 失われたパサージュを求めて ギャルリ・ド・ボワ ギャルリ・ドルレアン パサージュ・ド・ロペラ(オペラ・パサージュ) パサージュ・デュ・ポン=ヌフ パサージュ・デュ・ソモン パサージュを読む パサージュ・デ・パノラマ パサージュ・ショワズール あとがきに代えて 文庫版のためのあとがき -
日本の美
「西洋と東洋の美」「中国と日本の美の相違」から始まり、日本の文学に通底する「もののあわれ」「わび」「幽玄美」などを語り、「世界における日本の美の位置」「日本の美を貫くもの」を探究する。ほかに『近代美の研究』から機械やスポーツに関する論考とさらに全集未収録のエッセイ「現代日本画の一つの課題」を増補。初文庫化。 『日本の美』 1 西洋の美と東洋の美 2 中国と日本の美 3 日本のこころと日本の美 4 文学――さやけさ・もののあわれ 5 文学――幽玄・わび 6 文学――軽み・いき 7 美術 1 8 美術 2 9 美術 3 10 音楽 11 舞台 12 世界における日本の美の位置 13 日本の美を貫くもの 『近代美の研究』より 現代における美の諸性格 機械美の構造 スポーツ気分の構造 近代美と世界観 思想的危機における芸術ならびにその動向 (全集未収録論考) 現代日本画の一つの課題次より -
演劇入門 増補版
生涯に一度、私の演劇観を具体的に述べ、一冊にまとめておきたい――。演劇人、シェイクスピアの翻訳者としての旺盛な著作活動の中から戯曲論、翻訳論、演出論、演技論等を自ら厳選。待望された著者唯一の入門書であると同時に演劇理論家としてのエッセンスを提示する。全集未収録の単行本版に「醒めて踊れ」を増補した決定版。 〈解説〉福田 逸 ■目次 Ⅰ 劇と生活/演劇の特質/劇場への招待 Ⅱ 戯曲読法/ことばの二重性/シェイクスピア劇のせりふ Ⅲ 演技論 Ⅳ 演出論/シェイクスピア劇の演出 Ⅴ 日本新劇史概観 * 醒めて踊れ あとがき 解説 演劇理論家としての福田恆存 福田逸 -
巡査長 真行寺弘道
53歳の真行寺弘道は、「巡査長」という肩書きが警視庁捜査一課で異例なだけでなく、きっちり公休を取り自宅のオーディオでロックを聴くのが楽しみという、刑事としてはかなりの変わり種。捜査の「お約束」である所轄刑事との相勤を避けて単独行動するなど、型破りな行動・言動で知られている。これまた異例ながら、キャリアで捜査一課長の水野玲子警視に命じられた真行寺は、八王子の高級老人介護施設で起きた入居者死亡事件を捜査する。AI搭載の人型介護支援ロボットが関わっているらしいその事件を調べるうちに、真行寺は、自らの職業を「ハッカー」と称するオーディオマニアの青年・黒木良平と親しくなった。同事件の捜査が一段落したところに、水野課長から連絡が入る。元警察官僚で衆院議員の尾関一郎が新宿のホテルで変死したという。捜査を進めるうちに、この事件の背後に政界・芸能界・反社会的勢力などが連なる大きな組織の存在をかぎ取った真行寺は、黒木の力を借りて真相に迫るが――。 ゲノム編集や文明社会など幅広くリアルな知見に裏打ちされた、圧倒的なスケールの痛快エンターテインメント! -
サド侯爵の生涯 新版
