小説作品一覧

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  • ラスト・バリア スーフィーの教え
    3.0
    ロンドンの骨董品店での偶然の出会いをきっかけに、トルコへ渡り自分自身を発見する旅に出る。自分の生活も仕事もすべてを整理して旅に集中し、内なる自分、出会いの必然性を知り、ついに真実に触れられると思った矢先――。 キリスト教もイスラム教も宗教に関係なく、超越的なものとつながる境地に達するまでを描く自伝的小説。 パウロ・コエーリョ『アルケミスト』やロンダ・バーン『ザ・シークレット』など、数々の名作を訳してきた山川亜希子氏が「文学的に美しく特に好きな本」と絶賛! 文庫化に際して新たに「四十年後」の章(訳しおろし)を追加しました。 原題:The Last Barrier 著者:Reshad Feild
  • カーミラ~レ・ファニュ傑作選~
    3.0
    舞台はオーストリアの暗い森にたたずむ古城。恋を語るように甘やかに、ときに情熱的に妖しく迫る美しい令嬢カーミラに魅せられた少女ローラは、日に日に生気を奪われ、蝕まれていく……。ゴシック小説の第一人者レ・ファニュの代表作である表題作と怪奇幽霊譚五編を収録。五編は「緑茶」「マダム・クロウルの幽霊」「幽霊と接骨師」「シャルケン画伯」「チャペリゾッドの幽霊」。
  • 死霊の恋/化身~ゴーティエ恋愛奇譚集~
    4.0
    一線を越えた、妖しい恋が始まる! フローベール、ボードレールらに愛された「文学の魔術師」ゴーティエによる官能の奇譚集。聖職者としての人生が始まる瞬間に絶世の美女の悪魔に見初められた男を描く「死霊の恋」、人妻に片思いする青年がインドの秘術を使ってその夫の肉体を乗っ取ろうと企てる「化身」、火山が残した乳房の型への恋心が青年を滅びたはずのポンペイの町に迷い込ませる「アッリア・マルケッラ」の3篇を収録。
  • アンクル・トムの小屋(上)
    4.5
    正直で有能、分別と信仰心を持つ奴隷頭のトムは、ケンタッキーのシェルビー農園で何不自由なく暮らしていたが、主人の借金返済のために、奴隷商人に売却されることに。トムが家族との別離を甘受する一方、幼子を売られることになった女奴隷イライザは、自由の地カナダへの逃亡を図る。
  • 極東動乱
    4.0
    東アジアに核戦争の危機迫る! 大スケールの軍事アクション テロリストのサイバー攻撃は日中米に破滅をもたらしてしまうのか? 迫力の電子戦&アクションが展開される軍事冒険小説第1作。
  • 壜のなかの永遠
    -
    謎多き女探偵が活躍する幻想歴史ミステリ!  1863年のロンドン。探偵と外科医の看板を掲げる女性ブライディのもとを、ある貴族の主治医が訪れた。彼は「館で秘密裏に育てられていた準男爵の娘がさらわれてしまった」と言う。娘の詳細を明かされないままの捜索依頼に戸惑いながらも、ブライディは彼女の前に突然現れた「ルビー」と名乗る元ボクサーの幽霊とともに、少女の行方を追うことに。しかし調べれば調べるほどに、ブライディは迷宮に嵌まり……。  英国の新星が、アイルランドの人魚伝説とビクトリア期ロンドンの誘拐事件をファンタジックに描く、時空を超えた歴史ミステリ。
  • 法王庁の抜け穴
    3.6
    奇蹟によってカトリックに回心したフリーメーソン会員のアンティムと、幽閉されたローマ法王を救い出すという詐欺を企てる《百足(むかで)組》の首領プロトス。そして、予期せぬ莫大な遺産を手にしながらも「無償の行為」に走る19歳の青年ラフカディオ。登場人物それぞれに起こる偶然の出来事が複雑に絡み合う。時代を画したジッドの傑作「犯罪小説」。
  • 増補 日本古代文学入門
    4.0
    異界、エロ、グロ、ナンセンス、スキャンダル……古事記研究の第一人者が、古代の思想を読み解き伝える面白すぎる古典文学入門! 文庫版に「第5章 揺らぐ列島、疲弊する人々」を完全書き下ろし!
  • ドリアン・グレイの肖像
    4.4
    19世紀末、ロンドン。画家のモデルをつとめるドリアンは、若さと美貌を映した自らの肖像画を見て、自分自身はいつまでも若々しく、年をとるのは絵のほうであってほしいと願う――。快楽に耽り悪行に手を染めながらも若さを保ちつづけるドリアンと、かれの魂そのままに次第に恐ろしい醜悪な姿に変貌する肖像画との対比を描く。新訳。

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  • ベル・カント
    4.0
    南米のとある小国。副大統領邸では、日本企業の社長ホソカワの誕生パーティが開かれていた。特別ゲストの世界的オペラ歌手ロクサーヌが歌い終えた瞬間、武装したゲリラがなだれ込んでくる。副大統領邸は反政府組織に占拠されてしまったのだ。膠着状態が続くうち、ゲリラと人質の間には奇妙な絆が生まれ、彼らはその状況に幸せすら感じるようになる……極限状態で生まれる心の交流を描く傑作。映画『ベル・カント』原作本!
  • ロビンソン・クルーソー
    4.4
    船に乗るたびに災難に見舞われるロビンソン。無人島漂着でさすがに悪運尽きたかに思えたが、住居建設、家畜の飼育、麦の栽培、パン焼きなど、試行錯誤しながらも限られた資源を活用して28年も暮らすことになる……創意工夫と不屈の精神で生き抜いた男の波瀾の人生を描いた傑作。
  • 西東三鬼全句集
    5.0
    「水枕ガバリと寒い海がある」 「中年や遠くみのれる夜の桃」 「鬼才」と呼ばれた新興俳句の旗手、西東三鬼。反戦・厭戦、エロスや中年感情を、大胆かつモダンな感性で詠んだ句は今なお刺激的である。『旗』『空港』『夜の桃』『今日』『変身』の全五句集に、貴重な自句自解を収録した文庫版の全句集。解説:小林恭二
  • さよなら、愛しい人
    4.0
    刑務所から出所したばかりの大男へら鹿マロイは、八年前に別れた恋人ヴェルマを探して黒人街にやってきた。しかし女は見つからず激情に駆られたマロイは酒場で殺人を犯してしまう。現場に偶然居合わせた私立探偵フィリップ・マーロウは、行方をくらました大男を追って、ロサンジェルスの街を彷徨うが…。マロイの一途な愛は成就するのか?村上春樹の新訳で贈る、チャンドラーの傑作長篇。『さらば、愛しき女よ』改題。
  • ぼくんち【上中下 合本版】
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「ぼくのすんでいるところは/山と海しかない しずかな町で/はしに行くとどんどん貧乏になる。/そのいちばん はしっこが/ぼくの家だ」。ぼくの名前は二太。腹違いの兄・一太と、年の離れた姉かのこ、両親不在の3人暮らし。どん底の生活の中にも、小さな幸せをみつけて、辛い日々をたくましく健気に生きていく兄姉弟たち。むき出しの現実を見ながら、幼い心にいくつもの決意を刻んでいく「ぼく」の成長譚を、切なさと希望あふれる描写で描き出す、西原理恵子の代表作!【オールカラー】 ※本電子書籍は「ぼくんち 上」「ぼくんち 中」「ぼくんち 下」を1冊にまとめた合本版です。
  • カクテル・パーティー
    4.1
    米国統治下の沖縄で日本人、沖縄人、中国人、米国人の四人が繰り広げる親善パーティー。そのとき米兵による高校生レイプ事件が起こり、国際親善の欺瞞が暴露されていく――。沖縄初の芥川賞受賞の表題作のほか、「亀甲墓」「棒兵隊」「ニライカナイの街」そして日本語版初公表の「戯曲 カクテル・パーティー」をふくむ傑作短編全5編を収録。

