深い作品一覧

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  • 不器用なカレー食堂
    4.0
    最大10%還元 本のまとめ買いキャンペーン 東京・桜新町にある、不思議な存在感を放つ古い一軒家。 〈インドカレー食堂 砂の岬〉 昼夜を問わず、いつもたくさんの人で賑わっている。 いま話題のカレー店は、どのように誕生し、運営しているのか? カレーづくりを学ぶため、インド各地の食堂や家庭を巡ったころ。 移動販売の日々と開業資金を確保するための計画。 時間と手間を惜しまず自分たちの手で内装工事を行った店内。 営業は週4日? 1年に3カ月はインドへ? 自らのスタイルを貫きながら、理想の味と心に残るサービスを追求する、インドとカレーに魅せられた夫婦のものがたり。
  • 不器用な貴公子の難解な寵愛
    4.4
    僕は今夜、きみを放したくなくてここにいるんだ ツンデレ貴公子と困窮少女のミステリ・ラブロマンス!? 救貧院出身だが、公爵令息で貴族探偵でもあるアーサーの秘書に採用されたキャロライン。皮肉屋な彼に振り回されるばかりだったが、アーサーはキャロラインを気に入り、触れたりキスをしかけたりしてくる。「力は入れないで、僕にゆだねてくれ」真摯に告白され、情熱的に抱かれて幸せを感じた夜。アーサーはキャロラインの出自に疑問を感じ始めて!?
  • 不器用な恋のあらすじ【イラスト入り】
    4.0
    その日、乃木洋一郎は一月の寒空の下で酔って道に蹲っていた笹倉優人を仕方なく家に連れ帰った── 乃木は大学生でデビューして八年目の人気作家だ。大御所作家に誘われ付き添いで行ったバーで見かけた気の弱そうな青年を成り行きで介抱しただけの筈だったが……断れない酒をつぶれる程に飲まされた上に財布と鍵を失くし、さらにアパートにはストーカーのような女。こいつには危機管理能力も思考能力も無いのか、と呆れながらも優人を放っておけなくなってしまった乃木は彼をしばらく家に置くことにして……!?
  • 不器用なまま、踊りきれ。 超訳 立川談志
    4.0
    「世間体を守るためにする努力なんてバカのすることだ」 志の輔、志らく、談春など、名だたる落語家の生みの親であり、 政界進出、二日酔い会見、『笑点』の立ち上げなど数々の伝説を残した、 落語界の永遠の革命児・立川談志、没後10周年記念本。 談志を語る時、「破天荒」という言葉が使われることが多い。 数々の争いを起こし、敵を作るのを厭わなかった談志評として間違ってはいない。 だが、果たして本当にそうだろうか。「破天荒」というのは、あくまでもメディアに切り取られた一面でしかないように感じる。 談志が亡くなって10年。談志を師と仰ぎ、10年間前座時代を過ごした著者が思うのは「談志は不器用で優しくて厳しい人間だった」ということだ。 師匠が亡くなってからも著者の心を支え続けた談志の名言を新解釈でお届けする。 【目次より】 第1章 成功と努力 第2章 仕事の流儀 第3章 幸せと金と欲望 第4章 社会と優しさ 第5章 何を信じるか
  • 不器用な私たちは、息の仕方がわからない 1巻
    無料あり
    5.0
    「“生きてる”男に興味ない」小野瀬冬子と「二次元にしか愛せない」雨宮聡太。ふたりは行きつけの居酒屋で意気投合し、互いに恋愛対象外である貴重な異性の友人。私たちは【恋愛しない同盟】。なぜなら、過去の苦しい恋に囚われているから――…。冬子は愛した人を事故で亡くしてから7年間、ずっと時が止まっている。一方、雨宮が恋をしない理由には、誰にも言えない隠されたヒミツがあって…。【恋愛しない同盟】だったはずのふたりの関係は、冬子の職場の後輩・マヤの登場によって、かき乱されていく――…!? 不器用にしか生きられないふたりの、相互救済ビターラブ。―本作品は小説投稿サイト「エブリスタ」で人気の「死んだ恋にもう、餌はやらない」のコミカライズです。
  • 不器用のかたち
    3.5
    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 不器用から生まれた「無駄づくり」の原点。 「インスタ映え台無しマシーン」や「札束でぶたれるマシーン」など、唯一無二のアイデアとユーモアで、 「無駄づくり」プロジェクトを10年以上続けてきた藤原麻里菜氏は、意外なことに、自他共に認める不器用人間。 本書は、他人からの高い評価や名声を得ることが良しとされがちな世の中に危機感を覚えたという藤原氏が、世界の創作ハードルをぎゅんと下げるべく、ただ純粋に物を作ることを楽しんだ23の記録である。 完璧じゃなくていい、不恰好でも、未完成でもいい。 自分らしさを愛したくなる、現代における必読の一冊。 <「不器用のかたち」たち> ・分厚いミルクレープ ・ぐちゃぐちゃの赤べこ ・不完全なテディベア ・抽象的な和菓子づくり ・諦めないボトルシップ ・火と友達になったガラス教室 ・ティッシュと紙漉き その他、16編。衝撃の写真付き! 「諦めたらやめる」「できるまでやらない」「これでよしとする」、それが不器用三箇条。 どこまでもマイペースな著者の物作りに、きっと心が救われるはず。 ※この作品はカラーが含まれます。
  • ブギウギ 敗戦前
    5.0
    敗戦間近の箱根で、ドイツ軍潜水艦長が変死した。遺体を発見したのは旅館の女中・安西リツ。事件調査の通訳を任された法城は他殺を疑うが、ドイツ人軍医シュルツェは、自殺であると断言する。不審に思い調べを進めると、そこにはナチス・ドイツの陰謀の影が見え隠れしていた。一方リツは、ドイツ人潜水艦乗組員の若者パウルと急接近し、その後ラジオから流れてきた陽気なジャズの調べに新たな明日を感じるのだが…。傑作長編!
  • 武家の棟梁の条件 中世武士を見なおす
    3.0
    現代の日本人がイメージする高潔で忠義を重んじる武士像は、近世に概念化され、明治以降、国家主義的教育の中で作られたものであり、本来、武士とは「政治史的にはこの上もなく」暴力的性格の社会集団で、「職業的な殺し屋」的存在だった。この集団を束ねた「棟梁」とはなにか。その条件は。なぜ武家政権がかくも長期にわたって存続し得たのか。武士の本質と肖像を社会史的職能論により捉え、そこに浮かび上がる日本の中世を考える。
  • 武家の初恋
    4.0
    立て続けに縁談相手に死なれ、嫁取りは諦め品行方正に生きていた舞谷(まいや)藩士・榊(さかき)。ある日町で大部屋役者の音弥(おとや)と出会い、その美しさと気っ風の良さに心を奪われる。謹厳実直を絵に描いたような榊には実は密かに『人に化粧をしてみたい』という願望があった。色子でもある音弥が怪我をした身で客を取っていると知り衝撃を受けた榊は、ある思いを胸に陰間茶屋に足を運ぶが……? 堅物藩士と女形役者の大江戸恋草紙。
  • 武魂絵巻(上)
    3.0
    三代将軍家光の時代、亡き名軍師真田幸村の兄信幸の治める信州松代に、五位鷺志津馬と名乗る若き美剣士が現れた。志津馬は、信幸はじめ各地の豊臣家ゆかりの大名たちに、現将軍打倒、将軍の弟忠長の擁立という大胆不敵な企てをもちかける。各地の大阪方残党の暗躍、そして伊賀忍者と飛騨忍者の宿命の対決! 志津馬をめぐる情欲の火花散る中、計画の行方は?
  • 歩山録
    4.6
    1巻1,771円 (税込)
    どうなっているんだ、ここは――? 完璧な登山のはずが――男に襲い掛かるイレギュラーの数々! 奇想天外&予測不能! 狂信者を量産したドキュメンタリー番組「ハイパーハードボイルドグルメリポート」の生みの親が描く、スーパーサイケデリックマウンテンノベル! 奥多摩から埼玉、長野の県境を歩いて山梨の北杜市へ。 製薬会社勤務6年目、何より理屈を愛する男・山田が思い立った登山は、完璧な計画通りに遂行されるはず、だった――。 「あなたは少年を探しにここまで来たのでしょう?」 山中で出会った博士風の奇怪な男の一言を発端に、山田はいつしか思いもよらない異常事態に迷い込む。 理屈が通らない混沌の先、山田を待ち受けていた運命は――?
  • 武士喰らい
    4.0
    1巻1,408円 (税込)
    主君、父、兄弟、そして妻。戦場での突然の裏切りにより、全てを失った小次郎。男に残されたのは、復讐の道だけだった。命じられるまま仇討ちを繰り返しているうち、「武士喰らいの黒鬼」と恐れられるようになる。だが、小次郎は知らされてはいなかった。その殺戮に隠された真の目的を。そして、本当の仇が誰なのかを――。破天荒かつ号泣必至の戦国綺談!
  • 武士道
    3.0
    “彼は「侍(さむらい)」である”という表現が今日でもしばしば使われる。では、侍とはいかなる精神構造・姿勢を指すのか――この問いから本書は書き起こされる。主従とは、死とは、名と恥とは……。『葉隠』『甲陽軍鑑』『武道初心集』『山鹿語類』など、武士道にかかわるテキストを広く渉猟し、読み解き、日本人の死生観を明らかにした、日本思想史研究の名作。(講談社学術文庫)
  • 武士道
    3.9
    「武士道はその表徴たる桜花と同じく、日本の土地に固有の花である」。こう述べる新渡戸(1862-1933)は、武士道の淵源・特質、民衆への感化を考察し、武士道がいかにして日本の精神的土壌に開花結実したかを説き明かす。「太平洋の懸橋」たらんと志した人にふさわしく、その論議は常に世界的コンテクストの中で展開される。

