作品一覧

  • ファミリー・ビジネス
    3.8
    1巻1,400円 (税込)
    チャイナタウンに多大な影響力を持つギャングのボス、チョイが病没する。彼は遺言で、自らの所有する古い会館を堅気の姪メルに譲っていた。そこは再開発計画でタワーマンションが建つ予定の場所で、この相続が利害関係者のあいだに波風を立てることは必至だ。私立探偵のリディアは相棒ビルと、事態が片づくまでメルの護衛を務めることになるが、チョイの葬儀が終わった次の日、ギャングの幹部が何者かに殺されてしまう……。チャイナタウンを揺るがす一大事に最高のコンビが挑む現代ハードボイルド〈リディア・チン&ビル・スミス〉シリーズ!/解説=若林踏
  • その罪は描けない
    3.6
    1巻1,400円 (税込)
    「証明してくれよ、おれが犯人だと」銃を持って私立探偵ビル・スミスの家に押しかけてきた男はそう言った。彼の名はサム・テイバー。かつての依頼人で殺人者だ。収監された刑務所で絵の才能を見出されて仮釈放となり、現在は画家として活躍中。記憶も証拠もないが、最近ニューヨークで起きた二件の女性殺害事件は自分の犯行だと主張するサムの話の真偽を調べるため、ビルはサムと交流のある美術業界の関係者を相棒リディアと訪ねる。だがその矢先に、第三の犠牲者が……。必読の現代ハードボイルド〈リディア・チン&ビル・スミス〉シリーズ!/解説=吉野仁
  • 南の子供たち
    3.8
    1巻1,386円 (税込)
    「ミシシッピへ行きなさい。あの白いマントヒヒを連れて」突然の母の言葉に、私立探偵のリディアは言葉を失った。パートナーのビルとわたしが、なぜアメリカ南部に?……それは殺人の容疑をかけられた青年の無実を証明してほしいという、親戚からの依頼だった。ビルを伴い、自分たち家族が住んだかもしれない町を訪れたリディアは、そこで渦中の容疑者が脱走したことを知る。知られざる中国系アメリカ人の歴史をひもときつつ、事件の解決に奔走するふたり。現代ハードボイルドの最高峰〈リディア・チン&ビル・スミス〉シリーズ、最新作の登場!/解説=大矢博子

ユーザーレビュー

  • 南の子供たち

    Posted by ブクログ

    全作品でいて、今回も楽しめた。

    『北京からきた男』でも出てきたけれどここにも大陸鉄道建設時代の中国人労働者の話が興味深い。

    移民と家族の話。

    南部方言の訳し方と青い砂糖衣のクッキーという表現がちょっと気になったけど、翻訳の仕事はしたことがあるので、深く考えてのことなのだろうと思い直した。
    一作目のチャイナ・タウンを原作で読んでいる。

    0
    2025年07月25日
  • ファミリー・ビジネス

    Posted by ブクログ

    CL 2025.3.11-2025.3.13
    チャイナタウンのギャング堂(トン)をめぐるお話。活き活きとした動きのある描写ですごく楽しかった。

    0
    2025年03月13日
  • ファミリー・ビジネス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    リディア&ビルシリーズ最新作。
    今回はリディアが主役の回。
    相変わらずテンポよく、心地いい。
    ミステリーとしては今一つなのかもしれないがこのシリーズはいつでも面白く読める。

    0
    2025年02月08日
  • ファミリー・ビジネス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2025年の1冊目は、S・J・ローザンの「ファミリー・ビジネス」です。リディア・チン&ビル・スミスのシリーズ14作目にして、シェイマス賞最優秀長編賞受賞作。ニューヨークのチャイナタウン、中国系マフィア堂(トン)に関わる事件なので、リディアがメインのパートです。
    正統派のハードボイルドというよりは、ネオ・ハードボイルドと言った方が良いでしょう。ウィットに富んだやり取り、伏線回収の妙、巧みなストーリーテリングと円熟した書き手の技を感じます。
    結局の所、家族の問題だったという所に、事件は帰結します。色々な家族の形が有り、誰もが家族を守ろうとする、愛そうとするという事ではないでしょうか。
    ☆4.5

    0
    2025年01月03日
  • その罪は描けない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    CL 2023.8.23-2023.8.24
    今回の語り手はビル。
    「おれが犯人だと証明してくれ」という、いかれた天才画家サムの依頼で殺人事件を捜査することになる。サムは、まあ、どこか精神疾患があるんだろうなと思わせる変わり者だけど、非常にチャーミング。惹きつけるものがある。だからこそ真犯人はちょっと悲しかった。
    ビルとリディアの関係も安定してきて、これからも楽しみなシリーズ。

    0
    2023年08月24日

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