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  • すばらしい新世界
    4.0
    1巻1,361円 (税込)
    ヒマラヤの奥地へ技術協力に赴いた主人公は、 現地の暮らしに触れ、深く人々に惹かれてゆく―― 人と環境との関わりの先に 新しい世界への光を予感させる長編小説
  • ソウルメイト【電子特別版】
    4.1
    1~2巻1,361~1,408円 (税込)
    言葉は交わせない。ずっと一緒にもいられない。そんなのわかってる。だからこそ、一瞬が愛おしい。余命がわずかだと知らされた「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」。被災地・福島に母の遺した犬を捜しに行く「柴」ほか「チワワ」「ボルゾイ」「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」「ジャーマン・シェパード・ドッグ」「ジャック・ラッセル・テリア」たちが登場する、涙なしには読めない、情感に満ちた全7編。【電子版限定、カラー写真口絵つき】
  • 香夜
    3.0
    満月よ、いましばらく待っておくれ――。月光射し込む死の床で、逢わねばならぬ人がいる、成さねばならぬ事がある。愛して、憎んで、ほとばしる、思い舞い散る幻舞台―作家生活33年、名手はついに和の美に手をそめた。筆冴え渡る傑作長編。死への道程を妖しく鋭く甘やかに描きだす、哀悼と鎮魂の物語。
  • 三匹のおっさん ふたたび
    4.4
    1巻1,361円 (税込)
    “ご近所限定”正義の味方、見参! 剣道の達人・キヨ、柔道の達人・シゲ、機械をいじらせたら右に出る者なしのノリ。「還暦くらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか!」と、ご近所の悪を斬るあの3人が帰ってきた! 書店万引き、不法投棄、お祭りの資金繰りなど、日本中に転がっている身近で厄介な問題に、今回も三匹が立ち上がる。ノリのお見合い話や息子世代の活躍、キヨの孫とノリの娘の初々しいラブ要素も……。有川浩の大人気シリーズ、還暦ヒーロー活劇第2弾! 北大路欣也主演でTVドラマ化。
  • 12星座殺人事件
    -
    今宵、あなたが彼に殺されないために! ミステリーと占星術のコラボレーション 雑誌やテレビの星占いではあまり触れられない、占星術のダークサイドに焦点を当て、ミステリー小説と星座解説を一体化。本当は怖い占星術! 12星座の物語の主人公はすべて男性。美容師、刑事、作家、お笑い芸人など様々な職種の男性たちが恋愛のもつれで恋人を殺してしまうという設定で、ちょっとエグい12本の短編小説で構成されています。それぞれの星座には特徴的な性格があるので、殺意や殺し方も千差万別。小説の末尾には占星術家・水谷奏音が執筆した解説があり、それぞれの星座の特徴、なぜそんな殺し方をしたのかが分かります。ミステリー小説を楽しみながら、その星座特有の“殺意”の勉強にもなる一石二鳥の一冊。12星座ごとに分けた、分冊版も同時発売!
  • 恋地獄
    3.2
    「俺は死んだら幽霊になって、あなたの傍に行くよ。あなたにとり憑いてあげるから。そうして、あなたは俺の物語を書く。」そういい遺して死んだ恋人。京都は寂しさに寄り添ってくれる街だと引越してから気づいた。私は、性愛の物語を書く作家。今取り組んでいるのは「幽霊の物語」だ。私は幽霊が見たいのだ、会いたいのだ。私は幽霊が見たくて、京都という街にやってきたのだーー。死が横たわる墓場のような街へ。地獄へつながる井戸のある家へーー。大ヒット作品『女の庭』で話題をさらった、第一回団鬼六賞大賞受賞作家・花房観音が書き下ろす、官
  • ジ、エクストリーム、スキヤキ
    3.8
    フリーターの大川のもとに突然、絶縁状態だった学生時代の友人・洞口が15年ぶりに現れる。「縁切った人と会っちゃったら、縁切れてねぇじゃねぇか」「だからつないだんだよ」――。大川はあきれながらも言いくるめられ、同棲相手・楓と洞口の昔の恋人だった(?)京子を巻き込み海へ行くことに。「今さらなんだよ」「何があったんだろ?」「おみやげ買いたい」どこかちぐはぐな空気と???がうずまく中、一日だけの特別(エクストリーム)な旅が始まる。どうして15年も会わなかったのか?
  • 夜のフロスト
    4.3
    【第1位『週刊文春』2001年傑作ミステリーベスト10/海外部門】新任部長刑事ギルモアが配属されたのは、しけた町だった。まあ、ここは眼も眩む高みに昇りつめるための梯子の一段目にすぎない。こき使われる心配がなさそうなのも幸いだった。だが、いざ出勤してみれば、猛威を振るう流感に、署は壊滅状態。折悪しく、町には中傷の手紙がばらまかれ、老女ばかりを狙う切り裂き犯が暗躍を開始する。なんたる不運。そのうえ、だらしない風体に、悪夢のような下ねたジョークを連発する男、フロスト警部と組む羽目になろうとは……。さすがの名物警部も、今回ばかりは青息吐息。爆走する英国警察小説、大好評第3弾!/解説=霞流一

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  • フロスト日和
    4.4
    【第1位「このミステリーがすごい!1998年版」海外編ベスト10】ウェブスターの眉間の皺は深まる一方だった。切れ者の警部として鳴らしたこの自分が、上司に鉄拳をお見舞いしたばかりに、降格のうえ、役立たずのぼんくら親爺、ジャック・フロストのお守り役を押しつけられる羽目となった。だが、肌寒い秋の季節、連続婦女暴行魔は悪行の限りを尽くし、市内の公衆便所では浮浪者の死体が小便のなかに浮かぶ。ここはひとつ、ロートル警部になりかわって事件解決に邁進しなくては……。皆から無能とそしられながら、名物警部フロストの不眠不休の奮戦は続く。笑いと緊張が堪能できる、まさに得難い個性の第2弾。/解説=温水ゆかり

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  • 雪まんま
    4.0
    1巻1,361円 (税込)
    日本農業新聞に連載され、大きな反響を呼んだ小説。宮城県を舞台に、震災直後の避難所での炊き出しがきっかけとなって、女性主人公が地域に根ざした米作りに奮闘努力していく姿を、人々の絆やラブストーリーを背景に絡めながら感動的に描く、東北、そして日本の未来への応援歌。

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  • 新版 俳句、はじめてみませんか
    3.3
    1巻1,361円 (税込)
    第45回蛇笏賞受賞の黒田杏子が送る『俳句、はじめてみませんか』(立風書房版)の改定版。現代の人にも気軽に俳句を楽しんでもらえるよう、新たに書き下ろしを付す。俳句に興味がある人、これから俳句をはじめてみたい人に必読の新たな入門書の誕生。

