越境者

越境者

小説・文芸
1,400円 (税込)

7pt

ワイオミング州猟区管理官の職を辞したジョー・ピケットは、ルーロン知事の意向で現場に復帰していたが、新たな任務を与えられる。巨大製薬会社の跡取りスコギンズが失踪し、FBIは、州の辺境に住む富豪テンプルトンが前々から暗殺業を営んでおり、スコギンズを標的にしたのではと疑っていた。さらにスコギンズ失踪の前後、ジョーの友人のネイトらしき男が近くで目撃されていた。ジョーは知事の指令でFBIに協力し、テンプルトンの本拠地へ情報収集に赴くが……。ジョーがネイトと敵対!? 全米ベストセラーの冒険サスペンス・シリーズ!/解説=三橋曉

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越境者 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズ。
    「発火点」の次の作品。14作目。

    前作で一度職を辞したジョーだったが、知事の意向で復帰している。
    新たな任務は、大製薬会社のスコギンズが殺された事件で、担当する地域を離れて、ワイオミング州でも辺境の町へ調査に赴くことに。
    その土地の大立者のテンプルトンという人物が、暗殺ビジネスを運営している可能性があるというのだ。
    親友ネイトが関わっているかもしれない事件。
    知事の要請でFBIとも連携があるとはいえ、大きな権限があるわけでもなく、よそから来た管理官など、嫌がられても仕方ないが。
    それにしても、いささか様子が‥?

    ネイト・ロマノウスキは、山に独りで暮らす鷹匠。元工作員で色々訳ありのグレーゾーンの人間だが。
    不器用なまでに善良なジョーと、友情で結ばれています。
    長身で手足が長く、金髪を後ろで結び、冷たい色の目(最初は緑と書かれていたけど、その後描写が変わってる‥)という、やたらカッコいい男なのだ。
    この作品でまた、危険な範疇へ入ったなあ‥という印象ですが。
    いやでもまあ‥
    面白いには違いないので、とにかく。
    真面目に調べを進めるうちに、危険の真っただ中へ飛び込んでしまうジョーを助けるには、スケールの違う異能の人がいないと無理。だからねえ。

    ジョーの長女のシェリダンの大学生活も。
    養女のエイプリルは、ロデオスターと恋仲に。面倒そうなことになってたり。
    末っ子のルーシーは高校生で、と家族の様子も描かれます。
    愛妻メアリーベスはもちろん(笑)
    家族愛も魅力的な作品、いつも面白いのが有難いです☆

    0
    2025年07月21日

    Posted by ブクログ

     前作『発火点』は、全編に渡るアクション、またアクション。大自然を舞台に、闘いの大盤振る舞いとでも言いたくなるようなページターナーぶりを見せてくれた。

     本作は、復活するシリーズ・キャラクターたちというサービスを見せながら(これだけでドキドキの期待度!)、家族物語の側面(娘二人+養女一人の青春ドラマ。そして彼女らに関わるミステリアスなキャラクターの出現などなど)周辺リスクも取り上げつつ、常に何かの、誰かの、ターニング・ポイントを予感させつつ、ジョー・ピケットとその家族を、一筋縄ではゆかない宿命に向かい合わせてゆくのである。

     本書は、ワイオミング州内全域で疑われる暗殺組織とその本拠地とされる農場を相手に、ジョーはサドルスプリングスの我が家を離れ、雪深いウィーデル、サンダンスといったワイオミング州の辺境に赴く。その地の猟区管理官や警察署長なども組織に抱き込まれている疑いの濃い灰色の地帯。あるいは、地獄の黙示録?

     ジョーを送り込んだのは彼をお気に入りの破天荒な州知事スペンサー・ルーロン。新局長のリーサ・グリーン・デンプシーは組織改革を掲げるが彼女の頭越しにジョーを使おうとする州知事とは馬が合わない。なぜか事件のど真ん中にいるというジョーの特技はそんな板挟みの中でまたも生かされることになる。

     さて本シリーズの副主人公である鷹匠のネイト・ロマノウスキーだが、本編では非常にデリケートな立ち位置でジョーを迎えることになる。闇の組織の側で本意ではないまでも、ジョーとの距離感が複雑極まりない。

