S・J・ローザンのレビュー一覧

  • 南の子供たち

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    全作品でいて、今回も楽しめた。

    『北京からきた男』でも出てきたけれどここにも大陸鉄道建設時代の中国人労働者の話が興味深い。

    移民と家族の話。

    南部方言の訳し方と青い砂糖衣のクッキーという表現がちょっと気になったけど、翻訳の仕事はしたことがあるので、深く考えてのことなのだろうと思い直した。
    一作目のチャイナ・タウンを原作で読んでいる。

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    2025年07月25日
  • ファミリー・ビジネス

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    CL 2025.3.11-2025.3.13
    チャイナタウンのギャング堂(トン)をめぐるお話。活き活きとした動きのある描写ですごく楽しかった。

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    2025年03月13日
  • ファミリー・ビジネス

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    ネタバレ

    リディア&ビルシリーズ最新作。
    今回はリディアが主役の回。
    相変わらずテンポよく、心地いい。
    ミステリーとしては今一つなのかもしれないがこのシリーズはいつでも面白く読める。

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    2025年02月08日
  • ファミリー・ビジネス

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    ネタバレ

    2025年の1冊目は、S・J・ローザンの「ファミリー・ビジネス」です。リディア・チン&ビル・スミスのシリーズ14作目にして、シェイマス賞最優秀長編賞受賞作。ニューヨークのチャイナタウン、中国系マフィア堂(トン)に関わる事件なので、リディアがメインのパートです。
    正統派のハードボイルドというよりは、ネオ・ハードボイルドと言った方が良いでしょう。ウィットに富んだやり取り、伏線回収の妙、巧みなストーリーテリングと円熟した書き手の技を感じます。
    結局の所、家族の問題だったという所に、事件は帰結します。色々な家族の形が有り、誰もが家族を守ろうとする、愛そうとするという事ではないでしょうか。
    ☆4.5

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    2025年01月03日
  • その罪は描けない

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    ネタバレ

    CL 2023.8.23-2023.8.24
    今回の語り手はビル。
    「おれが犯人だと証明してくれ」という、いかれた天才画家サムの依頼で殺人事件を捜査することになる。サムは、まあ、どこか精神疾患があるんだろうなと思わせる変わり者だけど、非常にチャーミング。惹きつけるものがある。だからこそ真犯人はちょっと悲しかった。
    ビルとリディアの関係も安定してきて、これからも楽しみなシリーズ。

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    2023年08月24日
  • その罪は描けない

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    ネタバレ

    リディア・チン&ビル・スミスのシリーズ第13作目。今回は、ビルのパートです。前作「南の子供たち」が、かなり面白かったので、今作も期待大です。
    ビルの元に、殺人者で有り、かつての依頼人、現在は、画家として活躍しているサムが、「殺人事件の犯人だと証明してくれ」という依頼を持ち込みます。興味を引く面白い出だしですが、途中までは、展開も遅く、退屈で読むのを諦め掛けましたが、残り3/4の所、ある殺人が起きた所から、一気に物語が、加速します。最後の最後には、お約束の反転シーンも有ります。伏線回収も含めて、残り1/4は、お見事です。
    ☆4.5天才には、生きづらい世の中です。

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    2023年07月16日
  • その罪は描けない

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    今回はビル視点で話が進む。
    彼の回は、ハードで、痛みが伴い、事件が解決した後もやるせ無さを感じる印象だが、今回は違った。
    だが、もちろん面白い!
    ページを捲る手を止めさせない話運び、軽妙でユーモアのあるやりとり、リディアとの関係、憎たらしくてイラッとさせる登場人物、反対に魅力的でタフな人物。
    中でもリディアのお母さん、彼女は最高だという点では満場一致だと思う。
    きっと次作が出るだろう来年が待ち遠しい。

