作品一覧

  • ミゼレーレ 上
    4.3
    1~2巻1,400円 (税込)
    採譜が禁じられていた、システィーナ礼拝堂だけのための聖歌『ミゼレーレ』。少年モーツァルトが聴き覚えて楽譜を起こし世に広まった、喩えようもなく美しい聖歌と、パリのアルメニア使徒教会で起きた聖歌隊指揮者の謎に満ちた殺害事件にはいかなる関わりがあるのか? 遺体は両耳の鼓膜が突き破られていた。凶器は? 遺体のそばには子供の足跡……定年退職した元警部と、優秀だが薬物依存で休職治療中の青少年保護課の若い刑事が、それぞれのこだわりのもと、バディを組んで事件に挑む。『クリムゾン・リバー』の著者による圧巻のミステリ!
  • クリムゾン・リバー
    4.1
    1巻1,527円 (税込)
    山間の大学町周辺で次々に発見される惨殺死体。拷問され、両眼をえぐられ、あるいは両手を切断され……。別の町でその頃、謎の墓荒らしがあった。前後して小学校に入った賊は何を盗み出したのか? まるで無関係に見える二つの町の事件を担当するのが、司法警察の花形と、自動車泥棒で学費を稼ぎ警察学校を出た裏街道に精通する若き警部。なぜ大学関係者が不可解な殺人事件に巻き込まれたのか? 埋葬されていた少年はなぜ死んでからも何者かに追われているのか? 「我らは緋色の川(クリムゾン・リバー)を制す」というメッセージの意味は? 二人の捜査がすべての謎をひとつに結び合わせる。フランス・ミステリの概念を変えた記念碑的傑作!/解説=吉野 仁

ユーザーレビュー

  • ミゼレーレ 下

    Posted by ブクログ

    怨恨か、ヘイトクライムか、国家の垣根を超えた陰謀か、
    二転三転、時には振り出しに戻り、どこへ連れて行かれるか予測できないページターナーで一気読み。惨い描写もあり、魂の傷付いた刑事と元刑事2人の捜査は地獄巡りの様相を帯びるも目を逸らすことは出来ない。

    0
    2025年08月23日
  • ミゼレーレ 下

    Posted by ブクログ

    音楽、武器、宗教、社会問題に対する深い知見を材料に、そうくるか!の連続する展開。しばらくこのストーリーテラーにハマりそう。

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    2025年06月04日
  • ミゼレーレ 下

    Posted by ブクログ

    ジャン=クリストフ・グランジェ『ミゼレーレ 下』創元推理文庫。

    下巻に突入。型破りのフランチ警察ミステリーである。何しろ、捜査権を持たない62歳の元刑事とヘロイン依存症で休職中の若手刑事がコンビを組み、謎のベールに包まれた巨悪に挑むのだ。

    久し振りにグランジェ劇場を堪能した。


    アルメニア使徒教会で聖歌隊指揮者でオルガン奏者のウィルヘル・ゴーツが謎の凶器で両耳の鼓膜を破られ、殺害された事件を切っ掛けに、同様の殺人事件が連鎖していく。周囲に血文字で書かれた聖歌『ミゼレーレ』の歌詞。

    捜査権のない元刑事のカスダンとヘロイン依存症で休職中の刑事ヴォロキンにより明らかになる聖歌隊の少年たちの失

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    2024年10月03日
  • ミゼレーレ 上

    Posted by ブクログ

    ジャン=クリストフ・グランジェ『ミゼレーレ 上』創元推理文庫。

    何年振りに文庫化されたグランジェのミステリー小説。

    その昔、海外翻訳物の連続殺人鬼ミステリー小説ばかり読んでいた時期がある。扶桑社海外ミステリーが創刊され、勢いのあった時代である。グランジェもその時に読んだ作家の1人であった。その時は、後に映画化された『クリムゾン・リバー』と『コウノトリの道』を読んだ。2作とも非常に面白く、その後『ヴィドック』と『狼の帝国』も読んだ。

    それから何と長い時間が経過したのだろうか……

    さて、本作の上巻であるが、やはりグランジェだった。何とも重厚な雰囲気の中で奇怪な殺人事件が描かれる。謎が謎を呼

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    2024年10月03日
  • クリムゾン・リバー

    Posted by ブクログ

    ミステリ。サスペンス。
    フランス発の警察ミステリ。
    暴力的で、猟奇的なサイコサスペンス要素も。
    派手なシーンが多く、予想外な展開の連続でとてもワクワクしながら読んだ。
    最後の結末だけは不満。ボリュームある物語の結末としては、あっさりしすぎでは?
    個人的に、サスペンスよりも本格ミステリが好きという、好みの問題もあるかも。
    若干の不満はあるものの、物語の大部分は熱中して読めたので、十分に満足。

    0
    2023年08月19日

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