作品一覧

  • 新編 不参加ぐらし
    5.0
    1巻990円 (税込)
    竹藪の庵にひきこもり、都会に姿を現さず、一歩退いて人の世を眺める。来る者拒まず去る者追わず、集うは多士済々、談論風発、鯨飲酩酊、二日酔い……。“竹林の隠者”とよばれた作家が飄々と綴る身の処し方。「怠け者の記」「丘の上にひきこもり……」「何もせんぞ」などユーモラスで含蓄のある随筆を収める、文庫オリジナル作品集。〈編・解説〉荻原魚雷
  • 100年前の鳥瞰図で見る東海道パノラマ遊歩
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 自然、鉄道、街並みをビジュアル解説! 1921年刊行の『東海道パノラマ地図』を再現し、 100年前の東海道の様子を今と比べて紹介! 大正時代の日本には驚きの発見がいっぱいです!
  • 新編 閑な老人
    4.0
    1巻990円 (税込)
    放蕩と極貧生活を送った元破滅型文学青年。歳を重ねてからは、草木を愛で散歩を趣味とし、寒くなれば冬眠する。人はいつ死ぬかわからない、だからこそ生きているだけで面白い――生死の境を彷徨い「生存五ケ年計画」を経て辿り着いたこの境地。「暢気眼鏡」の作家が“閑な老人”になるまでを綴った、文庫オリジナル作品集。〈編集・解説〉荻原魚雷 目次 Ⅰ 五年 祖父 退職の願い 約束 狸の説 片づけごと 苔 閑な老人 歩きたい 上高地行 Ⅱ 相変らず 厭世・楽天 古本回顧談 気の弱さ、強さ 文学と家庭の幸福 運ということ 老後の問題 核兵器――素人の心配 明治は遠く―― わが家の男女同権 戦友上林暁 生きる
  • 吉行淳之介ベスト・エッセイ
    3.5
    1巻990円 (税込)
    文学を必要とするのはどんな人か? 紳士の条件はロクロ首になること? 腹が立っても爆発寸前になったときにおもい浮かべる言葉とは? 多くの作家、編集者に愛され、座談の名手としても知られた人生の達人が、戦争や赤線時代の回想から、創作の秘密、性と恋愛、酒の飲み方、四畳半襖の下張「裁判」の法廷私記まで、「水のような」文章で綴ったエッセイ集。
  • 怠惰の美徳
    3.9
    1巻990円 (税込)
    大学にはほとんど出席せず、志望した新聞社は全滅。やむなく勤めた役所で毎日ぼんやり過ごして給料を得る。一日十二時間は眠りたい。できればずっと蒲団に居たい……。戦後派を代表する作家が、怠け者のまま如何に生きてきたかを綴った随筆と短篇小説を収録。真面目で変で面白い、ユーモア溢れる文庫オリジナル作品集。〈編・解説〉荻原魚雷
  • いま古本屋が熱い!
    -
    1巻220円 (税込)
    古本屋にどんなイメージを持つだろう。カビ臭い? 時代遅れ? いや違う。思わず入りたくなる店が次々と誕生している。  清澄白河、西荻窪、三鷹、国分寺…。古本屋が街を元気にしている。全国にも訪ねたくなる驚きの名店が隠れている。北海道から沖縄まで2000軒以上の古本屋を訪ね歩いた筋金入りのマニアが個性あふれる12店を紹介。  古本業界に多くの人材を輩出している東京・町田市の「古本大学」と呼ばれる高原書店も訪ねました。  古本好きも、その世界を知らないけど興味のあるあなたもぜひ立ち寄ってください。  本書は週刊エコノミスト2015年4月5・12日合併号で掲載された特集「いま古本屋が熱い!」の記事を電子書籍にしたものです。 目次: はじめに いま古本屋が熱い! ・古本屋が街を元気にする ・古書店主座談会 「捨てるようなものこそ宝の山」 ・全国 訪ねたくなる驚きの名店 ・人材輩出の「古本大学」高原書店 ・買い方、売り方教えます 市価より2割は安い即売会 ・経営 1日120冊売って年収400万円を目指す ・密着ルポ 「せどり」で月50万円を稼ぐ ・今こそ求められる鑑定眼

ユーザーレビュー

  • 怠惰の美徳

    Posted by ブクログ

    面白かったです!
    怠け者の著者が昭和日本をユーモア溢れる文体で切り取った随筆と、頽廃的な雰囲気を纏う短編が収録されている。
    句読点の多い文体がある種のリズムを作って本の世界観に呑み込まれていく体験をした。
    前半の随筆は面白い語り口のなかでも考えさせられるような内容。
    後半の短編はどこか寂しげな読後感に心地よさがある。

    0
    2025年11月28日
  • 新編 不参加ぐらし

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    "八方ふさがりになっているのだから、余り大きなことを考えたり、志したりしない。自身の能力を超えた仕事を自惚れ強くも背負いこみ、自分がつぶれるのはかまわぬが、他人もひっぱりこんで他人をつぶしたり、傷けたりすることは御免だと思っているということである。そういう自惚れにおちいらぬように、これは自分に向って厳しくありたいと思っている。"

    「参加しない」ことは、生きやすい世の中にするための一つの手段だと思うし、実際にそういうマインド(行動にできているかはわからない)で生きている。けれど、なぜ積極的に参加しないのだという世間や自分の声は気にしてしまうし、「参加しない」ことに固執して、

    0
    2024年07月13日
  • 怠惰の美徳

    Posted by ブクログ

    戦後間も無い日本をユーモア溢れる観点から書き綴った梅崎春生のエッセイ集。現代の若者が憧れるような、文学と自堕落に耽る「怠惰」な生活が描かれながら、戦後日本の雰囲気を一市民として語る視点は興味深く、楽しめる。怠惰であることに社会は厳しいが、もっと生きることのハードルを下げて楽しめる社会が来るといいのではないかという視点も感じるが、苦しんだ先にある悦びに価値を感じる方が、人間として健全であるとも思う。

    0
    2024年06月15日
  • 怠惰の美徳

    Posted by ブクログ

    戦前戦中戦後の中を生き抜いた作者だけれど、怠惰ぶりがおもしろい。生きなければと思いつつも布団から出たくない。まるで自分のよう
    百円紙幣のはなし笑えた。読みやすかった!

    0
    2024年06月09日
  • 新編 閑な老人

    Posted by ブクログ

    「生きていることは、何となく滑稽で面白い」

    目に映るものの面白さ(良さとか正しさ、ではない)に注目して書かれた文章は、何かを指南するわけではないのに、読み手の生き方をちょっとずつ、軽く楽しい方へと変えていく気がする。

    0
    2022年11月10日

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