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Posted by ブクログ
ジャン=クリストフ・グランジェ『ミゼレーレ 上』創元推理文庫。
何年振りに文庫化されたグランジェのミステリー小説。
その昔、海外翻訳物の連続殺人鬼ミステリー小説ばかり読んでいた時期がある。扶桑社海外ミステリーが創刊され、勢いのあった時代である。グランジェもその時に読んだ作家の1人であった。その時は、後に映画化された『クリムゾン・リバー』と『コウノトリの道』を読んだ。2作とも非常に面白く、その後『ヴィドック』と『狼の帝国』も読んだ。
それから何と長い時間が経過したのだろうか……
さて、本作の上巻であるが、やはりグランジェだった。何とも重厚な雰囲気の中で奇怪な殺人事件が描かれる。謎が謎を呼び、殺人事件は連続殺人事件へとつながっていく。その謎の中核を成すのが、憐れみたまえという意味を持つ美しい聖歌『ミゼレーレ』だった。
2006年12月、パリのアルメニア使徒教会で聖歌隊指揮者でオルガン奏者のウィルヘル・ゴーツという名の63歳の男性が殺害される。彼は謎の凶器で両耳の鼓膜を破られ、激しい痛みの中でショック死していたのだ。
たまたまアルメニア使徒教会を訪れていた元殺人課主任警部のリオネル・カスダンが捜査権が無いにも関わらず、この事件の捜査に着手する。
同じ頃、過去のトラウマからヘロインの依存症で休職中の青少年保護課警部のセドリック・ヴォロキンも、この事件に興味を持ち、独自に捜査を始める。
捜査の過程で知り合ったカスダンとヴォロキンはコンビを組み、捜査を進めるうちに、この事件は次第に連続殺人事件へと発展する。
本体価格1,300円
★★★★★
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