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  • 武士道
    3.9
    かつての日本には、わが国固有の伝統精神があった。武士道もそのひとつである。それは、新渡戸稲造が1899年に英文で『武士道』を発表し、世界的な大反響を巻き起こしたことでもわかる。当時の日本は、まさに文明開化の真っ只中であった。怒涛の如く押し寄せる西洋の新しい価値観によって、社会全体がことごとく西洋化していった。その変わりゆく姿を見て、新渡戸稲造は「日本人とはなにか」を問い直そうと考え始めた。そして彼は失われゆく日本の伝統精神を振り返ったとき、「武士道」こそが、日本人の精神的支柱であり、それを世界に広く紹介することが日本のためになると考えた。本書はその現代語訳である。発刊当時の明治期と同様、現代の私たちは急速な国際化の中で、日本人のアイデンティティを見失いつつある。今こそ私たちはもう一度「日本人とはなにか」を問い直す時期にきているのではないか。倫理観・道徳観を改めて考えることができる格好の書。
  • 武士道ジェネレーション
    4.4
    エッ、結婚? エエッ、道場閉鎖!?  あれから六年、大学を卒業した早苗は結婚。就職が決まらぬ香織は、道場での指導の日々を送っていたが、玄明先生が倒れ、道場に後継者問題が……。香織と早苗それぞれの方法で道場を守ろうと奮闘する姿を描く「武士道」サーガ第四弾。はたして、この勝負、如何に――。 番外編の「美酒道コンペティション」と書店員座談会も特別収録。
  • 武士道とエロス
    値引きあり
    3.3
    男達の恋「衆道」を通して語る江戸の心性史。殿と小姓、義兄弟など、男同士の恋は武士の社会に溶け込んだおおらかなものだった。彼らの「絆」の意味と変容を新視点から捉え直し、江戸という時代を照射する。(講談社現代新書)
  • 武士道とキリスト教
    5.0
    武士の切腹は宣教師の殉教に通じる。「義」は「愛」に呼応する――武士道とキリスト教の根幹には、驚くべき共通点があった。牧師である著者は、日本屈指の剣術家というもうひとつの顔を持つ。礼拝が終わると教会は武道場に早変わり、将軍家指南役を務めた小野派一刀流・第十七代宗家の稽古が始まる。「格好だけ良いのは本物でない」「魂とは私という人格である」……人の生死を問う二つの「道」を究めて得た、いま日本人に必要な智恵。