『悪徳の栄え』の著者、サディズムの祖として知られるマルキ・ド・サド。 この公序良俗に対決しつづけた18世紀フランスの貴族の生涯を、誕生から性的醜聞、幽囚生活、孤独な晩年まで描ききる。 無理解と偏見に満ちた従来のイメージを覆し、サドの実像を捉えた、著者渾身の作にして、三島由紀夫『サド侯爵夫人』の典拠となった画期的評伝。 〈解説〉出口裕弘 【目次より】 第一章 誕生より結婚まで(一七四〇―一七六三年) 第二章 リベルタンの出発(一七六三―一七六七年) 第三章 アルクイユ事件の周辺(一七六八―一七七二年) 第四章 マルセイユ事件の周辺(一七七二―一七七三年) 第五章 ラ・コストの城にて(一七七三―一七七八年) 第六章 ヴァンセンヌの鐘楽(一七七八―一七八四年) 第七章 自由の塔(一七八四―一七八九年) 第八章 革命とともに(一七八九―一七九二年) 第九章 恐怖時代に生きる(一七九二―一八〇〇年) 第十章 精神病院の晩年 (一八〇一―一八一三年) 第十一章 死 (一八一四年) 補遺(1) 死後の評価 補遺(2) その生涯の最後の恋 補遺(3) ジャンヌ・テスタル事件 -
海軍応用戦術/海軍戦務
「自分が最も奉公したのは戦略・戦術ではなくロジスチックス(戦務)である」。海軍という巨大組織を十分かつ効率的に運用するためのマニュアルの全貌が明らかに。前巻に続き、戦略と戦闘の関係、勝敗と戦果について述べた「海軍応用戦術」、艦隊の令達、通信、偵察警戒といった任務の規範を示した「海軍戦務」、演習の手順を示した「同別科」を収録。 目次 海軍応用戦術 緒 言 第一章 総 説 第一節 戦略と戦闘の関係 第二節 戦闘の目的及種別 第三節 戦闘の勝敗及戦果 第四節 戦闘に於ける攻撃の正及虚実 海軍戦務 緒 言 第一章 令 達 第一節 令達の種別 第二節 令達の要義 第三節 令達の文法 第二章 報告及通報 第一節 報告及通報の種別 第二節 報告及通報の要義並文法 第三章 通 信 第一節 通信法の種類 第二節 通信線の系統 第四章 航 行 第一節 航行の種別及要義 第二節 航行の方法 第五章 碇 泊 第一節 碇泊の種別及要義 第二節 碇泊の方法 第六章 捜索及偵察 第一節 捜索及偵察の要義 第二節 捜索の種別及方法 第三節 偵察の種別及方法 第七章 警 戒 第一節 警戒の要義 第二節 航行中の警戒法 第三節 碇泊中の警戒法 第八章 封 鎖 第一節 封鎖の種別及要義 第二節 封鎖中の警戒法 第九章 陸軍の護送及揚陸掩護 第一節 護送及揚陸掩護の要義 第二節 護送の方法 第三節 揚陸掩護の方法 第十章 給 与 第一節 給与の要義及品目 第二節 給与の種別及方法 (附録) 艦隊戦務用図書の分類 海軍戦務 別科 演 習 第一節 演習の目的及要義 第二節 演習の階級及其範囲 第三節 演習の計画及実施 第四節 演習の審判及講評 -
海軍基本戦術
日本海海戦を勝利に導いた旧日本海軍の名参謀・秋山真之による幻の戦術論が一世紀の時を経て全容をあらわす。「海軍基本戦術」「海軍応用戦術」「海軍戦務」のうち本巻は「海軍基本戦術」を収録。第一編では、基本である艦隊の構成要素、編制、そして艦隊、戦隊の運動法について、第二編では日本海海戦の戦例を引き、丁字戦法、乙字戦法を講述。 目次 海軍基本戦術 第一篇 緒 言 第一章 戦闘力の要素 第一節 総 説 第二節 攻撃力 第三節 防禦力 第四節 運動力 第五節 通信力 第六節 結 論 第二章 戦闘単位の本能 第一節 総 説 第二節 戦艦の本能 第三節 巡洋艦の本能 第四節 通報艦、海防艦及砲艦の本能 第五節 駆逐艦、水雷艇及潜水艇の本能 第三章 艦隊の編制 第一節 総 説 第二節 戦隊の編制 第三節 水雷戦隊の編制 第四節 大艦隊の編制 第四章 艦隊の隊形 第一節 総 説 第二節 戦隊の隊形 第三節 水雷戦隊の隊形 第四節 大艦隊の隊形 第五章 艦隊の運動法 第一節 総 説 第二節 