日本人の神

日本人の神

682円 (税込)

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3.8

日本人にとってカミ(神)とは本来どのようなもので、どのような変化を経て今日に至ったのか。仏教のホトケやキリスト教のGodとはどう違うのか。カミという言葉の由来を丹念に辿りながら、日本人の文化や生活習慣、精神性までを考察する。日本思想史に変革を迫る、稀代の国語学者の遺した名著。

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日本人の神 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年10月03日

    氏が提唱した古代日本語とインド南部タミル語の共通性を示し、
    日本とタミル地域に共通した「カミ」の特性を踏まえ、一神教の「God」と比較。


    その検討から日本人の特性を見る。

    前半部は「カミ」を巡る奈良時代以降の神道研究の歴史を紹介。
    国学の祖・契沖や本居宣長の研究手法から、それらをさらに発...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月23日

    神と仏の違い、神の意味するところの歴史的変遷がよくわかる名著。神の意味するところは6種類ぐらい有る。元々神というのは恐ろしく、支配されるものだったが、仏の伝来により人々の心を鎮めたり、慰めたりする存在にもなった。また、カミの語源がインド南部のタミル語から来ているという発見も面白い。コロナが収束したら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年06月24日

    キ、ヲ、ヂ、ヒコ=男の神
    ミ、メ、ベ、ヒメ=女の神

    仏教の伝来 蘇我氏は賛成、中臣氏、物部氏は反対。

    仏神=ホトケという神。神宮寺=神社の中に寺を建てた=神仏習合。

    神道。両部神道と山王神道。伊勢神道。卜部神道。
    国学としての神道=江戸時代。本居宣長など。新政権の御維新=神武の親政に復帰するこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年03月03日

    ・大野晋「日本人の神」(河出文庫)は いかにも国語学者大野晋らしい書であつた。内容は「日本語のカミ(神)という言葉の由来をたずねてみようと」(10頁)いふものである。語源に始まり廃仏毀釈まで、いやもつと幅広い話題にあふれてゐる。その根本には国語学者の思考と方法がある。もともとは「一語の辞典」といふシ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年01月01日

    言語からのアプローチで「神」についてを語っている。
    日本の上代以前の「神」とはどのようなものであったか、「神」ということばはどのように変化してきたか等。
    そして「神」という日本語とタミル語の共通についても書かれている。
    大野晋先生の著書なので、もっと言語について突き詰めたことが書かれていると更に良か...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年08月23日

    日本語タミル語起源説の大野先生の著作。神(カミ)という言葉は元々、恐ろしい威力をもったもの。神仏習合によって救助するカミと考えられるようになり、怨霊を鎮めるための仏教行事が生まれた。この御霊信仰は平安時代が起源と考えられているが、古代タミル語にもmu-iという同義の言葉が輸入されており、カミ信仰の原...続きを読む

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