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Posted by ブクログ
スチュアート・タートンのデビュー作。
主人公はイングランドの大きな敷地で目覚める。
女性が殺される現場におり、自分の記憶は無くしていた。
ブラックヒース館と呼ばれる大きな屋敷に彷徨いやってくる。ブラックヒース館では今、多くの人々が招かれていた。
ブラックヒース館を所有するハードカースル家の長女であるイヴリン嬢がフランスから帰国したことで仮面舞踏会が開かれていたのだ。
主人公は黒死病のマスクを被った人物から、これからブラックヒース館で起こる殺人事件の解決を命じられる。
事件を解決すれば繰り返されるブラックヒース館からの脱出が約束されるが、脱出出来るのは1人だけである。このループされるブラックヒース館には他にも事件解決を命じられた人物がおり、その人物よりも早く犯人を見つけ出さないといけない。
主人公は人物、人格を転移しながら事件が起きる一日をタイムループし続ける。
というもの。
日本で言う特殊設定ミステリーで、正直設定やあらすじも目にしないで読み始めたほうがより楽しめる作品ではあると思う(知っていたとしても早い段階で設定は明かされるので、別段問題ないのだが)
自分はミステリー自体をそもそもそんなに読まない。特殊設定ミステリーというジャンルがあることは知っていたが、触れるのは初めてかもしれない。
なのでこの特殊な設定モリモリな物語を読み始めて、最初は大分苦戦してしまった。
80ページくらいまで読んで、人物の多さと話が頭に入ってこなさすぎて一度止めようかと思ったくらい。その後最初からまた読み直して、何とか話に入っていけたけど。
設定は大分複雑で、これどうなってるの? って瞬間は結構ある。
ただ大分ヘンテコな設定ではあるが、何でこんなことに? っていうのが物語を読み勧める牽引力にもなっている。
それらも一応解決されるし、大分力技な解決ではあるが、なるほどねーと自分は関心した。
Posted by ブクログ
☆3.5くらい
設定の面白さ、ミステリ物語としての緻密な構成は素晴らしい。だがそれを損なわせているのが文章。翻訳か原文か、どちらかがとにかくこちらの理解を曖昧なものにしてくる。するすると読めるとは言い難い。人物も多くて覚えきれず、それも分かりにくさに一役買った。誰?と思いながら読むことが何度も。
ただそれでもサスペンスじみた構成力には脱帽だ。タイムループものは混乱して然るべきとも言えるし、整理しながら読めば傍観者ではなく探偵として没入し、もっと楽しめただろう。
いやそれにしても久しぶりにミステリでここまで主人公に寄って物語を読めた。大抵探偵役には早く推理聞かせてくれないかな、と思っているところがあるのだが、今回は真相を解き明かすのを応援しながら読んだ。長めの物語なうえ読みにくさがあったとはいえ、よい読書だった。
Posted by ブクログ
今時流行りのループ系小説と言って良いのかはわからないけれどもループして同じ日を繰り返し、事件を解決するお話。面白いのが、一日が終わると違う宿主として目覚め、その宿主の性格や元々持っている判断力、思考力や人格に左右されるところ。期限は7日間で、傍観している人曰く、相当数繰り返しているらしい辺り、傍観者というか観察者も大変そう…
ミステリーとしては面白いんだけど、この舞台設計を作ったというSF的な仕組みはちょっと読み終わっても「ん?」という感じ。繰り返す度に毎回注意喚起に行くのは大変そうだし、そこも踏まえて過去の自分が行った行為は7日分は更新されるんだろうか?なんかややこしい。そして、この場合モブのような他の人物達はすべてAIが管理しているのであれば、そもそもその中から犯人を見つけ出すのは難しくない?動機づけしてない人格が勝手に動くのかな?でもそもそもAIが動かしているとしたら、ナマの人間を投入しなくても事件そのものはこの世界を走らせている機械がすべて丸っとオミトオシなんじゃないだろうか?
まぁメタ的なことは置いておくとすると、なかなか面白かったです。お前だったのかよ!みたいなところも含めて。
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