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Posted by ブクログ
この本は、国語学者で学習院大学名誉教授の著者が記した日本語トレーニングの書で、練習問題を交えながら日本語の細かなニュアンスの差異が解説されています。
「思う」と「考える」、「しっかり」と「大丈夫」、のように類似する単語の微妙な意味合いの違いから、「が」と「は」など一見すると違いがなさそうな助詞の使い分けまで詳しく解説されています。
『日本書紀』や『源氏物語』、夏目漱石や森鴎外など日本の古典を引用しながらの考証も豊富で、どんどん読み進めることができました。
以下は言語の能力があるということ、良い言語生活を営むということについて著者が述べた部分の引用です。
言葉を学ぶ意義とそのおもしろさは、まさにこれに尽きるなあと感じました。
「語彙を七万も一〇万ももっていたって使用度数1、あるいは一生で一度も使わないかもしれない。だからいらないのではなくて、その一回のための単語を蓄えていること。」
Posted by ブクログ
水泳ができるようになるためには、練習が必要であるように、文章についても、初心者である方にも日本語の練習が必要である。そのための『日本語の練習帳』を用意したとのことです。
気になったことは以下です。
単語に敏感になる
・考えるとは、理性的な働きで、思うとは感情的なものである
・思い込むとは、一つの考えを心にもったときに、それ1つを固く信じて他の考えをもてないこと
考えこむとは、問題に関わって、あれこれとしきりに考えをめぐらして止まらないこと
似たような言葉をならべると微妙にニュアンスが違う。それを知るには、辞書をたくさん引いてその単語を調べること。
助詞の使い方 「は」と「が」の使い方、どう違うのか。
日本語文法のアプローチ。そもそも「文法が必要なのは、知らない言葉(言語)を学ぶとき」
文章は長いより短くする 区切るとセンテンスが明確となり、言葉が鮮明となる
文章をわかりやすくするコツ
① 「のである」「のだ」を消せ
② 「が、」を使うな
縮約と要約の違い
各段落ごとに要点をまとめてそれをひとまとめにするが、縮約
文章全体の骨格と論旨、要件を集約してまとめるのが、要約
大事なのは、わからない言葉があったら、辞書などをつかって調べておくこと
文を書く上での要旨は、メモとしてまとめることができる。文を書くためには
① 頭にある事項を思いつくままにばらばらにメモに書きつけてみる
② それをできるだけ細かく書く。雑多な項目を眺めて、どれを最初に次に何をと、見定め、項目に番号を振っていく
③ その途中で、ある項目についての準備不足、知識不足、考察不足が見えてくる。その内容をもとに不足な材料を集める、調べる、考える
④ 書き上げた内容のまずいところを修正する。つぎに、自分の内容の要点を項目として、順に書きあげて並べてみる。すると順序が逆になっている、錯綜してることに気づく。それを整える
文章を書くにあたって、求める限り、短く、細かく小分けに分割する
目次
まえがき
Ⅰ 単語に敏感になろう
Ⅱ 文法なんか嫌い 役に立つか
Ⅲ 二つの心得
Ⅳ 文章の骨格
Ⅴ 敬語の基本
配点表
あとがき
ISBN:9784004305965
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:215ページ
定価:780円(本体)
発行年月日:
1999年01月20日第1刷発行
2018年06月15日第62刷発行
Posted by ブクログ
【あなたは、日本語の文法を意識したことがあるだろうか】
上記の一文における「は」と「が」の役割を説明できますか?
私はできなかったし、自分で考えてみてもしっくりした答えは思い浮かべられなかった。本書には書いてある。是非読んでみてほしい。
本書は実践的に日本語の文法を学んでいくスタイルである。
詳しい説明は省略する。
私の思いが言語化されたと思うほど府に落ちた記述が本書にあったので、ここで要約して共有したい。
自分の思いをaと表現したとき、相手がa`と受け取ったとしたら、それは相手がa`と取り得るように表現した自分が悪い。相手が分からないといったら、分からない表現をした自分が悪い。相手がaとして受け取るように、自分が努力しなければならない。
そういう行為が語学なのだ。
Posted by ブクログ
息子へ)
さまざまなビジネスシーンで、より明確で伝わる日本語文章を書くことは、とっても重要なスキルにあげられる。
報告書、Eメール、プレゼン資料。
自分で作成した文章を読み直してみて、いつも自己嫌悪にさいなまれている中流サラリーマンは多いと思う。
お父さんも、その一人。本書を手にして、正しくて、分かりやすい日本語を学ぼうとした。
正直、おもっていた日本語スキル本とは、少し筆者の目的が異なったためか、文章作成のノウハウ以上に、「国語」という学問的な要素にまで踏み込んだ本であった。
そこらへんの、文法や単語の厳密な定義の解説は走り読みして、次のことは学んだ。
①文章の中に、「は」を、なるべく少なくする。
つまり、文章を短くして、主語と述語を多数配置しない。こうすることで分かりやすくなる。
②逆説の接続詞として使う以外の「が」を使わない。
逆説の場合も、一度文章を区切り。「しかし~」でつなげる。上の文章を保留するために使う「が、」は、なにを伝えたいのか分からなくなる。
あと、もし、もの書き自体を、職業としたい場合は、社説を、きっかり400時に縮訳する訓練をするとよいらしい、、、。
が、そこまでは通常のサラリーマンが追い求めるべきではないとおもう。
といったところで、一般的なサラリーマンが望む、文章を書く上でのノウハウ要素は、あまり多くないが、それでも、日本語をうまくなりたいなら、おすすめだ。
(お父さんの一言)
結局、どんなスキルを身につけるにも、ただ勉強するではなく、訓練が必要だ
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