戦隊及水雷聨隊の運動法 第三節 大艦隊の運動法 第四節 結 論 海軍基本戦術 第二編 戦 法 第一章 兵 理 第一節 兵戦の三大元素 第二節 力の状態及用法 第三節 優勝劣敗の定理 第二章 戦法上の攻撃諸法 第一節 戦闘に於ける攻撃と防禦 第三節 斉撃及順撃 第四節 戦闘距離に基ける攻撃法の種別 第三節 正奇の方術的攻撃法 第三章 戦 法 第一節 決戦に於ける戦法 第二節 追撃戦法 第三節 退却戦法 第四節 戦闘戦法 第五節 大艦隊の戦法 第六節 水雷戦隊の戦法 解説 戸髙一成 -
昭和16年夏の敗戦 新版
日米開戦前夜。平均年齢三十三歳、全国各地から集められた若手エリート集団が出した結論は「日本必敗」。それでも日本が開戦へと突き進んだのはなぜか。客観的な分析を無視して無謀な戦争に突入したプロセスを描き、日本的組織の構造的欠陥を暴く。 石破茂氏との対談、新版あとがきを収録。 -
イエス伝 マルコ伝による
イエスが神の子であるのは、奇跡や神秘性ではなく真実と愛に基づくものである。四福音書の中で、最も古く、事実に即して、人としてのイエスの伝道の生涯を中心に記した「マルコの福音書」によるイエス伝を、作者マルコの意図を汲み取りながら、イエスの愛にあふれた言行を活き活きと映し出す。巻末に著者による「キリスト教早わかり」を収録。 目次 第一章 福音の始め 一 マルコ伝の特徴 二 イエスの聖召 第二章 伝道の始め 一 最初の説教 二 最初の奇蹟 第三章 戦闘の始め 一 敵の出現 二 パリサイ人 三 イエスの対敵態度 四 敵味方の分解 第四章 伝道第二段 一 伝道方法の変更 二 種播きの譬話 第五章 湖水の彼岸此岸 一 湖上の突風 二 ゲラセネの豚 三 血漏の女 四 ヤイロの娘 付 奇蹟論 第六章 地方伝道 一 故郷訪問 二 弟子の派遣 三 洗礼者の死 四 五千人のパン 第七章 ゲネサレ行 一 丘のいのり 二 食物論争 第八章 異邦の彷徨 一 スロ・フェニキヤ 二 ガリラヤの海 三 ピリポ・カイザリヤ 第九章 ヘルモン山 一 山頂の変貌 二 山麓の治癒 第十章 エルサレムに向かう 一 ガリラヤを過ぐ 二 ヨルダンのかなた 三 エルサレム街道 四 エリコを過ぐ 第十一章 最後の入京 一 驢 馬 二 無花果 三 宮 四 山 第十二章 最後の論戦 一 資格問題 二 納税問題 三 復活問題 四 誡命問題 五 追 撃 付 最後の論戦に現われたるイエスの神観 第十三章 最後の預言 一 神殿の崩壊 二 荒すにくむべき者 三 無花果の樹よりの譬 付 補 講 第十四章 葬の備え 一 祭司長・学者 二 ベタニヤのマリヤ 三 イスカリオテのユダ 第十五章 最後の晩餐 一 準 備 二 「我を売る者」 三 過 越 四 晩 餐 第十六章 ゲッセマネ 一 途にて 二 園にて 三 外にて 四 ゲッセマネの祈りの意味 第十七章 イエスの裁判 一 大祭司の法廷 二 ペテロの否認 三 ピラトの法廷 四 不法と虐待 第十八章 イエスの十字架 一 侮 辱 二 十字架の上にて 三 イエスの十字架の意味 第十九章 イエスの復活 一 埋 葬 二 復活の晨 三 追 加 付 イエスの復活の記事について 基督教早わかり 一 信仰の力 二 天の父 三 罪のあがない 四 体の復活 五 宇宙の完成 六 聖霊の働き 七 神中心の生活 あ と が き -
愛してるよ、愛してるぜ
