デンジャラス

デンジャラス

726円 (税込)

3pt

美しい妻は絶対的な存在。楚々とした義妹は代表作の原点。そして義息の若い嫁は、新たな刺激を与えてくれる……。大作家をとりまく魅惑的な三人の女たち。嫉妬と葛藤が渦巻くなか、翻弄される男の目に映っているものは――。文豪「谷崎潤一郎」を題材に、桐野夏生が織りなす物語世界から炙り出される人間たちの「業」と「欲」。<解説>千葉俊二

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デンジャラス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    あっという間に読み終えました。
    谷崎潤一郎、こういう人だったのかも。倒錯しまくってて、これぞ文豪だと感動。

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    「細雪」のモデルとなった谷崎潤一郎の妻、松子とその妹、重子、松子の前の夫との間にできた息子(重子の養子)の嫁・千萬子が小説家谷崎の家庭生活と創造生活を全てを司る様子が、重子の1人語りとてもリアルに表現されていて、これは重子の肉声なんじゃないかとさえ思ってしまった。
    人気作家のわがままに翻弄されている

    0
    2022年07月17日

    Posted by ブクログ

    私の大好きな桐野夏生が、私の大好きな谷崎潤一郎の生涯を描く。これは読んでみなければ。細雪のモデルとなった妻とその姉妹、そして谷崎本人を、まるでNHKの朝ドラのように描く本作。谷崎の残した文章や周囲の人の記憶といった点を、桐野なりのストーリーとして線にしていく。線はフィクションだが、谷崎自身や彼の作品

    0
    2021年01月01日

    Posted by ブクログ

    読みだした途端に感じる不穏な空気に夢中になった。谷崎潤一郎と妻の松子、松子の妹の重子をめぐる関係。あからさまな肉体関係はないようなのだけれど、もっと複雑で不穏で水面下でうごめいているからこそ、妙に生々しく、スリリング。
    そこに松子の連れ子の青一(戸籍上は重子の息子)の嫁の千萬子が現れて、物語はまさに

    0
    2020年12月08日

    Posted by ブクログ

    君臨する男。寵愛される女たち。文豪・谷崎潤一郎が築き上げた理想の〈家族帝国〉と、そこで繰り広げられる妖しい四角関係-。桐野夏生が、燃えさかる作家の「業」を描く。

    0
    2024年01月27日

    Posted by ブクログ

    谷崎潤一郎没後50年・中央公論新社130周年を記念して書かれた、オマージュの内の一冊。
    2017年は本当に豪華な作家達が谷崎へ傑作を寄せていた。

    本書は『細雪』に登場する姉妹の中でも主要人物であった「雪子」のモデルとなりながら、手記や書簡と言った声を残さなかった「重子」に語らせる。
    重子(あくまで

    0
    2023年01月04日

    Posted by ブクログ

    谷崎潤一郎を細雪の雪子の視点で書いたフィクション。
    細雪を読んでいないと何の話しかはわからない
    だろうと思う
    フィクションとは言っても概ね事実に近いのか
    実在する人物を描いているので
    なるほどデンジャラスなのだな
    不可触の領域に踏み込んでいる

    0
    2022年06月16日

    Posted by ブクログ

    谷崎潤一郎の生涯と女性について、谷崎潤一郎を殺した女性の一人称で描かれていた。
    主に4人の女性が登場したが、それぞれが彼を中心に生きていて、翻弄されていてでも結局誰を中心に回っていたのかわからないような不思議な気持ちになった

    0
    2021年03月13日

    Posted by ブクログ

     谷崎の三番目の妻・松子の妹である重子が語り手となって進む。『春琴抄』や『盲目物語』に影響を与えた妻の松子、『細雪』の雪子のモデルとなった重子、そして『鍵』や『瘋癲老人日記』を創作するきっかけとなった谷崎の息子の妻・千萬子。作家谷崎と三人の女の関係はただの家族、親戚とは言い難く濃密で、かといって簡単

    0
    2021年02月13日

    Posted by ブクログ

    桐野夏生的ドロドロがいつくるかと思って読んでたけど、いつのまにか沼にどっぷりハマってる感じで終盤怖くなった。日常をずっと書いてるけど面白い。

    0
    2020年09月04日

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