作品一覧

  • 増補_戦国史をみる目
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    斬新な戦国時代像を描き、後進に多大な影響を与えた歴史家・藤木久志。その歴史観と学問の精髄を明快に示す論考群を収録した好著に、「戦国安治文書の魅力」を増補した決定版。
  • 刀狩り 武器を封印した民衆
    4.0
    1巻968円 (税込)
    秀吉の刀狩りによって民衆は武装解除されたという「常識」がつくられてきたが,それは本当だろうか.調べていくと,それに反する興味ぶかい史実が次々と浮かび上がってくる.秀吉からマッカーサーまで,刀狩りの実態を検証して,武装解除された「丸腰」の民衆像から,武器を封印する新たな日本民衆像への転換を提言する.

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  • 戦国の村を行く
    3.8
    悪党と戦い百姓が城をもった村、小田原攻めの豊臣軍からカネで平和を買った村など、戦争に明け暮れ、略奪・人身売買・疫病など過酷な環境の中を人々はいかに生き抜いたのか。鍛え上げられた村人たちの生命維持の実態を史料から描く。解説・清水克行。
  • 戦う村の民俗を行く
    -
    1巻1,400円 (税込)
    いまや大河歴史ドラマでおなじみの人さらい、略奪の戦国時代。現代世界の紛争地域での、生存をかけた村の姿は、日本中世の村の姿でもあった。『雑兵たちの戦場』(新版は朝日選書)や「戦国シリーズ」で著者が武将だけの戦国イメージを一変させた光景だ。本書では民俗史料を通して、生き延びる村を取り巻く信仰や年中行事を描く。同著者の朝日選書の好評「戦国を行く」シリーズ第4弾!
  • 城と隠物の戦国誌
    4.3
    1巻1,400円 (税込)
    村に戦争が来た!城に逃げようか、山に籠もろうか?財産はどこに隠そうか、誰かに預けようか? 戦国時代、自力の時代に人々はどのようにして戦乱を避け、わが身と財産を守ったか? 城に逃込むために普段から城の維持に尽力したほか、大切な家畜や食料、書類などは寺社に預けたり、穴を掘って隠したり……。生き延びるための戦国の智恵に学ぶ。
  • 戦国の作法 村の紛争解決
    3.0
    1巻1,045円 (税込)
    中世の村はひたすら明るかったのか。あるいは村の隅々にまで戦国大名の支配が浸透していたのか――実態は「自力」のさまざまな発動が織りなされる熟した社会であった。村同士の争い事の際の言葉戦いという挑戦の作法、暴力の回帰や反復を避けるための人質・わびごとの作法、また犯罪解決のための自検断の作法などを検証し、中世の村の実相に迫る。(講談社学術文庫)
  • 戦国の村を行く

    Posted by ブクログ

    従来の貧しい農民と搾取する武士、階級闘争観をくつがえす。たくましく生き抜いた戦国の農民の真の姿を探る名著の復刊。

    日本の歴史、搾取する階級と虐げられる農民という史観が定番。本書は実に多くの文献から実は対等だった領主と村人の関係を実証していく作品。

    歴史において一方的な思い込みが危険であることを本書は教えてくれる。

    支配者が変わる度の徳政令であったり独自に武装し戦ったり、また入れ札により村の平和を守る工夫など。

    本書は1997年に朝日選書で出版された作品を筆者の逝去後に新書で復刊したもの。歴史のダイナミズムを知るに最高の一冊でした。

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    2021年10月02日
  • 刀狩り 武器を封印した民衆

    Posted by ブクログ

    刀狩り令や廃刀令の再評価、近世における百姓の鉄砲所持の実態、GHQによる武器の没収など、読み応えのある一冊。

    江戸時代以降の日本人の武器使用自制という理解も面白い。結局、武器が人を殺すんじゃなくて人が人を殺すってことだ。憲法改正やアメリカの銃規制問題等々を考えるときにまた読みなおしたい。

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    2018年11月14日
  • 刀狩り 武器を封印した民衆

    Posted by ブクログ

    近世社会で帯刀が許されたのは武士のみである。当り前過ぎることだが、「帯刀」の意味を良く知らないでいた。
    帯刀とは、大小2本の刀を差すこと、二本差しのことである。1本では帯刀とはいわない。
    やくざの渡世人は、股旅映画で長ドスという刀を差しているが、1本なので問題ないのだろう。
    庶民は短い脇差一本である。伊勢参りなどでも携行した。庶民は刀を持てないのではない。しかし1本なので帯刀ではない。庶民の刀は、護身用でもあるが、信仰的な御守りのようなものなのだろう。だいぶ重量はある。大正生れの父の代までは、寝室の床の間に刀が飾ってあったが、民俗学的にも寝室に置くものらしい。亡くなったとき掛け布団の上に守り刀

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    2018年08月10日
  • 刀狩り 武器を封印した民衆

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    言葉しか知らなかった「刀狩り」
    歴史の検証をどうやったらいいかわからない。
    そのため、何が真実で、何が隠されているかわからない。

    それでも、言葉しか知らなかった状態から、考え始めることができた。
    今の日本の平和の基礎を作ったと考えることができるかもしれない。

    反面、交通戦争がなぜ防止できないかのヒントをここから考えたい。
    ドライビングレコーダの義務付けのような「刀狩り」と同様の強制力が必要なのかもしれない。

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    2012年08月22日
  • 城と隠物の戦国誌

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    「城」というと、平時は在地領主の館であり、戦時には兵隊が立てこもる拠点としての機能をもつ、という理解が一般的である。それに対して、本書では、城のもっとも重要な機能は、戦時における地域住民の避難場所である、という新しい説を披露する。すなわち、中世の在地領主は、戦時において領民をいかにして守るか、というのが重要な課題だったのである。これまでに発掘されたいくつかの中世城跡を例にとって、縄張りのどの場所が住民の避難場所であったかを推察することが、本書で取り組んでいる大きなテーマである。たしかに、多くの山城は外周に大きな曲輪を設けているが、この部分は軍事施設とみなすよりも、住民の避難場所だとみなす方が自

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    2011年01月30日

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