8人の女性と9回結婚、任侠を生きた安部譲二の波瀾万丈な人生経験を、30年来の友人である作家・山田詠美が引き出す。対談が始まったころ、まだ独身だった山田さん。対談と同時進行で、10歳年下の現在の夫君と恋愛が始まり、結婚に至った(プロポーズは、本書対談取材で訪れた京都にて。その様子も収録)。さらには、76歳の安部さんの「人生最後の恋愛」も勃発し、家出をして彼女の家に転がり込む、などのハプニングも・・・。著者二人の山あり谷あり、「人生劇場」の様相を呈している。山田さんによる安部さん追悼文「ベストフレンド4ever」収録。【解説】宇垣美里 『人生相談劇場』改題 -
新装版 強運な女になる
強くなることの犠牲を払ってきた女だけが、オーラを持てる。ぴかりと光る存在になるために、運気を貯金しよう……使い方は、あなたしだい。心の贅沢を味わえる女になるために、そしてエイジレスな女をめざすあなたへ――。笑って読んで、運が自然と寄ってくる、20年来愛読されてきた「女のバイブル」が、待望の電子書籍化! 【目次】 ■ひと目惚れされる女になる 運気は貯金できるものである/男は運からつかわされたもの/まず金運、そして男運 ほか ■エイジレスな女になる エイジレスな女になるために/メイク道は日々勉強、日々冒険/偉大なるメイク修業 ほか ■心の贅沢を味わう女になる 小笠原流のお正月/ひな人形の魔力/お花見指南 ほか ■買物の極意を知る女になる 南国で買うもの、こんなところに注意/ボーイフレンドへのお土産/バッグコレクター ほか -
クーデターの技術
19世紀から20世紀にかけての欧州の事例を、ルポルタージュの手法も用いながら解析した本書は、原著刊行から百年近く経つ現時点においても、さまざまに研究されており、また、現実政治の動きを見るなかでつねに参照される名著である。いかに国家権力を奪取し、またいかにそれを防御するかについて歴史的分析を行うとともに、引き起こす人間の人物論や心理状態の描写も豊富に含んだ、まさに古典中の古典といえるこの著作について、現代的観点から全貌を新訳した中公選書版にもとづき、註釈を増やしてより理解しやすくした文庫版がここに登場。 -
戦後と私・神話の克服
戦後の「正義」に抗い、自身の「私情」に忠実であることを表明した「戦後と私」、三島由紀夫、石原慎太郎、大江健三郎を論じた卓越した批評「神話の克服」。「私」三部作ほか、癒えることのない敗戦による喪失感と悲しみを文学へと昇華した批評・随想集。自作回想「批評家のノート」初収録。 〈解説〉「江藤淳と『私』」平山周吉 【目次】 Ⅰ 文学と私/戦後と私/場所と私/文反古と分別ざかり/批評家のノート Ⅱ 伊東静雄『反響』/三島由紀夫の家/大江健三郎の問題/神話の克服 Ⅲ 現代と漱石と私/小林秀雄と私 解説 江藤淳と「私」(平山周吉) -
三人孫市
付言しておきたいのは、信長の最大のライバルは、……やはり大坂本願寺であるということだ。そして、その本願寺の軍事力を支えたのが雑賀衆であり、その頭目が「雑賀孫市」だった。(解説/和田裕弘。中公新書『織田信長の家臣団』『信長公記』著者) ときは戦国、織田・浅井・三好ら大大名がしのぎを削るただ中に、紀州・雑賀庄はあった。彼らに転機をもたらしたのは、八咫鴉を祀る夜に蹌踉と現れたひとりの老人。刀月斎を名のる男は、頭領〈雑賀孫市〉を父にもつ三兄弟それぞれに、奇妙な形をした鉄炮を与えたのであった……。 病身を抱えながら鉄炮兵法を編み出す長男・義方、豪放磊落にして武威赫々たる次男・重秀、入神の域に達した狙撃の腕を持ちながら心を閉ざす三男・重朝。兄弟で〈雑賀孫市〉を襲名した彼らは、異なる道を歩み、異なる志を秘めながら戦乱の世を駆け抜ける! いま最も勢いに乗る歴史作家・谷津矢車が放つ硝煙たなびく合戦絵巻!! -