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  • ボトムレス
    3.2
    1巻1,361円 (税込)
    あるとき、囁かれはじめた「死ぬほど旨い料理」の噂。 それは目にしたものを狂わせる禁断の料理。美食家、料理人、フードファイター、雑誌記者……。 ひとり、またひとりとその噂に翻弄され、それぞれの歯車がやがて噛み合い、軋めきながら回りはじめる。

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  • 凍てついた痣
    3.9
    大学で発生した不審な飛び降り自殺。 直後、第一発見者の女子学生も自殺を図り―― 検死官サラ、最大の窮地。奇妙な連続死事件に挑む! 〈グラント郡〉シリーズ最新刊。大学の敷地内で男子学生の遺体が発見された。 遺書を残し飛び降り自殺を図ったかに見えたが、現場に臨場した検死官サラは妙な違和感を覚える。 自殺と他殺、両方の線で調べが進むなか、第一発見者の女子学生が拳銃自殺し、事件は思わぬ様相を呈し始める。 被害者二人に繋がりはなく動機も不明。 捜査は難航を極めるが、男子学生の部屋からサラもよく知る元警察官の指紋が検出され――。 ■カリン・スローターの好評発売中既刊 〈グラント郡〉シリーズ 『開かれた瞳孔』 『ざわめく傷痕』 『凍てついた痣』 〈ウィル・トレント〉シリーズ 『ハンティング 上・下』 『サイレント 上・下』 『血のペナルティ』 『罪人のカルマ』 『ブラック&ホワイト』 『贖いのリミット』 『破滅のループ』 『スクリーム』 一話完結作品 『グッド・ドーター 上・下』 『彼女のかけら 上・下』 『プリティ・ガールズ 上・下』 電子書籍限定短編 リー・チャイルド、カリン・スローター共著『ザ・ゴールド』
  • スクリーム
    4.2
    最新作にして最高到達点! 異常な手口で“口を閉ざされた”犠牲者たち―― 戦慄の連続殺人、再び。 ミステリー界の新女王が放つ、ノンストップ・スリラー。 〈ウィル・トレント〉シリーズ最新刊! ※カリン・スローター特設ウェブページはこちら。 https://www.harpercollins.co.jp/karinslaughter/ 刑務所内の暴動中に起きた殺人事件の捜査にあたるウィルは、服役中の男から犯人を教える代わりに8年前の連続強姦殺人事件を再捜査するよう取引を持ちかけられる。 不正捜査によって男を逮捕したという人物は声望の高い前グラント郡警察署長、ウィルもよく知る人物だった。 時を置かず当時と同じ異様な手口で傷つけられた女性の遺体が発見され――。 過去と現在の因縁が衝突する、シリーズ最高傑作! ■カリン・スローターの好評発売中既刊 〈グラント郡〉シリーズ 『開かれた瞳孔』 『ざわめく傷痕』 〈ウィル・トレント〉シリーズ 『ハンティング 上・下』 『サイレント 上・下』 『血のペナルティ』 『罪人のカルマ』 『ブラック&ホワイト』 『贖いのリミット』 『破滅のループ』 『スクリーム』 一話完結作品 『グッド・ドーター 上・下』 『彼女のかけら 上・下』 『プリティ・ガールズ 上・下』
  • ざわめく傷痕
    3.4
    犯行現場で警察に射殺された少女―― その体には、悪夢のような傷が刻まれていた。 MWA賞受賞作家が放つ、戦慄の犯罪小説。 〈グラント郡〉シリーズ第2弾。 賑やかな週末のスケート場で起きた発砲事件。 仲間といた少年が襲われ、犯人の十代の少女は警官によって射殺された。 現場付近のトイレから未熟児の遺体が見つかり、少女の赤ん坊と推測されるなか、 検死官サラは彼女の亡骸に暴行とレイプの痕跡を発見する。 だが少女の下腹部には、出産できないようにむごい傷がつけられていた。 捜査が暗礁に乗り上げたとき、さらにひとりの少女がさらわれ――。 ■カリン・スローターの好評発売中既刊 〈グラント郡〉シリーズ 『開かれた瞳孔』 『ざわめく傷痕』 〈ウィル・トレント〉シリーズ 『ハンティング 上・下』 『サイレント 上・下』 『血のペナルティ』 『罪人のカルマ』 『ブラック&ホワイト』 『贖いのリミット』 『破滅のループ』 一話完結作品 『グッド・ドーター 上・下』 『彼女のかけら 上・下』 『プリティ・ガールズ 上・下』
  • 破滅のループ
    4.4
    「スローター史上最大スケール、一気読み度も史上最高」 ――解説:霜月蒼(ミステリ評論家) CDC疫学者の拉致と爆破テロ、連続する凶悪事件の目的とは!? 〈ウィル・トレント〉シリーズ、最大の危機! ■〈ウィル・トレント〉シリーズ 『ハンティング 上・下』 『サイレント 上・下』 『血のペナルティ』 『罪人のカルマ』 『ブラック&ホワイト』 『贖いのリミット』 『破滅のループ』 ショッピングモールの駐車場で、疾病予防管理センターの疫学者が拉致された。行方不明のまま一カ月が過ぎたとき、アトランタ中心で爆破事件が発生。現場へ急行した捜査官ウィルと検死官サラは混乱の中、車の追突事故の救命にあたる。だがその車に乗っていたのは、逃走中の爆破犯たちとさらわれた疫学者だった。銃撃戦の末にサラも連れ去られ――。連鎖する凶悪事件、真の目的とは!?
  • 嗤う猿
    4.2
    四猿殺人鬼、再び。 消えた四猿を追う刑事と、シカゴを震撼させる新たな連続殺人―― そして待ち受ける驚愕のラスト! 「見ざる、聞かざる、言わざる」になぞらえ猟奇殺人を繰り返した“四猿”が忽然と姿をくらましてから4カ月――シカゴを震撼させる新たな事件が発生した。公園の池で凍った少女の死体が発見されたのだが、体には拷問の形跡や不可解な点が多々見られ、その奇怪な手口に世間は“四猿の再来”と騒ぎ立てる。一方、四猿を長年追う刑事ポーターは独自の捜査を進めていくなか、ある違和感に気づき……。 ジェフリー・ディーヴァーやジャック・ケッチャムら大御所作家がこぞって絶賛する、スリラー界の新星。『悪の猿』に続くシリーズ第2弾!
  • 贖いのリミット
    4.4
    建設現場で元警官の惨殺死体が発見された。首にはドアノブの軸が突き刺さり、一面血の海だったが、鑑識の結果、大量出血したのは被害者でなく現場から姿を消した女だと判明する。特別捜査官ウィルは車の側に残された銃が別居中の妻アンジーのものと知り動揺する。現場となった建物の所有者は捜査中のレイプ事件の容疑者。やがて事件の背後に恐るべき闇が浮かびあがり――シリーズ最高傑作!
  • ヒヒは語らず
    4.0
    現役警察官が放った圧倒的リアリティに屈服せよ!かわいそうな猿…死んだ姉の謎の言葉が意味するものは――?ストックホルムの暗黒=アンダーグラウンドでうごめく、罪と性。 姉はなぜ死んだのか――その答えを探るべく、アマンダは警察官になった。麻薬依存とレイプ被害の果てに、“猿”にまつわる不可解な言葉と日記を遺して自殺した姉。早急な調査打ち切りの裏には何が? アマンダは素性を隠し、担当捜査官マグヌスの愛人となる。さらに、姉を悪の道に引き込んだ元恋人アドナンに接近するが、そこには想像を超える真相が……。北欧最旬の作家が放つ警察小説!
  • やさしさにいだかれて
    -
    1巻1,358円 (税込)
    愛の数だけ、家族の形がある 結婚を目前に控え幸せの絶頂の中、婚約者が突然死んだ。 人生のどん底で暗闇を照らしてくれたのは、とある夫婦だった。 多様な生き方が選択できる現代、家族の繋がりを問うハートフルストーリー。 壮絶な生い立ちを乗り越え、仕事も私生活も順風満帆にあった沙織。 その矢先、婚約者の駿がバイク事故で死んだ――。 突然の喪失に取り乱す沙織を支えたのは、彼女と年の離れた夫婦・由理子と繁だった。 生きることの意味、そして血縁を超えた「家族」の絆とは。 温かく不思議な関係の3人が織りなす、慈愛に満ちたヒューマンドラマ小説。