     そしてもう一人、またも復活のあのへこたれない女性キャラが再登場。少しやり過ぎを疑うくらいサービス満点の人物配置と、雪深い敵地でのジョーの活躍を披露しつつ、次作へ持ち越される闘いの予感の中で、本編は一端、巻を閉じる。

     ジョーのメインストーリーに、娘たちのサブ・ストーリーが複数に絡んで読者の心を引っ掴む。潜入のスリルと、銃撃アクションと、娘に忍び寄る悪の種と、ジョー一家に影を落とす不可解な影。

     一作ずつは確かに独立した物語であれど、シリーズで順番に読んで頂くと楽しみは何倍にもなってゆく。地味ながら直球勝負しかやらない真面目キャラクター・ジョーと、彼を取り巻く悪の深さと複雑な人間関係のギャップが毎作のように楽しめ、なおかつ荒野の大自然ならではの巨大スケールな舞台設定。鉄板の本シリーズである。もっともっと追いかけてゆきます。

    0
    2021年08月01日

    Posted by ブクログ

    ジョー・ピケットシリーズ14作目

    前作で猟区管理官の職を辞したジョーだったが、知事に雇われ失踪事件を調査しに謎の富豪テンプルトンの支配する地区に向かうことになる。

    いつもトラブルのど真ん中にいる主人公…現代版ウェスタンとも言われたりするこのシリーズ、今回はほぼそれを地で行く展開

    敵地のど真ん中への潜入捜査…というより流れ者のカウボーイが、街のルールに関係無く正義を貫いていく感じです(ウェスタンの様にすぐさま決闘となるわけではないですが…)

    なるべく傷つく人々が減ることを願い、苦境の中でも常に解決に向けて尽力していくジョー、過去二作かなり追い込まれ法を超えた世界で再び活動をし始めた友人ネイト(ジョーが命を助けたことがある、ほぼ法に縛られない独自のルールで生きてる)との関係性も一つの区切りを迎えます。

    鷹匠の師匠としてネイトを師と仰ぐ、ジョーの娘シェリダンも大学生となり(大きくなったなぁ)、大学の寮では他の生徒を監督する立場になってたこと、カントリーソングを聴いて心を落ち着けていることなど、それをダサいと感じつつ父親や環境の影響を受けていて、グッと来てしまいました。

    読んでて「そうだった…こっちのトラブル解決してなかった…」という具合に複数の問題が同時に進み、今作からでも楽しめるのですが、過去の話を読んでると終盤で起こる新たなトラブルについて色々と考えてしまいます。(これは、何か荒れた展開になりそう…)
    次回作が気になる終わり方!
    楽しみに待ちたいと思います。

    0
    2021年07月31日

    Posted by ブクログ

    本作品がジョー•ピケットシリーズのうちの一作ということを恥ずかしながら知らずに読んでしまいましたが、私にはハマるおもしろさでした。

    巨大製薬会社の跡取りである男の失踪から始まる本作。猟区管理官を辞していたジョーは知事からの依頼で、以前から暗殺業を営んでいると噂されるテンプルトンがこの件に関わっているのか調査に乗り出します。しかもそこに盟友ネイトも暗躍しているのではという疑念も絡み……。テンプルトン「王国」という完全アウェーでの困難な調査にジョーは果たして正義を貫き、真相に辿り着けるのかというお話です。

    テンプルトン王国という書き方は本作ではありませんが、ジョーの動きは住民によって常に監視されている⁇ 住民はみんなテンプルトン信者⁇ と感じさせる極寒の辺境の地で、「浮いた厄介な存在」のジョーはミッション•コンプリートできるのか。このストーリーの結末を見るまでにそんなに時間はかからないはずです。

    0
    2025年07月30日

    Posted by ブクログ

    ここまで来ると、ある程度シリーズを読んでいないと面白さは半減だろう。
    今回はオールキャストで”事件”に巻き込まれていくのだが、話のスケールが大きいというか、ノンフィクション要素が強すぎるというか。
    もちろん、ボックス作品だけに派手なガンアクションやカーアクションはないのだが、展開はなかなかにハード。特にある登場人物(!)が現れるあたりからテンポが良くなり怒涛のエンディングになる。
    よくまとめたなぁ。
    ただ、娘のエピソードは強引かな?

    あくまでも美しい大自然になじみのある家族、そしてネイトと昔からの定番ドラマも過不足なく描かれているのでじっくり楽しめる。
    どうか、シリーズの翻訳を終わらせないでほしい!

