ジャン=クリストフ・グランジェのレビュー一覧

  • ミゼレーレ 下

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    怨恨か、ヘイトクライムか、国家の垣根を超えた陰謀か、
    二転三転、時には振り出しに戻り、どこへ連れて行かれるか予測できないページターナーで一気読み。惨い描写もあり、魂の傷付いた刑事と元刑事2人の捜査は地獄巡りの様相を帯びるも目を逸らすことは出来ない。

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    2025年08月23日
  • ミゼレーレ 下

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    音楽、武器、宗教、社会問題に対する深い知見を材料に、そうくるか!の連続する展開。しばらくこのストーリーテラーにハマりそう。

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    2025年06月04日
  • ミゼレーレ 下

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    ジャン=クリストフ・グランジェ『ミゼレーレ 下』創元推理文庫。

    下巻に突入。型破りのフランチ警察ミステリーである。何しろ、捜査権を持たない62歳の元刑事とヘロイン依存症で休職中の若手刑事がコンビを組み、謎のベールに包まれた巨悪に挑むのだ。

    久し振りにグランジェ劇場を堪能した。


    アルメニア使徒教会で聖歌隊指揮者でオルガン奏者のウィルヘル・ゴーツが謎の凶器で両耳の鼓膜を破られ、殺害された事件を切っ掛けに、同様の殺人事件が連鎖していく。周囲に血文字で書かれた聖歌『ミゼレーレ』の歌詞。

    捜査権のない元刑事のカスダンとヘロイン依存症で休職中の刑事ヴォロキンにより明らかになる聖歌隊の少年たちの失

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    2024年10月03日
  • ミゼレーレ 上

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    ジャン=クリストフ・グランジェ『ミゼレーレ 上』創元推理文庫。

    何年振りに文庫化されたグランジェのミステリー小説。

    その昔、海外翻訳物の連続殺人鬼ミステリー小説ばかり読んでいた時期がある。扶桑社海外ミステリーが創刊され、勢いのあった時代である。グランジェもその時に読んだ作家の1人であった。その時は、後に映画化された『クリムゾン・リバー』と『コウノトリの道』を読んだ。2作とも非常に面白く、その後『ヴィドック』と『狼の帝国』も読んだ。

    それから何と長い時間が経過したのだろうか……

    さて、本作の上巻であるが、やはりグランジェだった。何とも重厚な雰囲気の中で奇怪な殺人事件が描かれる。謎が謎を呼

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    2024年10月03日
  • クリムゾン・リバー

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    ミステリ。サスペンス。
    フランス発の警察ミステリ。
    暴力的で、猟奇的なサイコサスペンス要素も。
    派手なシーンが多く、予想外な展開の連続でとてもワクワクしながら読んだ。
    最後の結末だけは不満。ボリュームある物語の結末としては、あっさりしすぎでは?
    個人的に、サスペンスよりも本格ミステリが好きという、好みの問題もあるかも。
    若干の不満はあるものの、物語の大部分は熱中して読めたので、十分に満足。

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    2023年08月19日
  • クリムゾン・リバー

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    面白かった。
    映像化もされ評判も良いと知ってたが。
    二人の刑事の捜索がどこで結びつくのか。
    ニエマンスものが読みたいなーと思ってたら・・

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    2020年06月11日
  • ミゼレーレ 下

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    ネタバレ

    2025年の12、13冊目は、フランスの誇るジャン=クリストフ・グランジェの「ミゼレーレ」です。
    タイトルの「ミゼレーレ」は、イタリアの作曲家グレゴリオ・アレグリが、旧約聖書詩篇第51篇を元に作曲した合唱曲です。この合唱曲が、当然ながら全編を通して大きな鍵となって来ます。アルメニア使徒教会で聖歌隊の指揮者が殺害されます。更に関連したと見られる殺人事件が続けて起きます。最初は、グランジェお得意のバロック風ミステリーの体で展開して行きますが、徐々にカルト宗教に絡んだテロ話に集約して行きます。(オウム真理教も言及されています)そして最後は、要塞化されたような宗教施設に乗り込み、まるでC.J.ボックス

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    2025年03月23日
  • ミゼレーレ 下

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    これでもかと続く拷問実験の描写に嫌悪しながらもカスダンとヴォロキンの動きに目が離せられない。
    事件の真相に近づく度に消される参考人達。もう紙面が残りわずかなのに、と言う所で明かされるカスダンとヴォロキンの本当の過去。犯人との対決。最後が早すぎて気持ちがついていけなかった。

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    2024年10月29日
  • ミゼレーレ 上

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    クリムゾンリバーや通過者、死者の国、等の作者なのでかなり期待しながら読んだ。
    退職警部のカスダンと、薬物依存で治療中のヴォロンがバディを組んで、上から捜査中止を命じられた殺人事件を追う。グロい殺人方法と小児性愛者の罪と共にナチスが関わった拷問実験等がアルメニア出身のカスダンの心に火を付ける。カスダンとヴォロンの視点で交互に語られる。上巻終わりから事件が加速する。