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  • 零度
    -
    1巻1,358円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 生命を謳歌しようとする身体とはうらはらに、薄氷のような脆さと繊細さをもつ“暗黒の心”の明滅を綴った詩集。 感覚的に生み出された一つひとつの言葉は、氷の結晶のような繊細さと水のような透明感を感じさせる。ときに動脈のように激しく流れ、またあるときは氷のように動きをとめてしまう感情。複雑な時代に生きる現代人の激しく揺れ動く心情を描ききる。 一つひとつの詩で感情の断片を切り取りながら、1冊全体で大きな一つの詩へと収斂されてゆく作品。

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  • 左遷、最果てのパラダイスへ
    -
    1巻1,358円 (税込)
    飛ばされたのは、太陽と海が輝く沖縄—— 失意の中行き着いた南の果てで、人生逆転を目指した挑戦が始まる。 社会で生きる難しさと人生の美しさが詰まった、ノンストップエンターテインメント。 <あらすじ> 自動車販売会社のエリート街道をひた走っていた角野は、自ら希望して異動した中古車部門で心身ともに憔悴しきるほどの挫折を味わう。 半ば左遷のように言い渡された次なる勤務地は、沖縄の弱小営業所だった。

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  • 奥会津の人魚姫
    3.8
    1巻1,358円 (税込)
    娘の死を写した 一枚の写真に隠された謎に迫る 衝撃のミステリー小説 親友千景の誘いで奥会津を訪れた鍛冶内は、千景の結婚相手である美少女乙音と出会う。 美しい上に性格のいい乙音にすっかり魅了された鍛冶内だったが、 千景は彼女がいないところで意外な話をする。 それは先日湯船で溺死したのが本当は乙音で、 自分が結婚したのは乙音とは双子の間柄だった汐里ではないかというのだ。 汐里は千景との過去のいきさつが原因で性格がねじまがってしまっていたが、 唇下のホクロ以外見分ける術がない。そして溺死した全裸の娘を撮影した 絶美な写真「奥会津の人魚姫」のフレームを鍛冶内の前で露わにする。 ステージ4のガンに冒され、死期が近い千景の命を掛けた頼みを受けた、 鍛冶内による愛憎を巡る謎解きが始まった。

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  • 沖仲仕が医師になって
    -
    1巻1,358円 (税込)
    僕の進むべき道はこれでいいのだろうか 昭和38年、農業高校を卒業して大学進学するも、生き方を模索し静岡から上京した一人の若者がいた。 様々な人との出会いや仕事を経験しながら自問自答を繰り返し、遂に医師になる決意をする。 晩年になっても夢を追うことを諦めなかった男の生涯を描いた成長記。