    0
    2021年10月30日

    Posted by ブクログ

    邦訳が出るたびに読んでいるミステリのシリーズももう14作目とか。アメリカのど田舎ワイオミング州で猟区管理官を勤める主人公。本来は密猟を取り締まりにあたっているのだがトラブルに巻き込まれやすいというか自分から首を突っ込んでしまうというか…なので上司と地元警察との仲はすこぶる悪い。しかしながら型破りな知事に気に入られており確か何度目かになると思うのだけど前作で辞めた職にまた復帰している。密猟を取り締まるのが主な仕事のくせに銃の扱いが下手で突出した能力があるわけでもないのだが「田舎を踏み台に都会で出世しようと思っていない」FBIの支局長、やり手の妻とかなり凄腕の戦闘能力を持つ謎の鷹匠、達の力を借りつつ持ち前の正義感と粘り強さでに事件に対処している様が共感を得ているのだと思う。毎回思うのだけど地方を舞台にしたことによって自然破壊や代替エネルギー、カルト集団など都会を舞台にするよりも幅広いテーマを盛り込めており上手いな、と思う。本作では知事の特命を受けて州内でも特に辺境に派遣されることになる。過疎化が止まらない街に都会から移り住んできた富豪がおり街はほぼ彼の王国のようになっている。偵察に赴いた犯罪捜査官が不審な死を遂げたことから主人公にちょっと現地の様子を見てこい、と言われてのことなのだがそこは主人公。おとなしく偽装に留まるわけもなく…ということで今回も強大な敵と相対する主人公、鷹匠だったり過去の因縁の相手も登場し今回も緊迫感溢れる仕上がりとなっている。また本シリーズでは主人公の家庭問題も上手く盛り込まれているのだが里子で問題児の次女がまたもやらかして…というところで次作をお楽しみに!という終わり方になっている。このところこのシリーズは完結しつつも次作への伏線をチラ見せする形で終わっておりまたも作者の術中にはまってしまい次が楽しみでならなくなっている。大変だけどできれば最初から読んでほしいシリーズ、おすすめです。

    0
    2021年09月18日

    Posted by ブクログ

    1日で読んじゃった、、。テンボよく、こなれた翻訳でほんとに読みやすいです。これ、ネイト大丈夫なの?と思わざるを得ません。取引きできるのだろうか。そして、エイプリルの振る舞いが元になる事件が次作なんでしょうかね。ここまで読んできて、ジョーやネイト、メアリーベスは家族のように思えてます。次作も楽しみです。彼女、あの人じゃないかと思ったらやっぱりそうでしたね。彼女になってみたい!と以前の感想で書きましたが、ますますその思いを強くしました。タフすぎです。

    0
    2021年08月31日

    Posted by ブクログ

    猟区管理官の職を辞したジョーは、知事の意向で現場に復帰していた。新たな任務として、大製薬会社の跡取りであるスコギンズ失踪事件の調査を始める。彼は暗殺業を営んでいると思しきテンプルトンの標的にされた可能性があった。さらにスコギンズ失踪当時、ジョーの友人のネイトらしき男が現場近くで目撃されていた。ジョーはFBIと協力し、現地へ赴くが……。

    シリーズ第14作。安定のアクション。飽きさせません。

    0
    2021年08月20日

    Posted by ブクログ

    「ジョー・ピケット」シリーズ。ジョーは情報を集めるためにその場所に向かったはずなのに自分から巻き込まれていく。その感じがいつもながら読み応えがある。不正や間違ったことを正そうとすることや、大切なものを守るためになんとかしようとすること。ジョーのその変わらない信念が今作も貫かれている。ネイトとの友人としての感情と疑ってしまう気持ちで揺れたり、家族、娘のことに思い悩むジョー。何でもできるような人間じゃないからこそ伝わってくるものがある。そして次作が気になる終わり方。早く読みたくなる。

    0
    2021年07月14日

    Posted by ブクログ

    ボッシュシリーズに匹敵するまではいかないものの、いつもどおりに安心して読めるピケットシリーズ。前作の山火事の物語とか熱量がすごい名作だったな。
    今回は、それと比較するとストーリーが偶然に頼ってたり、敵役が力不足だったり、少し不満が残ったな。3.6

    0
    2022年04月17日

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