影を呑んだ少女

影を呑んだ少女

メイクピースはずっと母とふたりで暮らしていた。悪夢にうなされるたび、母は怒った。メイクピースは幽霊を憑依させる体質だから、抵抗しなければいけないというのだ。そんなある日、ロンドンで暴動に巻きこまれ、母が命を落としてしまう。残されたメイクピースのもとへ会ったこともない亡き父親の一族から迎えが来た。父は死者の霊を取り込む能力をもつ旧家の次男だったのだ。父の一族の屋敷で暮らし始めたメイクピースだったが、屋敷の人々の不気味さに嫌気がさし、逃げだす決心をする。『嘘の木』の著者が17世紀英国を舞台に描く歴史大作。/解説=杉江松恋

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影を呑んだ少女 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白かったです。ハーディングは大人が読んでも面白いです。
    困難に立ち向かっていく自己形成小説が特徴であり、今回も少女の冒険活劇だったけれど、舞台設定とキャラ設定が秀逸。
    ピューリタン革命前の1634年頃のイギリスの激動の時代に、霊を憑依させた上、共存するという不気味で奇抜なアイデア。
    10歳〜15歳

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    『嘘の木』に続く著者第八作。
    今作の舞台は1642年、清教徒革命下のイギリス。特殊な能力をもつ少女•メイクピースは暴動で母を亡くし、亡き父の一族のもとに引き取られる。王党派の父の一族は、代々あらわれる特殊な能力をもつ者をつかって邪な目的を果たしていた。その能力とは"霊に取り憑かれる力&qu

    0
    2024年07月07日

    Posted by ブクログ

    他人を信用するのもしないのも決めるのは自分自身。

    カッコーの歌でフランシス・ハーディングに興味をもち次に読んだのがこれ。最初は宗教がらみの話がよくわからなかったのだがそこは主人公も同じで読んでいくうちに主人公と共に現在の状況がわかってくる。相変わらず(訳者の方の翻訳センスもあるのだろうが)ところど

    0
    2024年04月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    フランシス・ハーディングの邦訳3作目。
    今作も、戦わざるを得なくなった少女の物語。「嘘の木」「カッコーの歌」と比べると、先の読めない意外な展開が多い。

    17世紀イギリス。母親に先立たれたメイクピースは、死んだ父の生家に引き取られる。ただそこは、母が何かから逃げてきた場所でもあった。内戦の音が近づく

    0
    2025年04月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今月は色々とあり、なかなか読み進めるのが難しかったのですが。

    この作品と出会えた事は縁なのだろうと思います。

    死者の魂を住まわせることが出来る一族の少女の物語は胸打つものがありました。

    人は必ず逝くべき所へいかなくてはならない。
    その事を改めて考えて、生きていかなければいけないですね。

    0
    2023年09月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・あらすじ
    17世紀、議会vs王で内乱状態にあった(清教徒革命)イギリスが舞台のファンタジー小説。

    小さな田舎町で母と暮らしていたメイクピース。幽霊に取り憑かれてしまうという特異体質をもつ彼女はその能力を使って動乱の時代を生き抜いていく。

    ・感想
    作者の作品は三作目なんだけど、どれも少女を主人公

    0
    2024年02月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今まで培われてきた一族の歴史そのものを相続するという発想
    とんでもない衝撃!
    その叡智を結集させ揺るぎない地位を築き、栄華を極め続ける
    子孫はただの器で弱きものは淘汰されてゆく、、
    クマにボロボロにされてるし、逃げなきゃだし、わたしもついていくのがやっとだし
    一難去ってまた一難のリピート
    ちょっとや

    0
    2023年10月10日

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