言語の七番目の機能

言語の七番目の機能

3,199円 (税込)

15pt

1980年、記号学者・哲学者のロラン・バルトが交通事故で死亡。事故は当時の大統領候補ミッテランとの会食の直後だった。そして彼の手許からは持っていたはずの文書が消えていた。これは事故ではない! 誰がバルトを殺したのか? 捜査にあたるのは、ジャック・バイヤール警視と若き記号学者シモン・エルゾグ。この二人以外の主要登場人物は、ほぼすべてが実在の人物。フーコー、デリダ、エーコ、クリステヴァ、ソレルス、アルチュセール、サール、ドゥルーズ、ガタリ、ギベール、ミッテラン、ジスカール・デスタン、ラング……綺羅星のごとき人々。そして舞台はパリから、ボローニャ、イサカ、ヴェネツィア、ナポリへと……。「言語の七番目の機能」とはいったい何か? そして秘密組織〈ロゴス・クラブ〉とは? 『HHhH――プラハ、1942年』の著者による、驚愕の記号学的ミステリ。アンテラリエ賞・Fnac小説大賞受賞作。

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言語の七番目の機能 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いや,おもしろかった.
    文明交錯,HHhHに続いて,3冊目のローラン・ビネです.

    主人公とその周囲数名以外の登場人物は,皆実在の人物で,こんな描き方をしていいのか?と首を捻ってしまうのだが,もう少しフランスの文壇や文化人,政治家や事件についての知識があれば,もっと楽しめたかもしれない.

    哲学者の

    0
    2024年11月10日

    Posted by ブクログ

    ローランビネ「言語の七番目の機能」tsogen.co.jp/np/isbn/978448… ロランバルト暗殺、という設定の一応ミステリ仕立てだけど登場人物は全員錚々たる実名でエピソードは虚実ない交ぜ、虚もいかにもありそうなものばかりでめちゃくちゃ面白かった。 作者はHHhHの人。ビネのメタのスタ

    0
    2021年08月07日

    Posted by ブクログ

    1980年の物語。その頃俺は高2か?17才。多感な時期なのにフランス大統領選挙なんか全く知らなかった。
    ロランバルトの死から始まる物語。フーコー、デリダ、ラカン、アルチェシェール、ジルドゥールズ、ガタリなどなど綺羅星の如き面々。終いにはウンベルトエーコまで!そのころ全く知らなかった一時代を築いた思想

    0
    2020年12月21日

    Posted by ブクログ

    『「あなたたちフランス人はほんとに議論好きだから…」(You French people are so dialectical...)』―『第四部 ヴェネツィア』

    もし記号論に興味があって、ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」や「フーコーの振り子」や「プラハの墓地」は好きだけれど、ダン・ブラウンの「

    0
    2020年11月26日

    Posted by ブクログ

    哲学をちょっとかじっただけの私でも知っているような有名人が次々と!
    登場人物がこれだから、読み始めたときはかなり難解に思えて、私はこの本を最後まで読めるのだろうか…と不安になった。
    そんな思いも杞憂に終わり、物語が大きく動く100頁あたりからは、話のスジがわかりやすくなり、頁を繰る手も速くなっていっ

    0
    2021年03月08日

    Posted by ブクログ

    「HHhH」の著者の新刊ってところは気になりつつ、バルトだのフーコーだのの名前に怯えて手を出せてなかったのを遅ればせながら。
    2回読んだけどやっぱり記号学だの現代思想だのはさっぱり。これはもちろん著者や訳者のせいではなくてこちらの知識読解力不足なんやけど。
    それはそれとして、バディものの冒険活劇とし

    0
    2020年12月09日

    Posted by ブクログ

    読むのに時間がかかった。軽やかにミステリーを楽しむという感じではなかった。出てくる登場人物について、この人どういう人だっけ?みたいなことをいちいち思い出したり調べたり。そんなことしなくても小説の中である程度説明してあるのだけれど。

    0
    2020年11月07日

    Posted by ブクログ

    評を書くときには、読者がその本を読む気になるかどうかを決める際の利便を考慮し、どんなジャンルの本かをまず初めに伝えるようにしているのだが、本書についてはどう紹介したらいいのか正直なところ悩ましい。シャーロック・ホームズ張りの推理力を発揮する人物が、ワトソン役の警視とともに殺人事件の謎を追うのだから、

    0
    2020年10月16日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ※私には難しすぎたので再読予定です。

    大学講師のシモン・エルゾグは、哲学者、記号学者の
    ロラン・バルトの交通事故死の解明のため
    警視ジャック・バイヤールに無理やり駆り出される。

    実際に起こった事件を元に実在の人物が
    様々な事件を引き起こしていく。
    学者には疎いのですがかなりめちゃくちゃな
    書かれ

    0
    2020年11月16日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    記号学者ロラン・バルトの交通事故(史実)について、事故直後の身体から、ヤコブソンの唱えた言語の6つの機能に加え、超絶的な7番目の機能の存在の秘密を盗み取られるというフィクションを建て、フランス思想、言語学、記号論から、ジスカール・ディスタンとミッテランとの政争が絡み、学究的かつ思考演習が積層するサス

    0
    2024年10月16日

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