【感想・ネタバレ】南の子供たちのレビュー

あらすじ

「ミシシッピへ行きなさい。あの白いマントヒヒを連れて」突然の母の言葉に、私立探偵のリディアは言葉を失った。パートナーのビルとわたしが、なぜアメリカ南部に?……それは殺人の容疑をかけられた青年の無実を証明してほしいという、親戚からの依頼だった。ビルを伴い、自分たち家族が住んだかもしれない町を訪れたリディアは、そこで渦中の容疑者が脱走したことを知る。知られざる中国系アメリカ人の歴史をひもときつつ、事件の解決に奔走するふたり。現代ハードボイルドの最高峰〈リディア・チン&ビル・スミス〉シリーズ、最新作の登場!/解説=大矢博子

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

全作品でいて、今回も楽しめた。

『北京からきた男』でも出てきたけれどここにも大陸鉄道建設時代の中国人労働者の話が興味深い。

移民と家族の話。

南部方言の訳し方と青い砂糖衣のクッキーという表現がちょっと気になったけど、翻訳の仕事はしたことがあるので、深く考えてのことなのだろうと思い直した。
一作目のチャイナ・タウンを原作で読んでいる。

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2025年07月25日

Posted by ブクログ

大変ご無沙汰、帰ってきたリディアとビル。今回はホームグラウンドのニューヨークを離れて、完全アウェーのミシシッピーが舞台。私も彼女と同様、南部に中国人のコミュニティーがあったとは知らなかった。歴史的な事柄として、ペーパーサン(書類上の親子関係)となってアメリカに渡り、苦労した移民がいたことは知っていても、その事実がそう遠くない過去であったと知った時のショック。南部という地域性と相まって、リディアが出会う衝撃は読者が受ける衝撃と同じだ。
シリーズをずっと読み続けてきた私に取っては、ラストにやっと肩の荷が降りたと言いましょうか。やっとここまでって感じ。絶版になった過去作品も是非復刊して多くの人に読んでほしい。

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2022年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前半、アメリカ南部の人種、移民問題の話が続くのだが、これがとても興味深い。
一応ミステリなので真犯人探しをするけど、話が大きく動くのは後半で、予想外の結末にはならなかった。

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2022年07月07日

Posted by ブクログ

CL 2022.7.7-2022.7.10
Paper Son
8年ぶりのリディア&ビル。
昔好きだったシリーズは安心して読める。

南部での黒人のみならず有色人種への差別。
過去の話ではない。現在も厳然と残っている。
アメリカに限ったことでもない。

事件の真相やラストの出来事で、気持ちよく読み終えることができた。

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2022年07月10日

Posted by ブクログ

シリーズ8年ぶりの最新作。
好きなシリーズでもう新刊はあきらめていたのでうれしい。
こちらは8年年をとったが、リディア、ビル、そしてリディアのお母さんもそのままで違和感なく世界に入っていけた。
話自体もミステリー要素がありつつ、社会的な問題も絡めていて相変わらず面白かった。
また定期的に刊行されているようで次作が楽しみ。

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2022年06月27日

Posted by ブクログ

久しぶりすぎてこれまでの内容をほぼ覚えていなかったが問題なし。
リディアとビル、そしてリディアのお母さんがどういう人か、最初の会話シーンだけで大体わかる。
南部というと黒人差別のイメージはあったけど、法律が変わり世代交代しても根深く残っているのか…。そして同じ国なのに北部(ヤンキー)は南部のことをほとんど知らないのね。まぁそういうものか。遥かに狭い日本でも違う地方のことは全然知らなかったりするし。
かなり込み入った事件で登場人物を覚えるのが結構大変だったけど、面白かった。
二人の関係が変わってしまうのはちょっとだけ嫌だな。でもどんな風になるのか楽しみでもある。

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2023年05月04日

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