ピコラエヴィッチ紙幣

ピコラエヴィッチ紙幣

1,408円 (税込)

7pt

4.0

島田商会が極東ロシアの小都市で発行していた紙幣「ピコラエヴィッチ」は人々から歓迎され、ロシア人社会に深く浸透していた。しかし、永遠にも続くように思われたそのシステムは、当地の鮭鱒漁の不漁と共産革命の嵐によって大きな悲劇へと発展する。「通貨とは何か?」「経済とは何か?」を問う問題作。

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ピコラエヴィッチ紙幣 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2009年12月27日

    小説、ではあったのですが内容の濃さや示唆の深さから言うと変な本を読むよりも色々と考えさせられ、また勉強になりました。そしてものすごく面白い。気になる点、こういう世界観・こういう危機意識で当時の人が生きていたのかと目から鱗の点、そして経済を回す仕組みやそこに介在する人の心理も含めて付箋がまだいっぱいは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年05月21日

    尼港事件の舞台で実際に流通していたピコラエヴィッチ紙幣をめぐる小説。
    実際の背景にある第一次大戦、シベリア出兵、ロシア革命などの国際政治の情勢にはあまり触れず、一年の半分以上が氷に閉ざされるニコライエフスクという街において、ピコラエヴィッチ紙幣の流通による、経済の活性化がもたらす成功者と敗者、その感...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年01月07日

    1920年に起きた尼港事件を題材としている。赤軍過激派により日本人730名、ロシア人7000人が殺害された。ロシア革命は1917年に起きていたが広い国土の統制は一朝一夕には進まず、その混乱の中で起きた悲劇であろう。終戦末期のソ連による不当参戦シベリア抑留の悲劇に隠れて忘れ去られているが、本書によって...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年01月09日

    経済小説らしいというべきなのか、人物造形にはあまり惹かれるものがなく、型通りに感じた。
    特に女性の登場人物は都合の良いキャラクターといった印象。

    ただ、貨幣というものの仕組み、価値、意味を考える上では非常にスリリングな設定と展開で、その点はとても楽しく読めた。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年07月01日

    実際にあったシベリア極東アムール河口の港に、日本の商社島田商会と日本人街があり ロシアのルーブルの価値が下落し 周辺の人々は島田商会が発行したルーブル紙幣を生活紙幣として使っていた。その時代ロシア革命が勃発し革命の御旗のもと赤軍がロシア民、日本人を虐殺した。その事実を背景に、紙幣印刷技師、島田商会の...続きを読む

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