南洋通信 増補新版
二十八日ノ船デ暑イ所ヘ行ツテ来マス――。一九四一年に南洋庁の官吏としてパラオに赴任した中島敦。その目に映った「南洋」とは。小品『南島譚』『環礁』に加え、南洋群島(ミクロネシア)から妻子に宛てて毎日のように綴られた多くの書簡を収録。 〈巻末エッセイ〉土方久功 【目次】 南島譚 幸福 夫婦 雞 環礁――ミクロネシヤ巡島記抄―― 寂しい島 夾竹桃の家の女 ナポレオン 真昼 マリヤン 風物抄 書簡 昭和十六年六月―昭和十七年三月 巻末エッセイ トン 土方久功 -
ファウスト
あらゆる知的探究も内心の欲求を満たさないことに絶望したファウストは、悪魔メフィストフェレスと魂をかけた契約を結ぶ。巨匠ゲーテが言葉の深長な象徴力を駆使しつつ自然と人生の深奥に迫った大作の第一部を、翻訳史上画期的な名訳で贈る。読売文学賞受賞作。訳者による解説「一つの読み方」を付す。 〈巻末エッセイ〉河盛好蔵・福田宏年 -
彼女に関する十二章
〈五十歳になっても、人生はいちいち驚くことばっかり〉 息子は巣立ち、夫と二人暮らし。会計事務所でパート勤務の宇藤聖子が、 ふとしたことで読み始めたのは、六十年前にベストセラーとなった「女性論」。 一見古めかしい昭和の文士の随筆と、 聖子の日々の出来事は不思議なほど響き合って……。 どうしたって違う、これまでとこれから。 人生の新たな段階を迎える世代ならではの感慨と、思いがけない新たな出会い。 セクハラ、LGBT、貧困――身近な社会問題を織り込みながら、 くすりと笑える読み心地のよさ。 ミドルエイジを元気にする上質の長編小説 -
俳句の五十年
子規との出逢い、漱石との思い出、のちに俳風をめぐり対立した畏友、碧梧桐への敬愛――。退学と転校を繰り返した青春時代、引き継いだ「ホトトギス」の経営苦難など迷走と模索をし続けた日々と森鴎外、幸田露伴、黒岩涙香、柳田國男などとの交遊を振り返る。一九四二年、中央公論社から刊行された知られざる自伝を初文庫化。〈解説〉岸本尚毅 目次より「同窓学誌」と碧梧桐 ベース・ボールと子規 第三高等中学校入学 碧梧桐上洛して同宿 復校後第二高等中学校に転ず 間もなく退学決行 「小日本」の廃刊 藤野古白の自殺 子規の委嘱を辞退 鴎外との関係 露伴と私 漱石と宮島に 湖南の新婚旅行 万朝報入社 「ホトトギス」を主幹 子規の死 文章熱の勃興 国民新聞に入る 碧梧桐派と虚子派 松山時代の漱石 ヨーロッパの旅 俳句の翻訳 日本俳句作家協会の結成 選者生活五十年 善悪良否の標準 文章の誘惑 -
カジノの歴史と文化
「本書の目的は、我が国にできるであろうカジノを含め、賭け事をするという人間が本来持っている『密やかな欲望』を充足する場所として、現在、世界の100か国以上で提供されている『適切に管理された賭博場』であるカジノを、カジノに馴染みのない日本人に、賢く、かつスマートに楽しんでもらいたいことに尽きる」(著者)。 カジノのルールやマナーをわかりやすく示し、世界のカジノ事情を紹介しながら、IR推進法、実施法をもとに、日本でのカジノについて多面的に考察を加えた本書は、賛成派・反対派を問わず、まずはカジノについて正確な知識を持ってもらうために最適な一冊である。 -
地中海幻想の旅から