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  • 武士道 新渡戸稲造のことば
    4.5
    この大切な道を忘れてはいないか――。本書は、世界的名著『武士道』の一番売れている現代訳シリーズ(50万部超)を、さらに読みやすく大きな文字にして55の言葉を抜き出したスペシャルエディション版です。日本人の倫理観や道徳観が問われるニュースや報道が多い昨今。いまこそ振り返りたい古典の名著が手に取るようにわかる1冊! 主な言葉の一部はこちら。 ●武士道の光は、その母体である封建制度よりも長く生き延びて、この国の人の倫(みち)のありようを照らしつづけている。 ●仏教が武士道にあたえられなかったものは、神道がそれを十分に補った。それによってサムライの傲慢な性質に忍耐心や謙譲心が植えつけられたのである。 ●武士道は知識を重んじるものではない。重んずるものは行動である。したがって知識はそれ自体が目的とはならず、あくまで智恵を得るための手段でなければならなかった。 ●礼儀は、常に優美な同情となって表れる。すなわちそれは、泣いている人とともに泣き、喜ぶ人とともに喜ぶ、ということである。 「われわれは今日の会話の中で、『彼はサムライだ』という言葉を使うことがある。それは、その人が封建的だとか権威主義的だとか、あるいは時代錯誤とかいったマイナスの意味で使っているわけではない。むしろ、決断力のある果敢な性格の持ち主とか、責任感の強い正義漢とか、筋を通す信念の人とか、肯定的な評価として使っている。あるいはまた、われわれは不正を行った人や卑怯なふるまいをした人に対して、『卑怯者』とか、『恥を知れ』という言葉を吐くが、これとて、そのもとは武士道から派生したものである。賢明なる明治の先達たちは、開国によって怒濤のごとく押し寄せた文明開化の嵐の中でも、日本人としての伝統的精神を忘れないようにと、『和魂洋才』なる思想でそれに対抗した。じつは、この『和魂』こそ武士道精神であり、長い歴史の中で培ってきた日本人のバックボーンだったのである」(本書「解説」より抜粋)
  • 武士道の逆襲
    値引きあり
    4.1
    武士道とは本当はどんな思想なのだろうか。ブームのようになっている武士道は、実は明治以降に作られたイメージにすぎない。「甲陽軍鑑」「葉隠」など重要文献を読みなおし、日本思想としての武士道を解明。(講談社現代新書)
  • 武士道の名著 日本人の精神史
    3.5
    武士道とは何か。武士はいかに生き、死すべきなのか――。戦乱の世が生み出した軍学書『甲陽軍鑑』『五輪書』から、泰平の時代の倫理書『山鹿語類』『葉隠』へ。そして、幕末維新期の吉田松陰、西郷隆盛へと連なるサムライの思想水脈を経て、武士道を世界に知らしめた新渡戸稲造まで。日本人必読の名著12冊で知る、高潔にして強靭な武士の倫理と美学。章末には、各書から選りすぐった人生指南の「名言」を付す。 【目次】 《総論》 武士道、その精神と系譜 《著作解説》 1 小幡景憲『甲陽軍鑑』江戸時代初期 軍学第一の書 2 柳生宗矩『兵法家伝書』寛永九年(1632) 柳生新陰流の奥義 3 宮本武蔵『五輪書』寛永二十年(1643) 必勝の思想 4 山鹿素行『山鹿語類』寛文五年(1665) 武士の職分とは何か 5 堀部武庸『堀部武庸筆記』元禄十五年(1702) 武士の一分を貫く 6 山本常朝『葉隠』宝永七年~享保元年(1710~16) 「死狂い」の美学 7 新井白石『折りたく柴の記』享保元年(1716) 古武士の風格 8 恩田木工『日暮硯』宝暦十一年(1761) 為政者の理想の姿 9 佐藤一斎『言志四録』文政七年~嘉永六年(1824~53) 朱子学と陽明学の合体 10 吉田松陰『留魂録』安政六年(1859) 至誠にして動かざる者なし 11 西郷隆盛『西郷南洲遺訓』明治二十三年(1890) 義に生きる 12 新渡戸稲造『武士道』明治三十三年(1900) 理想の日本人論
  • 武士の家訓 生き抜くために、戦国武将が遺した究極の教え
    4.0
    1巻1,782円 (税込)
    名将から学ぶ、人生に役立つ知恵と処世術 朝倉家/今川家/上杉家/加藤家/黒田家/武田家/伊達家/長曾我部家/ 徳川家/細川家/本多家/毛利家ら100以上の家訓を紹介 日本人必携の書!私たちは、今を「どう生きるか」 時代を超えて、今の時代にも活きる武士の家訓 人生のあらゆる局面で、わかっているようで実は知らず、 そのせいで失敗してしまうことが案外多い。 それには〝渡る世間の究極のバイブル〟のような「武士の家訓」がベストではないか。 なぜなら「武士の家訓」は、数えきれないほどの人生の修羅場を潜り抜けてきた戦国時代の君主や武士が、自身の最期が近づいてきたときに、 後継ぎのわが子や家臣に遺した究極の教えであり、理解しやすいように短く箇条書きにしてあり、わかりやすいからだ。 そこに込められた教えの数々は、単なる「机上の学問から得た空理空論」ではなく、 常在戦場という切羽詰まった状況のなかで体得した 「生き残るための知恵であり処世術」であるがゆえに、 底知れぬ説得力があり、時代を超えて今の時代にも活きてくるのだ。 引用した武士家訓は100を優に超える。 また、「武士の家訓」を扱った書籍は過去に何冊か出版されているが、 いずれも家訓ごとに解説している。 その点、本書はあらゆる家訓をテーマ別に切り取るという初めての試みを行ったので、画期的といえるのではないかと自負している。
  • 武士の献立
    4.0
    料理に生きる「包丁侍」を描く話題の時代劇。  気の強さが仇となり1年で婚家を離縁された娘・春。しかし彼女は優れた味覚と料理の腕を持っており、それを加賀藩の料理方である舟木伝内に見込まれ、息子の嫁にと懇願される。一度は断るも、熱心な伝内のアプローチにより嫁入りを承諾する春。江戸から長旅の末、加賀に到着した彼女を待っていたのは、4つも年下で、料理にはまったく関心のない夫・安信だった。料理方の家に生まれた安信だったが、武士は武道に励むものと、自ら「包丁侍」になることにはまったく乗り気ではなかったのだ。  嫁入り早々、舟木家では親戚方に料理を振る舞い、その出来を吟味する「饗の会」が開かれた。それは安信が舟木家の後継者にふさわしいと認めてもらう絶好の機会だったが、安信がつくった料理はまったく不評で、それを見ていた春がこっそりつくりなおすと、その美味しさに今度は集った一堂は賛辞を呈する。そのことを知った安信は春に怒りをぶつけるが、春はそんな安信に包丁の腕比べを申し出る。それは春が勝ったら安信に料理指南を受けてもらう、安信が勝ったら春と離縁するというものだった。包丁勝負は春の勝利に終わり、安信は春から料理の猛特訓を受けることになるのだった。
  • 武士の誕生
    3.0
    草深い辺境から「都の堕落した貴族」を倒すために現れたのか、それとも武芸を生業とした貴族社会の一員だったのか――。近年活況を呈する武士論の二つの見方を統合し、「武士誕生」の道筋を描く。古代の蝦夷との戦争が坂東の地に蒔いた「武の遺伝子」は、平将門、藤原秀郷らによって育まれ、武家の棟梁たる源義家、頼朝らによって大きく開花した。
  • 武士の娘
    4.2
    杉本鉞子は、1873年、越後長岡藩の家老の家に生れ、武士の娘として厳格に育てられた。結婚によりアメリカに住むようになり、すべてがめずらしく目新しい暮らしの中で「武士の娘」として身につけたものを失うことなく、また自分にとじこもることもなく、みごとに自立した考えを身につける。今日に通じる女性の生き方を見る上にも、当時の風俗や生活のありさまを知るためにも、高い価値をもつ。
  • 武士はなぜ歌を詠むか 鎌倉将軍から戦国大名まで
    4.0
    戦乱の中世、武士は熱心に和歌を詠み続けた。武家政権の発祥地・関東を中心に、鎌倉将軍宗尊親王、室町将軍足利尊氏、江戸城を築いた太田道潅、今川・武田・北条の戦国大名三強を取り上げ、文学伝統の足跡をたどる。 【目次】 序章   源氏将軍と和歌 第一章 歌人将軍の統治の夢―宗尊親王と鎌倉歌壇 第二章 乱世の和歌と信仰―足利尊氏と南北朝動乱 第三章 武蔵野の城館と歌人―太田道灌と国人領主 第四章 流浪の歌道師範―冷泉為和の見た戦国大名 終章
  • 武士はなぜ腹を切るのか 日本人は江戸から日本人になった
    3.0
    五十からの手習い。金にきれい。義理は死んでも果たす。火事にも地震にも負けぬ。 人気絶頂・江戸学博士のスゴすぎるサムライ・スピリット講座。 昔の日本を知れば、我々日本人のすばらしさが見えてくる。 時代劇のエピソードやヒーローに隠された日本人の日本人たる矜持とは? 歴史が好きな人も、あまり得意でない人も楽しめる、日本人であることに自信がつくエッセイ集です。 内容紹介 ・武士は絶対、お金にさわらない ・名前だけで地位や立場がわかる ・必ず死ぬとわかっていても約束は守る ・学びを大切にした江戸っ子たち ・失敗が即、死につながる武士の世界 ・悪代官は本当にいたのか?
  • 武士マニュアル
    3.0
    恋愛を強く戒めた剣豪の教えから人間関係のさばき方、「就職」時の心得、切腹の介錯人を命じられた際の対応まで……。戦国時代から幕末にかけて武士のあいだで伝えられた数々の「武士心得」を、近世史料の第一人者が縦横に読み解いた。独立心、克己心、誠を尽くすなど、多くの教えが現代人の心にも1本の筋を通してくれるはずだ。
  • 武士目線で語られる日本の城
    4.5
    1巻1,683円 (税込)
    【内容紹介】 お城解説本の原点である『鈐録(けんろく)』を知らずして城好きは名乗れない!? 今から約300年前、実際に仕事や生活の場としていた武士たちは城をどのように捉えていたのか? 江戸時代屈指の教養人として知られる荻生徂徠。 『清談』をはじめとした数々の著書を残しましたが、その中に軍学や武士の心得についてまとめた『鈐録』という書物が存在します。 そして、この『鈐録』に収録されている「城制」の章こそ、実は現代多く存在する日本のお城解説本の源流とも言える内容です。 そこには、城と文字通り共存していた武士や学者たちが、城をどのように研究・実用化していたかがリアルに描かれていました。 今回、その『鈐録 城制』を中心としたお城の解説が、日本城郭協会で理事を務める著者の手により現代語訳化! 江戸時代の人物目線で「城の存在意義」から「攻城や防衛の方法」まで、図解などを交えて解説しています。 【目次】 はじめに 第一章 「城」とは何か 第二章 城にふさわしい土地を選ぶ 第三章 縄張に基づき曲輪を置く 第四章 曲輪に設けられた設備の数々 第五章 城郭を形づくる基礎 第六章 攻防に活躍する建築物たち 第七章 これまでの軍備を駆使した守城 第八章 守りの固い城をいかに落とすか おわりに
  • 武士論 古代中世史から見直す
    値引きあり
    4.0
    武士とはいかなる存在であり、いかに成長して武家政権を築きあげたのか。著者ならではの、多彩な史料を駆使して描き出される500年の歴史!  鎌倉幕府の成立から江戸幕府の終焉までを考えても、武家政権が存続した期間は実に700年近くにも及ぶ。少なくとも「日本」という国号が使われるようになってからのこの国の歴史の半分は、武士が支配的であったことになる。彼らは一体なにもので、どのように成長し、そしていかなる政権を築きあげたのか。  8世紀に武をもって朝廷に仕える下級官人と規定された「武士」は、「兵(つわもの)」や「武者」として史料上に登場すると、戦乱を繰り返し、やがては朝廷にまでその力を及ばせ、公武にわたる政権を樹立するに至る。『今昔物語集』に見える平将門らの「兵」にはじまり、承平天慶の乱、前九年、後三年の合戦、保元・平治の乱、源平合戦、南北朝の動乱と、戦乱を重ねるごとに成長し、武家政権の到達点である足利義満の栄華にいたるまで、およそ500年の道のりを描き出す。  同時に、古文書や日記のみならず、説話集や軍記物、絵巻、遺跡の発掘成果などを駆使して、主従契約や一揆契約のありさま、親や主君の敵討ち、切腹、集団自決、殉死などの武士の作法、さらには武士の構えた宅や館など、様々な武士の存在形態を明らかにする。  芸能や文化を含む独自の幅広い視野で研究を重ねてきた著者による、決定版武士の歴史! 【本書の内容】 はじめに 第1章 武士の源流  一 兵たちの世界  二 京の武者と諸国の兵  三 兵・武者から武士へ 第2章 武士の成長  一 武士の家  二 武家と武士団 第3章 武家政権と武士  一 二つの武家  二 鎌倉幕府の成立と武士 第4章 北条政権下の武士  一 泰時の政治と鎌倉  二 鎌倉後期の武士の環境  三 絵巻に見る武士像 第5章 京の足利政権と武士  一 幕府の滅亡と室町幕府  二 南北朝の対立  三 室町幕府の体制  四 武士と武家政権の到達点 まとめと展望 コラム 伝説の武者像 コラム 為朝伝説の行方 コラム 能に描かれた武士
  • 武神の階 上 新装版
    -
    下剋上で越後を支配した父・長尾為景の死から7年。元服した景虎は、地侍の反抗を制圧するため栃尾城に出陣した。一糸乱れぬ用兵で大勝を収め、14歳にして指揮官として非凡の才を発揮する。毘沙門天の化身と恐れられるようになった景虎は兄に替わって長尾家当主となり、春日山城に入った。名実ともに越後国主となった景虎に、宿敵・武田信玄との対決の時が迫る。乱世に、至誠を貫いた聖将・上杉謙信の生涯を描く戦国歴史巨編。
  • 武術の科学 ルールに縛られない戦闘術の秘密
    値引きあり
    3.2
    ※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「二刀流」は力学的にどれくらい有効なのか? 【おかげさまで4刷!】 【スポーツ・バイオメカニクスの第一人者、吉福康郎氏が、さまざまな「武術の技」を科学的に分析して、1冊の本にまとめました!】 武術は戦場で自分の身を守り、敵を倒すための戦闘術として発展してきました。 そのため、競技者の安全を確保するためにルールが整備されている格闘技とは異なり、きわめて実戦的な技をもっています。 武術の技は合理的でムダがありませんが、命のやり取りをする戦場では、いかに速く、いかに確実に敵を無力化できるかが重要だからです。 本書では、さまざまな武術の技を力学、解剖学、認知心理学の観点から解説していきます。 【この本の内容(一部)】 ●スポーツ的な格闘技と実戦武術はどう違う? ●スポーツ的格闘技よりも武術は強い? ●ジークンドーは貫手を多用するようだけどなぜ? ●打たれ強い体になる武術独特の方法は? ●実際の真剣勝負ってどんなものなの? ●時代劇の峰打ちのシーンは本当にやることなの? ●刀で相手の刀を打ち払うときのコツは? ●斬り込んできた刀を柔らかく受け流す方法は? ●二刀流はどれくらい力学的に有効なの? ●薩摩に伝わる「薬丸自顕流」の威力の謎を教えて ●日本刀の反りと刃筋との関係は? ●日本刀で物体を斬ったときの手応えと斬れ味は? ●棒、刀、槍の威力はなにがどう違う? ●実際の矢の威力はどれくらいだった? ●武術でいう「最速最短の動き」とは? ●「影抜き」という不思議な剣の技はなに? ●武術の「崩し」とはどのようなものか? ●手首をつかまれたとき崩すことは可能? ●武術の「崩し」ができる体はどうつくる? ●座禅による集中とは科学的にどんなもの?
  • Love Jossie シーク様にスパダリ教育しちゃった件 story02
    無料あり
    1.7
    1巻0~110円 (税込)
    OL・瑠璃(るり)は、ひょんなことで某国の王子・カーレッドと知り合いデートをすることに。ちょっとハチャメチャだったけど、憧れのスーパーダーリンからのプロポーズ★…までは良かったけど、セレブな王子様はまさしく"王様"で、スパダリからは遠すぎた! そんな彼に"スパダリ"教育をして、今ではカーレッドは立派なスパダリとなった。日常でもスパダリを発揮するようになったカーレッドに、大満足の瑠璃。けれど、カーレッドは瑠璃の部屋に“あるもの”を見つけて、スパダリ教育は思わぬ方向に…!? 破天荒・スパダリ武者修行・ラブコメディシリーズ!(59P) (この作品はウェブ・マガジン:Love Jossie Vol.36に収録されています。重複購入にご注意ください。)
  • ブスの一生 分冊版 1
    完結
    2.7
    【世の中、わたし以外全員美人】楽しい高校生活を夢見ていた苗は、入学初日に自分がブスであるという事実を突きつけられて……!? 別冊マーガレットで大反響を巻き起こした衝撃の問題作、ついに電子版コミックス化!
  • ブスの家訓
    3.7
    “俺もついに「婦人」か――” 結婚生活8年目、ブス生活36年目。 俺にももちろん家族がいる。 主婦になっても、俺であることに変わりはない。 全国の愛と金ある読者に捧げる、カレー沢流家庭エッセイ 「本人不在で行われる家族会議」 「毎年車酔いに苦しみながら連れていかれる帰省旅行」 「台風のなか何故か行われた運動会」 「リア充でもないのに行われるBBQ」 「腐るならはっきり腐ってほしい謎の調味料」 「セ○ムがついているのに扉あけたまま外出」などなど、 日常生活におけるカレー沢節炸裂! 充実の65編を収録。
  • ブスの壁
    5.0
    この壁から転がり落ちてしまったら、私は熊とまちがえられて、猟友会に撃たれてしまうのではないだろうか!つるつる滑るその壁に、瀕死のクライマーのようにザイル一本でぶら下がり、食に遍路にそして恋にと、苦闘を続ける著者のドタバタな日常をユーモアとペーソスで綴ったエッセイ集。小社ホームページ内Webマガジン(無料)連載作品。