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    2024年10月21日
  • ミゼレーレ 下

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    ネタバレ

    グロかった。
    カスダンの過去、ヴォロキンの過去も明るみなるし、2人とも信頼し合ってるようでなにより。
    声を武器にするってまぁ、突拍子もない考えだけど、せっかくなら使ってみて欲しかった。
    あと数ページしかないのに結末が見えなくてもしかしてハルトマン倒さないで終わる?ってドキドキしたけど、ちゃんと決着つけてくれてよかった。

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    2024年10月10日
  • ミゼレーレ 上

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    ネタバレ

    期待してた方向に行かないなと思ったんですが、相棒となるヴォロキンと出会ってからが本番でした。
    カスダンの家に犯人らしき人が来るところが怖かったです。
    前半ではやっと主犯らしき人物が見えてきた。
    誤字・脱字があるのが気になりました。

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    2024年10月04日
  • クリムゾン・リバー

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    「我らは支配者にして奴隷
    われらはあまねくありて、いずこにもなし。
    我らは測量士
    我らは緋色の川(クリムゾン・リバー)を制す」

    この、なんとも意味の掴めない呪文のような言葉が、この物語の全貌……。

    ニエマンスとカリム、二人の刑事はそれぞれの事件を追っていくうちに、大きな謎の淵へ導かれていく。

    2000年にフランスで映画化された。
    主役のジャン・レノはトヨタのCMでドラえもん、
    相方ヴァンサン・カッセルもオランジーナのCMで小峠と共演、作者ジャン=クリストフ・グランジェの妻は日本人と、結構日本には馴染み深い。

    物語はノワールの香りを漂わせながら、深い謎は徐々に姿をあらわしていくいく……。

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    2023年10月13日
  • クリムゾン・リバー

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    大学町で次々に発見される惨殺死体と別の町で起きた謎の墓荒らしと盗難事件。
    二つの事件がどう繋がるのか気になってページをめくる手が止まらなかった。
    明かされた真相に驚愕すると同時に「あれもこれも伏線だったのか!」と叫びだしたい気持ちになった。
    ラストも予想外で、最後の最後まで気が抜けない作品だった。

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    2021年08月19日
  • クリムゾン・リバー

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    後書きにあるように雰囲気はあるけど、筋がご都合主義。殺す方も殺される方もなしたことの動機が今ひとつ響かない

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    2020年05月27日
  • クリムゾン・リバー

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    ネタバレ

    凄惨な殺人や別の町で起こる事件との関連や次々と展開されていくのは面白い。主人公2人の刑事も魅力的で行動すれば何か起こるし起こす。事件の裏にある恐ろしい計画が見え始めてくると人間の歪んだ感情に驚かされる。もう少し2人の刑事に迫ってほしかったなという思いもあった。でも一気読みの作品。

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    2019年01月16日
  • ミゼレーレ 下

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    上下巻合わせて。

    パリの教会で、聖歌隊指揮者兼オルガン奏者が殺される。遺体の両耳の鼓膜は破られ、周囲に血痕があった。あまり大きくない足跡も。
    凶器は見つからなかったが、この教会に通っていたアルメニア出身の元警部リオネル・カスダンは、これは事故や病死ではなく、殺しだと直感した。そして退職後の身でありながら、この事件を追いかけることにする。
    被害者は両耳の間を貫通するように細長いもので刺されたと考えられた。そのような殺害法を実行するには強い力でかつ正確に急所を狙わなければならないだろう。
    一方、被害者の内耳にはいかなる微細な金属片も残されていなかった。凶器はどのようなものなのか?
    被害者は聖歌隊

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    2025年03月03日
  • ミゼレーレ 下

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    あんなに親切で優しいJCが、こんなおどろおどろしいミステリを書くということに、創作の神秘を感じる。これまた血みどろで、まさかの国際戦争犯罪につながっていくスケールのでかさ。彼の作品が時を経て邦訳出版されていることに乾杯。

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    2025年01月01日
  • クリムゾン・リバー

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    ひょんなことから著者のグランジェ氏と知り合いになったところへ復刊されたので、急いで読む。98年の刊行作かー。今や証拠品に触るだけでも記録がないと「汚染された」と裁判で役立たなくなる、アメリカの科学捜査と異なり、この時代、フランスの刑事たちは熱情的で直情径行で、手がかりをつかめば自らガラス割って侵入したり破天荒。ちょっとジョー・ネスボのハリー・ホーレな風。ちょっと浪漫がすぎる感もあるけど、なかなかの読み応え! JCに会ったらいろいろ聞きたいことあるなー。

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    2018年12月16日