時には〈日常〉を脱して、魂の目くらむ昂揚を経験することも、人生を豊かにする大切な方法なのだ(本文より)。一九五七年の留学以降、第二の生活拠点となったパリ、創作への啓示を受けたアテネ、作品の舞台となったフィレンツェ、アルジェ……生涯を通じ旅を愛した作家の多幸感あふれるエッセイ集。 目次より I 地中海幻想の旅から 中部イタリアの旅 フィレンツェ散策 私の古典美術館 アッシリアの眼 ポンペイ幻想 廃墟の教えるもの 地中海幻想 力ルタゴの白い石 友をもつこと II フランスの旅から ヨーロッパの汽車旅 恋のかたみ モンマルトル住い 海辺の墓地から 早春のパリ 昔のパリいまのパリ 変ったパリ変らぬパリ フランスの知恵 パリの雀のことなど 回想のシャルトル 近い旅遠い旅 パリ――夢と現実 風塵の街から 回想のなかのゴシック III 北の旅 南の旅から ロシアの旅から一 ロシアの旅から二 森の中の思索から 北の海辺の旅 南イングランドから ハドリアヌスの城壁を訪ねて 大いなる聖樹の下 インド変容 旅立ちの前に 南の遙かな青い海 中国の旅から -
レギオニス 信長の天運
戦国ベンチャー織田家の軍団長(レガトゥス・レギオニス)で、最後に生き残るのは誰だ? 東海の覇者・今川義元、桶狭間に散る――。尾張を半ば手中にした織田信長は、三河の松平元康と誼を通じ、西に境を接する美濃・斎藤義龍との決戦に備えつつあった。戦意高まる家中にあって、柴田権六勝家は、微妙な立場にいた。信長と父の後継を争った弟の傅役だったため信用されず、功名を立てる機会すら与えらないのだ。焦る勝家とその家臣たち。彼らに再び、出世の機会は与えられるのか!? 武将たちの出世争いを描き、働くすべての人が共感必至の大好評戦国絵巻。 -
食道楽
和洋中、四季折々、多種多様の料理をレシピと共に味わうグルメ小説の元祖。明治期空前のベストセラーを読みやすくコンパクトな現代語抄訳で初めて文庫化。 美味しくてやめられない、これぞグルメ小説の元祖―― 若き大食漢・大原と、料理に凄腕を発揮する妙齢のお登和のラブロマンスとともに、 和洋中、四季折々、膨大な数の各種料理の調理法を蘊蓄たっぷりに紹介。 前代未聞のその手法と、滑稽味あふれるストーリーで絶大な人気を博した本書は、実用性を貴び家庭料理の近代化を説く、先見的な食の啓蒙書でもあった。 食材、調理器具、栄養学、衛生にまで及ぶ圧倒的な情報量から、 嫁入り道具としても重宝されたという明治期空前のベストセラーを、 読みやすくコンパクトな現代語抄訳で初めて文庫化 -
歌丸 不死鳥ひとり語り
噺を残すのは、噺家の使命。あたしたちの代で噺の数を減らしたら先人に申し訳ない――。小学四年生で噺家になると決心、「笑点」出演で一躍人気者になるとともに、古典落語の掘り起こしに取り組み続けた生涯をたどる、粋なひとり語り。持ちネタの舞台裏を語る「あたしのネタ帳」と口演速記『ねずみ』も収録。『恩返し 不死鳥ひとり語り』を改題。 -
決定版 オーケストラ楽器別人間学
あなたの運命は選んだ楽器が決めていた! まさかと思ったホルン奏者のあなたは山奥育ちですね。チェロを始めたあなたは、最近お人好しになっていませんか。楽器と性格の関係を、N響首席オーボエ奏者が爆笑的にプロファイリングする禁断の音楽書。演奏者必携の名著を大幅リニューアル。指揮者、ソリスト、声楽家などを考察した「オーケストラ周辺の人々学」、「アマチュア・オーケストラ専門用語集」などを増補した決定版。 〈巻末マンガ〉二ノ宮知子 -
日本航空一期生