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  • ブスの自信の持ち方
    3.7
    ブス本人は変わらなくていい! 社会が変わる! 容姿差別は、気にする方が「気にしないように」と考えや容姿を変えるのではなく、加害者の方が変わる方がいいんじゃないかな。 被差別者が変わるんじゃなく、社会が変わった方がいいんじゃないかな、と書きました。 (山崎ナオコーラ) 性別とは? 差別とは? 社会とは? よみもの.comでの好評連載がついに書籍化! ---------------------------------------------------------------------------- “「ブスには自信を減らしてほしい」という考え方には与しない。” うん、最高! 現代社会に燦然と輝く希望の書。 はるな檸檬さん(漫画家)推薦。 ---------------------------------------------------------------------------- 社会を変えたいと思う。 私はこれまで、他のテーマで書いたエッセイの中に、「ブス」という単語をちらりと紛れ込ませたことが何回かあった。 すると、大きな反響があった。多くの人が「ブス」という言葉に関心を持っているようだ。 ただ、その反響の多くが、「頑張ってください」というものだった。 つまり、「『“ブス”という単語が出てくる文章』=『劣等感の放出』」と捉えられてしまうのだ。 慰めたり応援したりするのが読者の務め、と思わせてしまう。 「社会は変えられない。だから、『ブス』に関する文章っていうのは、個人の苦しみを吐露するだけのものだ。 その言葉を聞いたり読んだりしたら、個人を応援し、個人の気持ちを緩和させてあげなくてはならない」と多くの人が考えてしまう。 違う、と私は言いたい。「ブス」は個人に属する悩みではない、社会のゆがみだ。社会は変えられる。 (あとがきより)
  • ブスのマーケティング戦略
    4.3
    見た目を武器にできないあなたへ──。「ありのままの自分を愛そう」は、ただの現実逃避──!? 幸せな人生と仕事での成功を本気で望むなら、自分を商品に見立てた「プロダクト解析」「市場」「競合」の精査が必要です。話題の税理士が、あなたを変える、「ブスの作業」33をわかりやすく解説します。マーケティング理論と行動提案を組み合わせた、画期的な戦略論。経年劣化に備える「美人の作業」も。爆笑必至の半生記と写真、図版が満載の一冊。
  • ブスのマーケティング戦略
    4.3
    本書は、ブスであることに小学生まで気づかなかった女が、その事実に気づき、愕然とし、ブスである事実を受け止めて、起業・結婚までたどり着いた奇跡の物語である。爆笑の半生記と、まじめなマーケティング理論&行動提案が組み合わさった、かつてない内容。目指すゴールはふたつ。幸せな結婚とビジネスでの成功。見た目コンプレックスがあっても、絶対大丈夫。最後には「美人じゃなくてよかった!」と本気で思える1冊!
  • 武装解除 紛争屋が見た世界
    4.2
    むき出しの暴力、軍閥ボスのエゴ、戦争が日常の子どもたち……。泥沼の紛争地でいかに銃を捨てさせるか? 東チモールからアフガンまで現場を指揮した男が明かす真実。真の平和論はこの一冊から。(講談社現代新書)
  • 武装島田倉庫 1
    完結
    4.0
    前代未聞興奮必至!荒廃未来冒険譚(ディストピアアドベンチャー)、始まる!! 長い長い戦争が終わりを告げ、17年の時が過ぎた。地上に残されたのは化学兵器や放射能によって汚染された大地と空、異態進化した生物、そして激減した人類だった。文明も国家も崩壊した混沌とした世界で人々は地べたを這いずり、「生き延びること」、ただそれだけを目的として往かざるを得なかった。滅びの日が間近に迫る中、人類は現在を生きている… 辺境のドヤ街で育ってきた少年・百舌は、南都を目指して旅立つ。そして彼は「島田倉庫」に積荷として、運ばれてきた少女・アサコと出会う! 椎名誠渾身の傑作小説が鬼才・鈴木マサカズの大胆なアレンジでよみがえる!絶望の世界に希望を求める少年ともに、この世界を旅せよ!!
  • 蕪村 己が身の闇より吼て
    3.0
    享保の改革のころ、15歳の男が叔父を殺めて大坂から京へ逃れていった。河原で乞食をしたのち、僧・弁空のもとで寺男になる。寺で画と俳諧に興味を持ち始めた男は、京を発ち江戸へと向かう決意をする。江戸では俳諧の師匠・宋阿に弟子入りし、宰鳥と名乗る。だが間もなくして宋阿が亡くなり、下総の結城へ。そこを拠点に奥州や北関東への旅を繰り返す。28歳で俳号を蕪村に改め、いよいよ画と句と書に力を注ぎこみ……。
  • 舞台
    3.9
    29歳の葉太はある目的のためにニューヨークを訪れる。初めての一人旅、初めての海外に、ガイドブックを暗記して臨んだ葉太だったが、滞在初日で盗難に遭い、無一文に。虚栄心と羞恥心に縛られた葉太は、助けを求めることすらできないまま、マンハッタンを彷徨う羽目に……。決死の街歩きを経て、葉太が目にした衝撃的な光景とは――。 太宰治『人間失格』を愛する29歳の葉太。初めての海外、ガイドブックを丸暗記してニューヨーク旅行に臨むが、初日の盗難で無一文になる。間抜けと哀れまれることに耐えられずあくまでも平然と振る舞おうとしたことで、旅は一日4ドルの極限生活に--。命がけで「自分」を獲得してゆく青年の格闘が胸を打つ傑作長編!
  • 舞台には誰もいない
    3.6
    1巻1,980円 (税込)
    舞台のリハーサル中、不可解な死を遂げたひとりの女優。 事故なのか、自殺なのか、それとも――。 女はみんな、誰かを演じて生きている。 舞台の上でも、日常でも、 演じることをやめられなかった女優を描く、 今、大注目の著者があぶり出す女のリアル。 他人を演じている間だけは、ここにいていいんだと思える。 ゲネプロの最中に一人の女優が命を落とした。彼女の名は遠野茉莉子。開幕を直前に控えた舞台で主役を演じる予定だった。舞台演劇界で高い評判を得て、名声をほしいままにしていた茉莉子。彼女をその地位に押し上げたのは、劇作家の名倉敏史だった。 茉莉子の死からほどなくして、舞台の関係者が一堂に会するなか、名倉は重い口を開く。「遠野茉莉子を殺したのは、ぼくです」。やがて関係者たちも次々に、彼女について語りだす。茉莉子の「死」の真相を探るほどに、次第に彼女の「生」が露わになっていき――。
  • ブタのみどころ
    3.8
    シリーズ200万部突破、「心」を語るベストセラーマンガ「ブッタとシッタカブッタ」の姉妹編で、『ブタのいどころ』『ブタのふところ』に続くシリーズ第3弾。「人生どこに曲がり角があるか分からない」…悩めるブタと、そのメカニズムをとことん追究していったら、心がすーっと晴れやかになった。<分けるチカラ><意識><祈り>などについて思いをはせていきます。シンプルに深く、「心」に届く、気づきとヒント全25章、切り口も新たにお届けします。
  • 豚の報い
    3.6
    生命力あふれ、ひたむきでどこかユーモラスな三人の女性の、沖縄式生き方のすごさ!選考委員の圧倒的支持を得た芥川賞受賞作! 突如スナックに闖入してきた豚の厄を払うため正吉と三人の女は島に向かった。芥川賞受賞の表題作と「背中の夾竹桃」を収録する。 解説:崔洋一
  • ブチ抜く力
    値引きあり
    4.1
    【あの“秒速の男”が地獄の底からカムバック。与沢翼、集大成の1冊が完成!】 月収1億円超、4年で個人純資産は70億円、2か月で22kgの減量…なぜ与沢翼は「最短・最速」でブチ抜いた結果を残せるのか? 与沢流「成功法則」のすべてを明かす!
  • 部長、その恋愛はセクハラです!
    3.8
    現実に生じるセクハラは、お役所や会社、大学が発行している防止パンフレットや各種マニュアルの事例とはだいぶ違うものである。結局、この問題の難しさは、ほとんどのセクハラが、グレーゾーンで生み出される点にこそあるのだ。なぜ女性ははっきりとノーと言わないのか、男性はなぜ気づかないのか。恋愛がらみの二つのパターン、妄想系とリアル系の違いとは。そして、訴えられたらどうすればいいのか―。セクハラ問題の第一人者が、豊富な具体例を紹介しつつ、男が嵌りやすい勘違いの構図をあぶりだす。誰でも知っておいて損はありません!【目次】はじめに セクハラとは?/第一章 間違いだらけのセクハラ「常識」/第二章 セクハラの大半はグレーゾーン/第三章 恋愛がセクハラになるとき――ときめきスイッチが入ったときはもう橋をわたっている/第四章 女性はなぜはっきりとノーを言わないのか、男性はなぜ女性のノーに気付かないのか/第五章 恋愛とセクハラの近くて遠い距離/第六章 オフィスにセクハラの種はつきまじ/第七章 周囲の方々、担当者へ/第八章 後で訴えられないために――訴えられたらどうするか/私のセクハラ二次被害体験記――あとがきにかえて
  • 部長って何だ!
    値引きあり
    3.6
    仕事の面白さと深みをたっぷり味わい、 感動や興奮を仕事仲間や取引先と共有する――。 部長のやりがいは、会社人生最大のものです。 ■■■部長ほど面白い職業はない!■■■ とはいえ、成功ばかりの人生などありえません。 著者が課長時代に直面した「事件」、 部長時代に経験した手痛い失敗とは? 働き盛りのみなさんに贈る 「人生の勝負どき」を乗り切るためのヒント。 ・・・ ■ 豆腐屋でにわか見習い ■ 成果ゼロの飛び込み営業で得た教訓 ■ 課長時代に直面した「事件」 ■ 部長時代の手痛い失敗 ■「やられた!」と思ったこと ■ 昇進の目前に現れる「卑しい本性」 ■ 他人のことはいえない「酒をめぐる失敗」 ■ 反面教師としていた部長 ■ 取引先のトップと会うための早道 ■ 議論で負けないコツ ■ 働き盛りに取り組んだこと ■ 人間関係を築く基本 ■アイデアがひらめくヒント ■ 部長として成功する秘訣 ■ 上に立つ人間がすべきこと ■ 自分の後任を意識的に教育する ■ 部下の才能をいかに引き出すか ■ 優秀な社員ほど厳しい職場に送り込む ■ 会社を真に変えるには ■ 社内の反発をどう抑えたか ■ 会社のルールをぶっ壊せ ■ 参加者唖然の「ビール事件」 ■ 灰皿が飛ぶ職場 ・・・ 本書では、新しいビジネスを創造した事例とともに、 いま思い返しても赤面するほどの失敗した事例も 包み隠さず書きました。 成功ばかりの人生などありえません。 喜びや感動とともに苦悩や無念を味わうのが リアルな部長の姿です。 ポストコロナ時代、「グレートリセット」と呼ばれる 価値観の大転換期を迎えるなかで、 会社から離れた自宅などで仕事をする テレワークが一気に普及するなど、 私たちの働き方も大きく変わろうとしています。 しかしどんなに働き方が変わっても、 仕事の本質は変わりません。 大企業であろうが中小企業であろうが、 部長のあなたでなければできない仕事は多く、 それが会社の進む方向を動かし、 あなたの人生をも動かすのです。 ・・・ 【本書のおもな内容】 第1章 仕事・読書・人が自分を磨く 第2章 部長時代の手痛い失敗 第3章 会社のルールをぶっ壊せ 第4章 上に立つ人間がすべきこと 第5章 なぜあなたは働くのか
  • 部長と池袋
    3.4
    「部長と池袋」「慕情と香港と代々木」「青春と街」「夏と子供」など、ある光景の中の思い出、旅情を綴ったPART I。アイロニカルな「巨乳と男」「ゴルフと整形」「書評と忸怩」、パロディ「パソコンと恋」「秘密とアッコとおそ松くん」などで構成したPART II。書籍未掲載作品を大幅改稿した「蔵出し」文庫オリジナル。姫野カオルコの魅力がたっぷり詰まった一冊。
  • 部長の一流、二流、三流
    4.5
    部長としての一流の人、二流の人、三流の人を比較しながら、 適性と役割を学べるビジネス書。 部長としてどんな意識を持っていればいいのか、 部下・上司との接し方はどうすればいいのか、 経営的な発想を身につけるにはどうすればいいのか そんな疑問や悩みを解決することができます。 部長になると 「責任範囲の拡大」 「部下の増加」 「経営陣からのプレッシャー」 「人員削減といった自分の意に反する方針の実行責任」など、 課長時代と比較にならないほど拡大した役割の大きさに 押しつぶされてしまう人がいます。 一方で部長職として求められる以上の結果を出し、 経営陣や部下の信頼を得ながら 「部長の仕事は面白いしやりがいがある」と自信を持っている人もいます。 この対照的な両者が普段どのように職務と向き合っているか をまとめたものが本書です。 現役の部長の方だけでなく、 「仕事で卓越した結果を出したい方」 「部長職を目指されている方」にとっても、 有益な内容になっています。
  • 部長の資格 アセスメントから見たマネジメント能力の正体
    値引きあり
    3.6
    世に「困った」部長は「困った」課長以上にあふれている。では、ボードメンバーの一歩前の部長の役割とは? 必要な能力とは? ヒューマン・アセスメントの第一人者として、350社、4200人以上の管理職の能力判定・開発に携わってきた筆者が明らかにする、言動で測れるマネジメント能力の本質。
  • 仏教学から観た「幸福の科学」分析 東大名誉教授・中村元と仏教学者・渡辺照宏のパースペクティブ(視角)から
    4.5
    仏教学の権威 中村元氏の死後の状況が明らかに。 そして、渡辺照宏氏の天上界からのメッセージ。 ふたつの霊言から明らかになる仏教学の功罪とあるべき姿。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 仏教を、学問を通して研究することは可能だろう。 しかし、学問を仏教に仕立て上げることは難しい。 教理を理性的・合理的に分析すること自体は可能だが、 理性的・合理的なものの中に、「信仰」を観ずることは難しい。 真理は単純なことの中にある。仏陀の教えを哲学化して説明することは可能だが、 仏陀の言葉を誰にでもわかる言葉で説明し、伝え切ることは難しい。 単純かつ神秘的でないものには感動がない。感動がないところに世界宗教は生まれない。 神も仏もなく、霊界も存在しない世界に宗教が成り立つとすれば、 宗教を単なる優れた人物論と観ているか、ただのレトリックとして観ているかのどちらかである。 「信じる」ということは、この世とあの世の間の川を飛び越すことである。 信仰なき者には、真の宗教に出会うことは、つくづくと難しいものだと感じる。 (大川隆法「まえがき」より) ◇◇ 霊言・守護霊霊言とは ◇◇ 「霊言現象」とは、あの世の霊存在の言葉を語り下ろす現象のことをいう。これは高度な悟りを開いた者に特有のものであり、「霊媒現象」(トランス状態になって意識を失い、霊が一方的にしゃべる現象)とは異なる。外国人霊の霊言の場合には、霊言現象を行う者の言語中枢から、必要な言葉を選び出し、日本語で語ることも可能である。 また、人間の魂は原則として六人のグループからなり、あの世に残っている「魂のきょうだい」の一人が守護霊を務めている。つまり、守護霊は、実は自分自身の魂の一部である。したがって、「守護霊の霊言」とは、いわば本人の潜在意識にアクセスしたものであり、その内容は、その人が潜在意識で考えていること(本心)と考えてよい。 【大学シリーズ NO.8】
  • 仏教学者 中村元 求道のことばと思想
    5.0
    洋の東西を超え、仏教に人類共通の智慧を求めた碩学、中村元。アカデミズムを超えて平易な言葉で仏教を説き、多くの人に慕われた人柄と、弛まざる学究の生涯をつらぬく〈普遍思想史への夢〉を、あざやかに描きだす。
  • 仏教が好き!
    4.4
    臨床心理学者と宗教学者による、仏教の途方もない魅力を探る対話。聖者の生涯、臨終場面、戒律、性の問題をキリスト教・イスラム教と比較、ユーモアいっぱいに語りながら仏教の核心へ。「仏教への帰還」「ブッダと長生き」「仏教と性の悩み」「仏教と『違うんです!』」「幸福の黄色い袈裟」「大日如来の吐息――科学について」など6編。「釈尊と弟子のセックス問答集・パーリ語聖典『律蔵』抄訳」のおまけつき。
  • 仏教画伝 極彩色で蘇った一〇八の仏尊
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 構想10年。制作5年。極彩色で甦った108体の仏尊。あなたのための仏像がきっと見つかる!阿修羅、四天王、十二神将などの人気の仏像から、釈迦如来、弥勒菩薩といった定番の仏像まで、フルカラーで盛り込んだ1冊です。●世界初! フルカラー、極彩色で仏像が甦る!●人気イラストレーター三好載克氏によるド迫力の書き下ろしイラスト満載!●初心者でもわかりやすく学べる仏像・仏教解説がたっぷり●公式サイト『仏尊.jp』http://busson.jp/
  • 仏教経典散策
    4.0
    仏教の膨大な経典を、どこからどう読めば、その本質を探りあてられるのか。 スッタニパータやダンマパダなどの原始仏典から、 般若心経や法華経など日本でも身近な大乗経典、 そして大日経をはじめとする密教経典まで。 17の主要経典を取り上げ、現代人が読み、味わい、 人生に取り入れるためのエッセンスを丁寧に解き明かしていく。 原典研究や現代語訳で知られる仏教学の第一人者らがやさしく誘う、 広大なる仏教世界への道案内。 【目次】  経典について 1 原始仏教の経典  スッタニパータ ── 最古の仏典  ダンマパダ ── 真理のことば  ジャータカ ── 一角仙人伝説をめぐって  ミリンダ王の問い ── インド人とギリシャ人の対論 2 大乗の経典  般若心経 ── 仏教のエッセンス  金剛経 ── あらゆる観念を断つ  浄土経典 ── 無量寿経と阿弥陀経  法華経 ── 一仏乗と久遠の本仏  観音経 ── 観世音による救済  維摩経 ── 沈黙と討論  勝鬘経 ── 王妃の説法  華厳経 ── 無尽荘厳の世界  楞伽経 ── さとりとぼんのうのたね  父母恩重経 ── はかりしれない親の恩 3 密教の経典  大日経 ── 如実に自心を知る  金剛頂経 ── 即身成仏の論理  理趣経 ── 愛欲は清浄か
  • 仏教思想のゼロポイント―「悟り」とは何か―
    4.4
    ブッダの直弟子たちは次々と「悟り」に到達したのに、どうして現代日本の仏教徒は真剣に修行しても「悟れない」のか。そもそも、ブッダの言う「解脱・涅槃」とは何か。なぜブッダは「悟った」後もこの世で生き続けたのか。仏教の始点にして最大の難問である「悟り」の謎を解明し、日本人の仏教観を書き換える決定的論考。
  • 仏教 第2版
    4.3
    死ねば戒名をもらい、葬儀や法事は仏式で営まれることが多い。私たちの生活の中に仏教は広く深く入りこんでいる。それでいて、私たちは、仏教についてどれほど知っているだろうか。仏教を生んだインドの精神風土、仏陀とその弟子たちの生活と思想を明らかにし、その後の流れの根源と展開を追って、仏教理解に必要な基礎知識を提供する。

