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Posted by ブクログ
終盤のある章の終わりでしばらく放心状態になって動けなくなり、物語の最後の1文で泣き出しそうになった。
すごかった……暫定今月の1位。この著者の別の本も絶対読む。最近読んだミア・カンキマキさんの「眠れない夜に思う〜」と同じように史実に著者の考えや生活が挟み込まれる形式だが、当たり前だがそういうエッセイみたいなのとは全くもって別物。事実だけでも読み応えがある上に、ちゃんと全体が「小説を書くこととは何か」という作品になっている。事実のちょっと手前に著者がいて、その著者と一緒に事実を目撃している感じ。書いているうちにその事実と一体化していく作者を見守る読者になる。いや、、すごかった。
なぜ私たちはナチスを題材にした本や映画にこうも惹かれるのだろう。
Posted by ブクログ
20年前、彼らはヒロシマとナガサキを知っていた。
読み始めてすぐに一旦停止。
内容が内容なだけに、歴史の勉強のやり直し。
そうしてから読んでも、読むのに時間がかかった。
時系列で話が進まないし、作者の感情も入りすぎているように思う。読みにくい。
本当にこういった作品は好きじゃない!!
だけど・・・。
その時の情勢が目に浮かぶ・・・。
昔の話なのに(1世紀も経っていない。途中で作者が言っていた)その場の臨場感がそのまま伝わる。
20年前のボクはプラハの街を歩いたのに、そういった歴史を一切知らなかった。
言いたいことは、天に星、地に石コロの数ほどあるけれど・・・
ボクは、この英雄達の名を決して忘れない!!
Posted by ブクログ
ほとんどが史実に基づいているため率直に「面白かった」と言っていいのかは分からないけれど、とても良い読書体験であった。この小説は、単なるノンフィクションではない。単なる装飾に満ちた歴史小説でもない。小説とは何か、歴史を小説にするとはどういうことか、創作はどこまで許容されうるか、みたいな小説論や倫理観を愚直に誠実に問い続け、その過程もまるっと小説としてまとめ上げてしまっている。このような小説は初めて読んだ。
特にハイドリヒ襲撃から、捜索、追跡、報復に至るまでの過程の緊迫感は圧巻だった。
ガプチーク、クビシュ、ヴァルチーク等のパラシュート部隊の英雄達はもちろん、彼らを陰で支えたレジスタンスの方々に敬意を表したい。時代の風雪に次第に彼らも忘れられていってしまうだろうけど、そのような勇気ある人々がいたのだということを、この小説は後世に伝え続けていくのだろう。
Posted by ブクログ
この本はどういう風に受け止めれば良いのか、迷うような小説てすね。
第二次大戦中に起きたナチス高官ハイドリヒの暗殺事件を取り上げていますが、いわゆる歴史小説のように作家が想像の羽根を伸ばしてストーリーを組み立てるのではなく、資料で確認された事実を丹念に記述し、かつ、その資料を探索する過程とそこでの思索や感想までが、みんな小説の一部になっています。
でも、それでいて退屈な自己満足ではなく、クライマックスに向けてぐんぐん加速して惹き込まれていきます。いつの間にか、自分も1942年のプラハにいるような緊張感や、ドイツ占領下の重い空気が伝わってくるようです。
ちょっと不思議な小説でした。
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