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  • 漢詩編【5冊 合本版】 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典『陶淵明』『李白』『杜甫』『白楽天』『唐詩選』
    値引きあり
    -
    『陶淵明』 帰りなん、いざ…。そう言って田園に帰った詩人が残した魂の叫び! 自然と酒を愛し、日常生活の喜びや苦しみをこまやかに描く一方、「死」に対して揺れ動く自分の心を詠んだ田園詩人。「帰去来辞」や「桃花源記」ほかひとつ一つの詩を丁寧に味わい、詩人の心にふれる。 『李白』 大酒を飲みながら月を愛で、鳥と遊び、自由きままに旅を続けた李白。あけっぴろげで痛快な詩は、音読すれば耳にも心地よく、多くの民衆に愛されてきた。豪快奔放に生きた詩仙・李白の、浪漫の世界に遊ぶ。 『杜甫』 中国屈指の社会派詩人。その内面に美しさ、繊細さが光る! 若くから各地を放浪し、現実社会を見つめ続けた杜甫。日本人に愛され、文学にも大きな影響を与え続けた「詩聖」の詩から、「兵庫行」「石壕吏」などの長編を主にたどり、情熱と繊細さに溢れた真の魅力に迫る。 『白楽天』 平安時代から愛され続け、日本文化に大きな影響を及ぼした白楽天。炭売り老人への憐憫や左遷地で見た雪景色を詠んだ代表作ほか、家族、四季の風物、酒、音楽などを題材とした情愛濃やかな詩を味わう。大詩人の詩と生涯を知る入門書。 『唐詩選』 漢詩の入門書として最も親しまれてきた『唐詩選』。李白・杜甫・王維・白居易をはじめ、朗読するだけで風景が浮かんでくる感動的な詩の世界を楽しむ。芭蕉や漱石も愛した、中国最高の詞華集を味わう! ※本電子書籍はビギナーズ・クラシックス 中国の古典「陶淵明」「李白」「杜甫」「白楽天」「唐詩選」を1冊にまとめた合本版です。
  • 保元物語
    -
    1巻1,353円 (税込)
    平安末期,鳥羽院の崩御を機に,嫡子崇徳と同母弟後白河との間で王権をめぐる骨肉相食む争いが勃発,両者の確執は摂関家と武家をも巻き込み,国家を分断する一大抗争へと発展した.史上,保元の乱で知られる争乱をえがいた本作は,物語の名のもと,歴史の真実と人間存在の機微を深く見すえる.九十年ぶりの新校訂版.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 開墾地
    3.7
    何かを追いかけているのか、 それとも何かから逃げているのか。 父のルーツの言葉、母語の檻、未知なる日本語 父と息子、故郷へのそれぞれの想いが静かに共振する 留学先の日本から、サウスカロライナに帰郷したラッセル。 葛の繁茂した庭、南部ならではの湿気、耳に届く哀切な音楽―― 青年は、遠くイランからこの地に根を下ろした父の来し方に想いを馳せる。 デビュー作『鴨川ランナー』で、言語と自己のはざまの揺らぎを描き、 京都文学賞を受賞。 越境文学の新たな領域をとらえる著者の、注目の最新刊。
  • 対談 文学の戦後
    -
    「戦後文学」をどう評価するか? 敗戦後34年を経て、詩誌「荒地」時代からの友人である典型的な戦中派の二人が、社会と文学の動向を縦横に論じ、戦後文学史に新たな視座を提示した、衝撃の対談集――詩誌「荒地」に拠って、戦後現代詩を主導してきた鮎川信夫。詩人として、また文学と思想の新たな理論を展開し、現代をリードしてきた吉本隆明。戦中派の巨人ふたりが、敗戦の衝撃から、身を以て戦後文学史を生きてきた34年を振り返り、社会と文学の動向を鋭く問う。第一次戦後派の限界、江藤淳批判、ソルジェニツィン『収容所群島』の現代史的問題、現代文学の変質など、白熱の議論を交わした対談集。「戦後文学」との別離を告げた記念碑的作品。
  • 寵児
    3.9
    ピアノ教室の講師をする女は、離婚して娘と暮している。娘は受験を口実に伯母の家に下宿して母親から離れようとしている。体調の変化から、ある日女は妊娠を確信する。戸惑う女が男たちとの過去を振返り自立を決意した時、妊娠は想像だと診断され、深い衝撃を受ける。自立する女の孤独な日常と危うい精神の深淵を〈想像妊娠〉を背景に鮮やかに描く傑作長篇小説。女流文学賞受賞作品。
  • 世俗の詩・民衆の歌 池田彌三郎エッセイ選
    -
    懐かしの童謡、唱歌の世界。歌でたどる都市の風俗――折口信夫の高弟にして、日本芸能研究の重鎮である著者の歌と言葉をめぐる軽妙なエッセイの数々。小学生時代と重なる大正期、その時、口ずさんだ童謡や唱歌を記憶のなかから甦らせ、都市の風俗と言語生活の変遷をたどり、宝塚少女歌劇から戦後の歌謡曲まで、そこに息づく庶民の心を読み解く。軍歌の一方的排斥に異を唱え、歌詞のなかの言葉遣いへの辛辣な評言も著者ならでは。 ◎「文学の歴史の叙述にも、文学作品そのもの、あるいは作者の歴史に対して、読者の歴史が書かれなければならないように、歌の場合にも、それを聴き、習い、歌った、つまり与えられた側の歴史が書かれてもいいと、わたしはかねて思っていた。わたし達のまわりにあるものは、それを制作して与えてきた側の記述が多く、それを聴き、習い、歌った側の記述がほとんどないからである。それには、わたしはかなり不満であった。」<「あとがき」より>
  • 花づとめ
    4.0
    現代詩の前衛にして、加藤楸邨を師と仰ぐ俳人。また、芭蕉、蕪村、藤原定家の独創的評釈で知られる古典探究者。昭和46年から48年、芭蕉の連句評釈に心魂を傾ける傍ら、二巡りする四季に寄せて万葉から現代俳句まで、秘愛の歌へのオマージュを「季節のうた」として書き続けた。俗解を斥け、鍛えぬかれた言葉で読み解く103篇の短章は、正に「秋水一閃」の達人の技を思わせる。
  • 戦場へ行こう!!雨宮処凛流・地球の歩き方
    3.3
    1巻1,353円 (税込)
    「世界」と思いきりセックスしたい! 希薄な現実感を超えるために、厳戒態勢のイラクへ、北朝鮮へ。そして宗教へ、自傷へ。ホンモノの戦場から見た、「今、ここ」というぬるい戦場で生きること。ぬるい戦場であがくすべての人々に捧ぐ、「時代の肉感」を伝える渾身のエッセイ集。 <登場人物、団体>朝鮮労働党/イラク・バース党(アラブ・バース社会主義党)/ウダイ・フセイン氏/警視庁公安三課の皆様/よど号グループ/インドネシア反体制派の皆様/パナウェーブ研究所/世界各国のリストカッターの皆様/元赤軍派議長/日本の生きづらい若者たち/その他、雨宮処凛の愉快な仲間たちが多数登場!
  • 阿Q正伝・藤野先生
    3.3
    「人が人を食う」ことを恐怖する主人公の、「子供を救え」の叫びとともに、封建制度・儒教道徳の暗黒を描く「狂人日記」。革命のどさくさの中の阿Qの死と悲喜劇を通して、「革命と民衆」を鋭くつく「阿Q正伝」。ほかに、「孔乙己」「酒楼にて」など。辛亥革命前後の混乱期に、敢然とペンを執って立ち上がり、中国近代文学を切り拓いた魯迅が、時代の苦悩と不屈の精神を伝える13篇の名作。魯迅を読まずして中国を知ることはできない。
  • 才市・簑笠の人
    -
    念仏に生き、83歳で一生を終えた、下駄職人・浅原才市。下駄作りの際に出るかんな屑に書き残した、1万首に及ぶ信仰の歌……。「わしのこころわ わやわやで/くもともとれの/きりともとれの/かぜともとれの」……無名の庶民の営為に心惹かれて、その謎めく生涯を深く追究した、伝記小説「才市」。一所不住・清貧孤独に徹した良寛の境涯に迫る「蓑笠の人」。信仰を主題の力作2篇。
  • 或る年の冬 或る年の夏
    -