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  • 仏教「超」入門
    3.7
    多くの家庭には仏壇があり、春と秋のお彼岸には墓参りに行き、葬式などではお坊さんにお経をあげてもらう……、日本人には何かと馴染み深い仏教。ですが、大多数の人たちが抱いている仏教観は、実は日本特有の風土や文化に基づいてつくりかえられたものだった!本書では、宗教や哲学の思想を平易に説くことで定評のある著者、日本人がこれまで信じ込んできた仏教の「非常識」を明らかにしつつ、ブッダが説いた「真の仏教」の要諦を紹介。「悟り」「無我」「空(くう)」「縁起」など、一見すると難解に見える仏教のキーワードをもとに、「本当の仏教とは何か」を単純明快にわかりやすく解説している。「インドには“ブッダ”が何人もいた!?」「煩悩の数は本当に108つか?」「“諸行無常”に悲観的なニュアンスはない」「輪廻転生による生まれ変わりは別宗教の教え」「実は霊魂や極楽浄土の存在を否定している」など、従来の仏教観を覆す画期的入門書。
  • 仏教ではこう考える
    3.0
    どんな難問・奇問・珍問にも答える住職、シャク先生が、絶妙の回答で仏教の思考法を教えてくれる一冊。みんなが感じている悲しいこと、耐えがたいこと、ヘンなこと、納得のいかないこと……を仏教的に一刀両断。まさにこの人は「仏教の白石さん」だ!文庫版。

