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Posted by ブクログ
さすがのルパン!ホームズやポアロ、クイーンといった探偵やミステリ系の主人公って、たいがいは頭が良すぎて能力が高すぎるため、上から目線だったり自信たっぷりさが「いけ好かない」感をにじませるものですが「豪快なまでの傲慢」感が突き抜けちゃって、なんとも言えない魅力になつているのが、アルセーヌ・ルパン。たいがいは冷静さが勝って色恋にはギリギリの距離感を保つ(ゼロも多い!)のに、女好きでありしかものめり込むというアルセーヌ・ルパン。大仰だったり偶然が重なりすぎたりちょっとご都合よいところもあるけれど、魅力的なキャラクターがたくさん詰まっていて、まぁいいか、となる。カリオストロというワードは、やはりそれだけで魅惑的。さらにそれに見合った濃いキャラクターを書き込みつつ、謎解きを含めた疾走感のある物語に引き込まれる。常識的には、ルパンのあの性格と女性の扱いに文句があるが、読みものとしては納得してしまう、、、。キャラクターたちのややこしい精神世界と劇場的なセリフは、フランスだなー、と思う。
Posted by ブクログ
前半は会話劇のような雰囲気。物語の全体像を掴むまで読み進めるのに苦労したが、中盤以降は状況が見えてきて、派手な演出も相まって映像が目に浮かびぐいぐい引き込まれた。
カリオストロ伯爵夫人の妖艶な魅力と残酷な素顔に私も翻弄された。
最後にラウールと夫人が対峙しているシーンは、いくら周到に手を回したとは言え、夫人の手下が来るのではとどきどきしながらラウールの推理を読んだ。
エピローグが何とも切ない。
でもきっと当時リアルタイムで楽しんだ人たちは、この先の展開を既出エピソードも含めてあれこれ考えてきっとわくわくしたに違いない。
私もまだ読んでないエピソードが楽しみになった。
こっちは面白いです
カリオストロの復讐は、お勧めしません。
出来が非常に悪い。本編のように出来がいいのを読んだ後だと特に。
失望します。
コナンドイルや、アレキサンドルディユマに比べると、ルブランさんは歩留まりが悪い。
宮崎ルパンがところどころオマージュしてるのがわかるのと、
ヨーゼフバルサモを女性形にしてヒロインの名前に当てたような感じがします。
若いからところどころ荒削りなとこがありますが、
それはそれで有りな気もします。
お好みで。
Posted by ブクログ
世紀の怪人物の末裔を称し、絶世の美貌で男たちを魅了するカリオストロ伯爵夫人ことジョジーヌ。彼女は権謀術数を駆使する怪人ボーマニャンを相手に、普仏戦争のどさくさで失われた秘宝をめぐる争奪戦にしのぎを削っていた。その闘争の最前線に一人の若者が割り込む。その名はラウール・ダンドレジー。彼こそは、のちの怪盗紳士アルセーヌ・ルパンその人だった。妖艶なる強敵を相手にした若きルパン、縦横無尽の大活躍。
2017年最初の一冊はルパンでした。文庫を買ってから大事に積みすぎた作品ですw青年ルパンの原点とも言えるカリオストロですが、やっぱりいいなあ。ダンドレジーが若くて有頂天になったり恋におぼれたりと隙は多いけど、それがまた彼の人間らしさとして共感につながっている気がします。自分の中に天才的な才能を見つけ、ジョジーヌにやられて教えられては自分もやり返すという流れが本当にわくわくする。結果的に二人の人生がパートナーとして交わることはなかったわけですが、それでも一部分で似た者同士であり宿敵であり続けるんだな。人を殺さないからこそルパンには魅力が詰まっているのであって、ジョジーヌとは大きな差がありますが。復讐編も本当に楽しみだけど、平岡先生が新訳を出して下さらないかな・・。
Posted by ブクログ
後の怪盗ルパンとなる青年ラウール・ダンドレジーと妖艶な美女ジョジーヌ、怪人ボーマニャン、三者の秘宝をめぐる争奪戦を描いた小説。
子供の頃、ポプラ社版「ルパンシリーズ」を愛読していた自分にとって、アニメ「ルパン三世」のルパンの女好きっぷりに違和感を持っていたのを覚えています。
ポプラ社のルパンは女好きというより女性に優しいジェントルマンの印象だったからです。
しかし、これを読むとルパン三世の女好きの方がアルセーヌ・ルパンの実像を捉えていたのだな、と思いました。
若いルパンにはクラリスという彼女がいるのですが、その彼女をほったらかし、カリオストロ伯爵夫人ことジョジーヌに入れ込みます。浮気なんてレベルを超えた入れ込み具合に、ポプラ社版ルパンのイメージを持っていた自分は唖然とするしかありませんでした(苦笑)
ポプラ社版は児童文学だったので、ルパンの女性に情熱的な部分はカットされたみたいです。
なのでぶっちゃけ読み始めは「こいつくそ野郎だな」などと思いながら読んでいたのですが(笑)読むごとに浮気者のルパンの姿でなく、恋と善悪の狭間で揺れるルパンの姿が鮮明に描かれるようになります。
そしてそれはジョジーヌの方も同じ。愛した人が宿敵であり、今更これまでの悪の生き方を捨てきれず、恋人と対決に至る姿は読みごたえがあります。
それだけに二人の対決、そしてジョジーヌの執念というものは読んでいて面白くもあり恐ろしくもあり、ミステリや冒険小説だけでなく恋愛小説でもあるわけですね。
読み終えてみるとラウールの愛の注ぎ方は浮気ではなくどちらも本気だったのだな、と思います。(その後のルパンの生涯にはいろいろな女性が出てきますがそれもすべて本気です!)
つまりルパンは浮気者なのでなく、常に女性に対し本気で恋をしているのです、ととりあえずフォローしておきましょうか(笑)
若き日の二人の対決の物語が終わった後、ルパンとカリオストロ伯爵夫人は再び相対することが示唆されて、この本は終わります。ただその最後の戦いである「カリオストロの復讐」はハヤカワミステリ文庫では未訳です。
創元推理文庫かポプラ文庫『ルパン最後の冒険』で読めることは読めるのですが、やっぱり同じレーベル、訳者さんで読みたいな、というのが本音でもあります。
今度ハヤカワ文庫70周年企画で『ルパン対ホームズ』が新訳で出版されるみたいなのですが、どうにかその勢いで他のルパンシリーズも出してくれないかなあ、と悶々とする日々です。
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小説・文芸
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