あらすじ
チャイナタウンに多大な影響力を持つギャングのボス、チョイが病没する。彼は遺言で、自らの所有する古い会館を堅気の姪メルに譲っていた。そこは再開発計画でタワーマンションが建つ予定の場所で、この相続が利害関係者のあいだに波風を立てることは必至だ。私立探偵のリディアは相棒ビルと、事態が片づくまでメルの護衛を務めることになるが、チョイの葬儀が終わった次の日、ギャングの幹部が何者かに殺されてしまう……。チャイナタウンを揺るがす一大事に最高のコンビが挑む現代ハードボイルド〈リディア・チン&ビル・スミス〉シリーズ!/解説=若林踏
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Posted by ブクログ
CL 2025.3.11-2025.3.13
チャイナタウンのギャング堂(トン)をめぐるお話。活き活きとした動きのある描写ですごく楽しかった。
Posted by ブクログ
リディア&ビルシリーズ最新作。
今回はリディアが主役の回。
相変わらずテンポよく、心地いい。
ミステリーとしては今一つなのかもしれないがこのシリーズはいつでも面白く読める。
Posted by ブクログ
2025年の1冊目は、S・J・ローザンの「ファミリー・ビジネス」です。リディア・チン&ビル・スミスのシリーズ14作目にして、シェイマス賞最優秀長編賞受賞作。ニューヨークのチャイナタウン、中国系マフィア堂(トン)に関わる事件なので、リディアがメインのパートです。
正統派のハードボイルドというよりは、ネオ・ハードボイルドと言った方が良いでしょう。ウィットに富んだやり取り、伏線回収の妙、巧みなストーリーテリングと円熟した書き手の技を感じます。
結局の所、家族の問題だったという所に、事件は帰結します。色々な家族の形が有り、誰もが家族を守ろうとする、愛そうとするという事ではないでしょうか。
☆4.5