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  • 仏教と日本人
    3.7
    水子地蔵、閻魔が死者を裁く地獄、妻帯する僧侶、神仏の併用、そしてお葬式……インドに発し中国を経て伝来した仏教は、わが国独特のすがたに変容し、定着した。こうして日本人の心情に深く根ざした仏教は、では、どのような民族的精神風土の上に受け容れられたのか。また、仏教とふれることで、日本人の宗教意識にどのような変化が生まれたのか。日本文化のはらむ「業」、その光と影を透徹した思惟で見定める一冊。
  • 仏教と民俗 仏教民俗学入門
    5.0
    祖霊たちに扮して踊る盆踊り、馬への信仰が生んだ馬頭観音、養蚕を守るオシラさま――。庶民に信仰され変容してきた仏教の姿を追求し、独自の視点で日本人の原型を見出す。仏教民俗学の魅力を伝える入門書。
  • 仏教に学ぶ「がんばらない思想」
    4.0
    “なぜ日本人は仕事中毒か”“そもそも生きがいって何だろう”……。本書は人間通、宗教通の著者が教える「脱競争」「出世観」のススメである。 まず著者は、日本人が神道の「労働神事説」にとらわれていることを指摘する。本来、キリスト教、イスラム教では、労働とは神からの懲罰なのだ。働くことが美徳であるという価値観はない。 また、仏教とは「世間や欲望の奴隷になるな」という教えである。世間体ばかりを気にする生き方を強く否定するのだ。 そのような観点から、いかに日本人は仏教やキリスト教的価値観から離れているかがわかる。著者はこう語る。「がんばらなくていいんだよ、ではなく、がんばることはいけないのです。多くの宗教がそう教えています」と。読者は安心して「がんばらない思想」を自己の哲学にすることができるのである。 競争神話に毒された日本人たちへ、幸福とは「勝ち負け」ではない事を教えてくれる。本当に豊かな人生への理論武装の書。

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  • 仏教に学ぶ八十八の智恵
    4.0
    どんな凡人でも、その方法に従っていけば人間的成長が得られ、幸福になれるという仏教の教え“六波羅蜜”を八十八の小話をあげて平易に解釈。人間の生き方を説く。

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  • 仏教入門
    値引きあり
    3.6
    普通「仏教入門」と言えば、広汎にして複雑な仏教の思想・実践の体系、そしてその変遷の歴史などを、要領よく整理して大方の便宜に供する、という書物になるだろう。ということを十分承知の上で、今私が提出しようとしているのは、著しく個人的見解に着色され、偏向極まりない視点から書かれた入門書である。私はこれまで、仏教の思想や実践について、何冊かの本で自らの解釈を述べてきてはいるが、それを全体的にまとめて読める書物は出していない。そこで、ここらあたりで、自分の仏教に対する考え方を見渡せるものを作っておきたいと思った、というのが本書上梓の正直な理由である。しかし、これは要するに自己都合である。そこで、あえて読者の益になりそうなことを述べさせてもらえば、仏教を「平たく」解説する本などは、ずっとふさわしい書き手が大勢いるはずで、私に書かせても役にも立たないし、読んで面白くもないだろう。さらに言うと、およそ「平たい」記述など、私に言わせれば幻想にすぎない。すべては所詮書き手の見解である。ならば、本書ではその「見解」の部分を極端に拡大して、読者の興味をいくばくか刺激し、仏教をより多角的に考える材料を世に提供できたなら、そのほうが私の仕事としてふさわしいのではないか。こう愚考した次第である。(「はじめに」より)
  • 仏教のこころ
    3.3
    かつてインドに「仏教」はなく、「ブッダの教え」「ブッダの考え」があった。はたして「ブッダの教え」とはいったいなんだろうか。「仏教」とは違うのだろうか。人々が仏教に求めているものとは何なのか、仏教はそれにどう答えてくれるのか、著者の考える仏教のすがたをまとめた文章に、河合隼雄氏、玄侑宗久氏との対談を加えた一冊。
  • 仏教の思想 1 知恵と慈悲<ブッダ>
    4.5
    インドに生まれ、中国を経て日本に渡ってきた仏教。多様な思想を蔵する仏教の核心を、源流ブッダに立ち返って解明。知恵と慈悲の思想が持つ現代的意義を、ギリシア哲学とキリスト教思想との対比を通じて探る。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • 仏教の身体感覚
    3.0
    仏教は、呪術性と身体性を強めることによって、人々を救済する宗教となった。たとえば、坐禅。あるいは、念仏。こうした呼吸法をともなう身体感覚をつうじて、仏の教えははじめて深々と腑に落ちる。宗教とは信仰の世界の話であり、論理の積み重ねだけで語ることはできない。仏教は、老病死に向き合う高齢者にどう応えられるのか。生きることに虚しさをおぼえる人々に、どう語りかけることができるのか。現代から、あらためて問う。身体感覚から読み解く仏教史2500年。
  • 仏教の大河
    3.0
    ブッダは釈尊ひとり?慈悲とは?宗派はなぜ生まれたか…91の疑問がたちどころに解決!なるほど仏教はやさしい!!