GHQによる「航空禁止令」のもと、占領下の日本では、航空機保有はおろか、教育や研究も禁止されていた。敗戦6年後に誕生した「日本航空」のもと、失われた「空」を取り戻そうとした人々の奮闘を描くノンフィクション。「容姿端麗」が応募資格だった「スチュワーデス一期生」、「臆病者と言われる勇気を持て」の標語で知られる第二代社長松尾静磨、社章「鶴丸」デザイン誕生秘話ほか、当時を知る80歳以上の関係者に聞きとり取材し、資料室に通い詰め、創業期を活写する。自身もJALの客室乗務員として5年間勤務した著者が、安全運行と現場主義の徹底した時代を、今日への警鐘と愛情をこめて描く。 -
パリからのおいしい話
料理にまつわるエピソード、フランス人の食の知恵 グルメガイドではわからない「暮しの芸術」としての家庭料理―― パリ生活の豊かな体験を通してつづる、美食の国の伝統の味 〈目次より〉 正月の夢・トリュッフ/生ガキで海の神秘を味わう/魚を食べないフランス人/フランス料理の王様ポ・ト・フ/パンがうまくなくなった/美食のカトリックと粗食のプロテスタント/スープが大好き/食卓のおしゃべりとタブー/うまいブイヤベースとは/かたつむりとヴァカンス/フランスのキノコ狩り/バターの魔法/もっとパセリを!/マドレーヌ菓子/豚の足とフランス文化/うまいぶどう酒はいい女に似ている/食べごろのカマンベール/庶民がささえる美食の伝統/露店市こそ心のよりどころ ほか -
パリからの紅茶の話
コーヒー好きのフランス人は、どうしてお茶によそよそしいのだろう―― パリに暮らして三十年、フランス料理とワインをこよなく愛好する著者が 五感を通して積み重ねた、歴史と文化の街ならではの心躍る紅茶体験。 お茶とワイン、この二つの飲み物が持つ香りと味は、 人の顔や性格のように変化と個性に富んでいて少しも退屈しない ――「あとがき」より 〈目次より〉 チャールズ二世と紅茶/南蛮屏風と茶/マドレーヌか焼きパンか!/アブダビの紅茶/ティポットが語る十八世紀の優雅/お茶とワイン/マルコ・ポーロと茶と磁器/烏龍茶と石乳香/朝一番に飲むダージリン ほか -
昭和史の天皇
最初の神風特別攻撃隊の戦果に対する「陛下のお言葉」は「そのようにまでせねばならなかったか、しかしよくやった」だった……。 延べ一万人・六千時間に及ぶ証言を元に昭和二十年元旦から終戦に至る時代を再現。第一巻は、特攻隊、和平工作開始、東京大空襲を取り上げる。〈解説〉戸部良一 -
Valentine Stories
ドラマチックが、止まらない――。 あげる人もあげない人も、もらう人ももらわない人も、チョコが好きな人もそうじゃない人も、なぜか気になる日。心がザワザワする日。2月14日、バレンタインデー。本命チョコ、友チョコ、義務チョコなど、様々な関係性でやりとりされる〈それ〉は、ただ甘いのか、ほろ苦いのか……。バレンタインをめぐる「粒より」のドラマを8種詰め合わせた、ちょっと贅沢な限定アソート。 -
麦酒伝来 森鴎外とドイツビール
これからのビールはドイツビールだと人びとに信じさせる強力なオピニオンが流布されたのではないだろうか。そして、このオピニオン・リーダーがドイツ帰りの皇族、貴族、高官、学者、それに留学生たちであったと仮説を立ててみました。とくにその中核となったのが、鴎外をはじめとする留学生たちだったと考えたのです。(本文より) 横浜の外国人居留地に輸入された英国産エールに始まり、留学エリートたちによってドイツびいきへ、そして国産の開始――日本人はどのようにビールを受け入れ、発展させてきたか。鴎外『独逸日記』に見る当時のオクトーバーフェスト、乃木希典の一気飲みのルーツなど、エピソードを交え、長く生産・開発に専従してきた著者が語る日本ビール事始め。 -
猫ミス!