    性と思想に切り裂かれる青春を、頑なまでに潔癖に生き、後年の著者の、厳しく深い文学と人生を予感させる青春像。昭和初期に青春を生きた知識人が不可避だった「思想」問題、それを自らに苛酷に課した著者の苦闘、家族への深い愛。時代と自分の良心を誠実・厳格に生きた、著者の青春自伝。
  • つげ義春日記
    3.9
    伝説の漫画家が私生活の苦闘を描いた幻の日記、待望の初文庫化。 昭和50年代、結婚し長男も誕生して一家をかまえた漫画家つげ義春は、寡作ながらも「ねじ式」「紅い花」など評価の高い作品群が次々と文庫化され、人気を博す。生活上の安定こそ得たが、新作の執筆は思うように進まず、将来への不安、育児の苦労、妻の闘病と自身の心身の不調など人生の尽きぬ悩みに向き合う日々を、私小説さながら赤裸々に、真率かつユーモア漂う筆致で描いた日記文学の名篇。解説・松田哲夫。
  • 黒い裾
    4.0
    千代は喪服を著(き)るごとに美しさが冴えた。……「葬式の時だけ男と女が出会う、これも日本の女の一時代を語るものと云うのだろうか」――16歳から中年に到る主人公・千代の半生を、喪服に託し哀感を込めて綴る「黒い裾」。向嶋蝸牛庵と周りに住む人々を、明るく生き生きと弾みのある筆致で描き出し、端然とした人間の営みを伝える「糞土の墻」ほか、「勲章」「姦声」「雛」など、人生の機微を清新な文体で描く、幸田文学の味わい深い佳品8篇を収録した第一創作集。
  • 終着駅
    4.0
    敗戦直後の焼け跡・東京で、ウニ三という正体不明の男が、どぶにはまって変死。その位牌は、まるで死のバトンの如く引き受けた男たちに、つぎつぎと無造作な死を招き寄せる。絶対的価値が崩壊した後、庶民はいかに生き、いかに死んでいったのか? 独白体、落語体、書簡体など、章ごとに文体を変え、虚無と希望の交錯する時代を活写。『軍旗はためく下に』の戦争テーマを深化した、純度高い傑作。焼け跡闇市に生き、死んだ、無名の人たちへの哀歌! 吉川英治文学賞受賞作品。
  • プレオー8の夜明け 古山高麗雄作品選
    3.5
    「生きていればこんなめにもあう」。理不尽なことも呑み込まなければ「普通の人間」は生きていかれない。22歳で召集、フィリピン、ビルマ、カンボジアなどを転戦、ラオスの俘虜収容所に転属され敗戦となり戦犯容疑で拘留。著者の冷徹な眼が見た人間のありようは、苛烈な体験を核に、清澄なユーモアと哀感で描かれた。芥川賞受賞の表題作ほか「白い田圃」「蟻の自由」「七ヶ宿村」など代表作9篇。
  • 新編 石川啄木
    5.0
    10代で夭逝した天才歌人・石川啄木と、同郷の先輩で親友、言語学者として大成した著者は、啄木の才能を惜しんで、時に生活を共にし、陰に陽に物心両面で彼を支えた。後年、折にふれて綴った啄木追慕の文章は、人間啄木の素顔を活写し、『定本 石川啄木』として本に纏まった。本書は、『定本 石川啄木』に「啄木の追慕」「啄木の終焉」など5編を増補し、新たに編集したものである。
  • 壺坂幻想
    -
    盲目で死んだ祖母への鎮魂に、作家は壺坂寺に詣でた。山道を辿ると、みかん水を売って祖母を大切にした叔父の悲運、生きている母の姿など、親族の誰彼もの不幸が思い浮かんでくるのであった……。『雁の寺』『越前竹人形』『飢餓海峡』の著者が、作家生活20年にして初めて、書かずにはいられないテーマに突き当たった。水上文学晩年の陰翳に満ちた豊かな文学世界の到来を約束する、家族を巡る追想の連作短篇集。生きるとは、私とは、何か?
  • カシオペアの丘で 上下合本版
    -
    1巻1,353円 (税込)
    丘の上の遊園地は、俺たちの夢だった--。肺の悪性腫瘍を告知された三十九歳の秋、俊介は二度と帰らないと決めていたふるさとへ向かう。そこには、かつて傷つけてしまった友がいる。初恋の人がいる。「王」と呼ばれた祖父がいる。満天の星がまたたくカシオペアの丘で、再会と贖罪の物語が、静かに始まる。苦しみ、傷つき、やがて輝く星になる。壮大な命の物語。上下合本版。
  • 美しい顔
    4.5
    1巻1,353円 (税込)
    未曾有の災害に襲われた町。高校生のサナエは、幼い弟を連れて避難所に身を寄せていた。混乱の中、押し寄せるマスコミの取材にねじれた高揚感を抱くサナエ。だがいつまでも目を背け続けるわけにはいかない、いつか訪れなければならない場所があった。強く、脆く、そして激しく--喪失の悲しみと絶望の底からの、帰還の旅路。
  • 老いた体操教師・瀧子其他 小林多喜二初期作品集 曾根博義編
    -
    大正から昭和初め、働きつつ学ぶ青年・多喜二は、文学への熱情、人間を抑圧する社会への怒り、知り初めた恋の苦しみを、ノートに書きつけ雑誌に投稿した。虐げられる弱き者への優しい眼差しと、苦の根源への鋭い問いを秘めた、これら初期作品群こそは、29歳で権力に虐殺されたプロレタリア作家の多感な青春の碑である。86年ぶりに発掘された最初期の「老いた体操教師」、秀作「瀧子其他」を含む16篇を精選。
  • 一族再会
    -
    早く死に別れた生母を思い求めることに始まり、一族のさまざまな生き方、在り方を、時代、社会、歴史とのかかわりにおいて捉え、言葉の、高い緊張の世界に、鮮やかに凝集した、江藤淳渾身の力作。深い感動を呼びおこす名篇。
  • せみと蓮の花・昨日の恥 坪田譲治作品集
    -
    「人間はみな死ぬる。解り切ったことである。然し誰しも直ぐ死ぬるようには考えていない。」(「せみと蓮の花」)ーー老境の童話作家が、過ぎ去った起伏の多い人生と、なつかしい人々への愛憎こもごもを、昔語りにも似た闊達自在さで描いた10篇。幼少期の思い出、肉親との葛藤、師の鈴木三重吉、小川未明のことなど、〈童心の文学〉といわれた譲治の心の陰影が、ユーモアに包まれて独得の味わいを醸し出す。
  • 雪子さんの足音
    3.6
    1巻1,353円 (税込)
    東京に出張した僕は、新聞記事で、大学時代を過ごした高円寺のアパートの大家の雪子さんが、熱中症でひとり亡くなったことを知った。20年ぶりにアパートを訪ねようと向かう道で、僕は、当時の日々を思い出していく。
  • 半減期を祝って
    3.4
    1巻1,353円 (税込)
    30年後のニホンの未来像を描き絶筆となった表題作ほか、強くしなやかに生きる女性たちの姿を追った「ニューヨーク、ニューヨーク」「オートバイ、あるいは夢の手触り」を収録。女性や弱者、辺境のものたちへの優しい眼差しと現状への異議──。日本を超えて世界規模の視野を切り拓き続けた津島文学のエッセンスがここにある!
  • ピロウボーイとうずくまる女のいる風景
    3.8
    1巻1,353円 (税込)
    貧困のどん底からキムラに救われた絢野クチルは、政治家を目指して大学に通い、夜はピロウボーイとして女たちと関係をもつ。女たちはみな問題を抱えているが、クチルとの関わりのなかで、立ち直っていく。一方、クチルの部屋には、謎の同級生知紅が押しかけて居候となり、クチルの帰りを待っている――。〈政治〉と〈愛〉と〈ミステリ〉。アガサ・クリスティー賞作家が挑む新境地。
  • 踊り子と将棋指し
    3.3
    1巻1,353円 (税込)
    ある朝、横須賀の公園で目覚めた男は、呑み過ぎたせいか自分の名前すら思い出せない。聖良という女性が現れ、男は「三ちゃん」と呼ばれる。三ちゃんがどうやらアルコール依存症らしいとわかり、聖良の部屋に住まわせてもらうことに。聖良の本名は依子で、現役のストリッパー。しばらくして依子に大阪での仕事が入り、三ちゃんも同行。無難にマネージャー役をこなしていたが、大金が動く将棋の真剣勝負に巻き込まれてしまい……。