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  • 仏教の誕生
    4.8
    二千五百年もの間、「生きることがつらい」と感じる人たちを救い続ける組織がある。仏教である。仏教はなぜ、生まれたのか?なにを私たちに伝えようとするのか。その本質に迫る連続講義。
  • 仏教の大東亜戦争
    4.2
    日本仏教界最大のタブーに迫る! 「一殺多生」による正当化、軍用機の献納、仏像や梵鐘の供出、植民地での布教。昭和の戦争を推進した仏教界の語られざる真実。 目次 はじめに 廃仏毀釈からのサバイバル──明治維新 ・国家にすり寄った仏教界 ・島地黙雷と大教院 進撃する仏教──日清・日露戦争  ・日清戦争と大陸布教 ・日露戦争──仏教の帝国主義化 ・植民地支配と仏教 大東亜戦争と皇道仏教  ・戦争に熱狂する仏教界 ・戦闘機の献納競争 ・軍人たちの仏教信仰 ・寺院に残る戦争の記憶 ・アメとムチの仏教統制 仏像も鐘も武器と化した  ・金属供出と空襲 ・反戦の僧侶 ・農地改革と寺の“敗戦” ・僧侶たちの戦争体験 結びにかえて
  • 仏教は宇宙をどう見たか: アビダルマ仏教の科学的世界観 (DOJIN文庫)
    4.0
    世界の見え方が大きく変わる 仏教の思想を体系的にまとめた『アビダルマコーシャ』(倶舎論)が示す 「この世界のあり方」と、現代的な科学的世界観が交わるとき、 世界はどんな姿を見せるのか。 アビダルマ仏教が示す、超越者の存在や奇跡などの超常的現象を考慮しない、 原因と結果の関係で展開する機械的宇宙。 その物質、精神、エネルギー、時間、因果則などの概念はいかなるものか。 現代科学に通じるようで全く異なる世界観を提示し、 仏教と科学の類似と相違を探った心躍る知的冒険の書。 ※本書は2013年1月に刊行された『仏教は宇宙をどう見たか』(DOJIN選書)を文庫化したものです。
  • 仏教は心の悩みにどう答えるのか
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 仏教と心理学とのコラボレーションもまた、「仏教をアップデートする」一つの試みとして位置づけることができると思います。これは言い換えれば、現代を生きる人々の悩みや苦しみが表出する場面において、仏教のもつ「智慧」がどのように活かされるのかを示すための試みであるとも言えるでしょう。(「あとがき」より)
  • 仏教、本当の教え インド、中国、日本の理解と誤解
    3.6
    紀元前五世紀のインドで生まれた仏教。中国では布教に漢訳の経典が用いられたのに対し、日本は漢文のまま経典を輸入した。両国においてサンスクリットの原典は、ほとんど顧みられていない。中国は漢訳ならではの解釈を生み出し、日本では特権的知識階級である僧が、意図的に読み替えた例もある。ブッダの本来の教えをサンスクリット原典から読み解き、日中両国における仏教受容の思惑・計算・誤解を明らかにする。
  • 仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか
    4.2
    明治百五十年でも語られない闇の部分、それが廃仏毀釈だ。実は、興福寺阿修羅像、五重塔も消滅の危機にあったのだ。神社と寺院を分離する政策が、なぜ史上稀な宗教攻撃、文化財破壊にエスカレートしたのか? 鹿児島、松本、伊勢、東京、奈良、京都など日本各地に足を運び、埋もれた歴史を掘り起こす近代史ルポルタージュ。 【目次】 はじめに 第1章 廃仏毀釈のはじまり ──比叡山、水戸 第2章 維新リーダー藩の明暗 ──薩摩、長州 第3章 忖度による廃仏 ──宮崎 第4章 新政府への必死のアピール ──松本、苗木 第5章 閉鎖された島での狂乱 ──隠岐、佐渡 第6章 伊勢神宮と仏教の関係 ──伊勢 第7章 新首都の神仏分離 ──東京 第8章 破壊された古都 ──奈良、京都 結びにかえて
  • 仏教論争 ──「縁起」から本質を問う
    3.3
    二千五百年もの歴史をもつ仏教。その始点にして中核と言い得るのが「縁起」なる法則だ。だが、「これが縁起だ」という定説は、仏教全体としてはいまだ存在していない。本書は、和辻哲郎、三枝充悳といった第一級の知識人、仏教学者が縁起をめぐり繰り広げた論争を俎上に載せ、なぜ彼らが虚構を実体視する罠に陥ったのかを検証。縁起とは何であり、仏教とは何であるかを、透徹した思考で浮かび上がらせた、類例なき書である。
  • 仏教を読む-釈尊のさとり 親鸞の教え-
    4.0
    仏教とはどんな教えか、それが親鸞聖人の念仏とどうかかわってくるのか、私たちの生き方にどのような意味があるのかという、素朴ではあるが深く本質的な問いに、一つひとつ平易に答えた仏教入門書。
  • ブックイーター(1)
    4.3
    家業の和菓子屋を手伝いながら、本をむさぼり喰うように読み続ける三十路手前の男・上村緑。店が人手不足のため、アルバイトを募集したところ、やってきたのは読書が趣味の女子高生三角真黄だった。学校の同級生と話が合わず、友達がいないとうちあけた真黄に緑は「友達」になろうかと申し出る――。 他、「みらいのおもいで」「新しい皮を着て」2本を含むオムニバス。 ★単行本カバー下イラスト収録★
  • ブックショップ
    3.4
    誰の人生にも、本を――ブッカー賞受賞作家による映画原作本屋のない海辺の小さな町。そこに初めての書店を開くのが、彼女の夢だった。 1959年英国。フローレンスには夢があった。それはこの海辺の町に本屋を開くこと。しかし時代はまだ事業を始めようとする女性に優しくなく、住人や町の権力者からは反対の声が。それでも本への情熱を胸に、フローレンスはついに〈オールド・ハウス書店〉を開店させる――。人と本との、心揺さぶる物語。※ゴヤ賞主要3部門受賞の映画『マイ・ブックショップ』(3月9日全国順次ロードショー)原作※ブッカー賞最終候補作品。
  • BOOK BAR―お好みの本、あります。―
    3.8
    1巻1,320円 (税込)
    女優・杏と旅人・大倉眞一郎。2人が紹介してきた。1000冊あまりの本から厳選した50冊を紹介。小説、ノンフィクション、絵本、マンガ……。面白い本はベストセラーだけじゃない! ユニークな魅力たっぷりのセレクトに、思わず読んでみたくなる。10年続く大人気ラジオ番組「BOOK BAR」が待望の書籍化。
  • ブックマートの金狼
    3.8
    東京・新宿のど真ん中に位置する『くじら堂書店』店長を務める男・宮内直人はかつて伝説的チームを率い、裏社会にまで名を轟かせた元トラブルシューターだった。そんな彼の元に、久々の《トラブル》が舞い込み……?
  • 物質使用障害の治療 多様なニーズに応える治療・回復支援
    4.0
    ここ10年間で物質使用障害の臨床は大きく変わってきた。海外のさまざまな治療法が国内に紹介され,そうした海外のプログラムを参考にして,わが国の状況にマッチしたプログラムが開発され,普及してきた。 雑誌『精神療法』に連載の「物質使用障害治療の最前線」をまとめた本書は,最近10年間に登場し,すでに依存症分野で一定のポジションを確立したと思われる心理療法プログラムや,依存症に関連した重要なトピックを集めたものである。いずれの章も,そのテーマ,プログラムの第一人者である第一線級の臨床家・研究者が執筆しており,通読すれば,現在,わが国の医療機関でスタンダードとなっている治療プログラムや治療理念を一望することができる。 これらのプログラムは,物質使用障害という領域が,多くの援助者から忌避され,結果的に多くの当事者と家族を治療・支援から疎外してきたといえる状況を緩和し,依存症臨床への入り口を広げる効果があるだろう。 しかし,さまざまな治療プログラムはツールにすぎないので,患者の多様なニーズに応えるべきテーラーメイドの治療として,本書で取り上げたプログラムを複数用いたり,構造化されていない個別的なかかわりを行うことは不可欠である。 すでに物質使用障害臨床に従事している人だけでなく,これから取り組もうとする人にも役立つ一冊。

