大野晋の作品一覧
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ユーザーレビュー
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水泳ができるようになるためには、練習が必要であるように、文章についても、初心者である方にも日本語の練習が必要である。そのための『日本語の練習帳』を用意したとのことです。
気になったことは以下です。
単語に敏感になる
・考えるとは、理性的な働きで、思うとは感情的なものである
・思い込むとは、一
...続きを読むつの考えを心にもったときに、それ1つを固く信じて他の考えをもてないこと
考えこむとは、問題に関わって、あれこれとしきりに考えをめぐらして止まらないこと
似たような言葉をならべると微妙にニュアンスが違う。それを知るには、辞書をたくさん引いてその単語を調べること。
助詞の使い方 「は」と「が」の使い方、どう違うのか。
日本語文法のアプローチ。そもそも「文法が必要なのは、知らない言葉(言語)を学ぶとき」
文章は長いより短くする 区切るとセンテンスが明確となり、言葉が鮮明となる
文章をわかりやすくするコツ
① 「のである」「のだ」を消せ
② 「が、」を使うな
縮約と要約の違い
各段落ごとに要点をまとめてそれをひとまとめにするが、縮約
文章全体の骨格と論旨、要件を集約してまとめるのが、要約
大事なのは、わからない言葉があったら、辞書などをつかって調べておくこと
文を書く上での要旨は、メモとしてまとめることができる。文を書くためには
① 頭にある事項を思いつくままにばらばらにメモに書きつけてみる
② それをできるだけ細かく書く。雑多な項目を眺めて、どれを最初に次に何をと、見定め、項目に番号を振っていく
③ その途中で、ある項目についての準備不足、知識不足、考察不足が見えてくる。その内容をもとに不足な材料を集める、調べる、考える
④ 書き上げた内容のまずいところを修正する。つぎに、自分の内容の要点を項目として、順に書きあげて並べてみる。すると順序が逆になっている、錯綜してることに気づく。それを整える
文章を書くにあたって、求める限り、短く、細かく小分けに分割する
目次
まえがき
Ⅰ 単語に敏感になろう
Ⅱ 文法なんか嫌い 役に立つか
Ⅲ 二つの心得
Ⅳ 文章の骨格
Ⅴ 敬語の基本
配点表
あとがき
ISBN:9784004305965
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:215ページ
定価:780円(本体)
発行年月日:
1999年01月20日第1刷発行
2018年06月15日第62刷発行
Posted by ブクログ
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いやぁ、これは面白い。目からウロコの連続。日本語のベースにウチとソトの区別があるとか、そもそも日本語はウチの内部でしか使われてこなかったため主語を省略するとか、抽象名詞が少なく日本人は抽象概念を理解するのが苦手とか、もはや日本語文法の範疇を超え日本文明論になっている。そりゃそうだよね、思考は母語を介
...続きを読むしてしかできないんだから。どんな規則にも理由がある、ということを思い出させてくれる良書。
Posted by ブクログ
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日本語は難しい
けれど、せっかく日本人として生まれたからには、きちんと使いこなせるようになりたいと思わされた
2冊目の新書
Posted by ブクログ
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単語に敏感になる練習から始めて、文の組み立て、文章の展開・敬語の基本など、日本語の骨格を理解し技能を磨こう!
Posted by ブクログ
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【あなたは、日本語の文法を意識したことがあるだろうか】
上記の一文における「は」と「が」の役割を説明できますか?
私はできなかったし、自分で考えてみてもしっくりした答えは思い浮かべられなかった。本書には書いてある。是非読んでみてほしい。
本書は実践的に日本語の文法を学んでいくスタイルである。
詳
...続きを読むしい説明は省略する。
私の思いが言語化されたと思うほど府に落ちた記述が本書にあったので、ここで要約して共有したい。
自分の思いをaと表現したとき、相手がa`と受け取ったとしたら、それは相手がa`と取り得るように表現した自分が悪い。相手が分からないといったら、分からない表現をした自分が悪い。相手がaとして受け取るように、自分が努力しなければならない。
そういう行為が語学なのだ。
Posted by ブクログ
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