日本語の文法を考える

日本語の文法を考える

858円 (税込)

4pt

4.4

国文法はつまらないと敬遠されることが多い。しかし、古来日本語には美しい秩序があり、日本人はそれを巧みに使い分けてきたと考える著者は、古典語・現代語を通じた新しい文法の体系を探求しようとする。文の基本的構造、名詞や代名詞の性格、動詞活用形の起源などを分析しながら、日本語の本質とは何かの解明に迫る。

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日本語の文法を考える のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年12月19日

    いやぁ、これは面白い。目からウロコの連続。日本語のベースにウチとソトの区別があるとか、そもそも日本語はウチの内部でしか使われてこなかったため主語を省略するとか、抽象名詞が少なく日本人は抽象概念を理解するのが苦手とか、もはや日本語文法の範疇を超え日本文明論になっている。そりゃそうだよね、思考は母語を介...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年08月13日

    大野先生の興味深く、分かりやすい文法の解説書。文法がどのように成立して来たのかを解明する過程は推理小説を読むかのようで、知的好奇心を掻き立てられます。

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    Posted by ブクログ 2020年04月28日

    日本語の文法にかんする著者の考えが比較的わかりやすく説明されている本です。

    著者はまず、助詞の「は」と「が」のちがいという問題に取り組み、「既知」と「未知」という枠組みによって両者を区別するという意見を提出します。従来の研究では、「は」と「が」のそれぞれが一つの文のなかでどのような機能をもっている...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月20日

    「は」と「が」の違い。係り結びはなぜ発生して、また消滅したか。日本人は過去・現在・未来と直線的にはとらえていない。どうして活用形が発生したのか。などの興味のある話題が述べられている。

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    Posted by ブクログ 2018年02月14日

    いくつか納得のいかない説明はあるものの、ほとんどが目から鱗。日本語を勉強し始めて、インターネット検索に行き詰りを感じていたところだっただけに、今回の巡り合わせはおおいにありがたい。

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    Posted by ブクログ 2012年06月02日

    もともとが講演録だということで、とても読みやすい本です。

    内容的にも、体系的にまとめられたものではなく、思ったことをトピック的に並べたもののようです。だから関心を持った部分だけを読めるようになっています。

    印象深いのは最初の「未知と既知」「ウチとソト」の区別と日本語の文法との関係について述べられ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    学生時代、古文は嫌いだった。でも、現代語と古文は別物ではなく、そこには日本語としての一貫した体系があった。よく考えるとあたりまえ。内容は学術的で難解だけれどおもしろい。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2015年09月20日

    日本語文法の本、好きです。大野先生は言わずと知れた日本語研究の大家ですが、文調は硬すぎず、するするっと読める本をたくさん出されてます。

    面白かったポイントを挙げるとキリがないですが、いくつか列挙してみます。

    ・「は」と「が」は、その前後の情報が未知のものなのか、既知のものなのかによって自然と使い...続きを読む

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