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  • 物質は何からできているのか アップルパイのレシピから素粒子を考えてみた
    4.6
     素粒子にまつわる基本的な知識を理解するために、物質は本当は何からできているのか? 物質はビッグバンのものすごい熱さの中でどうやって消滅を免れたのか? そして、宇宙の最初の瞬間を理解することは可能だろうか? などなどの疑問について、TEDトーク(Have We Reached the End of Physics?)で270万回視聴された著者(CERNのLHCで研究に携わる)がユーモアを交え、数式を使わずテンポよく語る。  話題を集めた超弦理論の問題点とは? 自然の基本法則を完全に理解できるのか? スファレロンとは何か? ヒッグス粒子どうやって見つかったか? ヒッグス場とは何か? 反物質はどうやって作るのか? 超対称性とは何か? などこの分野の最新の成果を盛り込みつつ、素粒子物理学というとっつきにくい内容を、身近な物質とその成分の発見の歴史をとおして、肉眼世界からミクロの世界へと、最新の研究成果をわかりやすく語っていく。ちなみに素粒子物理学は宇宙の基本的物質の探求(ニュートリノの反粒子の研究など、ノーベル賞の小柴さんや梶田さんが関連する研究)や、その終焉にかかわるダークマターやダークエネルギーなどの最新の宇宙研究にもつながっていることがわかる。

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  • 物体E
    4.0
    あなたに初めて会ったとき、それがわたしの人生が終わった瞬間だった――わたしはダグ。11年前の夜、巨大なクルミのような形をした小型宇宙船が、町の海沿いにあった海軍基地に墜落した。それはやがて〈物体E〉と呼ばれるようになり、研究所に姿を変えた基地で秘密裏に研究されていた。わたしはそこの警備主任だった。そしてあの日、わたしの部下として新人警備員のあなたが配属されてきた……驚愕のSFサスペンス!
  • ブッタとシッタカブッタ 1 こたえはボクにある
    完結
    4.0
    全3巻1,045~1,573円 (税込)
    1匹のブタが主人公の4コママンガを読むうちに気がつくと心が軽くなる、全く新しい「心」の本。「どうしてこんな性格なんだ…」とか、「どうして自分は不幸なの…」とか自分の人生に対して「どーして」って思った時は悩みの根本を知るチャンス!!宗教でも心理学でもない、全く新しいタイプのマンガ エッセイ。マンガといってもあなどれない「心」を語る本です。
  • ブッダ ──大人になる道
    4.2
    ブッダが唱えた原始仏教の言葉は、合理的でとってもクール。日常生活に役立つアドバイスがたくさん詰まっています。今日から実践して充実した毎日を生きよう。【目次】第1章 ブッダ―大人になる道/第2章 ブッダはなぜ出家したのか/第3章 ブッダ心理学、基礎の基礎―心とは何か?/第4章 世界に居場所を見つける―地球サイズの人間になろう
  • ブッダが教える愉快な生き方
    3.9
    ブッダの出家から悟りまで──その人生から、仏教と禅の「原点」を学ぶ。「ただ坐る」「何もしない」「受け入れる」など、ブッダが教える「オーガニックな生き方」とは。スターバックスやフェイスブックなど、アメリカ大手企業に坐禅を指導した禅僧が考える、「ブッダが本当に伝えたかったこと」の集中講義!
  • ブッダがせんせい 心を育てるこども仏教塾
    4.7
    子どもに教えたいブッダの言葉を集め、子どもにも読めて理解できるような平易な文章とかわいいイラストで解説する絵本。ブッダが残した多くの言葉の中から、毎日の過ごし方、友だちのこと、家族のこと、勉強のこと、の4つのテーマに分けて紹介。

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  • ブッダが説いた幸せな生き方
    4.1
    暗く厭世的に思われがちな仏教.しかし,その開祖ブッダはそんなにマイナス思考の人だったのだろうか.若いころから仏典に触れ,パリで研究をする一方で,仏教国ブータンに長年生活し,チベットの人々の間に生きる仏教に親しんだ著者ならではの,ユマニスムにも通じるブッダの教えの読み解き.

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  • ブッダ最後の旅-大パリニッバーナ経
    4.6
    原始経典の中にはブッダの生涯は殆ど記されていない。だが彼の死は信徒にとって永久に忘れえぬ出来事であったのだろう。パーリ語本『大パリニッバーナ経』の中に、ブッダの死とその前後の事件が詠歎をこめて語られている。本書はこのパーリ語本を底本とし、サンスクリット本、漢訳本を参照して邦訳。巻末に周到詳細な注を付す。

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  • ブッダ伝 生涯と思想
    4.6
    煩悩を滅する道をみずから歩み、人々に教え諭したブッダ。出家、悟り、初の説法など生涯の画期となった出来事をたどり、人はいかに生きるべきかを深い慈悲とともに説いたブッダの心を、忠実、平易に伝える。
  • ブッダという男 ――初期仏典を読みとく
    3.8
    ブッダは本当に差別を否定し万人の平等を唱えた平和主義者だったのか? 近代の仏教研究は仏典から神話的装飾を取り除くことで、ブッダを平和主義者で、階級差別や男女差別を批判し、業や輪廻を否定した先駆的人物として描き出してきた。だがそれは近代的価値観を当てはめ、本来の内容を曲解したものにすぎない。では、ブッダの真の偉大さは一体どこにあるのか。これまでのブッダ理解を批判的に検証し、初期仏典を丹念に読みとくことでその先駆性を導き出す革新的ブッダ論。
  • ブッダと法然
    3.0
    古代インドで覚りを開き、仏教を興したブッダ。中世日本で、念仏往生を説いた法然。それまでの常識を覆した独創的な教えは、いまだ色褪せることはない。ともに動乱の時代に生まれ、苦難にも負けず、己の道を突き進んだブッダと法然。インド仏教の研究者にして浄土宗の僧侶が、偉大な“開拓者”を徹底比較。仏教の本質と凄みがよりクリアに見えてくる!
  • ブッダの「慈しみ」は愛を超える
    3.5
    最高の悟りを得たブッダは、一切の生命への「慈しみ」を繰り返し説かれました。この本は、そんなブッダの教えの精髄と呼べるパーリ語の経典『慈経(Metta Sutta)』を、スマナサーラ長老が詳細な解説とともに紹介する画期的な仏教入門書。2500年語り継がれてきた教え、「全ての生命は幸福であって欲しい」という願いがこの経典に溢れています。収録されている『慈悲の瞑想』の言葉を唱えて、心穏やかな毎日を過ごしてください。
  • ブッダの教え一日一話 今を生きる366の智慧
    4.4
    生きることについて考えたブッダの教えは、数千年が経っても常に新しい。妄想し、依存し、怒り、さまざまないのちから布施を受けながら返していない。そんな生き方をしているから幸福にならないのだ。ブッダの教えを学び、自分で確かめ、「いま・ここ」に生きることで、幸福への道がわかるようになる。スリランカ仏教界の長老が、日常に役立つブッダの教えを一日一話形式で説く。智慧とは、特別に「何かがある」ことではありません。じつは、「何もない」ことなのです。心の中に、ある価値判断や尺度をもっていると、それに当てはまるものしかみえません。何か知識にしがみついていると、それで頭がいっぱいで、他のものが入らなくなってしまいます。頭の中に何もない場合は、そのときそのとき、何でも入ってしまい、理解がはやいのです。さらに、得たものに執着しないでもち運ばないのが、智慧のある人なのです。などなど。

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  • ブッダのお弟子さん にっぽん哀楽遊行 タイ発――奈良や京都へ〈影〉ふたつ
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    「何かと失敗や間違いの多かった人生に、その終盤に生半可、ではない決意が私には必要だった」。60代後半にタイで出家した直木賞作家に何が起こったのか…本書は、著者がタイ国、チェンマイの古寺にて出家して1年が経つ頃と、それからさらに1年半余りが経過した頃、寺の副住職と連れ立って日本を旅した記録であるとともに、生き直しへの決意表明でもある。古希の老僧(著者)と35歳のマザコン副住職のけなげで可笑しい珍道中は、文化や国民性、道徳観の違いが分かる「仏教文化エッセイ」といえよう。満員電車に戸惑い、街では女性を避けて歩き、東京タワーや新幹線にビックリ。東大寺や増上寺でご本尊に五体投地…タイ仏教の経文や戒律が日本仏教とは大きく違うことが読み通すことでよく分かる。全体にちりばめられた筆者の心境は印象に残る。母の生家でのタイ仏教式の追善供養のシーンは感動的。後悔、悲歎、絶望ののちに出家。そしてこれからの人生をどうするのか――新鮮な「団塊の世代」論ともなっている。

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  • ブッダのことば スッタニパータ
    4.1
    数多い仏教書のうちで最も古い聖典。後世の仏典に見られる煩瑣な教理は少しもなく、人間としての生きる道が、ブッダとの対話のなかで具体的に語られる。初訳より二六年、訳文はいっそう読み易くなり、積年の研究成果が訳注に盛られ、読解の助けとなると共に、他仏典との関連、さらには比較文化論にも及び、興味はつきない。

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  • 仏陀の真意
    3.0
    菩提樹下で仏陀は何を悟り、本当は人々に何を伝えたかったのだろうか。古層の原始仏典から、仏陀の覚りの核心を解き明かす!

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  • ブッダの人生哲学 「正しく生きる」ということ
    3.0
    この世は四苦八苦。生きるための正道とは? 変転する「世間」を生き抜く正しい道とはなにか? 縁りて生起するこの世の四苦八苦を脱し、正覚を得たブッダ。その方法は、快楽への耽溺と苦行の2つの極端を退け、中道を採ることであった。古代インドの四住期の思想をふまえ、ブッダが説く人生哲学を解説。(講談社選書メチエ)

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