  • 草のいのちを 高見順短篇名作集
    4.0
    自らの出生の秘密を語る「私生児」、左翼体験の暗部を飄々とした筆致で描く「嗚呼いやなことだ」など戦前4作品と、敗戦後の荒廃からの精神の甦りを高らかに謳い上げる表題作、リベラリズムの内に潜む頽廃を一知識人に戯画化する「あるリベラリスト」など戦後4作品を収める。ユーモア溢れる文体から生まれる批評精神を1冊に凝縮。
  • 失敗屋ファーザー
    3.5
    1巻1,353円 (税込)
    「ぼくの娘を取らないでください!」 突如届いた「お父さん検定」。1ヵ月以内にクリアしないと、親権を剥奪される! 派遣先で失敗を繰り返す"失敗屋"の一郎は、娘を守りきることができるのか?世の中のお父さんは、こういうことで悩んでいる……かも?
  • 制服のころ、君に恋した。
    4.1
    28歳の養護教諭・奈帆は、高校時代にシンタという彼を亡くした過去があった。10年経っても喪失感から抜け出せない彼女の前に、「彼」が突然現れる。10年前の“想い”と“真実”。失ったものは取り戻せるのか? 110万人が泣いた『時の輝き』の著者から、“制服のころ”を過ごしてきたすべての人に贈る、奇跡の物語。
  • どろにやいと
    3.8
    1巻1,353円 (税込)
    亡き父の後を継ぎ、万病に効くお灸「天祐子霊草麻王」を行商する「わたし」は、父の残した顧客名簿を頼りに日本海沿いの村を訪れる。土地の老人達、雑貨店のホットパンツの女、修験道者姿の謎の男……。人里離れた村で出会う人々は一癖も二癖もありそうな人たちばかり。やがて、帰りのバスに乗り遅れた「わたし」は、この村で一泊することになるのだが……。
  • ショートスカート・ガール
    3.8
    1巻1,353円 (税込)
    弁護士・添野のもとを臼井あさぎという女性が訪れた。15年前に駅で自分のスカートの中を盗撮した犯人が、今判ったので訴えたいという。添野は時効だし当時は盗撮を犯罪とする法律もなかった、と諦めるように諭して帰した。それから3週間後、朝の電車内で痴漢が腕を掴まれ、大怪我をする事件が起きる。過剰防衛とされ、拘留された被害者女性は添野を弁護人に選任。女性は臼井あさぎであり、その後事件は意外な展開をみせる。
  • たまらん坂 武蔵野短篇集
    2.6
    土地の名が呼びさます昔の幻影。連作短篇集 たまらん坂、おたかの道・・・武蔵野に実在する不思議な土地の名が初老期の男達に垣間見せる青春の残像。時間と空間の交点に人生を映し出す黒井文学の豊かな収穫。
  • 神屋宗湛の残した日記
    -
    闊達自在な老耄の境地を示す井伏文学の真髄。豊臣秀吉に寵愛された、博多の豪商茶人神屋宗湛の日記から、秀吉の茶会の人間模様を浮き彫りにした表題作他「うなぎ」「質流れの島」「雷鳥」など七作品を収録。
  • おらんだ帽子
    5.0
    たばこのヤニから作る“おふくろ”の妙薬。奇病から髪の毛を失った母親へ、オランダで買った帽子。重なる心痛を耐え生き抜いて来た老母や肉親を描き、生きてあることの哀しみの源へ、真にあたたかな光を送る、短篇の名手・三浦哲郎の珠玉の名短篇集。
  • 愛撫 静物 庄野潤三初期作品集
    -
    妻の小さな過去の秘密を執拗に問い質す夫と、夫の影の如き存在になってしまった自分を心許なく思う妻。結婚3年目の若い夫婦の心理の翳りを瑞々しく鮮烈に描いた「愛撫」。幼い子供達との牧歌的な生活のディテールを繊細な手付きで切り取りつつ、人生の光陰を一幅の絵に定着させた「静物」。実質的な文壇へのデビュー作「愛撫」から、出世作「静物」まで、庄野文学の静かなる成熟の道程を明かす秀作7篇。
  • 長春五馬路
    2.3
    ひたすら、淡々と、生きる、長春で。敗戦後、木川正介は、毎日五馬路に出掛ける。知り合いの朝鮮人の配下となり、大道ボロ屋を開業して生きのびている。飄々として掴みどころなく生きながら、強靭な怒りにささえられた庶民の反骨の心情は揺るがない。深い悲しみも恨みもすべて日常の底に沈めて、さりげなく悠然と生きる。想像を絶する圧倒的現実を形象化した木山文学の真骨頂。著者最後の傑作中篇小説。
  • 鳴るは風鈴 木山捷平ユーモア小説選
    3.7
    〈桜桃忌〉に出られなかった事から太宰治を回想する「玉川上水」、敗戦直後郷里に疎開した頃の日常を描き飄逸味を漂わせた「耳かき抄」。表題作をはじめ「逢びき」「下駄の腰掛」「山つつじ」「川風」「柚子」「御水取」など身辺の事柄を捉えて庶民のうら哀しくも善良でしたたかな生き方を綴った諧謔とペーソス溢れる木山文学の真骨頂、私小説的作品を中心に新編集した傑作11篇。
  • 百句燦燦 現代俳諧頌
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ありうべき最高の美学は虚無――生涯徹底した反リアリズム芸術至上の立場を貫いた塚本邦雄。藤原定家等中世の歌人を理想とする塚本にとり俳諧は、近世という暗黒時代に咲く「異次元の巨花」であった。その輝かしい裔である現代俳人、石田波郷、西東三鬼、下村槐太、寺山修司、飯田蛇笏等、69人の秀句100を選び、斬新かつ創造的評釈を展開。稀代のアンソロジストによって招喚された現代俳諧頌!
  • あめりか物語
    3.5
    明治36年荷風24歳から明治40年28歳まで4年間のアメリカ見聞記を24篇の小説に収める。渡航中の情景を描いた「船房夜話」、癲狂院に収容された日本人出稼ぎ労働者の無惨な話「牧場の道」など。異国の風物に対峙した荷風の孤独感、鋭い感性と批評精神溢れる新鮮な感慨は、閉塞した時代に憧憬と衝撃を与えた。『ふらんす物語』と併称される初期代表作。
  • 密話
    3.8
    1巻1,353円 (税込)
    児童文学の新鋭が描く、戦慄の名作。とても悲しいお話だけど、この小説を読んだことは、絶対に忘れない。ひとりぼっちのメアリーに、はじめて友だちができた。友だちの名は、マミヤくん。とってもきれいな小学六年生の男の子。マミヤくんはメアリーに名前をくれて、話しかけてくれて、たまに秘密の“お願い”をしてきた。
  • 空になりたい WANT TO BE THE SKY
    4.0
    1巻1,353円 (税込)
    その瞬間、あたしはニンゲンであることを無意識に放棄して、地面に転がるただの石になった。見開いている眼に、空の青が飛びこんでくる。真っ白な意識はあまりにもピュアに、汚れも怖れも知らない無窮の宙の色にそまっていた。太陽の回りの光環がいくえにもにじんでいるのも、空の高みから降ってくるキラキラした光の粒子も、ひとつひとつくっきりと見える。
  • 東京小説
    2.8
    予言者、野坂昭如の東京昨日今日明日。うつつか幻か、郊外の小さな公園のベンチに坐る場所柄につかわしくない粧いの女、その数奇な身の上話に耳をかたむける、これもまた身をもてあまし気味の私。時は春。東京にはさまざまな世間があるのだ。「家庭篇」から始まり告白的「私篇」、そして巨大都市・東京の行末を暗示する「山椒媼」まで饒舌かつ猛スピードで語られる14の断章。
  • 「とうさんは、大丈夫」
    3.5
    1巻1,353円 (税込)
    児童相談所に勤め、温かい家庭を持つ主人公、澤村。父として家族の柱となり、児童福祉司として他の家庭を救うなか、突如事件は訪れた――。妻の声も子どもの声も、もう心には届かない。正しく生きてきたやさしい男の人生は、ひとつのできごとに殺された。果たして最後に彼を救うのは、叫びか、ささやきか、誰の声なのか。
