五十坂家の百年

五十坂家の百年

704円 (税込)

3pt

4.0

その朝、双子の老姉妹が手に手をとり、崖から飛んだ。疎遠だった子らが葬儀に集い、やがて武家屋敷の床下に隠された四体の遺骨を見つけ出す。これは誰? いつからここに? 金貸し一族の淫靡で切ない歴史と、“乙女”のゆがんだ欲望を描き出した、背徳のミステリー。〈解説〉大矢博子

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五十坂家の百年 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年02月12日

    文章は淡々としていて、登場人物たちの感情も、描かれてはいるけれど抑えめ。

    どんなことがあったのかは序章で何となく知らされるので、それがいつどんな風に起こるのかと気にしつつ読んだ。
    第一章は、約百年前のできごとと現在のパートが交互に繰り返される。第二章は、数十年前のできごとと、現在のパート。これらが...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年05月12日

    五十坂家の百年、四代にわたる大河ミステリーはどこか赤朽葉家の伝説を彷彿とさせる。
    レトロで、淫靡で、いびつな人間たちはみな魅力的で興味をそらさない。
    時系列に沿ってではなく、時間軸を縦割りに語っていく手法により、それぞれの世代の謎の糸が撚り合わさって、最後に解決を見るそのダイナミズムがたまらない。
    ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年04月28日

    因業な金貸しに始まる、歪んだ一族の血塗られた歴史……的なことを言いたくなるのだが、よく考えてみれば一族で邪悪と呼べるのは(初代を別にすれば)一人だけなのだな。見方を変えれば案外ハートウォーミング系かも知れない。ただ読後感は曖昧。イヤミスと考えれば悪くないになるだろうけどね。なにかすっきりしない。

    0

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