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    2023年07月09日
  • 南の子供たち

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    大変ご無沙汰、帰ってきたリディアとビル。今回はホームグラウンドのニューヨークを離れて、完全アウェーのミシシッピーが舞台。私も彼女と同様、南部に中国人のコミュニティーがあったとは知らなかった。歴史的な事柄として、ペーパーサン(書類上の親子関係)となってアメリカに渡り、苦労した移民がいたことは知っていても、その事実がそう遠くない過去であったと知った時のショック。南部という地域性と相まって、リディアが出会う衝撃は読者が受ける衝撃と同じだ。
    シリーズをずっと読み続けてきた私に取っては、ラストにやっと肩の荷が降りたと言いましょうか。やっとここまでって感じ。絶版になった過去作品も是非復刊して多くの人に読ん

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    2022年09月08日
  • 南の子供たち

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    ネタバレ

    前半、アメリカ南部の人種、移民問題の話が続くのだが、これがとても興味深い。
    一応ミステリなので真犯人探しをするけど、話が大きく動くのは後半で、予想外の結末にはならなかった。

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    2022年07月07日
  • 南の子供たち

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    CL 2022.7.7-2022.7.10
    Paper Son
    8年ぶりのリディア&ビル。
    昔好きだったシリーズは安心して読める。

    南部での黒人のみならず有色人種への差別。
    過去の話ではない。現在も厳然と残っている。
    アメリカに限ったことでもない。

    事件の真相やラストの出来事で、気持ちよく読み終えることができた。

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    2022年07月10日
  • 南の子供たち

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    シリーズ8年ぶりの最新作。
    好きなシリーズでもう新刊はあきらめていたのでうれしい。
    こちらは8年年をとったが、リディア、ビル、そしてリディアのお母さんもそのままで違和感なく世界に入っていけた。
    話自体もミステリー要素がありつつ、社会的な問題も絡めていて相変わらず面白かった。
    また定期的に刊行されているようで次作が楽しみ。

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    2022年06月27日
  • その罪は描けない

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    予想通りの犯人。なのになかなか解決しないので、作中で言っていたように探偵コンビは鈍くなったのかも。
    でも犯人当てよりも、あちこち移動して話を聞く過程が面白いので満足。
    久しぶりで忘れてたけどビルの一人称って「わたし」なのか。そろそろシリーズ最初から読み返したくなってきた。

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    2025年04月15日
  • ファミリー・ビジネス

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    やはりこのシリーズはおもしろい。
    前作までの内容は全く覚えてなくて(というか後から気づいたけどひとつ前の読んでなかった…)、過去作の関係者がちょこちょこ顔を出す読者サービスを十分に楽しめなかったのは残念。
    シリーズ最初から読み返そうかなんて思っていたら、タイトル一覧がどこにも載ってない。シリーズものとしてありえないでしょ。

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    2025年04月07日
  • その罪は描けない

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    ネタバレ

    リディア&ビルシリーズ13作目。
    今回はビルが主役の回。
    彼が主役の回は、リディアが主役の回に比べてテーマも雰囲気も少し重い感じが強いのだが、今回は被害者?サムの特異なキャラクターもあって、特に前半は読み進みにくかった。
    全体的にはまずまず面白かった。

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    2023年08月12日
  • 南の子供たち

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    久しぶりすぎてこれまでの内容をほぼ覚えていなかったが問題なし。
    リディアとビル、そしてリディアのお母さんがどういう人か、最初の会話シーンだけで大体わかる。
    南部というと黒人差別のイメージはあったけど、法律が変わり世代交代しても根深く残っているのか…。そして同じ国なのに北部(ヤンキー)は南部のことをほとんど知らないのね。まぁそういうものか。遥かに狭い日本でも違う地方のことは全然知らなかったりするし。
    かなり込み入った事件で登場人物を覚えるのが結構大変だったけど、面白かった。
    二人の関係が変わってしまうのはちょっとだけ嫌だな。でもどんな風になるのか楽しみでもある。

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    2023年05月04日