大山田マリモ。中堅食品会社に勤める25歳の独身OL。彼女はこの一年余り、酒浸りの日々を送っていた。元凶は新商品『納豆伝説』。それは無能な上司によって捻じ曲げられた彼女の初めての企画だった。発売後、案の定寄せられた苦情の嵐。打ちひしがれ、今日も飲み潰れた彼女は、真夜中に『死には、人間的な死と、そうでない死が存在するのですよ』という声を聞く。それは懐かしい「先生」の声だった……。心の傷を覆う術も知らず、生きることに不器用な主人公が人生と自分の価値に気づくまでを描いた笑いと涙の物語。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
自称オタクとして自分を紹介したマリモには、心配してくれる真性オタクの後輩がいる。隠れオタクの血が読んだ作品。根底に流れる日々雑感的な文体と構成に魅力を見つけた。食品開発部から商品管理課飛ばされ、転職、それでも、マリモの心のより所の「先生」は何年経っても「先生」であり、本来の「先生」の姿に感動すら覚え...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月12日
設定は、いつも通りの依存性の女の子の話しで、最後、問答のようなやり取りがある。山崎さんのほかの作品、「さよなら、スナフキン」は、過度な承認欲求からの脱却、「声だけが耳に残る」は、依存性を理由するのをやめよう、本作は???タイトルが最後に伝えたい内容とリンクしていないから、最後、何が伝えたいのか、ぼや...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年11月05日
前半は、しっちゃかめっちゃかのいつもの山崎マキコ節が炸裂で、一気に読んじゃいました
後半になって、話はなんだか真面目な方向に。 手が止まってしまいました 笑
なんとか最後まで読みましたが、いつもの山崎マキコさんの本を読んだ後のすがすがしい感じ。。。とゆうより、ちょっとドスッと来ました
マリモの、ちょ...続きを読む