  • アポロンの島
    3.6
    地中海地方の溢れる光の中をひとりバイクで旅する青年が出会う人々や風景を、明晰なことばを積み重ねてくっきりと描き出した「アポロンの島」「大きな恵み」、キリスト教についての著者の基本的な考えがうかがえる「エリコへ下る道」、戦時中の重苦しい時代に土俗的な雰囲気の中で成長する少年を自伝的に描いた「動員時代」の4つの作品群からなる短篇集。読みつがれるべき“青春の書”の1冊。
  • 堀辰雄覚書 サド伝
    -
    日本人にとってキリスト教信仰はいかに可能か、という問題意識のもと、戦時下より親交のあった堀辰雄の作品を対象に、その純粋性から宗教性へ、さらには古典的汎神論の世界へと考察を深めた最初期の評論「堀辰雄覚書」、また、リベルタンとしての歩みを進めることで、キリスト教規範と闘い、性と自由の先見的な思想を掴んだサドを赤裸に描いた「サド伝」を収録。著者の表現の根幹を知るための貴重な一書。
  • 叫び声
    4.1
    新しい言葉の創造によって"時代"が鼓舞される作品、そういう作品を発表し続けて来た文学者・大江健三郎の20代後半の代表的長篇傑作『叫び声』。現代を生きる孤独な青春の"夢"と"挫折"を鋭く追求し、普遍の"青春の意味"と"青春の幻影"を描いた秀作。
  • 鞄の中身
    4.3
    自分の死体を鞄に詰めて持ち歩く男の話。びっしりついた茄子の実を、悉く穴に埋めてしまう女の話。得体の知れぬものを体の中に住みつかせた哀しく無気味な登場人物たち。その日常にひそむ不安・倦怠・死……「百メートルの樹木」「三人の警官」ほか初刊7篇を含め純度を高めて再編成する『鞄の中身』短篇19。読売文学賞受賞。
  • 夕べの雲
    4.1
    何もさえぎるものない丘の上の新しい家。主人公はまず"風よけの木"のことを考える。家の団欒を深く静かに支えようとする意志。季節季節の自然との交流を詩情豊に描く、読売文学賞受賞の名作。
  • 白痴 青鬼の褌を洗う女
    4.6
    戯作者の精神を激しく新たに生き直し、俗世の贋の価値観に痛烈な風穴をあける坂口安吾の世界。「堕落論」と通底する「白痴」「青鬼の褌を洗う女」等を収録。奔放不羈な精神と鋭い透視に析出された"肉体"の共存――可能性を探る時代の補助線――感性の贅肉をとる力業。
  • 定家百首 雪月花(抄)
    5.0
    戦後、リアリズム至上の伝統歌壇に激震を起した前衛歌人の中でも歌と評論両輪の異才で光芒を放つカリスマ塚本邦雄。非在の境に虚の美を幻視する塚本は自らの詩的血脈を遡行、心灼かれた唯一の存在として宿敵・藤原定家を見出す。選び抜いた秀歌100首に逐語訳を排した散文詞と評釈を対置、言葉を刃に真剣勝負を挑む「定家百首」に加え、『雪月花』から藤原良経の項を抄録。塚本邦雄の真髄を表す2評論。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 悲しいだけ 欣求浄土
    4.7
    緊張した透明度の高い硬質な文体。鋭角的に切り抉られた精神の軌跡。人間の底深い生の根源を鋭く問い続ける藤枝静男の名篇「欣求浄土」「一家団欒」を含む『欣求浄土』、藤枝文学の極北と称賛された感動の名作、野間文芸賞受賞の『悲しいだけ』を併録。
  • 走れトマホーク
    4.0
    奇妙でユーモア溢れるアメリカ旅行記「走れトマホーク」。身辺私小説仕立ての「埋まる谷間」「ソウタと犬と」。中国の怪異小説家に材を取る「聊斎私異」など多彩な題材と設定で構成されながら、一貫する微妙な諧調――漂泊者の哀しみ、えたいの知れない空白感。短篇の名手の円熟した手腕が光る読売文学賞受賞作。表題作を含む9篇を収録。
  • 桜 愛と青春と生活
    -
    六尺二十貫、ロス五輪、ボートの日本代表選手・田中英光。太宰治を敬愛すること深く、太宰の逝った翌年、文化の日、三鷹禅林寺の太宰の墓前にて自裁。巨大な体躯をもてあますような傷つきやすい魂を持ち、純粋に、戦中・戦後を生きようとして果てた著者の初期秀作「桜」、また、結婚までの青春の錯綜を描く「愛と青春と生活」。
  • 極楽 大祭 皇帝 笙野頼子初期作品集
    -
    群像新人賞「極楽」を含む最初期の作品三篇。地獄絵を描くことを人生の究極の目的とした男の心象を追求した「極楽」、現実からの脱出を願う七歳の子供の話「大祭」、初期の代表作「皇帝」。著者の原点三篇を収録。(講談社文芸文庫)
  • 贋物・父の葬式
    -
    私小説作家にして破綻者の著者。彼の死とともに、純文学の終わりとまで言われた。その作品群は哀愁と飄逸が漂い、また、著者の苛烈な生き方が漂う。(講談社文芸文庫)
  • 泡をたたき割る人魚は
    3.6
    1巻1,353円 (税込)
    その島は、右半分は観光や漁業で栄え、左半分は沼地が広がり寂れていた。薫は左半分に住み、栄養飲料の配達をしている。絵描きの瀬戸や魚屋の村井と仲がよい。ある日、願いを叶えてくれるという老女のもとへ行き、「魚になりたい」と告げる。老女は薫の脚と、配達に使っていた原チャリと引き換えに、薫を人魚にしてくれた。うれしくて泳ぎまわる薫。海にもぐって島の右半分に顔を出した薫に、新しい出逢いが待っていた。
  • 落涙戦争
    3.8
    1巻1,353円 (税込)
    大学二年生の翔太は、ある少女に声をかけられた。「あなたを泣かせにきました」報酬は三千万円。期限は一週間後の誕生日。見知らぬ少女と同居することになった翔太のもとに、次々と泣かせ屋が来襲する。イリュージョニスト、サングラスの男たち、そして殺し屋――。「こんな悲しい理由で泣いてはダメです」「でも」「命を懸けているのは、わたしです」新進気鋭の著者が書き下ろす、前代未聞のボーイ・ミーツ・ガール!
  • 暗い流れ
    5.0
    ハレー彗星が地球に大接近し、湯河原で幸徳秋水が逮捕された明治43(1910)年、著者5歳から書き起こし、関東大震災の翌年、田舎の代用教員を辞し東京に出て地元の有力者の書生となった大正13年20歳を目前にする頃までを、北海道の原野を背景に描く自伝小説。抗し難い性の欲望に衝き動かされた青春の日々を独得の語り口で淡々と綴る傑作長篇。日本文学大賞受賞。
  • 野

    5.0
    著者の故郷を舞台にそこに住む人々とその暮らしを描く。厳しい自然と対峙する強靱な生命力のしたたかさ。優しく哀しくユーモア滲む短篇の名手・三浦哲郎の瑞々しき豊饒の世界。「金色の朝」「がたくり馬車」「沈丁花」ほか〈故郷〉の匂い染み込む作品群16篇。新境地を拓いた著者ならではの短篇集。
  • 横しぐれ
    4.0
    父と、黒川先生とが、あの日道後の茶店で行き会った、酒飲みの乞食坊主は、山頭火だったのではなかろうか。横しぐれ、たった1つのその言葉に感嘆して、不意に雨中に出て行ったその男を追跡しているうちに、父の、家族の、「わたし」の、思いがけない過去の姿が立ち現れてくる。小説的趣向を存分にこらした名篇「横しぐれ」ほか、丸谷才一独特の世界を展開した短篇3作を収録。
  • 雪の下の蟹/男たちの円居
    5.0
    谷崎賞受賞作『槿』をはじめ、70年代以後の現代文学を先導する、古井由吉の、既にして大いなる才幹を予告する初期秀作群、「雪の下の蟹」「子供たちの道」「男たちの円居」を収録。

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