気まぐれでミステリアスな〈相棒〉をめぐる、豪華執筆陣による全8篇――新井素子×黒猫の独白、秋吉理香子×野良猫見守り隊、芦沢央×少年名探偵と仔猫、小松エメル×猫になりたがる妹、恒川光太郎×妖怪猫ケシヨウ、菅野雪虫×オッドアイと「死神」、長岡弘樹×高齢者とペットロス、そにしけんじ×探偵ニャンロックホームズ。いつでもどこからでも手軽に猫を愛でることができる、バラエティ豊かなアンソロジー。 ◆収録作と主な登場猫物◆ 新井素子「黒猫ナイトの冒険」(自称「名前は、ない」野良猫) 秋吉理香子「呪い」(白い野良猫のシロなど) 芦沢央「春の作り方」(黒と茶のサビ猫) 小松エメル「一心同体」(黄色い瞳の黒猫) 恒川光太郎「猫どろぼう猫」(水色の瞳のサバ虎) 菅野雪虫「オッドアイ」(虹彩異色症の白猫) 長岡弘樹「四月のジンクス」(シャム猫のハナ) そにしけんじ「猫探偵事務所」(助手のニャトソンくん) -
大貧帳
無心者や押売りが悪態をついて、これだけの構えに二円や三円の金がないと云う筈はないなどと云い出すと、蔭で聞いていても可笑しくなる。そう云う俗物にはそんな気がするかも知れないが、無いとなったら洗った様になくなる(本文より)。質屋、借金、原稿料……飄然としたなかに笑いが滲みでる。お金にまつわる三八篇。 目次 夏の鼻風邪 俸給 質屋 秋宵鬼哭 百鬼園旧套 風燭記 炉前散語 御時勢 売り喰い 志道山人夜話 金の縁 砂利場大将 錬金術 書物の差押 胸算用 揚足取り 布哇の弗 鬼苑道話 雑木林 百円札 二銭紀 他生の縁 濡れ衣 大晦日 歳末無題 吸い殻 払い残り 年頭の債鬼 迎春の辞 大人片伝 続のんびりした話 無恒債者無恒心 百鬼園新装 黄牛 可可貧の記 貪凍の記 櫛風沐雨 高利貸に就いて 鬼の冥福 -
宇宙軍陸戦隊 地球連邦の興亡
「いらっしゃい。地獄へようこそ。ここはなにもかもが楽しくなってくるほど腐ってますよ」 開発途上の植民惑星に降り立った学術調査団が、内戦激化を理由に保護を要請してきた。地球連邦宇宙軍は、近傍にいた嚮導駆逐艦〈島風〉から国場大尉率いる陸戦隊を救出に派遣する。だが、その惑星には想像を絶する〈人類〉の姿が。そして、正統人類連合と自由生態党との間で、恐るべき異形の“戦い”が繰り広げられていた……。 後に連邦首相となる国場の若き日の“血塗られた歴史”を描く、待望の新作。『地球連邦の興亡1』所収の短篇「救難任務/泥森の罠」を全面改稿・大幅加筆した衝撃の長篇! 書き下ろし短篇「攻撃目標G」を併録。 -
よすが横丁修理店 迷子の持ち主、お探しします
人に大切にされた道具には心が宿り、人との縁が切れると道具は迷子になる――。ぼくは、古道具修理店「ゆかりや」で店長代理のエンさん(ちょっと意地悪)と一緒に、人と道具の「縁」を結んだり断ち切ったりしている。でもある日、横丁で不思議な事件が続いたと思ったら、ぼくの体にも異変が起こり始めて? 愛された道具と人を結ぶ「ゆかりや」。その不思議なお店で頑張る「ぼく」の秘密とは……? -
夢声戦中日記
活動写真の弁士を皮切りに、子役時代の高峰秀子らと映画で共演するなど昭和を代表する芸能人であり、文筆家としても知られた著者が、真珠湾攻撃から東京大空襲にいたる約三年半の日々を克明に綴った記録。終戦までの四ヵ月を収録した既刊『夢声戦争日記 抄 敗戦の記』の姉妹篇。 〈解説〉濱田研吾
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。