阿呆旅行

阿呆旅行

1,034円 (税込)

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4.0

内田百閒「阿房列車」にあやかって、西へ東へディスカバー・ジャパン――。
行くなら冬、と思い立った網走番外地。旧正月ならぬ「旧の万博」、祭りのあとの大阪・千里。雲を見に、夕日を見に行く松江。心酔する百鬼園先生の古里、岡山・古京町……あの頃の日本が息づく大人の旅行記。雑誌連載中に急逝した内田百閒への追悼文「核心」を増補。〈解説〉宮脇俊三

[目次より]
精進落さず――伊勢
手鍋さげたり――長崎
白い墓地――網走
ととらく紀行――能登
留学事前――祇園
はずかしい旅――蒲原
うわの空旅――熊本
大阪さがし――大阪
とにかくハワイ――ホノルル・ラナイ島
牛歩随行――宇和島
おばこ、恙なきや――庄内
眩しかりけり――神戸
三景の末路――松島
わたしの城下町――松江・出雲
白い飛礫の――札幌
滾るまで――秋田
海内旅行――鹿児島航路
ああ名山――富士を見に行く
旅に病んで――高山
美しや毒の島――徳之島
百鬼園先生町内古地図――岡山
裸体写真撮影行――奥日光
北海わいん唄――池田町
細胞入替え旅行――ヤング京都
解説 宮脇俊三
巻末エッセイ「核心」

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阿呆旅行 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年04月30日

    「阿房列車」の内田百閒の後継者に相応しい幻の作品、中公文庫より復活。
    江國繁、再評価のキッカケになるか?

    内田百閒「阿房列車」からの流れ。阿川弘之の「南蛮阿房列車」、宮脇俊三から原武史というのが定説(個人の見解です)。本作を知りこれぞ正統の後継者の感。

    筆者江國繁は、あの江國香織の父。落語に関し...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月06日

    以下、引用

    ●天王寺西門前の交差点を逢坂のほうに二、三分くだった左側に一心寺という、これまた古いお寺がある。諸国二十五霊場第七番。ここに霊験あらたかなお墓があって、一年中参詣の人がたえない、(中略)本田出雲守忠朝 元和元年没(中略)あツとおどろくほどたくさんの、何百何千という杓文字が土塀の内側にぶ...続きを読む

    0

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